Shudder Log -21ページ目

Shudder Log

* このブログの内容はすべてフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

Songficなんかの短いのは省きました。
↓のリンクからどうぞ。

 Shudder Log Index
 
PCからはトップに固定、スマホと携帯からは「ブログ情報」から見られると思います。
更新はリアルタイムじゃないかもしれません。
ミスがあったらコメント等でお知らせください。

* DB*K/J**

130625. ノーウェアボーイ 
 Yoochul/とりあえずこちらのカテゴリで/fragment/600字

130405. Wring Softly 
 Chunjae/調子悪い/400字

130102. Another Spare 
 Yoosu/部屋の鍵、欲しいな/1000字

120731. Yunjaeで転生パラレル 3 
 Yunjae/空港で/fragment/1300字

120612. Yunjaeで転生パラレル 1 2 
 Yunjae/小説以前/2はおまけ/500字+100字

120608. Hominで転生もの 
 Homin/外事と海事でコラボったらいいじゃん/小説以前/800字



* Others

140220. Remedy 
 Gdyb(BigBang)/ファッションウィーク/1000字

130607. Pranksters Practice 
 Gri(BigBang)/悪ガキの落書き/1000字

130102. Back to Back 
 Gtop(BigBang)/背中を預けられるのは/800字

121021. Troublemaking 
 Gri(BigBang)/Gdyb前提かもしれない/fragment/1200字


120620. From you from you Andy 
 Chunjoe(TeenTop)/To Youネタ/1700字


130207. ゴネリルとアーロン 
 ロイヤルファミリーの執事と長男嫁/男女CP/fragment/800字

120828. 前提の多い掌林 
 成均館のインスとヨンハ/fragment/1500字


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130524. セイント・リアクション 
 アクション映画/900字

130117. パラレル・アローン 
 スチームパンク/1300字

121214. 今日からアのつく自由業! 
 ゲームになったら/1600字

120724. 天使の贈りもの 4 
 突然子供がやってきたパラレル/1100字

120718. 天使の贈りもの 3 
 Soohoon/突然子供がやってきた/600字

120717. 天使の贈りもの 2 
 Elvin/突然子供がやってきた/1100字

120712. 天使の贈りもの 1 
 2Seop/突然子供がやってきた/1300字

120529. Soohoonでウギョル 
 Soohoon/ミリ知らウギョル/2400字
 
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130311. Party Alone
 Jaehoon/夜の漢江/700字

130304. Dozen
 Jaeli/12個だからダース/900字

130221. Faces Up
 Jaevin/さかさま/500字

130218. Yours Not Yours
 2Seop/ウリとネ/Mine Foreverから続く/700字

130217. Bathing Away
 Dongseop/全部シャワーで流せたら/800字

130212. Tokyo Eye
 Elvin/観覧車/1300字

130207. Mine Forever
 2Seop/バレンタイン/1100字

130130. The Night Hugs
 Soovin/寝付けない/700字

130129. In Your Time
 Jaeho/もう癖になってたから/700字

130115. My Favorite Crank
 Hoonseop/そんなところもすべて君/900字

130110. Hourglass
 2Shin/オリオンの下/500字

121229. Color Him Orange Orange
 HM視点で2Seop/済州/600字

121226. Make It Up
 Soovin/ケンカのあとは/1700字

121221. Eyes Open
 Jaehoon/目ぇ閉じて/500字

121217. Bless You!
 Dongli/お大事に/200字

121212. Had You to Myself
 Vinseop/独占欲/800字

121207. Be Bad
 Elseop/改造制服着てみたい/600字

121121. Talk Talk
 Sooseop/僕は嬉しかったのに/500字

120907. A Waypoint
 Soojae/それも通過点でしかないって/700字

120829. Golden Greed
 2Seop/ミダス王になりたい/1400字
 
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部屋に呼んで、俺は本を広げながら、キソプの言葉を聞いていた。
スマホを弄りながら他愛もない話をする声に気を取られ、本の内容はあまり頭に入らない。
 
