【名曲リレー1841】river#3
■Black River Swamp / Link Wray(’71)
50'sの終わりに”Rumble”という暴力的なインストヒットを放ったgtrのリンク・レイは、60's後半以降引退状態でしたが、突如アーシーな音作りでルーツ・ミュージックへのリスペクト溢れる「Link Wray」をリリースしてびっくりさせました。このネイティヴ・アメリカンのジャケットは中古屋でたまに見かけてましたが手が出ない値段でした。ザ・バンド的な哀愁を感じさせる”Black River Swamp”は、枯れた味わいでボビー・ハワード(このあとレイとモーディカイ・ジョーンズというユニットを結成)のmandolinも泣かせます。
【名曲リレー1842】
■Black And White Rainbow / Visions(’67)
ワーナーのソフト・ロック・ナゲッツ(ガール・グループ・ナゲッツもそうですが日本のワーナー・ミュージック制作のこのシリーズ、ジャケットが雑貨屋に売ってるなんちゃってコンピCDみたいでダサい)で知ったヴィジョンズは全く無名のソフトロック。この”Black And White Rainbow”は、可愛らしいメロディではあります。
【名曲リレー1843】color#2
■Black Is The Colour / Cara Dillon(’01)
カーラ・ディロンの名前を知ったのはsatou.bさんのセレクトCDだった記憶ですがそのセカンド「Sweet Liberty」よりもデビュー作の「Cara Dillon」の方が僕の周りでは人気が高かったようです。抜群の美貌と天使のような声を持った北アイルランドの歌姫。この”Black Is The Colour”1曲でねじ伏せられた感じ。リリースはRough Tradeからでした。
【名曲リレー1844】color#3
■Color Him Father / The Winstons(’69)
ライノのソウルヒッツで知ったウィンストンズのこの曲です。#7まで上がる大ヒットになっています。ワシントンDC出身の都会的なノーザン・ソウルです。このB面に入った”Amen Brother”という曲はヒップホップの時代になって数多くサンプリングされた元ネタになったということで有名なのだそう。ウィンストンズの名前は忘れられてもこのことはずっと残るのだ、と書かれてます(ソウル&ファンク大事典より)
【名曲リレー1845】
■Any Colour You Like / Pink Floyd('73)
colorは英国ではcolourとつづられることが多いのでブリティッシュ・ロックは大体uが入ってます。フロイドの「狂気」のB面は能天気な”Money”から始まるのですが、それが終わるとムーディーな”Us & Them"そして後半の盛り上がりのスタートとなる”Any Colour You Like”となるのです。リック・ライトとデイヴ・ギルモアのソロが大きくフィーチャーされたインストで次の曲への橋渡し的役割を見事に果たしています。