【名曲リレー1766】life#2

■Let Me Make Something in Your Life / Steve Winwood('77)

77年のファーストソロ「Steve Winwood」より。このアルバムは基本的に多重録音に目覚めながら、一部に気の合う友人たちとセッションを重ねたような1枚で、旬のリズム隊であったウィリー・ウィークス(b)、アンディ・ニュー・マーク(ds)を基本的に起用。ゆったり歌い上げるバラードのこの曲はライヴで、当時のバンド(ジョン・ポーター(b)、テリー・スタナード(ds)、ニコル・ウィンウッド(vo)らをフィーチャー。

 

 

【名曲リレー1767】life#3

■A New Life / MarshallTucker Band

サザン・バンドにあってジャズっぽいムードがあるという異色の存在だったマーシャル・タッカー・バンドのセカンド「A New Life」('74)は、このバンドのLPの中で一番好きかも。タイトル曲は軽やかなフルートが心地いい。全編こういうものではもちろんありませんけど、アルバムのオープニングを飾るのにふさわしいです。

 

 

【名曲リレー1768】new#2

■Nothing New / Fabulous Rhinestones('72)

ファビュラス・ラインストーンズの事なんて全く知らなかったのですが、このファーストをフラッシュで見つけて買って帰った日の事は今でもしっかり覚えてます。エレクトリック・フラッグのハーヴェイ・ブルックス(b)、バッキンガムスのマーティ・グレッブ(kb,sax,vo)、イリノイ・スピード・プレスのカル・デイヴィッド(g,kb,vo)を中心としたウッドストックのバンド。Just Sun Shineというインディーから出たファーストの1曲目はポール・バタフィールドが吹きまくるカッコいいナンバーでした。

 

 

【名曲リレー1769】new#3

■Hard On The Road To New Mexico / John Manning(’72)

80年にCBSソニーから出た「イッツ・ア・ビューティフル・ロック・デイ・シリーズ」は今では大半がCD化されてまして、ジェームズ&グッド・ブラザーズだけじゃないかな。あとは。このジョン・マニングはあっさりと韓国でCD化されました。当時はこの渋さについていけない部分ありましたが、今では好きな曲です。12弦を弾くフォーキーなsswで唯一のLP「White Bear」から。”Hard On The Road To New Mexico”はデニス・ホッパー主演の映画「An American Dreamer」のサントラにも別ヴァージョンが入っていて一部の好事家の間で話題になったことがありました。

 

 

【名曲リレー1770】on the road#2

■On The Road To Freedom / Alvin Lee & Mylon ('73)

閉店休業中だったTYAを置いといて、アルヴィン・リーが白人ゴスペルシンガーのマイロンと共作した1枚。英ロックの渋いところがこぞって参加した1枚ですが、マイロンを大きくフィーチャーしたアメリカナイズされた歌中心で、やや不満です。ジョージが、ハリ・ジョージソンという変名で参加し新曲”So Sad”を提供しています。ジャケットの新緑がまぶしい。このタイトル曲ではスワンプ風味のgを歌の隙間に入れています。

 

 

【名曲リレー1765】everything#3

■Everything Changing / Kak(’68)

かつて日本盤LPが出てたことも信じられないカクの68年のデビューシングル。シスコ出身でうまくやればもっとセールス的に成功したでしょうがEpicは売り方を間違えたのか?、プロモーションしなかったのか?わかりませんがシスコサウンドのブームが終わった頃にひっそりとファーストは出てそのまま解散してしまいました。ドアーズあたりと比べても遜色がないです。

 

 

【名曲リレー1765】changing#2

■Changing Of The Guards / Bob Dylan('79)

初来日と「Budokan」をリリース後ディランは明らかに変わった感じします。女性vosaxも入れてポップ・ロック~ソウルっぽい音作りに挑戦した「Street Legal」の1曲目。「Desire」の頃よりもロックから離れた感じはします。今となってはこのアルバムあまり語られませんが当時は来日後もあってあちこちでかかってました。

 

 

【名曲リレー1765】changing#3

■Landscape Is Changing / Depesche Mode('83)

