【名曲リレー1416】woman#2

■Woman / Dane Donohue('78)

CBSから出たことでAORものということになってるのかもしれませんが、実はポップロックとしてとらえた方がいいのかも?オハイオ出身のsswの唯一作。この”Woman”にはスティーヴィー・ニックスとサウザーがコーラスで参加しラリー・カールトンがきらびやかなgソロを決めるという内容。それを置いといても名曲だと思います。

 

【名曲リレー1417】woman#3

■More Than A Woman / Bee Gees('77)

しかしビージーズの転身はすごかったですね。ファルセットで歌いきることを完全にものにした青い眼のソウルです。「サタディ・ナイト・フィーバー」というサントラは、ビージーズの新曲+既成曲に他のアーティスト曲の新曲+既成曲なんですが、完全にビージーズの色に染まってます。この”More Than A Woman”もメロウなスウィート・ソウルで英米ではシングルにはなってませんが、シングルになってる国もあったようです。

 

 

【名曲リレー1418】more#2

■Give Me More / Sammy('72)

オーディエンスのキース・ジェメル(sax~後にスタクリッジ)、ジンハウスのジェフ・シャーキー(g,vo)、ハード・スタッフのミック・アンダーウッド(ds~後にギラン)という渋いところが集まったハードロックのサミーの唯一作の1曲目です。saxの入ったハードロックは珍しいけど、やはりハード路線なのかジャズロック路線なのか徹することができなかった分短命に終わったのかもしれません。

 

 

【名曲リレー1419】more#3

■A Fool No More / Peter Green('79)

そういえばピーター・グリーンの訃報もずいぶん前の気がしますが、7月だったのですね。マックを辞めてソロを出した後しばらく隠遁状態で、79年にPVKから出た「In The Skies」の頃にはこういうブルーズgの音楽は完全に過去のものになってしまってました。日本ではトリオからひっそりと出てた記憶。”A Fool No More”はマック時代の未発表曲として「Original Fleetwood Mac」でリリースされたこともありました。ロビン・トロワーのレグ・イシドア(ds)、原田クマ(b)、スノーウィー・ホワイト(g)らが参加しています。

 

 

【名曲リレー1420】fool#2

■Fool On The Hill / Sergio Mendes & Brazil'66('68)

セルジオ・メンデス&ブラジル’66によるビートルズのカヴァー。世界的なボサ・ノヴァブームは60’s初めに席巻し、本国では政治的状況の変化でボサ・ノヴァというスタイルは多様化する一方心地よいリズムとトロピカルなイメージでポップスのジャンルでもボサ・ノヴァは浸透。それを支えたのがセルメンでありA&Mレーベルだったのです。ラニ・ホール(ハーブ・アルパート=A&Mの副社長、夫人)とカレン・フィリップの女性陣を両手に花の状態で歌い出すこの動画のラウンジムードがいかにもらしいです。

 

 

【名曲リレー1411】day#3

■Three Days Straight / Peter Case('86)

プリムソウルズからソロになったピーター・ケイスは、80'sでもフォーク・ロックがちゃんと息づいていることを教えてくれたのでした。Tボーン・バーネット、ジョン・ハイアット、ロジャー・マッギンといった名前がクレジットされた初ソロ「Peter Case」(Geffen)は新しい才能にヴェテランが手を貸してるのを見て力強く思ったものでした。この”Three Days Straight”は多分ヴィクトリア・ウィリアムズのコーラスが印象的なフォークロック。

 


【名曲リレー1412】straight#2
■Straight On / Heart('78)

こんなにファンクっぽかったっけ?というのが久しぶりに聞いた印象。このあたりまでのハートは個人的に無敵でした。ハードロックが下火になった80's初めに色々やってみても芳しくなく、腹をくくってオリジナルでなく他人の曲で、コスチュームも当世風にして(今から見るとジョークみたいですが)再ブレイクしたのがCapitol時代でした。 この曲は「Dog & Butterfly」からのシングルで今聞くとなかなか新鮮。

 

 

【名曲リレー1413】straight#3

■Straight From The Heart / Nicolette Larson(’80)

