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PLOSION クリアジェルパック 解析
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PLOSION クリアジェルパック PL-CG1814C
3,564円
Amazon |
洗浄力：★★★☆☆
脱脂力：★★★★☆
低刺激性：★★★☆☆
保湿力：★★★★☆
さっぱり感：★★★★☆
しっとり感：★★★☆☆
敏感肌適性：★★☆☆☆
価格適正：★★★☆☆（104g：3,564円）
総合評価：★★★☆☆-
本商品は簡単に言えば、
ジェルローションの中に火山土やカオリン、ベントナイト、ゼオライトなどの多孔質パウダーを配合して、
その多孔質パウダーの皮脂吸着作用を利用して毛穴や角質の洗浄を行う洗い流し用のパックです。
…と聞くと商品のイメージがちょっと変わるかもしれませんね。
もう少し詳しく説明していきます。
ジェルの基剤には『DPG』を配合していて、
化粧水などの主成分に配合されると若干の敏感肌と目への刺激性が懸念される成分です。
ただ洗い流しなのでそこまで問題視する必要はないのかなとも思います。
『ラウリルベタイン』は本来は低刺激の両性イオン界面活性剤。
まぁラウリルベタインは両性系の中では比較的洗浄力と刺激性を持つ部類ではあります。
（とはいっても普通の陰イオン界面活性剤等と比較すれば全然マシですけどね。）
というわけで基剤がDPG＋ラウリルベタインということで、
凄く悪いわけではないですが良いとも言えない成分構成かなと思います。
ちなみにアルカリ性に設定されているのでこれだけでもある程度の洗浄力はあるといえます。
少し後ろにラウロイルメチルアラニンNaというアミノ酸系界面活性剤も入っていますね。
それでこの商品を語る上で１番重要なのが次の
- メチルパーフルオロイソブチルエーテル
- エチルパーフルオロイソブチルエーテル
- メチルパーフルオロブチルエーテル
- エチルパーフルオロブチルエーテル
というあまり見かけない成分ですね。
これ化粧品成分を読むのに慣れている人は珍しい成分だと感じると思います。
「～フルオロ」系の成分というと当ブログでもフッ素変性シリコーンレジンなどでちょこっと出てきたくらいでそんなに有名な成分ではありません。
僕もほとんど面識がありません。
ただし「～フルオロ」という単語が付いた成分はまぁ高確率で特殊な性質を持った成分だと考えて欲しいです。
それでこの成分は一体何物なのか？と調べてみると、
つまり一言で言えば
「体温で瞬く間に蒸発するフッ素系溶剤」
（揮発性フッ化溶剤）
です。
この成分は常温では液体ですが沸点が低いため皮膚に乗せると体温で瞬く間に蒸発して気体になります。
するとまるで『炭酸』のようにシュワっと泡を発するので、
成分を知らない人はこの反応を見て「炭酸すごい！」と思ってしまう場合もあるでしょう。
溶剤自体には皮膚刺激などの懸念は少なく安全性も高いということですが、
少なくともこの成分が入っているということは
シュワシュワの発泡が炭酸のそれとは言えない可能性が非常に高くなりますね。
ちなみに一応ホントの「炭酸」を意味する『二酸化炭素』という成分も成分表には書いてあるので、
（※炭酸とは気体の二酸化炭素が溶けた水中に発生しているもので弱酸性を示します。）
まぁ微量の炭酸が発生している可能性はゼロではありません。
とはいえ揮発性フッ化溶剤の反応に頼っているということは
高濃度配合とかは期待するのは難しいでしょうね。。（まず容器的に無理ですが…。）
つまり炭酸に期待される美容効果（血行促進作用）なども得にくいでしょう。
ということで以上念押しですが、
本品のシュワシュワは『疑似炭酸』であって本物の炭酸ではないということに注意して欲しいです。
この反応そのものに肌に負担があると断言するつもりはないです。
とはいえ揮発性フッ化溶剤が全く肌に負担が無いのか？というと正直疑問も残ります。
あまり頻繁に使われている成分ではありませんし溶剤ということも考えれば少なからずリスクの懸念はあるように思います。
洗浄力としては両性イオン系＋多孔質パウダーの吸着のみなので、そこまで強力な脱脂作用を持つものではないといえますが、
揮発性フッ化溶剤を利用した発泡作用を持ったジェルである点でリスクの懸念があります。
また弱い角質分解作用の「乳酸」や「リンゴ酸」の配合や、
複数配合だと皮膚刺激やアレルギーになってしまう精油も「オレンジ油、ニオイテンジクアオイ油、ジャスミン油」などやや多めでしょうか。
主成分のDPGなども考えるとあまり敏感肌に配慮された成分構成ではないかなと思います。
まぁたまに使う集中毛穴ケア的な商品だと思うので低頻度の利用であればそんなに負担も無いと思います。
ただツルッとするからとハマって毎日使用してしまうと負担が増えて毛穴に悪影響も考えられます。
特に角質分解系の成分が入っているのは気になります。
特殊な成分を使った商品の工夫は面白いと思うのですが、
そういう成分についてちゃんとした説明が無いのはそれはどうなのかなと。
それはやはり炭酸と誤認するのを誘導しているとしか僕は思えないです^^;
以上、
この商品だけではなく最近はこういう『疑似炭酸』系のアイテムが増えているのでぜひご注意頂きたいと思います。
PLOSION クリアジェルパック PL-CG1814C
MTG
104g 3560円
商品紹介
炭酸ジェルの発泡のチカラ。
鼻の毛穴汚れを落として、引き締める。つるんとすべるような肌へ。
毛穴の汚れを泡で浮かせて取り除くジェルパック。
お肌につける時はジェル状ですが、徐々にやわらかい泡へと変化します。
【吸着する】
細かい粒子の1つ1つにあいているたくさんの穴が、毛穴の汚れを吸着します。
【浮き上がる】
毛穴に入ったジェルが、中から発泡し、汚れを抱えて浮き上がらせます。
【引き締める】
汚れを取り除いた肌を、すっきり引き締めなめらかな肌へ。
炭酸ジェルが少しずつ発泡をはじめ、徐々に泡へと変化します。
キメ細かなやわらかな泡が、やさしく肌を洗い上げます。
原材料・成分
水、DPG、ラウリルベタイン、メチルパーフルオロイソブチルエーテル、エチルパーフルオロイソブチルエーテル、メチルパーフルオロブチルエーテル、エチルパーフルオロブチルエーテル、二酸化炭素、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ラウロイルメチルアラニンNa、アーチチョーク葉エキス、エブリコエキス、、火山土、カオリン、ベントナイト、ゼオライト、水酸化K、ヒドロキシエチルセルロース、PEG-60水添ヒマシ油、塩化Na、シクロデキストリン、BG、乳酸、グルコース、炭酸水素Na、クエン酸、リンゴ酸、チャエキス、サンザシエキス、ナツメ果実エキス、グレープフルーツ果実エキス、リンゴ果実エキス、ライム果汁、オレンジ果汁、レモン果汁、オレンジ油、ニオイテンジクアオイ油、ジャスミン油、PEG-40水添ヒマシ油、フェノキシエタノール
引用元：Amazon.co.jp
※総合評価は管理人の主観に基づくものです。参考程度にお考え下さい。
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