【名曲リレー1466】help#2

■Help Me Now / Jerry Jeff Walker('69)

今年訃報が伝えられたテキサス出身のsswで、70's半ば日本でも一部で根強い人気ありました。「Five Years Gone」はワーナーのロック名盤で復刻された初期の傑作。”Mr.Bojangle”の最初のヴァージョンが収められてるというのが売りでしたが、他にもいい曲満載。”Help Me Now”は冒頭に入った1曲でした。

 

 

【名曲リレー1467】friend#2

■With A Little Help From My Friends / Tedeschi Trucks Band(’15)

不勉強につき詳細不明ですが15年のLockin’ Festに出演したテデスキ・トラックス・バンドはトリビュート・トゥ・マッド・ドッグス&イングリッシュメンという演目でゲストにリオン・ラッセル(p)、デイヴ・メイスン(g)、リタ・クーリッジ(vo)、クラウディア・レネア(vo)というジョー・コッカーゆかりの人たち。”With A Little From My Friends”ではブラック・クロウズのクリス・ロビンソン(vo)とスーザン・テデスキとのツインvoで見せます。デレク・トラックスは後半じわじわと弾きまくる感じ。

 

 

【名曲リレー1468】friend#2

■Be My Friend / Jennifer('72)

ジェニファー・ウォーンズがジェニファー名義で出したReprise盤「Jennifer」は僕が深く愛する1枚で、プロコル・ハルムやフリーの野心的なカヴァーには参りました。フリーの「Highway」に入った”Be My Friend”は決して成功したアレンジというわけではないのですがソウル風コーラスが意外な効果を上げてます。prodはジョン・ケイルでした。

 

 

【名曲リレー1469】friend#3

■Are Friends Electric? / Tubeway Army('79)

新世代のロキシー・ミュージックにも思えたチューブウェイ・アーミー。ほとんどゲイリー・ニューマンのソロ・プロジェクトでそのままニューマン名義となりましたが、見た目がちょっとキモかった(^^) ただ音はピコピコ言ってるだけのテクノポップよりも深みがあって結構好きでした。「幻想アンドロイド」という邦題だったセカンドが日本デビューでした。全英#1となった”エレクトリック・フレンズ”はBeggar'sBanquetからのリリース。

 

 

【名曲リレー1470】electric#2

■Electrick Gypsies / Steve Hillage('76)

ゴング出身のギタリストという限られたジャンルで知られてたスティーヴ・ヒレッジの名前を広く知らしめたのはトッド・ラングレンがprodしユートピアをバックにした「L」です。ただここに入った曲をライヴでやったヴァージョンの方が好み。次のファンク的な「Motivtion」の頃のバンド(リズム隊はA&MのHorizonからLPを出してたカルマ(Karma)の人たち)によるライヴは「Live Herald」から。

 

 

 

【名曲リレー1461】go go#3

■Wake Me Up Before You Go Go / Wham!('84)

”ウキウキ、ウェイク・ミー・アップ”という邦題も懐かしいワム!のMotown風ナンバー。まあほとんどアイドルなんですが、このあと”Careless Whisper”でジョージ・マイケルがクローズアップされてゆくわけです。”じゃない方”的な役割のアンドリュー・リッジリーのエアー・ミュージシャンぶりにも拍車がかかります。英米で#1。

 

 

【名曲リレー1462】before#2

■Right Before Your Eyes / Ian Thomas('76)

イアン・トーマスはカナダのsswで、"Painted Ladies"('73)のヒットがある人。なんで英Chrysalisでシングルを出してるのかよくわかりませんが、"Rudolph Valentino"は、"Right Before Your Eyes"のタイトルでも知られているポップ曲。80'sに入ってアメリカがカヴァーした事もありました。すごくかわいい感じのポップ曲で、いいもの見つけたなあって感じ。この動画の中で突然”Don't speak!”と出てくるのは動画のうp主の声なんでしょうか?

