【名曲リレー1816】everybody#2

■Everybody's Crying Mercy / Elvis Costello(’95)

僕はボニー・レイットのヴァージョンで知りましたモーズ・アリソンのブルーズを、コステロが「Kojac Variety」でカヴァー。いい声で渋い、いいヴァージョンなのですがこのジャケットはないよなあ(洗剤のパッケージみたい)。コステロはかつて来日した際猟盤して知ったジェームズ・カーの曲をカヴァーしてこのCDに収録してましたっけ。

 

 

【名曲リレー1817】everybody#3

■Everybody Needs A Friend / Wishbone Ash('73)

「Wishbone Four」に入った哀愁のバラードです。このアルバム昔LPを持ってましたがほとんど覚えてない(^^; 今聞くと”Everybody Needs A Friend"はしみじみいい曲だなあと思います。

 

 

【名曲リレー1819】friend#3

■Rainy Day Friend / Kenny Vance(’75)

ケニー・ヴァンスは元ジェイ&アメリカンズのメンバーで、オールディーズ感覚にあふれた傑作「Vance32」をAtlanticに残しています。「名盤探検隊」がなければ出会うことがなかった1枚です。ジェイ&アメリカンズというと、"This Magic Moment"のヒットで知られる白人のドゥ・ワップ・グループで、末期にはスティーリー・ダンのベッカー=フェイゲンもいたことで知られています。解散後の75年に出たのが、このヴァンスの初ソロで、どれもがストリート・コーナー・シンフォニーと呼ばれたドゥー・ワップへのリスペクトに満ちています。このジャンルに特に詳しくないけれど、たまに聞くと本当に素晴らしく、心に染み入ってきます。

"Rainy Day Friend"は、単独CD化される前に、イーストウエストから出た長門さん監修のソフトロックのコンピに前哨戦として収められていたもの。硬いgのイントロに続いて温かみのあるやさしげなコーラスが実にいい。このアルバムにはもう1つ目玉があって、"Looking For An Echo"という自伝的な内容の泣かせるナンバーがそう。音楽聴いてて思わず鳥肌がたつという感覚を忘れたときに、この曲を聞くと思い出します。

 

 

【名曲リレー1819】friend#3

■Hold An Old Friens's Hand / Tracy Nelson('75)

80'sにティファニーがヒットさせた、”Hold An Old Friend's Hand"は、トレイシー・ネルソンがとりあげたsswドナ・ワイスの作品でした。ワイスと言えばジャッキー・デシャノンとの共作の"Bette Davis Eyes"がキム・カーンズのテクノ・ディスコ風カヴァーのヒットによって注目された事もありました。トレイシーのヴァージョンは、”Lean On Me”も入った75年の「Tracey Nelson」から。ワイスは昔から謎の人で、古くはジェントリーズ、メリリー・ラッシュあたりからプリシラ・クーリッジやジャッキー・デシャノンらに曲を書き、シンガーとしてはジョー・コッカーのマッド・ドッグス&イングリッシュメンのコーラス隊やらリタ・クーリッジやらに参加した(なんとなくA&Mの仕事が多い気もします)人。メアリー・ウノブスキー(Mary Unobsky)との共作も多いです(こっちの人も謎)。ワイスはシングルを2枚Atcoから60'sに出してるのみ。そしてベアズヴィル関係のリサーチで知られるHideki Watanabeさんのサイトによると同名のドナ・ワイスと言うカントリー系のsswもいて更にこんがらがります。

 

 

 

【名曲リレー1820】hand#2

■Don‘t Bite The Hand / Public Foot The Roman('72)

EMI系のSovereignから1枚出しただけのパブリック・フット・ザ・ローマンもCD化が遅れているバンドです,と書いてから2年たってますが相変わらず本国でのCD化は遅れてる様です。よく言われるようにウィッシュボーン・アッシュ的なムードがあります。ジャケットはヒプノシスでしょうか。prodはデレク・ローレンス。メンバーは解散後ムーヴィーズを組んでいます。

 

 

【名曲リレー18011】boy#3

■Poor Boy / Howlin’Wolf('71)

