【名曲リレー1867】ain't#3

■Ain't  Nothinin' Shakin' / Alvin Lee &Ten Years Later('77)

また77年という時代に超アナクロな事を始めたというか、これしかできないんだろうなあと思わせたアルヴィン・リーの新バンドはTen Years Laterを名乗りPolydorから「Rocket Fuel」でデビュー。ミック・ホークワース(b~元アンドロメダ)、トム・コンプトン(ds)というリズム隊を従えたギターロックでリーは弾きまくりでした。

 

 

【名曲リレー1867】ain't#3

■Ain't It Good / Bad Company('99)

80's初めに活動を停止したバッド・カンパニーは、86年にブライアン・ハウ(vo)を加え再スタート、さらにロバート・ハート(vo)に代わり90's半ばまで別のバンドとして活動(この時バンドを動かしていたのはサイモン・カークでした)。98年にオリジナルのメンバーでリリースしたアンソロジーにこの4人による新曲が3曲加えられ、"Ain't It Good"はその一つ。98年録音とは思えない70's感があります。ミック・ラルフスのスライド、ポール・ロジャースの歌声の艶は格別です。

 

 

【名曲リレー1868】good#2

■Good Job / Bryn Hawarth(’75)

60'sにはフラ・ダ・リスのメンバー、70'sに入るとセッションで名前を売った(ジャッキー・ロマックスやイアン・マシューズが有名)ギタリスト、ブリン・ハワースはIslandやA&Mに何枚かソロがあります。トラフィックの六角ジャケのデザイナーとして知られるトニー・ライトのイラストが素敵な「Sunny Side Of The Street」('75)に入った”Good Job”はグリース・バンドをバックにしたブルージーな演奏でした。ここではOGWT出演時一人でやったレア動画を。カッコいいねえ。

 

 

【名曲リレー1869】good#3

■As Good As You've Been To This World / Janis Joplin('69)

ビッグ・ブラザー&ホールディング。カンパニーを辞めたジャニス・ジョプリンの初ソロは「I Got Dem Ol’Kosmic Blues Again Mama」で、エレクトリック・フラッグのハーヴェイ・ブルックスがまとめ役でバックミュージシャンを集めて来たらしい、その中には当時のジャニスの恋人のサム・アンドリュース(g)、ステッペンウルフのガブリエル・メクラー(kb)、後にフル・ティルト・ブギー・バンドでジャニスをサポートするブラッド・キャンベル(b)、エレクトリック・フラッグのマイク・ブルームフィールド(g)らがおりました。ホーンズが入った”As Good As You’ve”Been To This World”は、一瞬インストかと思うほど前半の演奏が充実。後半巻き返すジャニスのvoがカッコいい。

 

 

【名曲リレー1870】world#2

■When The World Is Ruuning Down ,You Make The Best What's Still Around / The Police('80)

ポリスの意欲作「Zenyatta Mondatta」に入った長いタイトルの曲です。邦題は”世界は悲しすぎる”だった気がします。この頃のポリスはホワイト・レゲエと呼ばれてましたが、そういうマスコミがはめようとする型よりもどんどんはみ出て大きな存在になっていくのです。貪欲にいろんな音楽を取り込みまさしくプログレッシヴなスタイルとなっていくのをリアルタイムに感じることができたのは幸せだったなあ。

 

 

【名曲リレー1861】jean#3

■Jeans On / David Dundas('77)

ジーンズのCMに使われたとかで、#17 まで上がったヒット曲。ダンダスは元々英国人俳優でその後CM音楽の世界に進んだ人。イントロのエレピが結構軽快な曲です。

 

 

【名曲リレー1862】on#2

■Back On My Feet Again / Sandy Davis(’75)

グレイシャスというVertigoからアルバムを出してたプログレ・バンドがおりましたが、ここのリーダーのポール・デイヴィスがサンディー・デイヴィスの名前で74~75年にソロを出しています。”Back On My Feet Again”('75)はセカンドソロのタイトル曲で、ファンキーな味わい(dsはアヴェレイジ・ホワイト・バンド~ウィングスのスティーヴ・フェローン)もあるカッコいい曲です。