 

 

【名曲リレー1463】before#3

■Just A Song Before I Go / CS&N('77)

ファースト以来の3人での再編となったCS&Nの「CSN」からのシングルがナッシュのこの曲。いかにもスティルスらしい硬いgも印象的です。最高位7位。

 

 

【名曲リレー1464】just#2

■Just The Two Of Us / Grover Washington Jr & Bill Withers('80)

AOR華やかなりしころに実現したコラボレーション。ジャズのsax奏者GWのアルバム「Winelight」にビル・ウィザーズ(vo)が加わったアーバンな夜を演出した(笑)1曲。マーカス・ミラー(b)、スティーヴ・ガッド(ds)、ラルフ・マクドナルド(perc)、リチャード・ティー(kb)、エリック・ゲイル(g)、ロバート・グリニッジ(steel-ds)らフュージョン界の名手が参加しています。アルバム・ヴァージョンは結構長い。邦題は”クリスタルの恋人たち”だっけ。このクリスタルは「なんとなくクリスタル」経由ですね(ああ歌詞にも出てきますか…)

 

 

【名曲リレー1465】just#3

■I Just Can't Help Believing / Barry Mann('99)

B.J.トーマスが歌ったバリー・マン=シンシア・ウェイル夫妻のこの曲は68年にバリー・マンの作者ヴァージョンがあり、99年のマンのセルフ・カヴァー集「Souls & Inspirations」でも再演されています。このアルバムが素晴らしいのは各曲のコーラスorデュエットが素晴らしい人選ということ。この曲でのハーモニーは当時すっかり行方知れずだったJ.D.サウザーで久々にいい声を聞かせてくれています。このあと数年後ジャズっぽいアルバムを出すのですが。

 

 

【名曲リレー1456】thing#2

■One Thing / Inxs('82)

オーストラリアのイネクシスは、80's初めにアメリカでも注目されラジオでこの曲よくかかってました。マイケル・ハッチェンス(vo)は自殺してしまったのがショッキングでした。この”One Thing”は82年のヒット。イントロからもう秒殺するくらいカッコいい。ラヴァーボーイとかクオーターフラッシュとかローン・ジャスティスとかイネクシスとか、80’sロックのイメージです。

 

 

【名曲リレー1457】thing#3

■Good Thing Going / Sugar Minott('81)

ジャマイカ出身のラヴァーズ・ロックのレゲエシンガー、シュガー・マイノットは前歯がないことで有名ですが、81年のヒット”Good Thing Going”が、ジャクソンズのカヴァーとは知らなかったです。80's初めFMのプログラムでレゲエをうまくまとめたものがってエアチェックしてよく聞いてましたんで、よくは知らないけど82~3年あたりのレゲエのアーティストの名前や曲は耳にちゃんと残ってます。

 

 

【名曲リレー1458】going#2

■Going Underground / Manfred Mann's Earth Band('86)

MMEBというとスプリングスティーンやディラン曲を独自の解釈でカヴァーするスタンスですが、ジャムの”Going Underground”を取り上げたときはびっくりでした。怒りを込めてがむしゃらに歌われたジャムのヴァージョンとはずいぶん趣が違いますが、クリス・トンプソン(ナイトでも歌ってました)のvoはやはりうまいのです。テクノ風味もあり。

 

 

【名曲リレー1459】going#3

■Going To A Go Go / The Rolling Stones('82)

81年の全米ツアーを収めた「Still Life」は80'sらしくポップなストーンズらしくないジャケットでした。後に映画「Let's Spend The Night Together」でもこの頃のクリーンでヘルシーな(スポーティーなと言い換えてもいい)ストーンズに結構ショックを受けた大学生でした。”Going To A Go Go”はそこでも取り上げられたミラクルズ曲でストーンズ風にシンプルにまとめられています。

 

 

【名曲リレー1460】 go go#2

■Jazz A Go Go / France Gall('64)

フランス・ギャルの60'sのボックスをWAVEで買ったときはちょっと勇気がいりました。ライナーはall仏語で(仏盤だし)一切読めません。でもきれいな写真いっぱいで満足だったのです。そこで知ったこの曲は、”Le Coeur Qui Jazze (ジャズる心)”と並ぶ有名なジャジーなやつ。スキャットもオルガンもカッコいい。当時17歳のギャルです。

 

 

【名曲リレー1451】hangin' on#3

■You Keep Me Hangin' On / Rod Stewart('77)

