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「カラーリングの成分で気をつけたほうが良い成分などはありますか?」
という類の質問を頂くことがあります。
実際にインターネット上での情報を探ってみると、
→ガンの発症率50%アップ!?死亡??身近なヘアカラーの危険性。
→ヘアカラーの何がいけないの?
→身近なヘアカラーの危険性
→カラーリングの危険性!!
「カラー剤 危険」とかで調べるだけで色々なサイトの情報が出てきますね。
全般的に「大間違い!」と切り捨てるほどではなく、
まぁ言ってること自体はあながち間違いとも言えません。
確かにカラーリング剤に含まれる成分は
我々が普段身近に使用している化粧品類などに用いられる成分と比較すると
毒性などの面でかなり不安なものが多いです。
(経皮毒云々については大間違いですけどね)
アルカリ剤として使用される成分も染料を酸化定着させる酸化剤も、
僕だったら素手で触るのも憚るようなものばかりです。
ですが僕がこのカラー剤どうこうの問題について一言言及するなら、
「あんまり気にしなくてもいいと思います」
とお答えします。
まぁあくまで僕の意見なので
参考までに聞いておいて頂ければいいのですが(^_^;)
◎そもそもカラー剤が身体に良いわけがない
そもそものはなしです。
カラー剤ってのは「化粧品」じゃなくて「医薬部外品」で、
(化粧品登録のヘアマニキュアは別の話ですが)
一定の安全性が担保されている普通の化粧品とはものが違います。
そもそも毛髪のカラーリングは、
①アルカリ剤で髪を膨潤させ成分の通り道を作る
②酸化染料などを毛髪内部に浸透させる
③酸化剤が染料を酸化し色素を定着させる
という行程で行われます。
この時にどうしても必要となる
『アルカリ剤』や『酸化剤』は、
皮膚に付けば当然刺激になりますし
誤って大量に飲み込んだら
場合によっては死亡の危険がある程度の毒性はあるでしょう。
またアルカリ剤や『染料』はアレルギー性も比較的強いので、
皮膚につくとかぶれてしまう人もいると思います。
カラーリング剤っていうのは基本的にこういう成分で出来上がっているので、
元から身体に良いはずがありません。
もし
「アルカリ剤のTEA(トリエタノールアミン)が危険だから…」
というのでその成分が入っていないものを選んだとしても、
当然別のアルカリ剤が配合されているわけですから
名前が変わっただけで危険度が等しい物は大抵入っているわけです。
何かの成分が危険とか言うのははっきり言って無意味で、
カラー剤はそれそのものがある程度のリスクを持ったものなのです。
◎月1~2回程度のカラーリングは何の問題も無い
ですが、
確かに成分の性質を一個一個取り沙汰したら悪くいうネタには事欠かないにしろ、
それでも日本という国で認可を受けている以上
日常的な使用用途の上では大きな健康影響が出ることは無い
と考えて大丈夫です。
そもそもカラー剤なんて毎日触れるものではないですし
手ずから飲み込む人もいないでしょう。
殆どの人はカラーリングをする際素手ではやらないと思いますし、
何となく『ちょっと危険な薬なんだ』ということは誰しもが認識しているはずです。
髪の色をきっぱりと変えてしまうほどの薬なのですからそれくらいは当然かと思います。
普通のカラー剤では「パッチテストをしてくれ」という注意書きが大きく書いてありますし、
カラーやって少し手が荒れるとか地肌が荒れるなんていうのは
ある意味カラーリングの効果との対効果としては許容範囲と思っている人も多いのではないでしょうか。
確かにカラー剤の主成分になっている成分を大量に飲み込んだり
毎日肌に刷り込んでいたら大変なことになるとは思いますが、
実際にはそんなあり得ない状況でカラー剤を使う人はいませんし、
そもそもそんなに危険な薬なら
世の美容師さんがどんどん死んでいってもおかしくありませんよね。
確かに通常の化粧品よりはリスキーなのは間違いありませんが、
毎日触っても大丈夫な人がいるくらいですから
一般消費者が普通に月1~2回染める程度なら何の心配も無いと考えて間違いありません。
◎体調が悪い時や免疫が弱っている時のカラーには注意
しかし先程も言ったように、
カラー剤は決して身体に良い物ではありません。
普段健康な状態なら全く問題にならないところが、
もしかしたらに体調によっては
アルカリ剤の臭気などで気分を悪くすることもあり得ますし、
免疫力が下がっていてアレルギーを発症しやすくなっていることもあり得ます。
『妊婦さんはカラーリングを控えましょう』
とはよく言いますが、
成分が浸透して赤ちゃんに悪影響…
とかそんなことは全く考える必要はありませんが
妊婦さんは体調が非常に不安定な状態ですから
身体に少しでも負担になることは避けたほうが良いと僕も思います。
カラーリングについてもやはり少しリスキーな部分が多いので、
どうしても染毛したい時などはヘナ染めなど比較的負担の少ないカラーリングを選んだ方が懸命でしょうね。
(かと言ってヘナ染めが身体に良いというわけではないと思いますので、その点は注意が必要です)
◎カラーやパーマは一定の『リスク』を覚悟して行うもの
その他、
カラーリングだけでなくパーマの際にも全く同じことが言えます。
カラーやパーマというのはそもそも髪の毛の組織を変化させるという荒業ですから、
身体に全く負担の無い成分でできているわけがありません。
なので当然一定のリスクはあります。
そのちょっとのリスクを許容できないのであれば、
それはもうカラーリングやパーマなんてやらなければ良いだけのことです。
カラーやパーマというのはあくまでそのリスクと引き換えにして
一時のお洒落を手に入れる為の手段です。
逆に言えばノーリスクで身体の一部の構造を変化させられるわけもなく、
ちょっとの危険が伴うことくらい
「まぁそりゃそうだよね」
くらいで認識して当然ではないかなぁとも僕は思いますね。
絶対安全!
と言えないのは間違いないですが、
ただネット上で言われるほど危険とは言えないのも間違いないと思います。
まぁお醤油だって飲み過ぎれば人が死ぬわけですし、
普通に使う分にはそこまで神経質になる必要はないのではないか
というのが僕の結論になりますね。
あくまで僕個人の意見ではありますが、
今後の参考になれば幸いですm(_ _)m
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