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ちょっと前にこんな記事が話題になっていたんですね!
→美容師が市販シャンプーのダメさを実験したブログが話題に→涙目になるパンテーン・エッセンシャル勢
かずのすけのところまでは流れてこなかったので反応が遅れてしまいましたが…(^_^;)
なんでも話題のブログ主の美容師さんが『卵』を使った簡単な実験でシャンプーの性能を検証したところ、市販シャンプーは総じてダメだった…
というどこかで聞いたようなお話のようです。
ただあまりに話題を読んでしまったせいで結構なコメントが殺到してしまったらしく
かなりの議論を読んで今は元の記事は無くなってしまったとのことです。
今は
→[改]美容師が市販シャンプーを買ってみた実験と結果と【安くて良いシャンプー】のススメ
こちらの記事に変わっちゃってます。
ちなみにかずのすけも元の記事は見てません。。
あ~、元の記事が見たかった…(;_;)笑
で、なんで今日この話を持ってきたかというと
こちらの記事、かずのすけの記事もいくつか紹介して下さっているんです!(^^♪
嬉しいですね~(^O^)
どうりでちょっと前に不思議とアクセスが多かった日があったわけです…(^_^;)←気づくの遅い
先ほどちょこっとコメントも残して来ました(^^ゞ
気づけば福井県の美容師さんなんですね~!
かずのすけと同郷です(*^_^*)
ところでこちらの記事ですが、
結構多方面から批判を食らってしまったようなのです。
というのも、
今回の記事では卵の白味→『卵白』にシャンプーを片っ端から入れて
・白濁したものをダメシャンプー
・白濁しなかったものを良いシャンプー
として評価したらしいのですね。
卵白が白濁するのは
卵白の基本成分である「アルブミン」というタンパク質が壊れて構造が変化するからです。
このようなタンパク質の変化を総じて『タンパク質変性』と呼びます。
そして人の身体の組織(肌や髪も含め)はタンパク質で出来てます。
なので
「卵が白濁する→タンパク質変性を起こす→髪・地肌が痛む→ダメシャンプー」
ということでブログ主の美容師さんはこのように結論付けたのです。
しかしこれがまずかったみたいですね(^_^;)
そもそも卵白に含まれるタンパク質(アルブミン)と髪の毛を構成するタンパク質(ケラチン)は性質がまるっきり違います。
なので『卵白の変性=髪の毛のダメージ』と結びつけるのは基本的には無理があったのです。
まぁタンパク質変性はかなり複雑なお話なので化学知識無しで話そうとすると失敗の元です^^;
あと「この『卵白の白濁』は界面活性剤の乳化作用によるものだ」とする議論も生まれたようです。
これについてはかずのすけもちょっと言いたいことがありますが、
濃度や滴下量を固定していない簡単な実験だったのでどのように突っ込まれても仕方のないものだったとも言えます。
(シャンプーで入れるなら少なくとも3~5倍に薄めて入れないとシャンプーの色なのか変性のせいなのか分かりませんからね)
結果としては
・市販シャンプーで髪や地肌が痛む(変性する)ことはない!
という意見の人たちから集中的に攻撃を受けてしまったということです。
確かに今回の記事の書き方(読んでないですが;)は多分色々と問題もあったように思いますが、
僕としては否定してる人たちも少し揚げ足とりすぎでは?と思うところがあります。
記事の紹介も頂けたことですし、
この件についてかずのすけの見解もお話しておきたいと思います。
◎卵白は界面活性剤で【変性】する
まず最初に、
「卵白の白濁はただの乳化作用」
という意見に対して、これはハッキリ言いますが間違っています。
卵白はイオン性を持つ陰イオン界面活性剤や陽イオン界面活性剤で立派に変性します。
実は卵白を用いた界面活性剤の変性実験は僕も昔やってます。
→界面活性剤のタンパク質変性(前編)
→界面活性剤のタンパク質変性(後編)
この実験では卵白5mLに純粋な界面活性剤を濃度3%・滴下量1mlに固定して加えているので、
無闇に白濁を引き起こすような不要な成分はありません。
また滴下してしっかり振り混ぜているので、
もし乳化作用による濁りであれば↓のように全体的に満遍なく白濁するはずです。
(拙著の画像のため白黒でスイマセン…;)
しかし実際の結果では例えば↓これのように、
まるで白く固まったような白色の沈殿物が生じます。
乳化なら全体的に真っ白に濁るはずですが、
これはタンパク質変性によってアルブミンが凝固してしまっているのでこのようになります。
蛋白凝固による沈殿の生成と乳化による濁りでは見た目がまるっきり違います。
蛋白凝固が起こる最低限量しか入れてないので、
これは明らかに乳化ではないと分かると思います。
そしてこの実験の結果から見られるように、
右から3つ目までのイオン性の弱いアミノ酸系のラウロイルサルコシンNa、
非イオン系のポリオキシエチレンラウリルエーテル(POELE)、ポリソルベートは
溶液が透明か薄い白沈が生じるのみで明らかに変性が弱いことが分かります。
対してその左手に並ぶイオン性の強いSDS(ラウリル硫酸Na)・LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸Na)・ラウレス硫酸TEAや、
アルカリ性の強い「セッケン」は強いタンパク質変性作用が見られます。
つまり、
『ラウリル硫酸やラウレス硫酸は弱いタンパク質を変性しやすい』というのは紛れもない事実なのです。(セッケンも)
実際にラウリル硫酸Naは実験室では「タンパク質変性剤」として使われるものです。
こんな立派な変性剤にあの弱過ぎで有名なアルブミンさんが変性しないはずがありません(^_^;)
ですから卵白にこの類の界面活性剤の入ったシャンプーを加えれば、
当然類似の反応を示すと考えられます。
ですから『卵白が濁るのはただの乳化作用』という指摘はとんでもない言いがかりと言えそうです。
ちなみにかずのすけも拙著にて卵白を使った界面活性剤の刺激の判断法としてこれを紹介してます。
これ、試料に(界面活性剤)って書いてますが、
適当なシャンプーを3~5倍に薄めてやれば簡易的にそのシャンプーのタンパク変性が分かる便利な方法ですのでオススメですよ(^^)
しかしだからと言って髪や肌も同じように変性するかと言われたら
それはNO!なのです。
卵白の変性実験は確かに界面活性剤の変性作用の強弱を図れる便利な方法ではあります。
ですがもしも卵白にとってはこれだけの違いが出る力だったとしても
髪の毛や肌にとっては瑣末な影響かもしれませんよね。
同じタンパク質なら確かに違いはあると言えますが
卵と髪の毛は全く別物なのですから…。。
ここがタンパク質を相手にした時の特に難しいお話ですね(^_^;)
というわけで
また長くなりそうなのでかずのすけの結論は後編に続きます;
→ 後編
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