黒人ブルーズメンが息子世代のロック・ミュージシャンと共演する試みがこの時期いろいろありました。ハウリン・ウルフ(vo,harp)がストーンズのリズム隊ービル・ワイマン(b)とチャーリー・ワッツ(ds)、エリック・クラプトン(g)、スティーヴ・ウィンウッド(p)とセッションをした「London Howlin’Wolf Sessions」(Chess)からの”Poor Boy”。クラプトンが気心の知れた仲間と敬愛する先輩を前に熱のこもったプレイで答えます。

 

 

【名曲リレー1805】poor#2

■Poor Little Heartbreaker / Timebox('69)

パトゥーの前身となるタイムボックスのラストシングルが”Baked Jam Roll In Your Eye”('69)でこのB面が”Poor Little Heartbreaker”です。サイケ風味ですが疾走する感じは70'sロックテイストあります。メンバーはマイク・パトゥー(vo)、オリー・ハルソール(g)、ジョン・ハルジー(ds)、クライヴ・グリフィス(b)、ベイブ・ルースに参加するクライヴ・ホルムズ(kb)の5人で、ホルムズが辞め、Vertigoと契約しパトゥーと名乗るはこの後すぐです。

 

 

【名曲リレー1806】poor#3

■Poor Side Of Town / Johnny Rivers(’66)

ジョニー・リヴァースという人は、50'sから活動する白人ロックンローラーで60'sにはポップバラードを得意としたイメージあります。レッキング・クルーが参加したこの#1ヒットはストリングスが美しいミディアム調のバラード。コーラスでダーレン・ラヴらブロッサムズの面々が参加しています。

 

 

【名曲リレー1807】town#2

■Old Town / Phil Lynott(’82)

ついついリノットと呼んでしまうフィル・ライノットのセカンドソロ「The Phillip Lynott Album」からのシングル”Old Town”は、リジーとは別物のポップ曲。ゲイリー・ムーアの代役として日本公演もサポートしたウルトラヴォックスのミッジ・ユアがkbなどで大きく参加してます。歌はリジーなんですがちょっとポップすぎるわ。PVではタイトルにちなんでダブリンが映ります。レインボウ~ワイルド・ホーシズ(リジーのブライアン・ロバートソンがいた)のジミー・ベインとの共作曲です。イントロはバングルズの”Manic Monday”('84)に似てる

 

 

【名曲リレー1815】town#3

■Everybody's Out Of Town / B.J.Thomas(’70)

BJとバカラックの組み合わせは有名な”Raindrops Keep Fallin On My Head”がありますが、ノスタルジックな”アウト・オブ・タウン”もとても好きです。ただしBJの持ち味とはちょっと違うかもしれませんけど。

 

 

【名曲リレー1806】luck#2

■Luck / The Style Council(’85)

スタカンの「Our Favorite Shop」に入った曲ですが、ライヴではD.C.リーが歌ってるようです(この時期何度も見ましたがこの曲をやってる場面には遭遇してません)。リーのシングル”See The Day”のB面だった記憶。そういえばポール・ウェラーとリー元夫婦の娘、リア・ウェラーも活躍中だとか。

 

 

【名曲リレー1807】luck#3

■Bad Luck / Harold Melvin & The Blue Notes('75)

イーグルスの”Take It To The Limit”にも影響を与えた”If You Don’t Know Me By Now”('72)くらいしかちゃんと知らないのですが、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツは60'sから活動するフィリー・ソウルを代表するヴォーカル・グループです。75年の”Bad Luck”は軽快なダンサブルなナンバーで#15まで上がったもの。内山田洋とクール・ファイヴのリードが内山田ではないように、リードvoはメルヴィンではなく、70年に加わったテディ・ペンダーグラスでこの曲が入った「To Be True」ではグループ名にフィーチャリング・ペンダーグラスのクレジットもあります。

 

 

【名曲リレー1808】bad#2

■Bad Habits / Headstone('74)

アトミック・ルースターのスティーヴ・ボルトン(vo)とレアバードのマーク・アシュトン(g,vo)を中心にしたヘッドストーンのファーストは煙草吸う尼さんのジャケットがタイトルに引っ掛けてあって最高です。セカンドではもうちょっとアメリカナイズされますがここではファンキーなやつからハードロックまで多彩。リズム隊はジェフ・ベックの「Blow By Blow」参加で注目されるチャイニーズ系のフィル・チェン(b)とVirginからアルバムも出してる中米系のチリ・チャールズ(ds)。タイトル曲はちょっとメロウ系かもしれません。25分30秒から。英米でジャケ違うのですが、大昔中野のピースアイで見つけた(ジャケ違うんで別もんと思い箱に戻した)事思い出します。

