アロマ業界が揺れてる? | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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ずっと論文論文で中々記事を書けなかったのですが、

最近いくつかまた美容関係の情報誌を集めていたので

ネタだけは結構あるんですよね(*_*)



最近ふと気になったのが、

これは前も紹介した「フレグランスジャーナル」の姉妹誌で、

アロマテラピー専門情報誌『アロマトピア』の昨年9月・11月号です。

 

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かずのすけ自身アロマテラピーにはさほど興味はないので

アロマトピアはこれしか持っていないのですが、

なぜこの二誌を取り寄せたかというと少し面白い理由があります。


元々アロマトピアは全体的に「精油の良いところ」を全面に押し出した情報誌です。

アロマテラピー…精油(エッセンシャルオイル)、または精油の芳香や植物に由来する芳香を用いて、病気や外傷の治療、病気の予防、心身の健康やリラクセーション、ストレスの解消などを目的とする療法である(Wikipedia)。


バックナンバーは↓ここから紹介を確認することができるのですが、
http://www.fragrance-j.co.jp/search/index.php?page=1

大体が「精油(アロマ)の嬉しい有効性」を強調した特集が組まれています。


ですが昨年9月号と11月号は、

連続(アロマトピアは二ヶ月置きの発売です)して「精油のリスク」に着目した内容が特集されました。


このような特集は過去遡ると2010年ごろに「自然派化粧品の有効性と安全性」「キャリアオイルの品質と安全性」という特集がありますが、

まるっとアロマの危険性に着目した特集が組まれたのは数年来無かったことなのです。


まぁ9月号についてはタイトル自体は「健康な皮膚を目指す」なのでそういうふうには見えないのですが、

 

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こちらの内容を見ると、

冒頭4個の論文に精油使用における接触皮膚炎やアレルギーのリスクに関する記述があります。

また「ハーブ療法と皮膚トラブル」という論文でも同様の内容が書かれています。


さらに次月号の「アロマテラピーについての安全性」に関しては

 

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全編を通して精油やアロマの禁忌(危険な使用法など)について論じています。



内容については詳しくは本誌で確認して頂きたいですが、

例えば感作性(アレルギー性)のある精油のリストを出してくれてたり、

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これなんかはとても参考になるのですが、

 

 

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AEAJ(日本アロマ環境協会)が定める精油使用に関するガイドラインなどもきっちり記載されています。


どれもネットで探せば載っているには載っている情報なのですが、

しっかりしたソースが無かったので非常に助かります(^o^;)


こうやって見ると「顔へ使用する場合:精油希釈濃度0.1%~0.5%以下」とあるのですが、

さすがに大分少ないですね(*_*;)





このように、

これまでずっと有効性や利点の話ばかりを押してきていたアロマ業界なのですが、

これらの情報誌を見る限り

業界全体としてアロマのリスクも強調したいという動きが見えます。



先日ぼやいたようにオーガニック系の海外コスメが流行っていたり

長らく続くアロマのポジティブキャンペーンのおかげか、

こういう類の化粧品を使う消費者の母数がどんどん増えています。


そしてその結果、

悪い影響を受けた消費者の数も同様に増えてきたため

アロマ業界全体としてリスクに着目する流れが出来てきたのではないか?

…と、かずのすけは予想してます。



正直もっと早くこういう情報は積極的に出すべきだったとも思いますが、

しかし他の化粧品業界と比較すると断然決断は早いですね。

僕はこういう情報を特集して情報発信するのは業界誌としては当然マイナスに働く可能性もとても大きいと思うので、

アロマ業界がこの特集を組むことにGOを出したのは、

非常に思い切った良い決断だったと感じてます。


どこの世界に専門情報誌でネガティブな情報を積極的に出す奴らがいるんだって話ですし^^;

これはこのままリスクに関心が低いままアロマを不用意に使用する消費者が増えることを危惧しての措置ではないでしょうか。

非常に良いリスクコミュニケーションだと思います。





とは言えアロマやっている人がみんなアロマトピアを買っているわけではない(むしろ少数派)ですから、

今後はこういう情報を得た専門家がしっかりアロマの使用上のリスクも発信していかなければならないということです。

かずのすけもその担い手の一人として頑張りますね。





ところでこの情報誌を見てるとある面白い傾向が伺えます。

 

 

 

 

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さっきもお見せした目次なのですが、

実はこの情報誌で「リスク」の情報を書いている方は

例に漏れず全員が「医師」か修士号・博士号所持の「科学者」です。

逆に「有効性」とかの話をしているのは大体「アロマセラピスト」「エステティシャン」「企業の代表」などです。



つまり、専門知識を持つか否かでリスクを見るのかベネフィットを見るのかという違いが出てくるんですよね。

リスコミュの研究者としては非常に興味深いなぁと思いつつ…(笑)



しかし中には「合成成分は経皮毒がなんとかかんとか」みたいな投書もあって、

よくそんな不心得者の文載せたなぁと思うところもあります(´・_・`;)

あ、もちろんそれはどっかの企業の代表さんです…。





あと余談ですが

最近のフレグランスジャーナルもちゃんと仕入れてますので、

 

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もうちょっと余裕が出来たらこれらの特集もブログで組んで行きたいな~と思ってます(^_^)


あと一週間後に修論の発表会が終わりますので、

それが終わったら書きたい記事が山積みです!!


論文発表は最後の追い込みですが、

ラスト一週間気を抜かずバシッと決めたいと思います(^^)ゞ






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