ニコレット・ラーソンの3枚目「Radioland」はぐっとAORに寄った1枚ではあります。ジャック・マック&ザ・ハート・アタックのアンドリュー・カストナー作の”Straigjt From The Heart”はタイラン・ポーター(b)、リック・シュローサー(ds)、マーク・ジョーダン(kb)が参加。

 

 

【名曲リレー1414】from#2

■Flight From Ashiya / Kaleidoscoup(’67)

カレイドスコープは英サイケで後のフェアフィールド・パーラー。ピーター・ダルトレー(vo)をフィーチャーしております。夢の中で聞いた曲の様なイメージの”Flight From Ashiya”は67年のデビュー曲。

 

 

 

【名曲リレー1414】from#3

■Woman From Tokyo / Deep Purple('73)

リアル2期でライヴでやったことあったのでしょうか?「肖像」からのシングルですが、ざっくりと編集され途中のスペーシーな部分は大きくカット。そのB面は「Live In Japan」のアウトテイクだった”Black Night”のライヴでしたが、日本盤シングルでは別曲に差し替えられてました。その”Black Night”は後に「24 Carat」で日本では初紹介され独自にそっちをA面にしてシングル・カットされてます(B面は”Woman From Tokyo”)

さて後半までgソロが出てこないなどリッチー度低いギラン度高いナンバーでした。欧盤シングルジャケの女性は東京女というよりも中国女ですが。

 

 

 

【名曲リレー1406】whole#2

■Whole Lotta Shakin' Goin' On / Vinegar Joe('72)

数少ないヴィネガー・ジョーの動く姿は全部見たと思ってましたがこれは未見でした。2枚目「Rock And Roll Gypsies」に入ったジェリー・リー・ルイス曲のカヴァー。エルクのvoが炸裂します。演奏はレコードですが余計な文字とかいらんのできちんと映してほしかったなあ

 

 

【名曲リレー1406】whole#3

■I'll Feel A Whole Lot Better / McGuinn/Clark/Hillman('78)

バーズのデビュー作に入ったジーン・クラークが歌うナンバー。邦題は”すっきりしたぜ”。12弦gの気持ちよさったらない曲です。これをマッギン=クラーク=ヒルマンのヴァージョンで。最初ジーン・クラーク出だしを間違ったのかと思いました。dsはポコのジョージ・グランサムだとか。

 

 

【名曲リレー1407】better#2

■Better Make It Through Today / Eric Clapton('75)

レゲエに急接近した印象の「There's One In Every Crowd」からのナンバー。僕は最初「クロスオーバー・イレブン」で聞いてこういう曲もやるのかとびっくりした覚えがあります。あまり聞かないアルバムなんでものすごく久々にこの曲耳にしましたが、しみじみいい曲だなあと思います。

 

 

【名曲リレー1408】better#3

■Better Days / Badfinger(’70)

バッドフィンガーのステージはスタジオ盤よりもラフでハードな演奏なことは知られていますが、最初のBBCライヴを聞いたときその荒々しさにびっくりでした。「No Dice」に入った”Better Days”も実にいい感じでラフなブギ。ジョーイ・モランド大活躍です。リードgはピート・ハムで弾きまくり。

 

 

【名曲リレー1409】day#2

■Days Grew Longer For Love / Andwela's Dream('69)

デイヴ・ルイスのアンドウェラといえば、米ロックファンに人気なのは「People's People」のザ・バンド・テイストなのです。69年のデビュー作「Love And Poetry」では、バンド名がアンドウェラズ・ドリームでジャケからしてサイケ。ここに入ったこの曲もサイケ風味とビートバンドらしさが混ざったメロディアスなナンバーです。

 

 

【名曲リレー1401】sky#3

■Under The Sky / Giles Giles & Fripp('68)

ピート・シンフィールドのソロ「Still」に入った”Under The Sky”は、イアン・マクドナルド作品でしたが、プレ・クリムゾンともいえるジャイルズ、ジャイルズ&フリップの「The Cheerful Insanity Of Giles Giles & Fripp」('68)の拡大ヴァージョンにボーナス・トラックとして入っています。と書きながら、そっちよりも放送用音源を発掘した「The Brondesbury Tapes」('01)のヴァージョンが素晴らしい。voでジュディ・ダイブル(元フェアポート・コンヴェンション)が参加。

 

 