 

 

【名曲リレー1809】bad#3

■Bad Boy / Wham!('83)

ワム!のデビュー作「Fantastic」はInnver Visionというインディーから出てたのをCBSがディストリビュートしてた模様。時代柄軽いファンク調。ジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリー(この人は最高のエアミュージシャンです)の2人組で”Bad Boys”はここからのサードシングルで日本でも大ヒットしました。この曲聞くとカフェバーのような店のモニターで流れてた風景が浮かんできます。コードを刻むリズムgはロバート・アーワイなのだとか。コーラスで後にスタイル・カウンシルのD.C.リーが参加しています。

 

 

【名曲リレー1810】boy#2

■Rake And Rambling Boy / John Baldry('74)

のっぽゆえロング・ジョン・ボールドリーと呼ばれてたボールドリーは60'sにはスティームパケットやフーチー・クーチー・メンで活動した白人R&Bシンガーです。70'sに入ると枯れた味わいの作品を連発。フェイシズのマネージャーのビリー・ギャフが設立したGMレーベルから出した「Good To Be Alive」は「人生って素晴らしい」という邦題で日本盤LPが出ていたのだとか。レズリー・ダンカンがvoで参加したアーシーな感じの音です。

 

 

 

【名曲リレー1801】out#3

■Out On The Road / Sam Apple Pie('72)

サム・アップル・パイは、パブロックのヘルプ・ユアセルフに加わるマルコム・モーレーとデイヴ・チャールズがいたブルーズ・ロックで、Deccaから69年にデビュー。メンバーが代わったセカンド「East 17」はDJMから出たので日本でも東芝から日本盤が出たようです。延々とブルーズgが続くような感じではなく、ブルージーなムードを盛り込み要所要所でハーモニカやスライドが入るスタイル。70'sに入るとブルーズ・ロックの多くは大音量のハードロック化するか、より深いブルーズの世界に入っていくか二極化するのですが、後者はブルーズ・ロックのブームが去った後なのでコマーシャルな成功は収めづらい。サム・アップル・パイは後者でこのアルバムで解散しています。

 

 

【名曲リレー1802】road#2

■Walk Along The Road / Tranquility('72)

何年か前に日本でもCD化されたトランキュリティは、72年にデビューした英国バンドで少女漫画風イラストのジャケからするとフォークロック~プログレ風ですが、実際はハーモニーを生かした西海岸風から、ファンキーなもの、ドラマティックなものまでこなす雑多な個性のバンドでした。中心となってるのはvoのテリー・シャディックで、レコーディングにはエリック・ディロン(ds)、ジム・レヴァートン(b)のファット・マットレス組やジョン・G・ペリー(b)にもかかわったらしいです。”Walk Along The Road”はややファンキー風。コーラスなどは明らかに西海岸からの影響あります。

 

 

【名曲リレー1803】road#3

■A Hard Road / John Mayall &The Bluesbreakers(’67)

クラプトンの脱退に伴い、ピーターB'sから参加したピーター・グリーン(g,vo)とエインズレイ・ダンバー'ds)が加わえたメイオールのブルーズブレイカーズのもう一つの代表作。こういうpianoオリエンテッドな暗いブルーズもまたこの時期のホワイト・ブルーズのもう一つの味わいでしょう

 

 

 

【名曲リレー1804】hard#2

■Rock In A Hard Place / Aerosmith(’82)

「Night In The Ruts」('79)に始まるエアロ受難時期の1枚「Rock In A Hard Place」は、ジョー・ペリー、ブラッド・ウィットフォードという看板のツインリードが脱退。怪我が治って帰ってきたスティーヴン・タイラーが見たのは満身創痍のバンドでした。prodのジャック・ダグラスを呼び戻し、ジミー・クレスポとあと一人のgを加えて録音した1枚。タイトル曲はAORとディスコに侵されたシーンでロックを続けることを歌ったものらしいです。ちょっと”離陸のテーマ”にも似たルーズなナンバー。言われてるほど悪くないアルバムだと思いますが「美獣乱舞」というアルバムの邦題は全く… ちなみ長い事ストーンズの”Rock And The Hard Place”とエアロを混同しておりました。