元々はスプリームスのMotown曲を過剰なarrでやったヴァニラ・ファッジのアートロック然としたカヴぁーがあって、ここのdsのカーマイン・アピス(元カクタス、BBA)が新たにロッドのバンドに加わったことでこの企画が実現。乱暴な書き方をするとこれはもう見事な歌謡ロックに仕上がっています。この時のバンドはベックの「Blow By Blow」で名を挙げたファンキー系のフィル・チェン(b)、ストライダーのゲイリー・グレインジャーとコックニー・レベルのジム・クリーガンという2本のg、ジョン・ジャーヴィス(kb)にロッドとアピスという最強布陣。後半の泣かせのgの部分など大いにしびれます。ヴァニラ・ファッジのkbマーク・スタインがコーラスで参加というのもファンサービス。この「Foot Loose And Fancy Free」のB面はこれに始まりあとはバラードというしっとりサイドでした。ちなみにこの曲は80'sにはキム・ワイルドがダンサブルにカヴァーしまた新たなファンを獲得。まさに歌は世につれ~です。

 

 

【名曲リレー1452】keep#2

■Keep On Caring / Hugh Hopper & Richard Sinclair('83)

ある意味このカンタベリー・サークルの人たちも、いろいろな組み合わせでユニットを組むのはレインボウ、ホワイトスネイク周辺と同じだなあ。96年に音源「Somewhere In France」が発掘されたホッパー&シンクレアは、83年に録音されてたもの。bassが二人組んでどうする?というのは素人の考えでして、リチャード・シンクレアは時にはgに持ち替え歌います。dsは仏人セルジュ・ブリンゴルフという人。ちなみにこの80's初めはヴェテランにとってかなり厳しい時期で録音はしても発表する機会なかったのはわかります。ただ音楽は知的で素晴らしい。フレットレス・ベースの美しい響きにのせてリチャードの歌声はホントに沁みます。

 

 

【名曲リレー1453】keep#3

■Keep Playin' That Rock And Roll / Jellybread('72)

Blue Horizonレーベルの渋いブルーズロックだったジェリーブレッドは、ピート・ウィングフィールドのpianoをフィーチャーした、クリスティン・パーフェクトがいた頃のチキン・シャックを思わせる音でしたが、メンバーが変わった最終作「Back To Begin Again」では、音もずいぶん変わってしまった感じ。ファンキーな味付けのするロックンロールのこの曲はエドガー・ウィンターの初期のレパートリーで、なかなかカッコいいです。

 

 

【名曲リレー1454】rock'n'roll#2

■Rock And Roll / Velvet Underground('70)

ダグ・ユール主導となったヴェルヴェッツの「Loaded」はルー・リード信者からまともな評価を受けてませんが、妙に明るいソフトロック感がある”Who Love The Sun”といい稀代の名曲”Sweet Jane”といい結構いいアルバムだと思うのですが…”Rock And Roll”は、

ソロ「Rock'N'Roll Animal」でもルー・リードは再演しています。

 

 

【名曲リレー1455】rock'n'roll#3

■Our Lil Rock And Roll Thing / Cactus('73)

アトミック・ルースター~リーフ・ハウンドのピーター・フレンチ(vo)らを加えたカクタスの3枚目「'Ot'N'Sweaty」に入ったライヴ曲。このライヴ・サイドはプエル・トリコで行われたフェス(確か単独でオムニバスが出てた気がします)でのものらしい。このあとベックのラヴコールでBBAとなるんでバンドは解散、ニュー・カクタス・バンドへと移行します。

 

 

【名曲リレー1446】band#2

■Band Of Gold / Belinda Carlisle('86)

86年というと同時代の音楽はほとんど聞かなくなり始めた頃なんで、元Go-Go'sのベリンダ・カーライルがフリーダ・ペインのこの曲をカヴァーしてたことも知らんかった。このアルバムのジャケは見覚えあるけど。まあオリジナルに忠実に懐かしのディスコっぽい感じでやってます。

 

 

【名曲リレー1447】band#3

■Telephone And Rubber Band / Penguin Cafe Orchestra('81)