【名曲リレー1402】under#2

■Born Under Punches / Talking Heads('80)

しかしこの曲は初めて聞いたときものすごく衝撃でした。まだファンクとロックは別のものだと思ってたから。トーキング・ヘッズの名前を広く知らしめた「Remain In Light」の1曲目。今思えばエイドリアン・ブリューつながりで同時期のクリムゾンとやってることは似てる気もします。prodはイーノでした。

 

 

【名曲リレー1403】under#3

■Under Jamaican Moon / Leah Kunkel('79)

60'sにはコットン・キャンディーの名前でDunhillからシングルを出してたリア・カンケルはママ・キャス・エリオットの妹で、当時セクションのラス・カンケル夫人でした。

Columbiaから出たファーストの「Leah」はAORテイストとナチュラルなカリフォルニア・テイストが共存する1枚。ニック・デカロの「Italian Graffiti」に入ってたリアとスティーヴン・ビショップの共作曲が”Under Jamaican Moon”で、そのビショップとペニー・ニコルズが印象的なコーラスを聞かせます。もう1枚ソロを出した後コヨーテ・シスターズを結成。

 

 

【名曲リレー1404】moon#2

■Casablanca Moon / Slapp Happy(’74)

ピーター・ブレグヴァド、アンソニー・ムーア、ダグマーの米英独の3人が集まって71年に結成されたスラップ・ハッピーは、前衛的なムードのロックですが、「Sort Of」に続くセカンドはPolydorにリリースを拒否され、Virginに移り、ヘンリー・カウのメンバーやグラハム・プレスキット(violin)らをバックにレコーディングし直したのが「Slapp Happy」。そのタイトル曲ともいえる”Casablanca Moon”はタンゴ風のarrされた代表曲。この後ヘンリー・カウとの共同アルバムを出して解散。ダグマーはカウと行動を共にします。

 

 

 

【名曲リレー1405】moon#3

■Whole Of The Moon / The Waterboys('85)

ろくでなし子さんと結婚したことで別方面でも話題になったマイク・スコットが率いてたウォーターボーイズの「This Is The Sea」('85)からの”Whole Of The Moon”はスコットランド出身らしい音作りとキャッチーなメロディーが印象的です。ジェニファー・ウォーンズもカヴァー。

 

 

【名曲リレー1396】black#2

■Black Velvet / Gass('70)

65年に在英黒人のゴドフライ・マクリーン、ボブ・テンチを中心に結成されたガスは、ジャズ〜ラテン~ブルーズ・ロックとも言える一風変わった音楽性のバンドです。69年に録音され70年にPolydorから出た唯一作「Gass」からの”Black Velvet”。メンバーはテンチ(g,org,vo)、マクリーン(ds,vo)にデズリー・ハーパー(b)、デレク・オースティン(kb)、マイケル・ピゴット(vn,g)の5人で、prodはメル・コリンという人で、メル・コリンズと誤って書かれた本があって、その流れでプログレと紹介されてる物のありますが、それはないなあ(violinは入ってるけど)!

 

 

【名曲リレー1397】black#3

■Black Diamond / Kiss('74)

キッスのデビュー作の最後に入った”Black Diamond”は、エンディング近くのフロント3人のアクションやら(何食わぬ顔でぶつからないようにマイクの位置を変えるジーン・シモンズ)、せりあがるdsとキース・ムーン張りのdsセット全部怖しなど、今見ると笑えるようなコテコテの演出です。大昔に「ヤング・ミュージック・ショー」で来日公演のやつを見て人生変わったと言ってた友人が何人かいました(^^)

 

 

【名曲リレー1398】diamond#2

■Ashes And Diamonds / Zaine Griff('80)

ニュージーランド出身のデンマーク人というザイン・グリフは、もう明らかなデイヴィッド・ボウイのクローンで、ボウイゆかりのトニ・ヴィスコンティがprodし、ニューロマンティックのブーム直前の80年にデビュー。グラムっぽいエレ・ポップということで早すぎたヴィジュアル系(なのかどうかわかりませんが)一部で結構結構聞かれてたきもしますが、2枚出して消えてしまいました(2枚目はYMOのメンバーも参加)。なんとなくビル・ネルソン的なムードもあったファースト「灰とダイアモンド」からタイトル曲です。