 

 

【名曲リレー1805】hard#3

■Hard Luck Guy / Eddie Hinton(’78)

誰が呼んだか、白いオーティス・レディング。エディ・ヒントンの名前はマッスル・ショールズ録音のロック・アルバムでたびたび目にしていましたが、ソロ「Very Extremely Dangerous」('78)で漏れた曲を中心としたコンピレーション「Hard Luck Guy」('99)で知って、そのソウルフルな歌声にびっくりしました。

 

 

 

【名曲リレー1796】just#2

■Just Be You / Rob Galbraith(’76)

ロブ・ガルブレイスは、10年くらい前かな再評価された白人R&Bシンガー。70年の「Nashville Dirt」、76年の「Throw Me A Bone」はどちらも結構高値で取引されてたらしいですけど現在はCDで聞けます。デニス・リンドらとやっていたジューバル(Jubal)という白人ゴスペル・バンドはなかなか良かった。”Just Be You”は、76年の2枚目から。AOR直前の青眼ソウルなり。

 

 

【名曲リレー1797】just#3

■We Just Disagree / Dave Mason('77)

ひょっとしたら初メイスンは、ラジオから流れた(石田豊さんの「リクエスト・コーナー」でエアチェックしたテープは愛聴してました)この曲だったかも。ストリングスにまみれた賛否両論の「黄金の蝶」にもつながるソフト&メロウなシングルヒットで「Let It Flow」から。相方のジム・クリューガー作品。

 

 

【名曲リレー1798】we#2

■We Too / Little River Band('83)

オージーロックの雄リトル・リヴァー・バンドは初期には日本のクリエイションとツアーした来日公演がありましたが、70's後半に入ると伸びやかなvoと西海岸風のメロディーで全米チャートに食い込むヒットを連発します。”We Too”は#22止まりなんでLRBの中で目立ったビッグヒットではないのですがなんとなく忘れがたいのです。

 

 

【名曲リレー1799】we#3

■We Can Work It Out / Deep Purple('68)

セカンドの「Book Of Taliesyn」に入ったビートルズ・カヴァー。イントロ部分に”Exposition”という演奏部分が入り、本編はテンポを落として歌われます。前作では”Help”をカヴァーしてましたが、こういうアートロック的手法(ヴァニラ・ファッジに倣った)をメンバーは好きでやってたのかなあ?

 

 

【名曲リレー1800】touch#2

■Out Of Touch / Daryl Hall & John Oates('84)

84年の「Big Bam Boom」からのシングルで6曲目の#1となりました。当時のヒップ・ホップ・カルチャーのエッセンスを取り入れた作風は、今聞くとやや風化してるかなあとも思いますが、最先端の流行を取り入れた部分はどうしても風化は仕方ない。あと10年もすれば妙に懐かしくなるかも。

 

 

 

【名曲リレー1791】song#3

■Song And Dance / Heads Hands &Feet(’72)

アルバート・リーをフィーチャーした英カントリーロック、ヘッズ、ハンズ&フィートのセカンド「Tracks」から”Song And Dance”。イギリスの連中がこういうのをやるとどうしてもカラッとはいかないのですが、HH&Fは結構アメリカンな味わいではあります。この曲は11年のアルバート・リー&ホーガンズ・ヒーローズのライヴでもやっております。

 

 

【名曲リレー1792】and#2

■And Suddenly / Cherry People ('68)

チェリー・ピープルは、バブルガムというかソフト・ロック的なバンドで、この”And Suddenly"が唯一のヒットです(45位)。90's日本でもソフロの流れで再発CDが怪しげなレーベルから出てた事がありましたが、エンジェルのパンキー・メドウズがいたなんて事もそこで知りました。作者はレフト・バンクのマイケル・ブラウン。

 

 

【名曲リレー1793】and#3

■Silver Blue And Gold / Bad Company('76)