後にヤズーのヴィンス・クラーク(syn)とフレッチ(kb,b)、マーティン・ゴア(kb,g)を中心としたデペシュ・モードの3枚目「Cnstruction Time Again」は、機械音などインダストリアル・ノイズを入れリアルなムードを出したエレポップになっています。”Everything Counts”の入ったこのアルバムからの”Landscape Is Changing”です。

 

 

【名曲リレー1765】landscape#2

■Landscape / Rupert Hine('72)

後にクォンタム・ジャンプやソロ「Immunity」などニュー・ウェイヴ時代にもしっかり対応したsswのルパート・ハインの初ソロ「Pick Up A Bone」は、スタートしたばかりのディープ・パープルのレーベルPurpleからリリースされています。プログレにコーナーに入ることも多いのですがノスタルジックな作風もありメロディアスな曲もあるのでなかなか難しいですが、当時のイギリスのssw(エルトン・ジョン、アル・スチュワート、キャット・スティーヴンスら)とはずいぶん世界観が違うことは確か。80’s以降はprodとしてフィクス、ハワード・ジョーンズ、ティナ・ターナーなどを手掛けていました。この”Landscape”はゴージャスなポップスですがいいメロディーです。

 

 

 

【名曲リレー1765】landscape#3

■Landscape Of Life / Osanna(’74)

イタリアン・ロックのオサンナの4枚目は英語で歌われ、かなり英米のマーケットを意識した派手なメロディーやgのロックになっています。日本でもキングのユーロロック・コレクションでリリースされています。アコースティックに始まってドラマとキックな展開を見せます。

 

 

 

 

【名曲リレー1756】don't#2

■Don't Give Up / Peter Gabriel & Kate Bush(’86)

ピーター・ゲイブリエルの5枚目「So」からのシングルでケイト・ブッシュとのデュエット。抱き合うPVが当時話題になりまして、どうしてもケイトの声を追ってしまうのです。写真家ドロシア・ラングの「世界恐慌」という作品にインスパイアされた曲だそうで、そう思って聞けばケイトの歌声は聖母的に聞こえます。

 

 

【名曲リレー1757】don't#3

■Please Don't Touch / Steve Hackett('78)

元ジェネシスのスティーヴ・ハケットの2枚目のソロのタイトル曲。幅広い交友関係を示した(voにカンサスのスティーヴ・ウォルシュ、ランディ・クロフォード、リッチー・ヘイヴンス、リズム隊にザッパのマザースからトム・ファウラーとチェスター・トンプソン)1枚です。この曲はうねうねしたイメージのインストでハケットの弾くgシンセが活躍します。

 

 

【名曲リレー1758】touch#2

■Do You Wanna Touch Me / Joan Jett &Blackhearts(’81)

ゲイリー・グリッターのオリジナルを、ジョーン・ジェットがカヴァー。この人は”I Love Rock And Roll”以降自分が求めらてる物を的確に提示出来てる感じでした。選曲のチョイスもさすが。元々は81年の初ソロ「Bad Reputation」に入ってましたが、”I Love~”のブレイク後の82年にシングルカットしています。最高位20位。

 

 

【名曲リレー1759】touch#3

■Everything That Touches You / Mae McKenna('76)

メイ・マッケナはコントラバンドのvoだった人で、McKennaという姓からわかる様にスコットランド出身(テッド・マッケナのいとこだそうです)。Transatlanticからの「Everything That Touches You」のタイトル曲。ボニー・レイットが「Streetlights」で取り上げたマイケル・ケイメン(元ニュー・ヨーク・ロックンロール・アンサンブル)曲です。バックはパット・ドナルドソン(b~フォザリンゲイ)、ティミ・ドナルド(ds~ブルー)、ロン・レイヒー(kb~ストーン・ザ・クロウズ)ら英国勢に混じって米国人ランドール・エリオット(g)も参加。このアルバムはアンドリュー・ゴールド、ジャクソン・ブラウン、ウェンディ・ウォルドマンら西海岸の人たちのカヴァーもあるのです。

 

 

【名曲リレー1760】everything#2

■Everything You Did / Steely Dan('76)

「Royal Scam」に入った隠れた名曲であります。邦題は”裏切りの売女”。歌詞の中に「イーグルスの曲のヴォリュームあげて近所のやつらに聞かせてやれ」(Tune up The Eagles,neighbors are listening)という一節があってこれのアンサーがイーグルスの”Hotel California”の中の「They Stab It With their Steely knives,But They Just Can't Kill The Beast」の部分らしいという話あります。当時は普通に「鋭いナイフ(Steely Knives)で突き刺すけど、獣は殺せなかった」みたいに訳されてましたが、グレン・フライがラジオのインタヴューでスティーリー・ダンに引っ掛けた歌詞とコメントしたそう。となるとbeastは何の暗喩でしょう?