吉祥寺にあったペンギン・カフェには一度伺ったことあります。75年のデビュー盤はイーノ主催のObscureというマイナーレーベルで、とてもロックには聞こえない(ロックファンにはカンケーない)弦楽団に聞こえました。がNew Waveというフィルターを通した81年のセカンドは、妙に心地よく感じられCMには使われるなど知名度もアップ。サイモン・ジェフス率いるミニマル音楽集団です。このセカンドからの曲は懐かしのプッシュフォンの通話音(当時は結構新しく感じました)と弦を使ったもの。元キャラヴァンのジェフリー・リチャードソンも参加してるらしいです。

 


【名曲リレー1448】telephone#2

■Telephone / The Maze('66)

ディープ・パープル参加以前のイアン・ペイスとロッド・エヴァンスがいたメイズの唯一のシングル。こういうポップ曲でのエヴァンスの声の深みはとても好ましく感じます。パープルの前身ラウンダバウトでは実際クリス・カーティス(元サーチャーズ)がvoと決まってたんですが、エヴァンス推しのペイスの案でカーティスに席を外させ(マネージャーと食事に行かせたんでしたっけ?)オーディション決行させ、見事合格というくだりが面白い。飯食って帰ったらクビになってたカーティス気の毒ですが、彼だったら”Hush”のヒットはなかったはず。..

 

 

【名曲リレー1449】telephone#3

■Hangin' On The Telephone / The Nerves('77)

LA出身のナーヴスは後にソロになるsswのピーター・ケイスがおりました。このグループと言えばこのシングルが(これくらいしかない)有名です。ブロンディーが3枚目で取り上げた事で知られるようになりました。76年のシングルです。僕はRhinoから出た「DIY」というパワポのコンピCDで知りました。ケイスはこの後プリムソウルズを経てGeffenからソロデビューします。

 

 

【名曲リレー1450】hangin' on#2

■Hangin' On To A Memory / The Style Council('83)

最初期のスタイル・カウンシルはレパートリーの少なさからソウル・ファンク曲のカヴァーも多かったのですが、これはチェアマン・オブ・ザ・ボードのカヴァー。ちょうど初来日のステージでも聞かれました。ディー・C・リー以前の黒人女性voはジェイ・ウィリアムソン(のちにブラン・ニュー・ヘヴィーズ)でアンソニー・ハーティ(b)の小気味よいファンク・ベースがカッコいい。ドール・バイ・ドールのメンバーで女性kbのヘレン・ターナーはこの頃からサポートしてたんですねえ。

 

 

【名曲リレー1441】city#3

■City On Water / Kevin Peek('82)

ケヴィン・ピークはオーストラリア出身のgtrで70’sに渡英して匿名的ですがセッションをこなしてました(マイク・ハグのソロにも加わってた後に知る)。この人の名前を有名にしたのはクラシック・ギタリストのジョン・ウィリアムズ(g)、ブルー・ミンク、スパイダー・フロム・マーズなどで知られた裏方ハービー・フラワーズ(b)、カーヴド・エア出身のフランシス・モンクマン(kb)らが集まったスカイというバンドです。プログレ的に日本のキング・レコード(Ariolaですから)は売りたかったのでしょうが、クラシックとAORが背景にある落ち着いたBGMな印象もありました。そのスカイ在籍中の81年にオランダでリリースした初ソロが「Awakening」(Ariola)。この”City On Water”は泣きまくるメロウな世界でロックとは程遠いですが、結構揺さぶられます。

 

 

【名曲リレー1442】on#2

■Carry On / Timothy B Schmit('00)

映画「Steal This Movie」のサントラに入ったティモシー・シュミットによるCSN&Yのカヴァー。voパートは一人で仕上げた愛情あふれる完コピぶりには驚愕でした。

 

 

【名曲リレー1443】on#3

■Roll On Gambler / Grinderswitch('74)

オールマンズのローディーたちが組んだグラインダースウィッチは、74年にCapricornからデビューしています。オールマンに比べると小粒ではありますがなかなかいい感じのサザンロック。ドゥルー・ロンバー(g.vo)の軽快なgも印象的なこの曲はファーストから。ちなみにGrinder's Switchと所有格がついて2語になると、ガーランド・ジェフリーズがいたザ・バンド的なバンドの事。

 

 

【名曲リレー1444】roll#2

■Roll On Babe / Ronnie Lane('74)