バドカンのサード「Run With The Pack」は最高という人とイマイチという人がそれぞれ近くにいて、人の評価は様々だなあと思ったことがあります。僕も昔は最初の2枚に比べてなんかピンとこなかった(4枚目はもっと)記憶がありました。この”Silver Blue And Gold”は、ブルーズ色が薄いフリー(を引き合いに出すと話がややこしくなるのですが)とも言えそう

 

 

【名曲リレー1794】gold#2

■Rainbow's Gold / Beckett('73)

アイアン・メイデンがカヴァーした事でも有名な"Rainbow's Gold"は、ベケットのオリジナル。ファミリーのレーベルRaftからデビューしたベケットは、後にクロウラーのテリー・ウィルソン=スレッサー(vo)がいたバンドでこういうハードロック~ブギタイプの曲もあればしっとりストリングスのプログレタイプの曲もあり英国の深みを感じさせます。

 

 

【名曲リレー1795】gold#3

■Just Like Gold / Aztec Camera(’81)

Postcardというインディーからのアズテック・カメラのデビュー曲。Rough Trade時代よりもさらに素朴な感じ。しかしこういうレアなものがさらっと聞けるのはうれしいなあ。リリースは81年です。スリーヴもかわいらしい、ポストパンクの瑞々しさいっぱいの青春ネオアコースティックです。

 

 

【名曲リレー1786】now#2

■I'm Tired Now / P.J. Colt('70)

ずっとP.J.コルトというバンドだと思ってましたが、個人名でした。Polydorから唯一のLPを出してますがストーンズの”Honky Tonk Women”やヴァン・モリソンの”Crazy Love”のカヴァーが一部で有名。またスティーリー・ダン以前のジェフ・バクスターがg弾いてることでも知られてます。ホンキー・トンクなpianoが入った”I'm Tired Now”はちょっとブルージーな部分もあります。

 

 

【名曲リレー1787】now#3

■Listen Now / Phil Manzanera・801('77)

801は76年のレディング・フェスのために組まれたバンドですが、好評により活動継続。イーノが抜け、フィル・マンザネラ主導の77年の知的な英国ロック「Listen Now」からタイトル曲。dsはサイモン・フィリップス(ここではperc)ではなくフェアポートのデイヴ・マタックスでした。voのサイモン・エインリーは以後のマンザネラのソロでも歌ってます。

 

 

【名曲リレー1788】listen#2

■Stop Look Listen / Patti Austin('81)

AORというよりはR&Bやジャズからの影響が濃いパティ・オースティンのクインシー・ジョーンズのQwestレーベルからのアルバム「Every Home Should Have One」('81)からの”Stop Look Listen”です。トム・ベル作品。都会の夜の音楽ですね。このアルバムからジェームズ・イングラムとの”Baby Come To Me”がヒットしたことも懐かしいです。

 

 

【名曲リレー1789】listen#3

■Listen While I Sing My Song / Chris Spedding(’72)

クリス・スペディングの場合、僕は”Guitar Jumboree”やらロバート・ゴードンやエリオット・マーフィーと一緒にやったロッキンな活動の方が印象に残ってて(リアルタイムやし)、ジャズっぽい初ソロ(よく考えると若いころ思ってたジャズと今考えるジャズはずいぶん違う)はなんでだろう?と思ってました。がこれまたよく考えるとニュークリアスやバタード・オーナメンツにいた人ですから。「The Only Lick I Know」('72)は3枚目のソロで英スワンプ的な部分もあるガッツなロック。”Listen While I Sing My Song”の後半の弾きまくりgは結構カッコいい。

 

 

【名曲リレー1790】song#2

■Highway Song / Aztec Two Step(’72)

アズテック・トゥー・ステップはボストン出身のフォークロック・デュオ。ジェリー・イエスターがprodしたElektraからのデビュー作は繊細さも感じさせる心地よいアコースティック・サウンド。そのラストに入った”Highway Song”はイエスター(ビリー・マーニットといいトム・ウエイツといい、アズテックスといいファーストを手掛けた作品はどれもいい)arrのストリングスがかぶさる美しいエンディングソングです。

 

 

【名曲リレー1781】do#3

■Like You Do / REO Speed Wagon('72)

スターキャッスル結成に動くテリー・ラットル(vo)の後任として早くもケヴィン・クローニン(vo)が加わったREOスピードワゴンのセカンド「Two」から、長らくステージでも重要なレパートリーとなった変拍子の曲。ブルース・ホール(b)以外は全盛期のメンツが揃い、ロックンロールの長く苦しい旅が始まるのです。