 

 

【名曲リレー1863】on#3

■We Can Go On Meeting Like This / Hummingbird('76)

dsに著名なスタジオ・ミュージシャンのバーナード・パーディーが加わったハミングバードのセカンド「We Can Go On Meeting Like This」からのタイトル曲。もともとファンキー志向の第2期ジェフ・ベック・グループの残党が集まって組んだグループですが、もはや英ロックというジャンルを超えたファンキーロックのスタイルで聞かせます。voのボブ・テンチは当時ストリートウォーカーズと掛け持ちだったのかもしれません。邦題は「密会」でジャケのムードがこのタイトルとうまく合っています。

 

 

【名曲リレー1864】this#2

■This Is Where I Came In / Lynnet West('63)

詳細不明の米ガールシンガーのリネット・ウエストの唯一のシングル(Josie)"If She Doen't Want You"のB面。後半パワフルに歌う部分が好き。オーソドックスなロッカバラードではありますがパンチのあるvoがいいです。作者はベン・ワイスマンとドティ・ウェイン。arrはジャック・ニッチェらしい。

 

 

【名曲リレー1865】this#3

■This Ain't Summer Of Love / Blue Oyster Cult('76)

「Agents Of Fortune」に入った”This Ain’t Summer Of Love"力強いvoとgが耳に残るブルー・オイスター・カルト曲です。オリジナルではなくインペリアル・ドッグスという西海岸のプレパンク・バンドのカヴァーとか。ヒット曲の"Don't Fear The Reaper"が入ったこのアルバムではポップな面も出しています。

 

 

【名曲リレー1856】woman#2

■Witchy Woman / The Hollies('72)

アラン・クラークが抜け北欧のバンブー(前座として一緒にツアーをやっていた)からミカエル・リクフォース(vo)を加えたホリーズの「Romany」のアウトテイクだったイーグルスのデビュー作のストレートなカヴァーです。こうした若手(イーグルスは72年デビュー)の作品からもピックアップするアンテナの張りようではありますが、完コピに近いんでやめたんでしょうね。

 

 

【名曲リレー1857】woman#3

■Richland Woman Blues / Maria Muldaur('01)

ミシシッピ・ジョン・ハートの有名なフォーク・ブルーズをマリア・マルダーのヴァージョンで。そういえばStony PlainからでたCD「Richland Woman Blues」ももう20年前なのか。ジョン・セバスチャンがgを弾いてます。このCDどなたかにいただいたのでした。ドリームズヴィルから出てたのも懐かしい。

 

 

【名曲リレー1858】Blues#2

■Lightnin’ Bar Blues / Brownsville Station

俳優としても「グレムリン」に出てたホイト・アクストンの有名な作品といえば3DNの”Joy To The World”を真っ先に思い出しますが、この”Lightnin’ Bar Blues”も有名です。ここではブラウンズヴィル・ステーションの「Yeah!」に入ったヴァージョンを。このアルバムにはルー・リードの”Sweet Jane”のカヴァーやらモトリー・クルーでヒットする男子トイレで喫煙の歌も入ってます。

 

 

【名曲リレー1859】Blues#3

■Blue Jean Blues / ZZ Top('75)

いい天気の朝からこんな曲スマソ。ZZ トップの「Fandango!」は片面ライヴ片面スタジオの変則的な構成です。この”Blue Jean Blues”はスタジオサイドのB面に入った陰鬱なブルーズ。こういうピーター・グリーン時代のマックのようなホワイト・ブルーズを聞くとテキサス出身でサザンロック的なムードのこのバンドも英国ロックの影響下にあることがわかります。

 

 

【名曲リレー1860】jean#2

■Jean / Sandie Shaw(’84)