 

 

【名曲リレー1751】pass#3

■Pass You By / Flo & Eddie('78)

やや時代遅れのサーフィン青春映画だった「カリフォルニア・ドリーミング」は文化風俗が本国とタイムラグあった当時の日本ではまあフツーに受け入れられてました。ロジャー・コーマンがらみのAIP映画なので全体に場末感が漂うのですが(主演はデニス・クリストファーとグリニス・オコーナー)、アメリカを筆頭にミシェル・フィリップス、バートン・カミングス、パット・アプトン(元スパイラル・ステアケース)といったサントラのラインアップもどこか一抹の寂寥感があります。そこに混じったフロー&エディは元タートルズのメンバーで見た目はまああれですがいい感じの歌謡ロックに仕上がってます。この”Pass You By”も結構好き。サムネは後にボンド・ガールになるタニア・ロバーツで出演してました。

 

 

【名曲リレー1752】by#2

■ I Wanna Be By Your Side / Syreeta('74)

スティーヴィー・ワンダー夫人だった頃のシリータ・ライトがスピナーズのG・C・キャメロンとデュエットした”I Wanna Be By Your Side”は、「Stevie Wonder Presents Syreeta」から。このアルバムにはジェフ・ベックがカヴァーしたあの曲も収録されてます。キュートな歌声が印象的。シリータ結構早くお亡くなりになったのでしたね(’04)。

 

 

【名曲リレー1753】by#3

■Stand By Me / John Lennon(’75)

ベン・E・キングのゆったりしたヴァージョンが世界的に知られていますが、ジョン・レノンの「Rock And Roll」に入ったこの攻めるヴァージョンも有名。途中のgはジェシ・エド・デイヴィスなんだとか。このアルバムは73年にレコーディングが始まりましたが、prodのフィル・スペクターの奇行が目立ち始めた時期のものでレコーディングは難航。マスターテープ持ち去り事件もあり、多くが74年に録り直されたものでした。

 

 

 

【名曲リレー1754】me#2

■What'sGoin’On ~Mercy Mercy Me / Jesse Colin Young(’76)

マーヴィン・ゲイの「What's Goin' On」に入ったタイトル曲と同じようなタイプの曲。この2曲を取り上げてメドレーにしたジェシ・コリン・ヤングのセンスはすごいなあと思いました。傑作ライヴ「On The Road」から。当時のレギュラーバンドによる気の置けない演奏、リラックスしたムードで進みます。いわゆるsswのライヴ盤にしてはソウルっぽいニュアンスが強いのが異色。

 

 

【名曲リレー1755】me#3

■Don'tBring Me Down / The Animals('66)

ゴフィン=キングが書いたアニマルズ66年のヒット。”Inside Looking Out”と”See See Rider”の間にあるシングルで、ヒルトン・ヴァレンタイン(g)、チャス・チャンドラー(b)、デイヴ・ロウベリー(org)、バリー・ジェンキンス(ds)、エリック・バードン(vo)というのがこの時期のラインナップ。全英6位。トム・ペティもカヴァーしています。

 

 

【名曲リレー1746】tell#2

■Tell Me That You Love Me / Steve Gibb('79)

たしか「なんとなくクリスタル」関係で日本で紹介されたナッシュヴィル出身のsswスティーヴ・ギブ。歌い方と名前からビージーズがらみ?と思ったのですが関係ないようで。いわゆるAORと呼ぶには素朴なプロダクション。確かケニー・ロジャースの”She Believes In Me”の作者として注目されたんじゃなかったっけ?リリースはマイアミのTKなんでボビーコーみたいなAORを期待するとコケます。この「Let My Song」('79)1枚で消えた人ですが、この曲は「軽音楽をあなた」からエアチェックしたカセットで愛聴してたナンバー。

 

 