 

 

【名曲リレー1782】like#

■Feel Like A River / Nutshell('77)

クリスチャンでない日本人、更に英語を母国語としない日本人にとってコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック(CCM)ってあまりピンとこないのです。そもそもこれって歌詞がキリスト教の信仰に基づく内容を歌ってることであるので、音楽の演奏スタイルではないと思うのですが…一般的にCCMと呼ばれるのはナッシュヴィル産の特定のアーティストを言うらしいので、英国のナットシェルをCCMというのは違うのかも。

とにかく中心人物のポール・フィールドという人が信仰に関する歌詞を書き、ヘザー、パムという二人の女性と共に作り上げたハーモニー・ポップスなのです。原盤はこの種のものを多く出しているマー(Myrhh)で、「Flyaway」('77)は、Hugo Montes Pro産のCD(78年のサードからの数曲がボーナス付)なんでいわゆるブートです。長々と書きましたが、宗教的な理由でこのすぐれたポップスが無視されてるのなら、残念なんで挙げときます。ちなみにwikiによると、マイク・ジャイルズ(ds)とジョン・G・ペリー(b)参加らしいです。prodとarrにはエドワード・ハンドの2人がかかわってます。77年の英シーンと言えば一般的にはパンクの台頭とハードロックとプログレの衰退が言われてますが、水面下ではこうした優れたポップスが作られていたことはあまり知られていません。

 

 

 

【名曲リレー1783】like#3

■I Know What I Like / Genesis('73)

プログレ御三家or四天王という括りには入らないけど、その次の括りには必ず入るジェネシスー僕はもう昔から苦手です。取り上げてる題材はまあ好きな方なんですが、なんかよくわからない。部分部分はハッとするところは多いのですが、特にゲイブリエル時代。フィル・コリンズ主導の時代になってやっとわかった昔の曲もありました。”I Know what I Like"も昔のヴァージョンは難解な感じあり。

 

 

【名曲リレー1784】know#2

■Want You To Know / Rotary Connection('70)

ミニー・リパートンがいたサイケデリック・ソウルのロータリー・コネクション、この”Want You To Know”は70年の「Dinner Music」という後期の作品から。もちろんリパートンは、”Lovin’ You"の楽園的なナンバーで知った人ですけど、この曲でもハイトーンのvoは聞けます。ヒッピー・ソウルなんて言葉あるかわからんけど。どなたかのセレクト(多分ショックさんかkobbanobaさん)で知った曲。

 


【名曲リレー1785】on#3
■Now I Know / John McVie's Gotta Band('92)

ほとんど話題になる事はなかったですが、フリートウッド・マックのジョン・マクヴィーは、92年にローラ・トーマスと言う女性シンガーをフロントに立てたゴッタ・バンドを自身のバンドをスタートさせました。マクヴィーもまたミック社長同様曲を書くわけでもないんでその辺は丸投げですがマック的なポップロックの音です。バックにはルビコンのジミー・ピュー(kb)、リー・スパス(ds)にミック・テイラー(ブルーズブレイカーズ一緒にやった期間もあったのかなあ)やビリー・バーネットも参加。この”Now I Know”結構いい曲なんです。

 

 

【名曲リレー1776】sun#2

■Children Of The Sun / Misunderstood('69)

63年にカリフォルニアで結成されたガレージ・バンドがミスアンダーストゥッドで、60's末に渡英しサイケな味わいのアンダーグラウンドなシングルを出してます。注目したのがBBCのジョン・ピールでした。暴力的なgは後にジューシー・ルーシーを結成するグレン・キャンベル。voは後にハイ・タイドのトニー・ヒルだと思います(ミック・ジャガー風)。

 


【名曲リレー1777】sun#3
■Who Love The Sun / Velvet Underground('70)

ダグ・ユール主導でルー・リードのファンからは滅法評判悪い「Loaded」ですが、ソフトロック風に始まる”Who Love The Sun”は結構好きだったりします。そして地下鉄の入口から湧き上がってくる何かを描いたポップなジャケットも好きです。

 


【名曲リレー1778】who#2
■Who Was It ? / Hurricane Smith('73)