スミスのモリッシーの熱烈なラヴコールでカムバックした60'sUK裸足のアイドル、サンディー・ショウのカムバック作品はスミスがバックを付けたRough Tradeからの12"でした。どれもモリッシー&マー作品でアコースティックな”Jean”でもモリッシーの唸り声をフィーチャーしています。

 

 

 

【名曲リレー1851】nobody#3

■Nobody's Fool / Slade('75)

グラムロックのブームが去った後のスレイドはゆっくりと低迷期に入るのですが、持ち前の親しみやすく一緒に歌えるメロディーは健在です。「Nobody's Fools」からのサードシングルが"Nobody's Fool"(単数)です。女性コーラスも入って結構派手な作り。prodはチャス・チャンドラー。

 

 

【名曲リレー1852】fool#2

■Fool For Your Loving / Whitesnake('80)

ホワイトスネイクとなって3枚目にあたる「Ready An Willin」からの先行シングルで全英#13まであがったヒット曲です。イアン・ペイスが加わって最初のスタジオ盤でした。実際ニール・マレイとペイスのリズム隊がこの曲を支えてることがわかります。”Come On”や”Walking In The Shadow Of The Blues”の流れを組むイントロ、歌とgソロをしっかり聞かせる古き良きハードロックの形を継承した作りで聞かせます。成功にはヴィジュアル面も必要と悟ったのかカヴァーディルもシェイプアップして髪型もロバート・プラントあたりを手本にした感じです。このあたりまでが個人的にホワイトスネイクのピークだと思ってます。

 

 

【名曲リレー1853】fool#3

■What Kind Of Fool / Barbra Streisand & Barry Gibb('80)

ビージーズの全盛期に勢いに乗ってバリー・ギブがバーブラ・ストライサンド(いつからザンドからサンドになったん?)をprodしバーブラのファン層を増やしたことがありました。その「Guilty」からのシングル”What Kind Of Fool”は、久々に聞くけどいい曲ですね~ 歌謡ロックの”A Woman In Love”や”Guilty”よりも好き。最高位10位でした。

 

 

【名曲リレー1854】kind#2

■One Of A Kind / Bruford('79)

多分UKのセカンドと同じころに友人に借りたブラフォードの1枚目。僕は圧倒的にこっちの方が気に入りました。UKを抜けたブラフォードとアラホーさんが、ジェフ・バーリン、デイヴ・スチュワートと始めたユニットで、予定通りアラホーさんがこの後抜けるのでこのファーストは貴重な記録となっています。タイトル曲”One Of A Kind”は2つのパートに分かれたもので予想以上にgがフィーチャー。ブラフォードがdsだけでなくpercもこなすので色合いが鮮やかになっています。

 

 

【名曲リレー1855】kind#3

■Kind Woman / Poco('70)

バッファロー・スプリングフィールドの3枚目でリッチー・フューレイが歌った”Kind Woman”は、しばしばポコの初期のステージで披露されています。有名な「Deliverin’」もそうですがアトランタ・ポップ・フェスとワイト島フェスの抱き合わせのライヴ盤(未CD化)にも収録。steel-gをレズリー・スピーカーにつないでサイケ風味を出したラスティ・ヤングのプレイも聞きものです。

 

 

【名曲リレー1846】like#2

■Like A Seed / Kenny Rankin('72)

一時期子供たちのコーラスものにはまったことありました。そんな曲を集めたコンピも作ってましたけどケニー・ランキンの”Like A Seed”も入れてましたね。僕にとってこの人はマイケル・フランクス同様大人の音楽のイメージが付きまとっていて何となくなじめませんでしたが、Rhinoから出た「Peaceful」というコンピCDでまとめて聞いたときなんか目の前からサーッと霧が晴れたような事を覚えてます。Atlantic傘下のLittle Davidから出たサード「Like A Seed」から。

 

 

【名曲リレー1847】like#3

■Like A Road Leading Home / Sarah & Friends('72)