フェイシズ脱退後リリースしたロニー・レインの初ソロ「Anymore For Anymore」は、ザ・バンド的でノスタルジックな作風でした。デロール・アダムスのカヴァー”Roll On Babe”はギャラガー&ライルが参加したこれまた泣かせるキラートラックです。フェイシズのマネージャーのビリー・ギャフが設立したGMからリリース。

 

 

【名曲リレー1445】roll#3

■One Man Rock And Roll Band / Roy Harper('71)

英国のフォーク系ssw、ロイ・ハーパーはどうしてもゼッペリンがらみの話題で語られることが多いです(サードで”ハーパーに脱帽”という曲を入れ、ゼッペリンが尊敬するフォークシンガーとはどんなだ?という流れで~でもその分広く聞かれたとは言い難いですが)。この「セカンド」(Stormrock)にも変名でペイジが参加した曲があります。この”One Man Rock And Roll Band"は力強いストロークが印象的でフォークではありますが、ブルージーです。スティルスがよくやるタイプに通じます。

 

 

 

【名曲リレー1436】by#2

■Down By The River / Indigo Girls('95)

インディゴ・ガールズはその昔女子ばかりを扱った(^^)お友達のHPで紹介されてて知ったグループです。エイミーとエミリーの女性デュオでエレクトリックなバックがついた90'sのフォークロック。そのキャリアのピークともいえるのが2枚組ライヴ盤「1200 Curfews」でした。そこに入ったニール・ヤング初期曲のカヴァー。途中violinが入ってくるとどうしてもカンサスみたいな印象になります。

 

 

【名曲リレー1437】by#3

■Living By The Days / Don Nix('71)

ドン・ニックスというとShelterから出た「In God We Trust」で有名なスワンプ系ssw。ゴスペル風味のアラバマ・ステイト・トゥルーパーズはニックス、ジーニー・グリーン、ファーリー・ルイスを目玉にした、移籍先のElektraが仕組んだマッド・ドッグス&イングリッシュメン的なロックンソウル・レヴューでしたが、セールス的に失敗してElektraを離れることになってしまいます。「Living By The Days」はそのASTより前に出たセカンドで、ヴェルヴェット生地をジャケットに足した豪華ギミックジャケでした(ただ中古盤はこのヴェルヴェット部分今となっては変なにおいがします)。南軍制服に身を包んだポートレイトとは裏腹に優し気なメロディーが印象的なタイトル曲。

 

 

【名曲リレー1438】living#2

■Living In The Past / Jethro Tull('69)

やっぱり苦手なジェスロ・タルですが、1ダースくらいのアルバムはトライしてみたのですが結局は好きな曲が何曲かある程度。69年のこのシングルは割と好き。多分僕がフルートに求めてるリリカルな感じとかとは真逆だからでしょうねえ。ちょうど「Stand Up」の頃でgはミック・アブラハムスではないようです。

 

 

【名曲リレー1439】living#3

■Living For The City / Noel Pointer('77)

スティーヴィー・ワンダーのこの曲をジャズ系のviolinのノエル・ポインターのカヴァーで。数回しか聞いたことないけど糸井五郎さんの「オール・ナイト・ニッポン」のテーマ曲だったそう。3時からは名古屋では「歌うヘッドライト」(CBC)だったので、LFにチャンネルを合わせるしかなかったのでした。波打つ雑音のなか流れて来たこの曲はプログレ的ですごくスリリングでした。ただし糸井さんのかける音楽には、僕は全然ついていけなかった田舎の高校生でした。

 

 

【名曲リレー1440】city#2

■City Of New Orleans / Steve Goodman('71)

アーロ・ガスリーが歌ってヒットした"City Of New Orleans"を作者のスティーヴ・グッドマンのヴァージョンで。この人Asylumからも出してましたが(この曲が入ったファーストはBuddah)、ちょっと土くさいカントリー寄りでした。しかしいい声してます。BBCのOGWTの動画です。

 

 

【名曲リレー1431】alright#3

■Feeling Alright / James Gang('76)