 

 

【名曲リレー1399】diamond#3

■Lucy In The Sky With Diamonds / Elton John('74)

ビートルズの「Sgt Peppers」に入った有名曲のカヴァー(#1ヒット)で、ぼくはこのエルトンのシングルの方が先だった記憶。サイケ感覚を70’s半ばに再現しています。中盤のメロトロンも見事。ジョン・レノンがコーラスで参加しています。

 

 

【名曲リレー1400】sky#2

■Paradise Skies / Max Webster('79)

カナダのハードロック、マックス・ウエブスターのこの曲はFB友に教えてもらった曲ですがキャッチーなメロディーが気持ちいい。79年の「A Million Vacations」から。僕はずっとg弾き歌う人がマックス・ウエブスターだと思ってましたが、個人名でなくバンド名。この人はキム・ミッチェルでした。

 

 

【名曲リレー1391】new#3

■Fairytale Of New York / The Pogues Featuring Kirsty MacCall('87)

デュエットという感じでじゃなく、途中からもう主役いただきという感じのカースティ・マッコールをフィーチャーしたアイリッシュ・パンクのポーグスのクリスマス・ソング。もはやスタンダードです。

 

 

【名曲リレー1392】fairy#2

■Green Eyed Fairy / Home Featuring Mick Stubbs('74)

後にアッシュのローリー・ワイズフィールドがいた事で知られるホームは、カントリー・ロックともまた違いますけど、米国的風景を憧憬していた所謂「イギリスのアメリカ」でした。最終作「The Alchemists」ではプログレっぽい味わいも出してまして、74年にはHome Featuring Mick Stubbsのクレジットで最後のシングルをリリース。ナショナル・ヘッド・バンドあたりに通じるビートルズっぽいポップな曲。裏も同じでプロモですんでちゃんと出たのかはわかりませんが。"Green Eyed Fairy"と言う曲です。

 

 

【名曲リレー1393】fairy#3

■Fairy Prince Rainbow Man / Ruthan Friedman

ルーサン・フリードマンの「Constant Companion」('68)。アソシエーションの”Windy”の作者と言う事しか知らなかった女性フォーキーsswのファースト。全編弾き語りでフツーなら僕は飽きてしまうんですが、独特の浮遊感がそれを妨げます。たとえばトレイシー・ソーンのCherry Red盤の隣に置いてもおかしくない1枚。ジャケの奇妙なイラストはヨーマの弟、ピーター・コウコネンでルーサンとは一緒にピートラスと言うデュオを組んでたらしいです。この”Fairy Prince Rainbow Man”は、気高い美しさがあります。

 

 

【名曲リレー1394】man#2

■Ramblin' Man / Allman Brothers Band('73)

リアルタイムで聞いてた方は、デュアンの死後急に軽くなったオールマン、と思われたんではないでしょうか?ディッキー・ベッツ主導のカントリー・ロック路線とは言えゲストのレス・デューデック(g)の見せ場を作り、#2まで上がるヒットとなりました。ベリー・オークリー(b)の最後のセッション。ちなみにアルバムの裏ジャケの少女はオークリの娘のブリトニーだそう。

 

 

【名曲リレー1395】man#3

■Man In Black / Skip Bifferty('67)

北イングランドのニューカッスル周辺のミュージシャンの密な親交ぶりは知られるところですが、リンディスファーンのアラン・ハルがいたチョーズン・フューがグラハム・ベル(vo)参加を機にバンド名を変えたのがスキップ・ビファティーです。後にフランプトンズ・キャメル、ブロックヘッズのミッキー・ギャラガー(kb)、後にマーク&アーモンド、スナフーのコリン・ギブソン(b)、後にエア・フォースのジョン・ターンブル(g)らがいたR&B~サイケバンドで、67年にRCAからデビュー。後にヘヴィ・ジュリーの名前でシングルを出したりもします。これはLP未収録のシングル曲で、ビートルズの影響下にあるサイケな音。バンドは68年の解散しますが、ターンブル、ギャラガー、ギブソンはアーク、ベルを加えたベル&アークで再集合するなど結束は固いです。arrにスティーヴ・マリオットの、prodにロニー・レインの名前も。

 

 