これはムータンさんに教わった1曲。

スティーヴ・クロッパーがStaxを離れ、メンフィスでTIMスタジオを作った頃のもの。サラ・ファルチャーという女性シンガーのソロで、同スタジオのレーベルTIMからのリリース。濃厚なゴスペル色があるスワンプロックです。妙に耳に残るvo。この曲はダン・ペン&スプーナー・オールダム作品。prodがクロッパーでデイヴィッド・メイヨー(kb,g)、J・A・スペル(kb)らが参加。

 

 

【名曲リレー1848】home#2

■Rollin’Home / Guthrie Thomas('75)

70's半ばの日本のsswファンの間で大きく話題になったのがメジャーのCapitolから出たガスリー・トーマスの「Guthrie Thomas」('75)でした。こうした放浪をテーマにしたスタイルのsswというのは少々食傷気味ではあったのですが、ウディ・ガスリーを思わせるフォーキーでシンプルな音作り、歌作りに説得力があった事、そしてノーマン・シーフによる印象的なジャケットもあって、一部のメディア(まあNMMでしたが)や輸入レコード屋では熱心な支持がありました。僕は次のセカンドを先に聞いたのでそこまでのインパクトはなかったのですが、この辺を最後にこうした音は、スティーヴ・フォーバートの例外はありますが、メジャーから出てくることは少なくなり、sswは、商業化したAORや西海岸風となってゆくのです。”Rollin’Home”は1曲目です。

 

 

【名曲リレー1849】home#3

■Nobody Home / Pearl('77)

レズリーとデビーのパール姉妹による唯一作がLondonから出た「Pearl」('77)。ラス・カンケル(ds)やディーン・パークス(g)が参加したプレAOR風味のポップロック。”Nobody Home”はデビーが歌うシングル曲。デュオは1枚しかLPを残せませんでしたが、姉レズリーは再びソロになって(パール以前にもソロでシングルを出してます)”If The Love Fits Wear It”(おしゃれな関係)をヒットさせています。

 

 

【名曲リレー1850】nobody#2

■Nobody Lives Here Anymore / John Kay('73)

新年一発目が、ジョン・ケイですか…

強面な風貌ではありますが、サングラスの下はきっと優しい眼をしているに違いない(^^) ステッペンウルフのリーダーです。これはDunhillからのセカンドソロ「My Sportin’Life」からのカントリー・ロック的なニュアンスのナンバー。なごみます。スライドはだれだろう?

 

 

【名曲リレー1841】river#3

■Black River Swamp / Link Wray(’71)

50'sの終わりに”Rumble”という暴力的なインストヒットを放ったgtrのリンク・レイは、60's後半以降引退状態でしたが、突如アーシーな音作りでルーツ・ミュージックへのリスペクト溢れる「Link Wray」をリリースしてびっくりさせました。このネイティヴ・アメリカンのジャケットは中古屋でたまに見かけてましたが手が出ない値段でした。ザ・バンド的な哀愁を感じさせる”Black River Swamp”は、枯れた味わいでボビー・ハワード(このあとレイとモーディカイ・ジョーンズというユニットを結成)のmandolinも泣かせます。

 

 

【名曲リレー1842】

■Black And White Rainbow / Visions(’67)

ワーナーのソフト・ロック・ナゲッツ(ガール・グループ・ナゲッツもそうですが日本のワーナー・ミュージック制作のこのシリーズ、ジャケットが雑貨屋に売ってるなんちゃってコンピCDみたいでダサい)で知ったヴィジョンズは全く無名のソフトロック。この”Black And White Rainbow”は、可愛らしいメロディではあります。

 

 

【名曲リレー1843】color#2

■Black Is The Colour / Cara Dillon(’01)

カーラ・ディロンの名前を知ったのはsatou.bさんのセレクトCDだった記憶ですがそのセカンド「Sweet Liberty」よりもデビュー作の「Cara Dillon」の方が僕の周りでは人気が高かったようです。抜群の美貌と天使のような声を持った北アイルランドの歌姫。この”Black Is The Colour”1曲でねじ伏せられた感じ。リリースはRough Tradeからでした。