「でね、イライがね」
 
キソプのほうは、それなりに真剣に手中の画面を見ている。
 
「教えてくれたんだけど、バレンタインって女の子から男の子に何かあげるって決まってるわけじゃないんだって」
「ああ、うん、そうだね」
 
一応はカップルか、カップルになりたい人のイベントではあるが、女性からというのはアジアにしかない習慣だろう。
 
「それで、ケビンにプレゼントするんだって」
 
気前のいいイライは男気があると言われることも多い。
その実、マメでプレゼント好きなのは、女性的じゃないかとも自分は思うのだが。
 
「何にするかはまだ決めてないって言ってたけど、カードだけ先に見ちゃった」
 
キソプは思い出し笑いを堪えなかった。
 
「あ、でもメッセージは英語だったから、イライに意味教えてもらったんだけど。聞きたい?」
 
興味ない、と言えば、機嫌を損ねるキソプが見られるだろう。
 
「うん、聞きたい」
 
でも今日は、笑っていて欲しい気分だった。
ええとね、と前置きして、キソプはゆっくり喋りだす。
 
 あなたが辛いと
 私は悲しくて
 あなたが楽しいと
 私は嬉しい
 
 私が落ち込むと
 あなたが元気にしてくれて
 私が喜ぶと
 あなたは一緒に笑ってくれる
 
 ときどき私は
 どうしてあなたはこんなに素敵なんだろうって思う
 一緒にいてくれてありがとう
 ハッピーバレンタイン

 
何度か詰まりながら最後まで言い終えて、とびっきりの笑顔になった。
 
「すっごく良くない?」
 
俺は思わず聞き返す。
 
「それってイライが自分で書いたの?」
「ううん、元からカードに印刷されてた」
 
笑顔のままそう言ったキソプは。
別に、自分も何かプレゼントが欲しいとか、そんなことは考えていない。
きっと。
ケビンの笑顔だけ想像してる。
 
「じゃあ、俺もキソプに何かあげようかな」
 
そう言うと、意外そうに眉をあげる。
 
「そういうつもりで言ったんじゃないんだけど」
「で、カードにこう書くんだ」
 
そんなことは分かっているので、俺は気にせず言った。
 
「先に言ったら―――」
「ずっと俺のものでいて」
 
言葉を遮って続け、俺は本を置いて、キソプを抱きしめた。
 
「ずっと」
 
キソプは身体を捻り、俺の背中に腕を回した。
 
「ジェソプもずっと僕のものでいてくれる?」
「もちろん」
 
言いながら、俺は腕に力を込める。
 
「じゃあ、僕はジェソプのものだよ」
 
キソプは綺麗な声は囁くように言う。
 
「ずっと」
 
プレゼントがなくても。
カードに書かれなくても。
キソプが俺のものである以上に、きっと俺はキソプのものだ。
 
この先、ずっと。
 
俺はキソプを抱きしめたまま、心の中で誓った。
DHが出たロイヤルファミリーを半分くらいまで見た。
主役のガートルードがあまりに人間的でナイス。
一押しは長男の嫁→執事だから表題なんだけど、ハーレクインってかレディコミだな。
同性CPなら長女とその友達の記者。
次男の嫁だったら大統領夫人と。
ヤメ検は誰と組ませてもいい。ヤメ検の友達2人同士でもいいね。
あとは長男と執事とか、長男と三男とか。
 
執事がチートキャラすぎる。
執事がチートキャラすぎる。
大事なことなので2回言いました。
 
「ユンソ奥様」はクンヒョンニム。
「インスク奥様」はチャグンヒョンニム。
「キム夫人」はキム・ヒョンスあるいはキム・ヒョンスンニム。
「イム夫人」と字幕が出ることはなくて、イム・ヒョンスンニムは「あなた」とかになってる。
 
以下、男女CP注意。
 
 
***
 
 
「あなたにも同情は残っていますから」
 
表情の変わらない顔から、考えを読むことは難しい。
けれど、それもいつものことだ、とイム・ユンソは思った。
静佳園の20年間が彼をそうさせた。
あるいは、そうできる人間だったから、20年もここにいられたのかもしれない。
 
逃げられない自分が泣くのをやめたように。
 
睨みつけると、オム・ギド執事は僅かに目を細めた。
視線を受け止めるような、少しだけ痛みを堪えるような。
 
珍しい。感情が出るなんて。
 
そう思うと、自然と肩の力が緩んだ。
 
「イム夫人」
 
長い睫の下で、その目は壁に向けられている。
それなのに、何故か見抜かれたと感じて、ユンソは身を固くした。
 
「もう充分だわ。まだ何か?」
 
オム執事は振り向き、一歩踏み出す。
そして静止する間もなく、ユンソを抱きしめ口付けた。
 
小さくはない身長差に、背を屈めながら。
 
10年前を思い出しながら、口付けを受け入れる。
夫のそれとは違う。少し性急で、柔らかいキス。
唇を啄み、舌を絡め、気付かないうちに服を握り締めながら。
時間と共に醒めていく自分と、ずっとこうしていたいと願う自分の間で揺れながら。
 
