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先ほどTwitterで取り上げた話題なのですが、
かずのすけ@美容を教える化学の先生@kazunosuke13なんと…!ヒルドイドの美容利用での医療費圧迫によりついにヒルドイドやワセリンなどの単品処方を保険適用外にすべしという提言がなされたようですね。。 「皮膚乾燥症にヒルドイドやワセリンのみ処方する場合、保険給付から除外せよ」―健保連 https://t.co/EdhdifPFfb
2017年10月11日 18:00
これはとても衝撃的ですね!!
情報元はこちらで、
▶皮膚乾燥症にヒルドイドやワセリンのみ処方する場合、保険給付から除外せよ―健保連
上記記事では健康保険組合連合会が10月6日に公表した「政策立案に資するレセプト分析に関する調査研究III」の内容をまとめているのですが、
医療費等の限定についてこちらでは以下3点が取り上げられており
(1)薬剤服用歴管理指導料の算定を「必要性の高い患者層」に限定する
(2)歯科疾患管理料の算定を「継続的な管理を行った場合」に限定する
(3)皮膚乾燥症に対して保湿剤を処方する際に、他の外用薬や抗ヒスタミン薬と同時処方しない場合には保険給付から除外する低減した
特に(3)の内容について美容に関心の高い消費者に波紋が広がっています。
この内容をかいつまむと
- アトピー性皮膚炎患者に対して保湿剤として処方されるヘパリン類似物質(ヒルドイドソフトほか)などが「必要性の低い患者」(皮膚乾燥症のみの患者など)にも投与されている。
- 1年間に「皮膚乾燥症のみの患者に処方されるヘパリン類似物質など」の薬剤費が93億円に上り、そのうちのおよそ7%分(2年間で10億円)が本来不必要な患者への投与と目される。
- 上記を是正するため皮膚乾燥症へのヒルドイド&ワセリンの単品処方を保険適用外とすべきという提言がなされた。
- ヒルドイドもワセリンも同質の薬剤をを薬局にて保険適用外で購入可能のため中長期的には「保湿剤の処方そのもの」を保険給付外とすることも検討中。
という感じになります。
まぁ一言で言うと
今後ヒルドイドとワセリンのみを美容目的で保険適用により購入することができなくなる可能性が極めて高い
ということです。
これは先月にも記事に取り上げていた内容で、
▶【ヒルドイドの美容利用】…最近の傾向と市販代替品について(前編)
「ヒルドイドが美容に有効である」とSNS上で拡散されたことに端を発し、
適切な皮膚疾患を持っていないにも関わらず上記製剤のみを皮膚科等で保険適用で購入していた人たちがかなり増えていたというのが原因と考えられます。
本来ヒルドイドの主成分になっている「ヘパリン類似物質」は類似商品が市販薬局等で販売されているにも関わらず
医療機関では保険適用ということで美容目的に乱用する人が増えていたのですね。
僕が最初にこれを話題にしたのが今から2年ほど前のことですが、
例えば↓こちらのデータを見てみると
この2年間で乾燥症に対するヒルドイドのみの処方で積み重なった医療費がなんと10億円にも登ったというのですから驚きです。。
症状が「皮膚乾燥症」というものに限っているわけですが、
この「皮膚乾燥症」って多分正式な病名ではないですよね(^^;)
特に疾病というわけではないけど処方するからには何か病名を付けなければならないからこう書いているだけ・・・
ということなのだと思います。
つまり医療機関界隈で暗黙の了解で使用されている疾病のない人にヒルドイドを処方するための架空の病名なのかと推察します。
なんだか昔記事に書いた医薬品まつげ増毛剤の「まつ毛貧毛症」と似てるなぁと思うところですが(苦笑)。
まぁつまり実際には多少乾燥はあっても基本的に健康な肌なのに保険適用価格で処方を受けている人が10億円分いたということです。
これは確かに由々しき自体でしょうね;;
あとこの記事でなるほどと思ったのはこちらで↓、
ヒルドイドの系統の「ヘパリン類似物質」はイギリス・アメリカ・フランスにおいては保険適用外であり、
(ドイツでも状況によってはほぼ保険適用外)
さらに「白色ワセリン」についてはイギリス・アメリカ・フランス・ドイツ全ての先進国で適用外になっているそうです。
つまり他先進各国ではこういった「単なる保湿剤」に近い製品は基本的に保険が適用されず自費で購入するものとなっているようです。
これは言われてみればそうですよね。
ヘパリン製剤もワセリンも本来薬局で普通に買えるような内容の製品なわけですから
病院で出す場合は保険適用になるというのは不思議な話です。
(これ言い出すと湿布薬なんかも大問題だなぁと思いますが…)
そもそもアトピーの経験から上記製品を使っていたことがある僕としては
こういった保湿剤が気楽に安価に手に入れられる日本の状況だと
本来使用すべきではない症状の人が安直に使ってしまったり
ヒルドイドの効能等をあまり詳しく理解していない医師が無意味に処方するケースが増えてしまうように思います。
ヘパリン類似物質は以下記事にも解説しているように、
▶究極のアンチエイジングクリーム!? 『ヒルドイド』の効果と使用における3つの注意点
- 血行促進の作用があるため炎症部位には使用すべきではない
- 熱を持つので痒みが悪化するケースがある
- 「かゆみの無いカサカサ肌」に使用するのが本来の使い方
という意外と知られていない使い方の盲点があるので
アトピー患者さんが間違って使用しているケースが結構多いのではないかと僕は思っています。
多分使われる本人は痒いと思っているのですが、
赤ちゃんや小さい子どもさんとかは親に塗られたらお薬だと思って我慢しているか意見を言わないので
これでアトピーが悪化してしまうこともあると思います。
ちなみに僕は昔使って凄く痒かったので今でも苦手な製品ですね(^^;)
同じく「白色ワセリン」も似た所があって、
痒みの強いところに塗るとこれそのものが痒みの原因になるわけではないのですが
ワセリンは油分の皮膜効果によるラップ作用が強い製品なので
熱を放出しにくくなってかえって痒みが強くなったりあせもが出来たりということがたまにあります。
ヒルドイドもワセリンもこういうケースが少なからずあるので
今回の提言のように消費者や医師にとって多少手を伸ばしにくくするのは
製品の効能を考えずに乱用多用することが減ることに繋がるのではと僕は考えます。
ということで上記の内容から、
今後ヒルドイド&ワセリンの皮膚乾燥症への単品処方を保険適用外とすべしという提言が提出されまして、
まだ決定したわけではないにしろ恐らくこれは現実的に実装されるものと考えられます。
さらには他先進各国の状況を見てもそうですので
中長期的には上記の「保湿剤の処方そのもの」の保険適用も見直される見通しもあるようです。
つまりしばらく後には「美容目的でのヒルドイドやワセリンの単品処方」は対象外となるのはほぼ確実ですが、
またその後、
美容目的かどうかに関わらずヒルドイドやワセリンなどの単なる保湿剤は保険対象外となる可能性も十分あるということです。
「本当に必要としているのに安価に手に入らなくなるのはとても困る」という意見もありそうで
これは賛否両論分かれそうではありますが、
今回の提言によって少なくとも【ヒルドイドの美容利用問題】には遠からず終止符が打たれることになりそうですね。
どうか色々な面で良い方に傾けば良いなと思っています。
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