ノーマン・スミスとして初期フロイドのprodだったハリケーン・スミスは70's初めにEMIからノスタルジックなヴォーカル物のシングルを何枚か出しています。73年の”Who Was It?”もその1枚。43位まで上昇しています。

 

 

【名曲リレー1779】who#3

■Who Do You Love? / Reparata & The Delrons('65)

レパラータ&ザ・デルロンズはNYで結成された3人組ガール・グループで一番知られたヒットは”Whenever A Teenager Cries”('65)でしょうか?ジェリー・ロスが書いた”Who Do You Love?”は、サファイアズのヴァージョンの方が有名かも。ドリーミーな曲です。

 

 

【名曲リレー1780】do#2

■Do You / Paul Kent(’71)

B+Cから1枚ソロ「Paul Kent」('71)を残してるsswのポール・ケントは、アンディ・ロバーツ、パット・ドナルドソン、ロジャー・パウエル、ティム・レンウィックら英フォークロックの名うての面々をバックに従え意外なキャッチーなメロディを披露。繊細さがないアル・スチュワートといった感じでしょうか。韓国Big Pink経由でCD化されております。原盤は激レアだとか。

 

 

 

【名曲リレー1771】on the road#3

■Davy's On The Road Again / John Simon('70)

70's後半にMMEBがカヴァーして話題になった"Davy's On The Road Again"はもともとザ・バンドのprodなどで知られるジョン・サイモンの「John Simon's Album」に入った素朴な曲でした。ことあるごとに書いてますがこのアルバムの日本での愛されぶりは結構すごい。70's後半に世界的に廃盤というか見向きもされてなかったものを日本のワーナーが単独で復刻。以後カタログが切れることなく(切れてた時期があったかもしれませんが)、何度も再発されてました。サイモンとマンフレッド・マンの関係は60'sに”My Name Is Jack”を取り上げてたあたりに始まりますね。

 

 

【名曲リレー1772】again#2

■Coming Around Again / Carly Simon(’86)

80'sのカーリー・サイモンはジャズのスタンダードを歌った「Torch」で始まってから結構迷走してました。WBを離れEpicからの「Spoiled Girl」でどん底(あくまでも私感です)まで落ちたカーリーを救ったのは映画でした。86年の「Coming Around Again」はタイトル曲がマイク・ニコルズ監督の映画「心みだれて」に使われて久々の大ヒットでした。Aristaに移籍して心機一転の1枚。これまた複数のprodが乱れうちと言った感じですが、前作の様な迷いはないです。ただし時代柄シンセ・ポップな印象。

 

 

 

【名曲リレー1773】again#3

■Gonna Break My Heart Again / Gary Moore('82)

ホワイトスネイク内の音楽的対立からイアン・ペイスとニール・マレイが正式に加わった82年のゲイリー・ムーア・バンドの「Corridor Of Power」(Virgin)から”Gonna Break My Heart Again”。ホワイトスネイクがカヴァーデイルのvoを中心にまとまった歌謡ハードロック的な展開を見せていたのに対し、こちらはメインはあくまでもムーアのgです。kbのトミー・アイアを入れるとヴェテランぞろいでそつのない音。

 

 

【名曲リレー1774】heart#2

■Before My Heart Finds Out / Gene Cotton('78)

ジーン・コットンはオハイオ出身のフォーク系のsswですが、かなりポップス寄り。そのためsswファンの間でもまともな評価はないのが残念。この”Before My Hearts Finds Out”は”心の扉を開く前に”という邦題の最大のヒット曲(#23)でsswのランディ・グッドラムの作品。日本ではビクター(Ariola America)からシングル出ましたが「Save The Dancer」というLPは出なかった模様、爽やかな曲調で好きです。

 

 

【名曲リレー1775】heart#3

■Heart Of The Sun / CMU(’72)

CMUはContemporary Music Unitという何とも身も蓋もないユニット名だそうです。Transatlanticから2枚出してる関係でフォーク系と思われてる部分ありますが、プログレともジャズロックともいえるような音。かなり混とんとしています。後にシャカタクを組むdsやギルガメッシュや末期マシーンのスティーヴ・クック(b)がおりました。これは72年のシングル。奇妙なメロディが耳に残ります。