【名曲リレー1386】sugar#2

■Sugar Babe / The Youngbloods('69)

ヤングブラッズで一番好きなのはこのライヴ盤「Ride The Wind」('69)です。バナナの弾くエレピが実に軽快な”Sugar Babe”は、ジェシ・コリン・ヤングが思わず笑ってしまうミストーンの曲なんですがそのまま収録。途中のkazooと言い実に楽しいムード。ちなみに山下達郎ほかのシュガー・ベイブはこの曲から取られたそうです。

 

 

【名曲リレー1387】sugar#3

■Sugar Mama / Bonnie Raitt('75)

デルバート&グレンの”Sugar Daddy”の歌詞を女性形に代えたもので、ボニー・レイットのスライドソロ(当時は全曲エレキスライドというわけではなかったのです)をフィーチャーしたものでした。ファンキーなクラヴィネットも聞きものです。このMidnight Specialのは77年で、同じバンド(フリーボ(b)、ウィル・マクファーレイン(g)、デニス・ウィッテド(ds)、マーク・ジョーダン(kb))でずっとやってきてかなりこなれた演奏で、やり取りもリラックスして素晴らしい。ローズマリー・バトラー(vo)もコーラスで参加しています。

 

 

【名曲リレー1388】mama#2

■Mama / Chris Harwood ('72)

腹ボテうさぎのBirthレーベルに1枚残したクリス・ハーウッドの「Nice To Meet Miss Christine」から。リフ・ラフのロジャー・サットン(b)とトミー・アイア(kb)、ファイアのデイヴ・ランバート(g)を中心としたバンドがバックを務めたセピアトーンのフォークロックです。”Mama”は、後にストローブスに加わるランバートの作品です。

 

 

【名曲リレー1389】mama#3

■New Mama / CSN&Y('73)

「Tonight's The Night」に入ったナンバーですが、73年の再編CSN&Yやら、Roxyでのライヴなど発掘ものにも収録されてます。またスティルスも「Stills」で取り上げていますが、決して明るくないメランコリックなムードです。これは73年のCSN&YのWinterlandで新曲として披露。

 

 

【名曲リレー1390】new#2

■Something New / Traffic('74)

トラフィック最終作となった74年の「When The Eagle Flies」は、大勢いたメンバーが去り元からの3人にbassのロスコ・ジーの4人となってのもの。時期によって度合いは違いますが、一貫してフォークとR&Bとサイケがルーツにあったトラフィックの、到達点とは言い過ぎですがかなりの高みにある作品。kb類の使い方ゆえプログレ的とも言われました。”Something New”は1曲目でキャッチーかつソウルフルです。

 

 

 

【名曲リレー1381】pink#3

■Pretty In Pink / Psychedelic Furs('86)

サイケデリック・ファーズをパワポに入れるのは少し無理があるか?voのリチャード・バトラーはボウイー経由でニュー・ロマンティックの残り香を感じさせますから。モリー・リングウォルド主演の映画で話題になった"Pretty In Pink"は81年作品のセルフリメイク・ヴァージョンでした。

 

 

【名曲リレー1382】pretty#2

■Let's Make Pretty Baby / The Soul Agents('64)

ソウル・エージェンツはサウザンプトン出身のR&B~モッズ・グループで、フーチークーチーメンを抜けたロッド・スチュワートのバックを短期間やったことがありました。Pyeに何枚かのシングルを出した当時多くいたR&Bバンドです。メンバーのうち、オルガンのドン・シンはエルキー・ブルックスらのダダに参加。残りのメンバーはカレブ・クエー(g)を加えフックフットに移行しています。鋭いgとオルガンが拮抗する”Boom Boom"風の”Let's Make Pretty Baby”です。

 

 

【名曲リレー1383】pretty#3

■Pretty Girl Why / Buffalo Springfield('68)

スティルスがsswのナンシー・プリディの事を念頭に置いて書いたという話を聞いたことあります(ソースを探しましたが見つかりません)”Pretty Girl Why”です。ナンシーはジョン・サイモンのGFだったらしいですが…

