かずのすけ的 化学的視点から見たスタイリングのコツ その1 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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昨日あれだけの大口を叩いてしまったので(苦笑)、

早速ですがかずのすけ的 上手にスタイリングするコツ

今日はちょっとだけお教えしようと思います!





コツ① スタイリングはブローの直後に!


これ、とっても重要です。


実は髪の毛にはスタイリングが一番決まりやすいタイミングってのがあります。

いつワックス付けても同じようにセット出来るわけではありません。


そのタイミングが、

『ブローの直後』

なのです。





ブローと言っても単にドライヤーをすれば良いというわけでもありません。


しっかり髪の毛を濡らした状態(出来ればシャンプーもしましょう)から、

ドライヤーをかける必要があります。



この『ウェット状態からドライして乾燥させた直後』というタイミングが、

最もスタイリングし易い瞬間と言えます。

これはワックスを付ける場合でもコテ巻きする場合でも同じです。



で、僕が美容師さんのスタイリングがうまくいくかどうか、

まず第一に見分けるポイントもここです。


スタイリングの前にしっかりシャンプー→ブローをするか


これで大体分かりますね。



最初にシャンプーしてから→カット→(時間経過)→ブロー→スタイリング

とか

最初にシャンプーしてからブロー→カット→スタイリング

というような手順でスタイリングまですると、


大方スタイリングはうまくいきません。




一番良いのは

シャンプー(しっかり)→カット→シャンプー(軽く)→ブロー→スタイリング


という順番だと思います。

これが一番スタイリングし易いです。



僕らがおうちでする場合も、

スタイリングの前には一度髪をウェット状態にして(出来ればシャンプーもして)

ドライしてやることでヘアセットが一気にしやすくなります。





まぁなんとなく

『スタイリング前に髪を洗う』

というのがスタイリングし易いコツだろうな~というのは分かると思うのですが、


これは別に僕の単なる経験則で言っているわけでもありません。



実際にしっかり髪を濡らしたあとにブローすることで、

髪にとってクセが付きやすい状態になるのです。




これについてちょっと化学的なお話をしたいと思います。




◎髪のクセは『水の力』によって作られる


『スタイリングがしやすいかどうか』

というのは簡単に言えば

『髪の毛がクセづきやすいかどうか』

ということだと思います。



そもそも髪の「クセ」っていうのはどうやってできているのか、

皆さんはご存知でしょうか?


多分殆どの方はご存知無いと思います(^_^;)




まず髪の「クセ」を左右するものは、

毛髪の内部構造を保っているいくつかの化学結合です。


 

 



これらは大きく分けて、

・イオン結合

・分子間ペプチド結合

・ジスルフィド(-S-S-)結合

・水素結合


の4つです。


この内髪の毛の形を左右できるほど重要な結合は、

ジスルフィド結合水素結合です。
(ケラチンの場合は分子間ペプチド結合はかなり少なく、イオン結合は形を左右しません)



この内水で濡らすと切れる結合は、

『水素結合』です。

(ジスルフィド結合は特別な試薬が必要です。)



かなり強めのクセが付いた髪でも、

ブローの際に伸ばしながら乾かしたり、

アイロンやコテなどの加熱によって髪にクセを付けることが出来ますが、


あれはこの水素結合の力です。



髪が濡れると髪内部のケラチンの水素結合が切れます。
(ケラチンの水素結合部位が水の分子に奪われるからです)


逆に乾燥させることで水素結合を形成することが出来ます。



髪を濡らすとパーマが出やすくなりますよね?

コテで巻いても濡らすとまた元に戻りますね?


これは髪の本来のクセは毛髪内部のジスルフィド結合が担っているわけですが、

水素結合を形成することでジスルフィドにも負けず劣らずのクセを髪に与えることが出来るからです。


ですが濡らすと水素結合が切れ、

ジスルフィド結合だけが残るので髪本来のクセが復活します。





つまり髪にうまくクセを付けるためには、

ちょうど水素結合が形成されはじめる

湿潤→乾燥の合間

を狙うの一番良いのです。



それが、シャンプーしてからブローした直後のタイミングということです。




◎髪のクセが付きやすいタイミングはブロー後10分程度


この場合ブローにもコツがあるのですが、


やや湿気を含む程度でブローを終わらせるのがコツです。


ただししっとり感があるのは早すぎです。

パサツキ感があるのはやり過ぎです。


イメージとしては、

髪の毛の表面は乾いているけど中身がちょっと湿っている

というくらいですね(^_^;)
(感覚の勝負です…苦笑)


やや湿気を含んだ程度でも髪はドライヤーによる予熱を持っているので

その分の予熱を冷ますために毛髪内部の水分を蒸発させて冷却を測ります。


なので、

この『髪が予熱を蒸発させる瞬間』でスタイリングをすると、

髪内部の水分が抜けて水素結合を形成しているまさにその時ですので

なんだか思い通りに髪の毛が動くのです。



多分時間にして10分程度でしょうね(^_^;)



それ以上経ってしまうと今度は髪の毛がもう水素結合を作り終えているので、

逆にスタイリングしにくくなります。



ブロー後時間が経ってからスタイリングすると、

なんだかうまいこと髪が動かないように感じることはありませんか?


これはそのせいです。





◎人によって髪の毛の水素結合の作りやすさが異なる


なのでこのタイミングを狙うことで上手にスタイリングしやすくなります。


ですが、

人によって

ジスルフィド結合のクセが強すぎたり

水素結合部位をあまり持っていなかったり

髪のクセがつきにくい人もいます。


これはその人特有の毛髪のケラチン構造に由来する部分なので、

その特性そのものを変えることは難しいでしょう。


なのでそういう場合にはこのコツはうまく使えない場合もあります。

悪しからず…m(_ _;)m






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