【名曲リレー1747】tell#3

■Tell It Like It Is / Bill Fay('71)

ビル・フェイはアイルランド出身のsswで70年にDeccaからデビューして2枚のソロを出した人。その後活動はほとんど知られてませんでしたが00'sに入って復活しCDを何枚も出してます。僕はBlue Marbleのショック太郎さんに聞かせてもらった”Tell It Like It Is”の哀しみに満ちた感じがあまりに印象的で気になってます。2枚目「Time Of The Last Persecution」から。レイ・ラッセル(g)以下ロック・ワークショップの面々が参加していますがこの曲はフェイのpianoの弾き語り。かぐや姫の”僕の胸でおやすみ”のメロディが似てます。

 

 

【名曲リレー1748】it#2

■Say It Isn't So / Hall & Oates('83)

ホール&オーツの30曲とかやってみたいよねえ。僕のようなラフなファンでも20曲くらいはすぐあがるもんね。ベスト盤についた新曲というのは、コアなファンにとっては邪魔なもんですがいい曲なのが悔しい。しかし80's半ばまでのホール&オーツは向かうところ敵なしと言った感じでした。

 

 

【名曲リレー1749】it#3

■Pass It On / Bob Marley & The Wailers('73)

ボブ・マーレーって70's終わりに周りでは聞いてる人もいて、ラジオでよく流れてましたし、僕も割と耳にしてましたが、当時はまずジャマイカの社会情勢の話とか歌詞の話中心で、それが大事なことはわかってますがどうも難しくて結局ハマることはなかったのです。ただレゲエの気持ちよさは記憶として残っていて80's初めにラヴァース・ロックやブラック・ウフルーなどFMの特集番組の影響でウォークマンでよく聞いてました。73年の「Burnin’」は英Island契約の第2弾で、この”Pass It On”もすごく聞きやすく気持ちいいのです。

 

 

【名曲リレー1745】pass#2

■Pass The Dutchie / Musical Youth(’82)

これはなつかしい! ミュージカル・ユースは在英(バーミンガム)ジャマイカンのティーン・グループで、この”Pass The Dutchie”(マイティ・ダイアモンズの”Pass The Kouchie”の元にしているのだとか)は、82年に各国で#1を記録しています(米でも#10)。steelpanみたいな音が気持ちいい。

 

 

【名曲リレー1741】do#3

■I Can’t Do It For You / Gorgoni、Martin &Taylor('72)

アル・ゴーゴーニ、トレイド・マーティン、チップ・テイラーの半分裏方の人たちが集まったGM&Tの「Gotta Get Back To Cisco」(Buddah)は池袋のパルコの廃盤セールみたいなところで買った記憶。この3人がどういう音楽をやってるのかよくわからず(ネットなんでなかったし)、おぼろげにタツロー氏の番組でかかりそうなものではないか?と予想して購入。まあ半分は当たってましたけど。アコギの名手アル・ゴーゴーニ、sswのチップ・テイラー(よく書かれるのはアンジェリーナ・ジョリーの叔父)のジャスト・アスのコンビにsswのトレイド・マーティンが加わったユニットです。トレイド・マーティンのvoはこってりとしたイタロ・アメリカンの味わいがあります。

 

 

【名曲リレー1742】can't#2

■I Can't Take Much More / Andy Fairweather Low('76)

元エーメン・コーナーのvo、アンディ・フェアウェザー・ロウは自分のバンドフェアウェザーを解散後、A&Mに何枚かソロがありますが、どれもレゲエのリズムを取り入れたゆったりと心地いいものです。「Be Bop’N'Holla」('76)に入ったこの曲もそう。元ラヴ・スカルプチャーのジョン・デイヴィッド(b)、ラビット、ミック・ウィーヴァー(kb)、ヘンリー・スピネッティ(ds)が参加しています。リラックスという言葉がこれほど似合う音楽もそうないです。

 

 

【名曲リレー1743】can't#3

■Why Can’t Touch You? / Ronnie Dyson('70)

NY育ちのR&Bシンガー、ロニー・ダイソンの最初のヒットになる"Why Can't I Touch You?" (#8)は都会的な洗練された味わいです。ノーザンというか、こういう感じのR&Bが一番好きです。ブロードウェイ版「Hair」にも出演したとのこと。ちょっと中性的にも聞こえるvoです。