ジェームズ・ギャングのラスト作「Jesse Come Home」から。76年でこのジャケットとタイトルはないなあ。もうあらかじめ最後と決めてたのか?このバンドの弱点は、古くからのメンバーのリズム隊だけが残って、voとgが次々と後退してゆく点。曲を書き歌うのが新メンバーなんで、それによってずいぶん左右されます。3代目ボーリンまではまあ2枚はLP作れましたが、次の「Newborn」では、アンクル・トムというバンドにいたリチャード・シャック(vo)とキース・バッバ(g,vo~後にポイント・ブランク)が参加し、1枚で脱退。次のこの「Jesse Come Home」では原点に返ってか、ジョー・ウォルシュがJG以前にいたミーズルズのボブ・ウエブ(g)、ダネーション・オブ・アダム・ブレッシングのフィル・ジロンバルド(kb,vo)というオハイオ人脈の新メンバーを加えてます。もはやハードロックというよりはフツーのアメリカンロックですが、結構好き。

 

 

【名曲リレー1432】feeling#2

■Hooked On A Feeling / B J Thomas('68)

ああいいなあ...と思ったのはタツローさんの「サウンドストリート」のBJトーマス特集でした。このイントロのel-sitar聞いてこの曲一発で好きになりました。作者はマーク・ジェイムズ。この南部の白人カントリーの世界はジョー・サウスあたりにも通じると後に知るのですが、「明日に向かって撃て」の”Raindrops~”(バカラック曲)が、実はあまりBJらしくない曲だったことに気づくのはさらにあとでした。そしてすでに知ってたブルー・スェードのやってる曲と同じものと気づいたのも同じころです。

 

 

【名曲リレー1433】feeling#3

■More Than A Feeling / Boston('76)

ゆっくりとフェードインしてくるイントロのg、ボストンのデビュー・シングルの邦題を”宇宙の彼方に”とした担当者の気持ちは十分わかります。空間的な広がりをもった、キャッチーなメロディーとハーモニーを生かしたハードロック。その重くない、乾いたムードは元々ポップス好きだった僕に(おまけにティーンエイジャーだったし、世はSFブームだった)大きくアピールしたのです。当時知識もないのに、この録音方法はすばらしく「いい音だなあ」とあいまいな表現ながら確信していたのはお恥ずかしいのですけど今聞いても高揚感あります。実際はほとんどトム・ショルツ(g)ひとりで録音されたことが分かっていますけど。このポップ感覚は、prodのジョン・ボイランのおかげもあることは今ではすっかり忘れ去られてます。

 

 

【名曲リレー1434】than#2

■Loving You Is Sweeter Than Ever / Frankie Miller'sFull House('76)

「Full House」の頃のフランキー・ミラーのシングルだけの曲。ザ・バンドやロジャー・ティリソンもやったスティーヴィー・ワンダー曲で、クレジットはミラーズ・フル・ハウスになってます。のわりに女性コーラスも入ってバンドらしさはあまり感じないのですが。

 

 

【名曲リレー1435】than#3

■Better By You Better Than Me / Judas Priest('78)

ジューダス・プリーストって「Sin After Sin」あたりまではそれほどハードロック熱がない僕にもまあ聞けましたが、次の「Stained Class」(ずっとステンド・ガラスだとおもってたことは内緒です)あたりからヘヴィすぎてなかなか聞きとおすのが難しくなってきました。スプーキー・トゥースのカヴァーになるこの曲をジューダスはもっとヘヴィに聞かせます。

 

 

【名曲リレー1426】heaven#2

■The Closest Things To Heaven / The Kane Gang('84)

北イングランド出身のソウルフルなトリオ、ケイン・ギャングの”The Closet Thing To Heaven”も昨日のキーツと同じころの作品ですが、こちらはシンプルで心を打つナンバーになっています(ヴェテランが長年やってきた経験に裏付けされたノウハウがあることはわかりますが、ヴェテラン勢の音楽は当時、動脈硬化に陥ってしまったように感じてました。)。初期プリファブ・スプラウトがいたKitchenwareからデビューしたこのグループは、ほとんど1枚で消えてしまいましたが、鍵盤ハーモニカの響きが哀愁っぽいです。

 

 

【名曲リレー1427】heaven#3

■Heaven Tonight / Cheap Trick('78)

