【名曲リレー1431】alright#3
■Feeling Alright / James Gang('76)
ジェームズ・ギャングのラスト作「Jesse Come Home」から。76年でこのジャケットとタイトルはないなあ。もうあらかじめ最後と決めてたのか?このバンドの弱点は、古くからのメンバーのリズム隊だけが残って、voとgが次々と後退してゆく点。曲を書き歌うのが新メンバーなんで、それによってずいぶん左右されます。3代目ボーリンまではまあ2枚はLP作れましたが、次の「Newborn」では、アンクル・トムというバンドにいたリチャード・シャック(vo)とキース・バッバ(g,vo~後にポイント・ブランク)が参加し、1枚で脱退。次のこの「Jesse Come Home」では原点に返ってか、ジョー・ウォルシュがJG以前にいたミーズルズのボブ・ウエブ(g)、ダネーション・オブ・アダム・ブレッシングのフィル・ジロンバルド(kb,vo)というオハイオ人脈の新メンバーを加えてます。もはやハードロックというよりはフツーのアメリカンロックですが、結構好き。
【名曲リレー1432】feeling#2
■Hooked On A Feeling / B J Thomas('68)
ああいいなあ...と思ったのはタツローさんの「サウンドストリート」のBJトーマス特集でした。このイントロのel-sitar聞いてこの曲一発で好きになりました。作者はマーク・ジェイムズ。この南部の白人カントリーの世界はジョー・サウスあたりにも通じると後に知るのですが、「明日に向かって撃て」の”Raindrops~”(バカラック曲)が、実はあまりBJらしくない曲だったことに気づくのはさらにあとでした。そしてすでに知ってたブルー・スェードのやってる曲と同じものと気づいたのも同じころです。
【名曲リレー1433】feeling#3
■More Than A Feeling / Boston('76)
ゆっくりとフェードインしてくるイントロのg、ボストンのデビュー・シングルの邦題を”宇宙の彼方に”とした担当者の気持ちは十分わかります。空間的な広がりをもった、キャッチーなメロディーとハーモニーを生かしたハードロック。その重くない、乾いたムードは元々ポップス好きだった僕に(おまけにティーンエイジャーだったし、世はSFブームだった)大きくアピールしたのです。当時知識もないのに、この録音方法はすばらしく「いい音だなあ」とあいまいな表現ながら確信していたのはお恥ずかしいのですけど今聞いても高揚感あります。実際はほとんどトム・ショルツ(g)ひとりで録音されたことが分かっていますけど。このポップ感覚は、prodのジョン・ボイランのおかげもあることは今ではすっかり忘れ去られてます。
【名曲リレー1434】than#2
■Loving You Is Sweeter Than Ever / Frankie Miller'sFull House('76)
「Full House」の頃のフランキー・ミラーのシングルだけの曲。ザ・バンドやロジャー・ティリソンもやったスティーヴィー・ワンダー曲で、クレジットはミラーズ・フル・ハウスになってます。のわりに女性コーラスも入ってバンドらしさはあまり感じないのですが。
【名曲リレー1435】than#3
■Better By You Better Than Me / Judas Priest('78)
ジューダス・プリーストって「Sin After Sin」あたりまではそれほどハードロック熱がない僕にもまあ聞けましたが、次の「Stained Class」(ずっとステンド・ガラスだとおもってたことは内緒です)あたりからヘヴィすぎてなかなか聞きとおすのが難しくなってきました。スプーキー・トゥースのカヴァーになるこの曲をジューダスはもっとヘヴィに聞かせます。