 

 

【名曲リレー1744】why#2

■Why Do You Do Me This Way / Mick Abrahams('71)

音楽性の違いでファーストでジェスロ・タルを去ったミック・アグラハムスがブロッドウィン・ピッグを経て新たに組んだのがミック・アブラハムス・バンド。ジャンコ・パートナーズのボブ・サージーント(kb)、フリーダムのウォルト・モナハン(b)、そしてリッチー・ダーマ(ds)の4人組で、基本線はブルーズ・ロックなれど、曲によっては大音量のハードロックとなるのも時代の要請でしょうか? Chrysalisからのリリースだった「Mick Abrahams Band」から“Why Do You Do Me This Way"はブルージーなロックンロールでちょっとTYAっぽい感じもあります。

 

 

【名曲リレー1740】why#3

■Tell Me Why / Limelight(’75)

どういう理由があるのか、ブリンズレー・シュワーツは、ヒッターズ、ライムライト、ニーズなどの変名でもシングルをリリースしています。ライムライトの名前出てた75年のシングルはビートルズのカヴァーでA面”I Should Have Known Better”、B面はこの”Tell Me Why”です。後にニック・ロウのソロにも感じられる60's感覚が感じられます。

 

 

【名曲リレー1736】long#2

■Such A Long Long Time / Kangaroo('69)

後に出す2枚のソロが評判になるバーバラ・キース(vo)と後にオーリアンズのジョン・ホール(g,b,vo)をフィーチャーしたカンガルーは69年にMGMから1枚出してるサイケ風味のバンドでオーリアンズに通じるメロディアスな感じはまだありません。ホールもここでは主にbassを弾いていて、リードgのテディ・スペレオスはホーリー・モーゼスというウッドストックのマイナーバンドに加わる人です。

 

 

【名曲リレー1737】long#3

■All Night Long / Joe Walsh('80)

「ウォリアーズ」の後、ジョー・ウォルシュは、怒涛のサントラ参加が始まります。映画のサントラにアーティストの新曲が提供され、シングルカットされるという時代の始まりです。あとマネージャーのアーヴィング・エイゾフとフロントライン・マネージメントが急速に力を付けて来たという事もあります。映画「アーバン・カウボーイ」は、カントリー系の人たちばかりでなく、ロック・ポップ系の人も多かった。ここからのシングル”All Night Long”('80)は、とりたてていい曲でもないのですが、バカっぽいところ、パーティーだぜ!、ロケンロールだぜ!というムードが合致したのか大ヒット(19位)しました。

 

 

【名曲リレー1738】all#2

■Some Guys Have All The Luck / The Persuaders('73)

ロバート・パーマーやロッド・スチュワート、ニコル・ウィルスも取り上げたこの曲、オリジナルはNY出身のソウル系、パースエイダーズです。このグループ僕はプリテンダーズがカヴァーした”Thin Line Between Love And Hate”で知ったのです。

 

 

【名曲リレー1739】all#3

■All She Wants To Do Is Dance / Don Henley(’84)

多分ダメな人はこの「Building On The Perfect Beast」あたりで離れて行ってしまったんだろうなあ。デジタルビート満載で特にこの”Dance”(#9 まで上がった)は振り切った感じあります。スティーヴ・ポーカロがプログラミングで曲を組み立て、これにダニー・コーチマー(作者,g)とデイヴィッド・ペイチ(syn)が加わります。シンセのフレーズはジョー・ウォルシュがスライドで代用できるような歪んだトーンでこれがまたカッコいい。コーラスでマーサ・デイヴィス(モーテルズ)とパティ・スマイス(スキャンダル)が参加しています。

 

 

【名曲リレー1740】do#2

■Truly Do / David Lindley(’85)

85年の「Mr.Dave」から。そういえばこの頃はWEA契約で、米盤LPよりも安い欧盤が入ってきて僕もそっちを買った記憶。コグスみても米盤LPの記載なく出てなかったの?

