【洗顔料】と【ボディソープ】は違うの? | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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ボディソープで洗顔をしていいの?-スキンケア大学ー


というわけで、

一般的には

・洗顔料は脱脂力を抑えている

・ボディソープは脱脂力が高い

・だからボディソープで顔を洗っちゃダメ!


と言われています。



これについては僕も完全否定はしないです。

特定のメーカーはわざとそのように洗顔料とボディソープを作り分けている場合もあるからです。


ただこれはあくまで『場合もある』というだけであって、

全てがそうとは限りません。


結局洗顔料もボディソープもピンきりです。

「洗顔料はこうでボディソープはこう!」と一緒くたにまとめて考えてしまうのは些か考えものです。



◎殆どの洗顔料は【セッケン】で出来ている


実際のところ、現在の『洗顔料』の基本成分は圧倒的にセッケンを主成分にしたものが多いです。


例えば有名なビオレ(花王)の洗顔料を見てみると、

 

 

http://www.kao.com/jp/biore/bio_washfoam_moisture_02.html より

「ソルビトール」というのは糖系の保湿成分ですが、

これは洗浄の主成分ではありません。


あと『ラウレス-4カルボン酸』は酸性石けんの一種ですが、

これも実は主洗浄剤ではありません。


メインの洗剤は『ミリスチン酸』…+『水酸化K』で、つまりセッケンです。

(高級脂肪酸+強アルカリ=セッケン)

セッケンはアルカリ性の洗剤で、pHアルカリから離してしまうと洗浄効果を失う不安定な成分です。

この成分が入っている以上この洗顔料は基本的に『セッケン』ということになってしまいます。



ちなみに『酸性石けん』はそれそのものが弱酸性というわけではなく、
【弱酸性領域で最も好適な洗浄力を発揮する洗剤】というだけで入れたからと液体が弱酸性になってしまうことはありません。




セッケンはアルカリ性ですから弱酸性の皮脂の除去力に大変優れています。

つまり洗顔料だからと脱脂性が少ないとはいえないわけです。

(ソルビトールを多く配合しているので、洗ったその時の感触は保湿されている感じはあるかもしれませんが…)

ちなみにビオレの他の洗顔料も基本成分は全部同じでした(^_^;)

いや~良い商売してますね…。。(苦笑)

(まぁ酸性セッケンで洗浄力は若干マイルドになってるので比較的良品かとも思います)


他にも高級化粧品の洗顔料もセッケンが殆どですし、

『無添加セッケンで洗顔するのが一番!』とよく言われていますよね;

そのせいで洗顔料の現在のシェアの大半はセッケンなのです。



◎ボディソープの主成分も【セッケン】…もしくは【合成洗剤】


実はボディソープも基本はセッケンが多いです。

有名なDove(J・ユニリーバ社)の成分を見ても、

 

 

Amazon.co.jp より


やはりミリスチン酸+水酸化Naセッケンが主成分ですね。

まぁこれはさらにラウレス硫酸Naで洗浄性能上げちゃってるので、

普通のセッケンより強力かも…という気もしますけどね(^_^;)


これはちょっとやり過ぎな商品…(笑)



また有名なボディソープといえばビオレU(花王)も人気です。

 

 

→http://www.kao.com/jp/bioreu/bru_bioreu_01.html#detail1


これはなんと酸性石けんベースで洗浄力低め!?・・・と思いきや、

結局ラウレス硫酸アンモニウム入れちゃうので結構洗浄力強くなります(^_^;)


酸性石けんの原料は実は花王の商品なので、
(花王は原料メーカーでもあります)

安価な市販品にも結構ふんだんに配合してます。


弱酸性のビオレ、いつの間にかかなり進化してますね…!!
(昔はもっとひどい内容でしたが)


ただ結局のところラウレス硫酸アンモニウムがしっかり洗浄するのと、

あとラウリルグルコシドが食器洗剤の助剤にも使われる強脱脂力の洗剤です。


なので【脱脂力】という点で言えばセッケンと同等クラスではないかなと思います。


ただアンモニウム塩を使ってたりするので市販品の中では比較的低刺激な内容ではあると思います。

この価格帯ではかなり頑張っているのかも。




◎ボディソープでも顔は洗える!?

なので市販の安価商品をみれば、

洗顔料もボディソープも洗浄性能的にはそんなに違いはないです。

どちらにしても結構強力な脱脂力の設定がされているということは変わりません。
(これが良いことかどうかはまた別の話ですが…;)


実際には洗浄力がどうのこうのではなく、

【洗いあがりの質感を変えている】

というのが真相ではないかなと僕は思います。


なんとなくの使用感の違いを感じるのはそこが問題というわけで。



なので僕の主張としては、

ボディソープを洗顔料にしてもそんなに問題はないのでは。

ということになります。



そもそも固形セッケンは顔用にも全身用にも使いますよね。

あれ、洗いあがりの質感を考えてもどう考えても洗浄力高いですが、

顔にも身体にもOK!って言われているのです。

これは不思議ですよね(^_^;)

じゃあなんで液体セッケン(Dove)はダメなの?というお話です。



結局のところ顔も身体も一枚の肌です。

『身体は顔に比べて皮脂分泌が多い』とにわかには言われていますが、

実際にはTゾーン・Uゾーンを擁する顔も皮脂の分泌はかなり多いのです。


ニキビが出やすい部位ほど皮脂分泌が多いということになるので、

それを考えても「顔と身体では身体の方が皮脂が多い!」

と言い切るのは難しいような気がします。



洗顔料とかボディソープとかよく分からない区分がありますが、

顔に優しい洗剤は身体にも優しいし、

身体に優しい洗剤は顔にも優しいのは当然のことです。



だから、

もしも『肌を洗うのに最も適した洗剤』があるのだとしたら、

それは顔も身体も一緒に洗えて当然だと僕は思います。







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