 

 

【名曲リレー1844】color#3

■Color Him Father / The Winstons(’69)

ライノのソウルヒッツで知ったウィンストンズのこの曲です。#7まで上がる大ヒットになっています。ワシントンDC出身の都会的なノーザン・ソウルです。このB面に入った”Amen Brother”という曲はヒップホップの時代になって数多くサンプリングされた元ネタになったということで有名なのだそう。ウィンストンズの名前は忘れられてもこのことはずっと残るのだ、と書かれてます(ソウル&ファンク大事典より)

 

 

【名曲リレー1845】

■Any Colour You Like / Pink Floyd('73)

colorは英国ではcolourとつづられることが多いのでブリティッシュ・ロックは大体uが入ってます。フロイドの「狂気」のB面は能天気な”Money”から始まるのですが、それが終わるとムーディーな”Us & Them"そして後半の盛り上がりのスタートとなる”Any Colour You Like”となるのです。リック・ライトとデイヴ・ギルモアのソロが大きくフィーチャーされたインストで次の曲への橋渡し的役割を見事に果たしています。

 

 

 

【名曲リレー1836】mary#2

■Proud Mary / Jinx(’75)

CCRの有名曲をジンクスことラリー・アレクサンダーがカヴァー。トーキング・ポエトリーで始まる真性スワンプ・サウンドです。こんな激シブのアルバムがPrivate Stockから出てたとはびっくりですね。gやharmonicaでトラヴィス・ワマックが大活躍です。

 

 

【名曲リレー1837】mary#3

■Cross Eyed Mary / Jethro Tull(’71)

ジェスロ・タルのアルバムの中では一番ハードロックに近い感触なんではないかなあ?この「Aqualung」は。”Cross-Eyed Mary”は、ジョン・イーヴァンのくっきりとしたorganがイアン・アンダーソンのflute以上に印象に残ります。

 

 

【名曲リレー1838】cross#2

■Crossword Puzzle / Lyndsey De Paul('73)

一番好きなのは次のJet時代ですがヒット曲の多いMAM時代もいいです。ショービズ色が濃いイメージなので、いわゆるロックから遠い感じですが、いい匂いがしてそうなきれいなお化粧の上手いお姉さんは、ロックファンでも好きだったはず。ヴィジュアルな部分を差し置いても不思議な魅力があります。

 

 

【名曲リレー1839】cross#3

■Don'tCross The River / America(’73)

アメリカのメンバーの名前は知ってますが、顔と結びつかない。シングル曲は知ってますが、アルバムは買うもすぐに処分してしまう(結局シングル曲だけがいい)、その程度のファンですが、好きな曲はわりといっぱいあります。これは「Homecoming」からのシングル。シンプルな歌声が素敵です。Musik Ladenの動画から。

 

 

【名曲リレー1840】river#2

■The Lady Loves The River / Florence Warner(’)

コーラスワークで70'sあちこちで見かけた人ですが、本職はCMやTV畑の人らしくwikiにもそういう記載があります。74年にEpicから出たファーストは未CD化。トッド・ラングレンのあの曲をカヴァー。ほかの曲も聞きたいなあ。”The Lady Loves The River”は、ダン・フォゲルバーグの未発表曲で、このLPで他にも1曲取り上げています。74年の時点で彼の曲を取り上げる人は少なく、最初期の一つかもしれません。ところでWarner Brosは日本ではずっとワーナー・ブラザーズですがホントはウォーナーに近いことを思い出しました。

 

 

【名曲リレー1831】feeling#3

■Peaceful Easy Feeling / Nicol +Marsh's Easy Street('74)