フィル・チェン(b)、イアン・ウォーレス(ds)というリズム隊もすごい(ウォーレスはエル・ラヨ・Xでも叩いてましたが)。この”Truly Do”の滑らかな感じ心地いいです。一時期「ポッパーズMTV」のエンディングに流れてました。

 

 

【名曲リレー1731】california#3

■California Sun / The Rivieras(’64)

元々はR&Bのジョー・ジョーンズのレパートリーをサーフィン・ホット・ロッド時代にリヴィエラズがカヴァーして#5まで上がるヒットにしました。チープなgとorganが心地いいです。僕が最初に聞いたのはガレージもののアンソロジー「Pebbles」の第何集か再発でリヴィエラズによるこの曲の再録ヴァージョンでした(本人歌唱というやつ)。

 

 

【名曲リレー1732】sun#2

■A Place In The Sun / Pablo Cruise(’77)

パブロ・クルーズと言うとサーファー御用達と言うイメージですが、ストーングラウンドとイッツ・ア・ビューティフル・デイというシスコ・ロックの残党の寄り集まりです。こういう挫折から始まり、試行錯誤しながら何かをつかみ取ってゆくバンドのスタイルって嫌いじゃないです(愚直なまでにこういうのしかできないと、好きなロケンローやR&Bをやってるバンドもいいですが)。パブロ・クルーズの場合メロディアスなポップロックがちょうど、サーファーたちに受け入れられたというわけですね。一般的に西海岸ロックの語る流れからはあまり出てこないのが不思議。

 

 

【名曲リレー1733】sun#3

■Red Sun / Janus('72)

ヤヌス(ジェイナス)は、独Harvestからデビューした4人組ですが、英バンドという話もありました。当時はドイツは本国以上にハードロック、プログレなどアンダーグラウンドなロックがの支持が強かったのでイギリスよりも契約しやすいという部分があったのかも。しかしジャーマンはこういう髑髏ジャケ多いですね。「Gravedigger」1枚で消えたようです。じわじわ盛り上げるドラマティックな音です。

 

 

【名曲リレー1734】red#2

■Red Skies / James Gang('74)

トミー・ボーリン時代の2枚目にあたる「Miami」はひょっとしたら1番聞いたジェームズ・ギャングのアルバムかも。イントロ部分から導かれるハードロックでイントロからしてカッコイイ。ボーリンがゼファーとJGに間にやっていたエナジー時代のナンバーです。

 

 

 

【名曲リレー1735】red#3

■Long Red / Leslie West('69)

マウンテンのデビュー作と言ってもいいレズリー・ウエストの69年作はタイトルが「Mountain」。フェリックス・パパラルディ(b,kb)は参加してますがdsはコーキーではなくND・スマート。ちょっとサイケな味付けのあるポップ曲です。ノエル・レディングのファット・マットレスのカヴァーもあります

 

 

【名曲リレー1726】on#3

■Your Face On Someone Else / Mallard('76)

マラードはキャプテン・ビーフハートのマジック・バンドのメンバー3人が脱退後組んだ5人組で英Virginと契約し75年にデビューしています。ちゃんと聞くのは初めてですがブルージーな割とオーソドックスなロックで前衛的な感じは少なくともこの曲にはありません。76年のセカンド「In A Different Climate」から。

 

 

【名曲リレー1727】on#3

■Keep On Going / Fleetwood Mac(’73)

「神秘の扉」に入ったちょっと珍しいマック曲。ディスコっぽいのです。73年という年代からすると手本となったのは米ソウルでしょうか?ボブ・ウエルチ作ながらクリスティン・マクヴィーが歌い、途中アコギのソロがある中途半端と言えばこれほど中途半端な曲はないのですが、こういうのがまたバッキンガム=ニックス以前の時期のマックの魅力(あまり理解されませんが)なのです。

 

 

【名曲リレー1728】going#2

■Goin’ Back / Nils Lofgren('74)

ロックの歴史を自分のアルバムでなぞるようなことが多かったニルス・ロフグレンのグリン、クレイジー・ホースを経て最初のソロでは、グリマー・トウィンズに捧げられたキース賛歌もあれば、クロスビー脱退のきっかけを作ったバーズの”Goin’ Back”(作者はゴフィン=キング)もありました。シンプルなピアノが印象的なロックンロール。そういえばこのアルバムは3ピース・バンド(ウォーネル・ジョーンズとエインズレー・ダンバー)で録音されてました。ニルスのロックンロールの旅はここから始まったのです。

 

 

