【名曲リレー1801】out#3
■Out On The Road / Sam Apple Pie('72)
サム・アップル・パイは、パブロックのヘルプ・ユアセルフに加わるマルコム・モーレーとデイヴ・チャールズがいたブルーズ・ロックで、Deccaから69年にデビュー。メンバーが代わったセカンド「East 17」はDJMから出たので日本でも東芝から日本盤が出たようです。延々とブルーズgが続くような感じではなく、ブルージーなムードを盛り込み要所要所でハーモニカやスライドが入るスタイル。70'sに入るとブルーズ・ロックの多くは大音量のハードロック化するか、より深いブルーズの世界に入っていくか二極化するのですが、後者はブルーズ・ロックのブームが去った後なのでコマーシャルな成功は収めづらい。サム・アップル・パイは後者でこのアルバムで解散しています。
【名曲リレー1802】road#2
■Walk Along The Road / Tranquility('72)
何年か前に日本でもCD化されたトランキュリティは、72年にデビューした英国バンドで少女漫画風イラストのジャケからするとフォークロック~プログレ風ですが、実際はハーモニーを生かした西海岸風から、ファンキーなもの、ドラマティックなものまでこなす雑多な個性のバンドでした。中心となってるのはvoのテリー・シャディックで、レコーディングにはエリック・ディロン(ds)、ジム・レヴァートン(b)のファット・マットレス組やジョン・G・ペリー(b)にもかかわったらしいです。”Walk Along The Road”はややファンキー風。コーラスなどは明らかに西海岸からの影響あります。
【名曲リレー1803】road#3
■A Hard Road / John Mayall &The Bluesbreakers(’67)
クラプトンの脱退に伴い、ピーターB'sから参加したピーター・グリーン(g,vo)とエインズレイ・ダンバー'ds)が加わえたメイオールのブルーズブレイカーズのもう一つの代表作。こういうpianoオリエンテッドな暗いブルーズもまたこの時期のホワイト・ブルーズのもう一つの味わいでしょう
【名曲リレー1804】hard#2
■Rock In A Hard Place / Aerosmith(’82)
「Night In The Ruts」('79)に始まるエアロ受難時期の1枚「Rock In A Hard Place」は、ジョー・ペリー、ブラッド・ウィットフォードという看板のツインリードが脱退。怪我が治って帰ってきたスティーヴン・タイラーが見たのは満身創痍のバンドでした。prodのジャック・ダグラスを呼び戻し、ジミー・クレスポとあと一人のgを加えて録音した1枚。タイトル曲はAORとディスコに侵されたシーンでロックを続けることを歌ったものらしいです。ちょっと”離陸のテーマ”にも似たルーズなナンバー。言われてるほど悪くないアルバムだと思いますが「美獣乱舞」というアルバムの邦題は全く… ちなみ長い事ストーンズの”Rock And The Hard Place”とエアロを混同しておりました。
【名曲リレー1805】hard#3
■Hard Luck Guy / Eddie Hinton(’78)
誰が呼んだか、白いオーティス・レディング。エディ・ヒントンの名前はマッスル・ショールズ録音のロック・アルバムでたびたび目にしていましたが、ソロ「Very Extremely Dangerous」('78)で漏れた曲を中心としたコンピレーション「Hard Luck Guy」('99)で知って、そのソウルフルな歌声にびっくりしました。