未だ見かけたこともないイージー・ストリートは米国憧憬型英国ロックで、ケン・ニコルとピート・マーシュのデュオ。デビューはニコル+マーシュズ・イージー・ストリートというクレジットの74年盤(Epic)。ここからゆったりとした”Peaceful Easy Feeling”。もちろんジャック・テンプチンが書いたイーグルスで有名なやつですがこの底抜けにレイドバックしたヴァージョンも実に素晴らしいのです。ハーモニカはストリングス・ドリヴン・シングとは別人のグラハム・スミス(この人はアル・スチュワートの”Flying Sorcerer”でもゴキゲンなハーモニカを聞かせます)。その後イージー・ストリート名義でPolydorに2枚あります。どれも聞いたことないのですが、キョーミあり。

 

 

【名曲リレー1832】easy#2

■Used To Think It Was Easy / Joanne Mackel('78)

78年にUAからデビューした女性sswのジョアン・マッケル。日本でもキングから日本盤出てましたがこの1枚でフェード・アウト。ポストONJ的な女性シンガーが77年ごろから大量に日本でも紹介されましたがそのうちの一人。ちょっとハスキーな歌声の”Used To Think It Was Easy”(”流れゆく時の中で”)はしみじみとしたナンバーですがこれがA面1曲目というのはちょっと構成ミスかも。

 

 

【名曲リレー1833】easy#3

■Easy Wind / Grateful Dead(’70)

初期の傑作とされる「Workingman'sDead」を最初に聞いてしまったんでデッドを好きになるのを遠回りした気もします。一般的には”Uncle John’s Band"のCSN&Y的なハーモニーとか、”Casey Jones”のユーモラスな感じとかが聞きものなんでしょうが、大学に入ったばかりでクラシックロックをさかのぼって聞こうとしてた80’s初めの僕にはどうもピンとこなかった。ストーンズ的な~とか書かれてた”Easy Wind”(今ではミッキー・ハートのdsが特異的だとか、ピグペンの歌う白いブルーズの一つだとかはわかります)すらイマイチに感じたのですから、いろいろ聞いて耳を育てることは大事だとつくづく思いますね。

 

 

【名曲リレー1834】wind#2

■Hickory Wind / Gillian Welch('99)

”Hickory Wind”はグラム・パーソンズがバーズに参加した「Sweetheart Of Rodeo」に収められた名曲です。グラムは遺作となった「Grievous Angel」でも疑似ライヴで再演してました。そのグラムのトリビュート盤でこの曲を歌ったのはsswのジリアン・ウエルチ。このライヴ動画では、FBBのファーストでメンバーが着た派手なカントリーシンガーが着るスーツに身をまとい切々と歌います。ウエルチは、まだ若いの30's~40'sのヒルビリーにも似た枯れたフォークソングを並べて96年にデビューした人。埃舞う風の音が聞こえるような歌声でした。

 

 

【名曲リレー1828】wind#3

■The Wind Cries Mary / Jimi Hendrix('68)

アニマルズのチャス・チャンドラーに見いだされロンドンでオーディションにてメンバーを決め66年にジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスとしてデビュー。”Purple Haze”に続く3枚目のシングルが”風の中のマリー”です。派手さはないけどこのカッコよさはどう伝えたらいいんだ!

 

 

【名曲リレー1826】good#2

■Down And Out / Pluto('71)

ファウンデーションズのメンバーが組んだハードロックでDawnからデビューしたマイナーバンドではあります。デビュー作はフラゼッタもどきのギリシア神話風イラストでした。この”Down And Out”はカウベルが効果的に使われたキャッチーなハードロックです。

 

 

【名曲リレー1827】good#2

■Can't Keep A Good Man Down / Bee Gees('76)

急速にディスコっぽくなったビージーズの世界的ブレイク前夜のアルバムが「Children Of The World」でした。8位まで上がったこのアルバムから”You Should Be Dancing”他踊れるヒット曲が連発されました。この"Can't Keep A Good Man Down"はシングルではありませんが、一聴してビージーズとわかるファルセットです。