【名曲リレー1729】going#3

■Going To California / Led Zeppelin('72)

僕の中でほとんどA面で完結してしまっていたゼッペリンの4枚目のB面は数えるくらいしか聞いてませんが、西海岸的なフォークロックな印象もあった”Going To California”は好きでした。ただ今の耳で聞けばジミー・ペイジのバート・ヤンシュへの傾倒ぶりが伝わってくる英フォーク的なナンバー。そういえば最近昔ほどゼッペリンに対してヤな感じを抱かなくなりました。牧師のkimyさんの笑い声が聞こえてくるなあ(^^)

 

 

【名曲リレー1730】california#2

■California Blues / John Fogerty('73)

CCR解散後ジョン・フォガティがマルチダビングで完成させた「Blue Ridge Rangers」という最初のソロはカントリー・クラシックやtradが並んでました。このジミー・ロジャーズ曲は、ヨーデル唱法が実に似合います。CCRのようなガッツなロックを期待してた向きには期待外れだったかも?

 

 

【名曲リレー1721】i'm#3

■I'm Survivor / Barry Mann(’75)

60'sからソングライターとして活動を続けるバリー・マンはシンガーとしても何枚もアルバムを出しています。代表作と言える「Lay It All Out」は別格ですが75年にRCAから出た「Surviver」のタイトル曲ともいえるシングル曲”I'm Surviver”は軽快なカントリーロック。なぜか米盤には未収録です。ロックンロール・ビジネスの中でオレはしぶとく生き残ってゆくんだ、という決意が歌われるこの曲は、ロックンロール用語、固有名詞が羅列されるリユニオンの”Life Is A Rock”を思わせる部分もあります。バックはRCAに1枚残しているビル・ハウスのロードハウス・バンドが担当。ジャケットはルソーの「眠れるジプシー女」のオマージュ風でしょうか?

 

 

【名曲リレー1722】survivor#2

■Sole Survivor / Asia(’82)

僕はどっちかというと鳴り物入りでデビューしたエイジアの音楽にガッカリしてしまった派の人ですが、覚えやすいメロディとジョン・ウェットンの華のある歌はさすがだと思います。アレンジ次第ではもっと好きになったろうなあ。プログレッシヴ・ロックというソウル(スピリッツと言い換えてもいい)のサヴァイヴァーとはよく言うなあ、と思ったらソウル違いでした(^^) でもプログレ界を生き残った唯一の存在という自負かも?

 

 

【名曲リレー1723】survivor#3

■Rock And Roll Survivors / Fanny('74)

ジューン・ミリントン(g)が辞めWarner BrosからCasablancaに移籍したファニー最終作「Rock & Roll Survivors」は、スージー・クアトロの姉パティ・クアトロ(g,vo)が参加しています。このタイトル曲はニッキー・バークレイが歌うものでちょっとソウルっぽい感じもあります。残念ながらサヴァイヴァーにはなれずこのアルバムで解散しています。

 

 

【名曲リレー1724】rock'n'roll#2

■Rock’N'Roll Streaker / Elephant’s Memory(’74)

ジョンとヨーコのバックを務めたことでも知られるNY出身のエレファンツ・メモリー、実はちゃんと聞くのは初めてだったりします。デビューは69年で、「Some Time In New York City」('72)でジョン&ヨーコのバックを務めAppleでもLPをリリースしています。この曲は74年のRCAでの「Angels Forever」からのシングル。まあフツーの曲としか言いようがないなあ。当時に日本盤LP「永遠の天使」にはなぜか未収録。この動画サムネはなぜかグルートゥナでエレファンツ・メモリーではありません。

 

 

【名曲リレー1725】rock'n'roll#3

■Right On Rock And Roll / CSN&Y(’70)

今年出た「Deja Vu」の50周年ボックス、当然ながら買ってはいないんですがすでに何曲かつべで聞くことができます。その昔「Studio Archives」というよく出来たCSN&Yのブートがありましてそこでも何曲か聞けるんでまあいいかな、と。そのボックスの「未発表曲」の一つが”Right On Rock And Roll”で、スティルスが弾きまくる痛快なロックンロール。コーラスが入っていない途中作品(デモと呼ぶには完成品に近いが)でひょっとするとリズム隊以外はスティルスが一人でやったのかもね。