【名曲リレー1831】feeling#3

■Peaceful Easy Feeling / Nicol +Marsh's Easy Street('74)

未だ見かけたこともないイージー・ストリートは米国憧憬型英国ロックで、ケン・ニコルとピート・マーシュのデュオ。デビューはニコル+マーシュズ・イージー・ストリートというクレジットの74年盤(Epic)。ここからゆったりとした”Peaceful Easy Feeling”。もちろんジャック・テンプチンが書いたイーグルスで有名なやつですがこの底抜けにレイドバックしたヴァージョンも実に素晴らしいのです。ハーモニカはストリングス・ドリヴン・シングとは別人のグラハム・スミス(この人はアル・スチュワートの”Flying Sorcerer”でもゴキゲンなハーモニカを聞かせます)。その後イージー・ストリート名義でPolydorに2枚あります。どれも聞いたことないのですが、キョーミあり。

 

 

【名曲リレー1832】easy#2

■Used To Think It Was Easy / Joanne Mackel('78)

78年にUAからデビューした女性sswのジョアン・マッケル。日本でもキングから日本盤出てましたがこの1枚でフェード・アウト。ポストONJ的な女性シンガーが77年ごろから大量に日本でも紹介されましたがそのうちの一人。ちょっとハスキーな歌声の”Used To Think It Was Easy”(”流れゆく時の中で”)はしみじみとしたナンバーですがこれがA面1曲目というのはちょっと構成ミスかも。

 

 

【名曲リレー1833】easy#3

■Easy Wind / Grateful Dead(’70)

初期の傑作とされる「Workingman'sDead」を最初に聞いてしまったんでデッドを好きになるのを遠回りした気もします。一般的には”Uncle John’s Band"のCSN&Y的なハーモニーとか、”Casey Jones”のユーモラスな感じとかが聞きものなんでしょうが、大学に入ったばかりでクラシックロックをさかのぼって聞こうとしてた80’s初めの僕にはどうもピンとこなかった。ストーンズ的な~とか書かれてた”Easy Wind”(今ではミッキー・ハートのdsが特異的だとか、ピグペンの歌う白いブルーズの一つだとかはわかります)すらイマイチに感じたのですから、いろいろ聞いて耳を育てることは大事だとつくづく思いますね。

 

 

【名曲リレー1834】wind#2

■Hickory Wind / Gillian Welch('99)

”Hickory Wind”はグラム・パーソンズがバーズに参加した「Sweetheart Of Rodeo」に収められた名曲です。グラムは遺作となった「Grievous Angel」でも疑似ライヴで再演してました。そのグラムのトリビュート盤でこの曲を歌ったのはsswのジリアン・ウエルチ。このライヴ動画では、FBBのファーストでメンバーが着た派手なカントリーシンガーが着るスーツに身をまとい切々と歌います。ウエルチは、まだ若いの30's~40'sのヒルビリーにも似た枯れたフォークソングを並べて96年にデビューした人。埃舞う風の音が聞こえるような歌声でした。

 

 

【名曲リレー1828】wind#3

■The Wind Cries Mary / Jimi Hendrix('68)

アニマルズのチャス・チャンドラーに見いだされロンドンでオーディションにてメンバーを決め66年にジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスとしてデビュー。”Purple Haze”に続く3枚目のシングルが”風の中のマリー”です。派手さはないけどこのカッコよさはどう伝えたらいいんだ!