 

 

 

【名曲リレー1828】good#2

■Good Friend / George Hatcher Band('76)

サウス・キャロライナ出身のジョージ・ハッチャー(vo)が渡英し現地で組んだサザンロック・スタイルの英バンドがジョージ・ハッチャー・バンド。UAからデビューした76年ごろにはこうしたイギリスのアメリカ風のバンドは結構多くありました。後にバッジーのジョン・トーマス(g)や後にMMEBのテリー・スレイド(ds)もおりました。ちょっとキーフ・ハートレーのドッグ・ソルジャーを思わせる部分もあります。”Good Friend”は6分すぎから。デビュー作「Dry Run」から。

 

 

【名曲リレー1829】good#3

■Good Old Feelin’ / Boones Farm('72)

ダルトン&デュバリというAOR畑の白人黒人デュオがおりましたが、その二人がそれ以前に参加してた(名前はちがいますが)のが、ブーンズ・ファーム。ジム・メッシーナのprodでColumbiaに1枚LPがあります。結構重量級のスワンプ風ハードロックです。bassのブラッド・パーマーはカーラ・ボノフのバンドで来日したことがあります。

 

 

【名曲リレー1830】feeling#2

■Healing Feeling / Steve Hillage('78)

2枚組「Live Herald」のD面はスタジオ録音で”Healing Feeling”のようなはループするキモチイイ世界やら、パンキッシュな曲が並んでてちょっと浮いてました。よってCD化された際は次の「Open」に加えられてたものです。プログレかどうかと言われると悩みますが、心地よい事は確か。

 

 

 

【名曲リレー1821】hand#3

■Keep Your Hands To Yourself / Georgia Satelites('86)

70'sのサザンロックのテイストが色濃いジョージア・サテライツの登場はLAメタル全盛期には、妙に懐かしく聞こえるブルージーなハードロックでうれしかったものです。デビュー作に入ったこの曲は最終的に2位まで上がり最大のヒットとなりました。ルーズなロックンロールは、CCRやフォガットなどルーツを感じさせる部分も多かったです。確か来日して夜ヒットでもこの曲を披露(口パク)した記憶もあります。

 

 

【名曲リレー1822】keep#2

■Keep On Keepin' On / Curtis Mayfield('71)

確か別の人のカヴァーで「ヤング・ジョッキー」できいたことある。オリジナルはカーティス・メイフィールドの「Roots」(’)に入った感動的なバラードです。

 

 

【名曲リレー1823】keep#3

■Keep On Rocking / Slade(’72)

スレイドのライヴ盤「Slade Alive」はTYAやステッペンウルフのカヴァーを含むものでヒット曲大会にはしてないところにこだわりがありそう。カヴァーっぽいオリジナルの"Keep On Rocking"はストレートなロックンロールでこういうライヴを聞くと意外とTYAに近いものがありますね。

 

 

【名曲リレー1824】rocking#2

■Don't Mind Rockin’Tonight / Ducks Deluxe('74)

ダックス・デラックスはマーティン・ベルモント(g,vo)、シーン・タイラ(kb,vo)、ニック・ガーヴェイ(b,vo)、ティム・ローパー(ds)から成るパブロック・バンドで、ルーモア、タイラ・ギャング、モーターズがここから生まれる等、後のパワー・ポップを考えると重要バンドです。2枚出して解散してしまいましたが、僕が持ってたのは解散後出たコンピの「Don't Mind Rockin' Tonite」('78,RCA)でタイトル曲はファースト('74)に入ってたものでした。

 

 

【名曲リレー1824】rocking#2

■Rockin’Down The Highway / The Doobie Brothers

ドゥービーはファーストではアコースティックなフォークロックでしたが、このセカンドでR&Bっぽい豪快なロックとハーモニーを生かした作風にチェンジ。”Rockin’Down The Highway”はタイトル通り、スピード上げてぶっ飛ばす系のロックンロールです。