当時流行ってるから聞いてましたが、結構無理をして(いろいろと理由をつけて)聞いてた気がしますチープ・トリック。結局僕には重すぎたんだろうねえ。3枚目「天国の罠」のタイトル曲も実に暗く重い。じわじわキマす。渋谷さんが推すのは結局こういう重いハードロックでした。

 

 

【名曲リレー1428】tonight#2

■Tonight Ricky / Rachel Sweet('80)

レイチェル・スウィートのStiffでの2枚目「Protect The Innocent」のラストに入ったロリータ・ジャズっぽいナンバー。当時ラジオで聞いて以来ひっさしぶりに耳にします。

 

 

【名曲リレー1429】tonight#3

■Love Is Alright Tonite / Rick Springfield('81)

70's半ばに”Speak To The Sky”のヒットを飛ばしたオーストラリア出身のリック・スプリングフィールドは80'sに入って再ブレイク。ルックスの良さで女性受けもありましたがが力強いパワーポップのヒット曲を量産。とりわけ再ブレイクのきっかけとなった「Working Class Dog」からの3枚のシングルは強力。このサードシングル”Love Is Alright Tonite”は#20まで上がるヒットになりました。ナツカシー。

 

 

【名曲リレー1430】alright#2

■It's Alright For You / The Police('80)

ポリスのセカンド「Reagatta De Blanc」に入った小気味いいナンバー。当時ライヴのセットリストにもあまり入ってなかった曲なんですが、アンディ・サマーズがスライドを弾いてます。

 

 

【名曲リレー1421】fool#3

■Who Ya Tryn' To Fool / Sand('73)

オレゴン出身のカントリー・ロック、サンドのデビュー作「Sand」('73)は2枚組ながら、A面とC面にしか音楽が入ってない(音質効果を狙ったのか?)不思議な体裁でした。リリースはアンディ・ウィリアムズのBarnabyレーベル。voのジャック・ミューズドウーファーは80'sにクオーターフラッシュに参加する人だそう。steel-gとハーモニーが心地いいです。

 

 

【名曲リレー1422】who#2

■Who Needs Ya / Steppenwolf('70)

68年デビューで70年に7枚目の「7」をリリースとはどんだけハイペースなんや!と思います。バイカー的な強面ロックのイメージに苦しんでたような気もしますが、「7」のジャケットは相変わらずのイメージ通り。ここからのシングル”Who Needs Ya”は#54止まり。やや人気に陰りが出て来たかなという感じです。リフ中心のカッコいいロックではありますが多少マンネリ感も…

 

 

【名曲リレー1423】who#3

■Land Of Who Knows Where / Gringo('71)

グリンゴは、後にキャラヴァン他のジョン・ペリー(b,vo)や後にセイラーのヘンリー・マーシュ(g.kb,vo)がいたバンド。プログレと紹介されることもありますが、あえて言うとサイケ風味の正体がつかめない感じ。ケイシーという女性voの存在もまた混沌としております。MCAに1枚LPあります。ペリーの最初のキャリアと言われております。

 

 

【名曲リレー1424】know#2

■You Know Like I Know / Ozark Moutain daredevils('76)

オザーク・マウンテン・デアデヴィルズはミズーリ出身のカントリー・ロックで、田舎くさいルーラルなカントリーロックを展開する一方、AOR的志向もあるラリー・リー(ds,vo)のメロディアスな曲もまた魅力。76年の「Men From Earth」というLPは見たこともないものでしたが(A&Mです、まだ)、この曲はリーのプレAOR志向がとてもいい感じ。隠れた名曲だと思います。

 

 

【名曲リレー1425】know#3

■Heaven Knows / Keats('84)

ボン・ジョヴィの”Runaway”かと思うイントロのキーツの"Heaven Knows"です。このグループは、ゾンビーズ~ソロのコリン・ブランストーン(vo)、パイロットのイアン・ベアソン(g)とデイヴィッド・パットン(b)、元キャメルのピーター・バーデンス(kb)に元コックニー・レベルのスチュアート・エリオット(ds)が集まった即席ユニットで、アラン・パーソンズ・プロジェクトゆかりの面々が顔をそろえています。エイジアの線を狙ったわけではないでしょうが、アレンジ的に大げさでちょっと大衆寄り過ぎだなあとも感じます。