この3枚目「Last Time Around」はバッファロー・スプリングフィールドそのものがもうバンドの形を成しておらず、スティルス、ニール・ヤング、リッチー・フューレイが個人的にスタジオにあつまって個々の作品をレコーディングしたというバラバラな1枚ですけど、妙な愛おしさがあります。スティルスのこの曲は都会的なarrのミディアム・ナンバー。

 

 

【名曲リレー1384】why#2

■Why / Fleetwood Mac('73)

奇妙なイラストのジャケの「Mystery To Me」に入った”Why”は、バッキンガム=ニックス参加以前のレパートリーですが、77年の「Rumours」が出るまで短期間ながらステージのレパートリーだったようです。スタジオ・ヴァージョンはボブ・ウエストンのスライドの短いソロがイントロにあり、なんとなくブルーズ・バンド出身という帳尻を合わせた感じになってます。voはクリスティンで、スライド部分を除くと全くいつものクリスティン調。と書きながら、貼るのはバッキンガム=ニックス時代のミッドナイト・スペシャルの動画です。

 

 

【名曲リレー1384】why#3

■Why Sugar / No Dice('77)

77年に「ロンドンの顔役」でデビューしたノー・ダイスは、ストーンズ・タイプのロックンロール・バンドで、時代柄フィールグッズのようなパブロック路線で売るのか(まあこの線でプッシュしたのでしょうが)、もっとオーソドックスな路線で売るのか、迷ったのでしょうね。このファースト「No Dice」はジャケットのムードやメンバーのファッションよりも音楽はもっとルーズなロックンロールで”Tumbling Dice”を思わせるこの曲のイントロからしてわかります。ただ時代が77年だったので、すっかり忘れ去られてしまったのが残念。79年にもう1枚ありますが、EMIというEMIグループの本丸所属というのも運が悪かった(Islandあたりならまた違う売り方もあったはず。エディ&ホット・ロッズに似た部分もあったのに)。

 

 

【名曲リレー1376】few#2

■For Few Dollers More / Smokie('77)

"遥かなる青春”という意味のない邦題がついたスモーキーの77年のシングル。ポップでキャッチーでいいバンドだと思うのですが、日本ではロックというよりはポップス的に一段低い感じで扱われててなんか悔しかった。クリス・ノーマンのハスキーな歌声はしばしばロッド・スチュワートを思い出させ、80's以降、ヨーロッパではオバサマ(元おねーさま)方に絶大な人気を誇るのもわかるような感じ。

 

 

【名曲リレー1377】few#3

■The Land Of The Few / Flamin' Groovies('91)

ヴェテラン・ガレージ・バンドのフレイミン・グルーヴィーズが91年オーストラリアで出した「Step Up」に入ってたラヴ・スカルプチャーのカヴァー。歌謡ロックとも入れるオリジナルにはかなわないがこういう曲を取り上げる心意気はうれしい。グルーヴィーズは日本ではパンク時代の70's後半に紹介されましたが、68年ごろから活動を続ける大ヴェテラン。メンバーは変われどシリル・ジョーダン(g,vo)はおります。

 

 

【名曲リレー1378】land#2

■The Land~Rainy Sunday Feeling / Ramatam(’73)

女性gtrのエイプリル・ロートンが加わったラマタムのセカンド「In April Came The Dawning Of The Red Suns」は、ロートンの激しいgの入ったハードロックとソフトロック的なものの二本立てでした。このメドレーは後者です。ロートン、トミー・サリヴァン(g,kb,vo)、ジミー・ウォーカー(perc)のトリオ編成でスタジオワークによる部分が多いこうしたソフロ的な曲はしっとり感が素晴らしい。

 

 

【名曲リレー1379】land#3

■In The Land Of Grey And Pink / Caravan('71)

初期キャラヴァンの大傑作のタイトル曲。J・R・R・トールキンの「指輪物語」の中つ国の事をタイトルはあらわしてるのだとか。牧歌的な空気が全体を覆っています。前半はpiano、後半はノイジーなorganとデイヴ・シンクレアは大活躍です。うがいをするように喉を震わせるところがvoでありますが、BBC音源では本人たちが思わず笑ってしまうヴァージョンがありました。

 

 

【名曲リレー1380】pink#2

■Lily The Pink / Scaffold('68)