やがて顔が離れると、その瞬間にユンソはオム執事の頬を打った。
 
「何するのよ!」
 
荒くなった呼吸を整え、目の前の男を精一杯睨みつける。
打たれた方は顔を戻すこともせずに止まったままだ。
 
ユンソは踵を返し、執務室を出た。
叩きつけるようにドアを閉め、早足で自分の部屋へ向かう。
 
逸る鼓動を抑えるように、シャツの胸元を掴んで。
真夜中はとっくに過ぎていた。
 
コンコン。
 
隣のベッドが静かになるのを見計らったように、ドアを叩く音がした。
この時間なら、寝ている振りで通るだろう。
目を閉じたまま、頭からケットを被る。
十数秒。
 
コンコン。
 
二度目のノック。
俺は息を吐いてベッドから抜け出し、ドアへ向かう。
ガードはそのままにして鍵だけを開け、そっと扉を開いて、廊下の眩しさに思わず顔を背ける。
何度か瞬きして目を開けると、ケビンが立っていた。
 
「遅くにごめん。起きてた?」
 
声を潜め、ケビンは心細気に俺を見た。
俺は一度ドアを閉め、ガードを外して再び開ける。
 
「寝れないのか?」
「うん」
「キソプは?」
「眠ってる」
 
一人だけ夜更かしするのはいつものことだが、寝れなくなるのはいただけない。
 
「時差ボケか」
「うん。そうみたい」
 
ケビンを部屋に引き入れて、ドアを閉める。
ガードをかけ、鍵をかけて、今度は暗闇に目をこらす。
 
「キョンジェも寝てる」
「そう」
 
ケビンは持っているのは、裸のカードキーだけだった。
プレイヤーも、スマホさえない。
どうやら朝まで寝ていくつもりらしい。
キーをサイドテーブルに置き、ベッドに入る。
 
「どうぞ」
「ありがとう」
 
ケットを広げてやれば、ケビンは腕の中に収まる。
髪や背中を撫でてみるものの、俺の瞼はすっかり重くなっている。
 
「おやすみなさい」
 
ケビンを見れば、さっきよりも眠た気にしている。
ハグを解き、顎を持ち上げてキスを落とす。
何度か唇をついばんで、目を合わせれば自然と笑みが浮かぶ。
 
「おやすみ」
 
小さく言って、しっかりと身体を抱きしめた。
 
真夜中はとっくに過ぎている。
せめて朝まで、ケビンが眠れるように。
祈りながら、俺は意識を手放した。
ドンホがぼんやりと部屋の時計を見上げる。
カチリと音を立てて、長針は真っ直ぐ立った。
 
午後2時。
 
睡眠時間のほとんどが夜中の12時から昼の12時の間であることを鑑みれば、まだ1日の半ばを過ぎたとは言い難い。
実際、今日のスケジュールはこれからが本番だった。
 
「やっと――」
 
言いかけてドンホは俺を振り向き、そのまま言葉を止めた。
口を開けたまま。
少しだけ目を見開いた後、大きく瞬きをする。
俺がここにいることを忘れてたみたいに。
 
「なんで驚くんだよ」
 
ドンホは視線を時計に戻す。
 
「もう関係なかった」
「関係ないけど、やっと、何?」
 
俺が促すと、ドンホはゆっくりと言った。
 
「ソウルの午後2時。ニューヨークは、やっと日付が変わった」
 
今度は俺が目を見開く番だった。
 
「ソウルが夜の8時なら、ニューヨークは朝6時。やっと'今日'が始まる、とか」
 
落ち着いた声で続ける。
 
「ソウルが朝の9時なら、ニューヨークは'昨日'の夜7時。何してるかな、とか」
 
ドンホは頭を掻いた。
 
「考えるの、なんか、習慣になってたから」
 
時計を見つめたままのドンホが振り返る前に、俺はドンホを抱きしめる。
 
「俺も考えてたな、そういうの」
「ジェソプ兄も?」
「昼前になると、みんな寝る頃だなって」
 
ドンホは無理やり俺を見上げた。
 
「きっと頑張ったはずだから、俺の'今日'も負けないくらいにしなきゃって」
 
俺は腕の中のドンホを見下ろす。
 
「思ってた」
 
言ってから、らしくもない、と自分で思った。
 
「誰かの受け売り?」
 
ドンホは笑って、忌憚のない感想を漏らす。
 
「お前、かな」
「なるほどね」
 
作詞する身としては、言葉を使うことは苦手ではないつもりだけど。
素直さと機転はきっと末っ子に敵わない。
そして、愛嬌も。
 
楽しげなままのドンホの額にキスを落とす。
ドンホの顔から笑みが消えたことを確認して、俺は唇に口付けた。
Acid Black Cherryの優しい嘘。
ただ、KSが嫌いだと言ったら、少なくともその瞬間は嫌いだと思ってるだろうな。
ケンカのあとはなくて、Sooseop破局からのElseopか2Seopで。