ポール・マッカートニーの弟マイク・マクギアが、郵便局員ジョン・ゴーマン、自称作家のロジャー・マッゴウと組んだスキャフォルドは、詩の朗読とコントと歌によるショーを地元リヴァプールでやっていた3人組。日本語では伝わりにくいのですが、ギャグ満載の楽しいステージだったようです。先日大垣共立銀行のCM曲との近似にやっと気づいた(^^)”、Thank U Very Much”('67,#4)に続く大ヒット”Lily The Pink”('68,#1)は、このBBCでのPV見ても何となく笑えます(歌詞が分からなくても)。

bassを弾いてるのはジャック・ブルース、コーラスでホリーズのグラハム・ナッシュが参加してるのだとか、ホリーズの”Jennifer Eccles”の歌詞の一節はここから取られてるとか、そんな話がwikiにありました。マクギアのソロには兄が率いるウィングスが参加したものもありますが、それは木曜に。

 

 

【名曲リレー1371】away#3

■Goin' Away / Tai Phong('75)

日本がプログレ大国なことは、仏プログレのタイ・フォンがメジャーのWarner Brosだったこともあるけど、ほぼリアルタイムの75年に紹介されたことでもわかります。ヴェトナム系の人がいたのでメンバーの写真見て?と昔は思いましたが、フランスのバンド。超絶gのテクニックをメロディアスな曲調に乗せて歌われる”Goin' Away”は1曲目で最初に聞いたときはびっくりでした。ただプログレファンには”Sister Jane”の方が人気でしょうが。2枚のLPを出して消えたバンドですが、日本では早くからCD化されたり、再結成バンドの来日公演(きっとチッタでしょうねえ)もCD化されてます。

 

 

【名曲リレー1372】going#3

■Going To India / Neutrons('74)

ビッグ・スリープ解散後、マンに参加したフィル・ライアン(kb)が並行してスタートさせたニュートロンズには、同じくマンのウィル・ヨーアト(vo、b)だのジョン・ウエザーズ(ds)だのタフ・ウイリアムズ(g)だのウェールズ関係者が多数参加しています。70'sプログレと呼ぶにはメロディアスすぎるかも。violinはショート・ウェイヴ・バンドでも弾くスチュワート・ゴードン。女性voはキャロメイ・ディクソンです。ファーストの「Black Hole Star」から。

 


【名曲リレー1373】going#3

■Going Down The Road / The Painter

何度も書いてますけど、youtubeで見つけたカナダのバンド、ペインターは、それまで存在すら知らなかったものです。デビューは71年Londonからですが、結成はもう少し前らしい。メンバーはダン・ロウ(g)、ドーラン・ビーティー(vo)、ボブ・イーゴ(ds)、バリー・アレン(g,vo)、ウェイン・モリス(b,vo)の5人。73年のElektra盤「Painter」が唯一の作品で、ここからのシングル"West Coast Woman"が#79まで上がるヒットとなりました。ハーモニーを生かしたメロディアスなハードロックで、そういえばこういうのはカナダのバンドの伝統でもありました。コーラスも印象的で、同時代の米ウエスト・コーストのバンドからの影響もあります。超名曲"Going Down The Road"を。「ヤング・ジョッキー」あたりで今泉洋さんがかけそうな曲ですね~。どことなくボーリン時代のジェームズ・ギャングを主わえる部分もあります。バンドはこれ1枚で解散。ロウとビーティーはハマースミスというバンドでMercuryから2枚のLPを出しています。

 

 

【名曲リレー1374】down#2

■Hasten Down The Wind / Linda Ronstadt('76)

リンダ・ロンシュタットの日本での出世作は「風さら」に入った”That’ll Be The Day”だったのですが、そこからタイトル曲を。有名なコッシュによるジャケットそのままの衣装によるドイツでのライヴから。アンドリュー・ゴールドのpianoに乗せて歌われますウォーレン・ジヴォン作品。

 

 

【名曲リレー1375】down#3

■Few Days Down / Mandy Moore(’07)

これまた新しい人でマンディ・ムーア。デビューは99年でリリス・フェア以後注目された女性sswの波の中で登場した人かも。「Wild Hope」('07)からの”Few Days Down”はキャッチーなメロディーとカラッとした明るさが印象的なポップス。詳細は一切知らないけど、女優としても活動中とのこと。