【名曲リレー1366】free#2

■At Last I Am Free / Robert Wyatt('82)

英Rough Tradeからロバート・ワイアットがカムバックしたときはびっくりでした。その前後の情報とか一切日本には入ってこなかったのですが、シックのカヴァーの”At Last I Am Free”は不思議な美しさがあります。日本ではVirginでのユニークなソロが一部の人にしか理解されてなかったので、ワイアットのその後の活躍も想像できませんでした。ベン・ワットとの共作アルバムの同じころ。

 

 

【名曲リレー1367】free#3

■Free Life / Big Sleep('71)

ビッグ・スリープとかアイズ・オブ・ザ・ブルーは深民さんの「ヒストリー・オブ・ブリティッシュ・ハードロック」を読むまで全く知らなかったのでした。始発の新幹線の乗って水戸までバイトに行ってた頃、水戸の本屋で出会った1冊でした。フィル・ライアン(この人もマン人脈の人)の深みのあるオルガンが素晴らしい”Free Life”です。voは多分作者のジョン・ウェザーズですね。そういえばリモート・オフ会(一応この話題明日まで予定してます)で船長がGGの豪華なボックスを見せてくれました。まさしくMissing Piece!

 

 

【名曲リレー1368】life#2

■Life In A Northern Town / Dream Academy(’85)

ドリーム・アカデミーのデビュー作はフロイドのデイヴ・ギルモアがかかわっておりますが、ネオアコのブームも去ってしまったけど、アコースティックな手触りが印象的な1枚。この”Life In A Northern Town”は日本でもよく流れておりました。木管金管を扱うケイト・セント・ジョンの美女ぶりがまぶしい。

 

 

【名曲リレー1369】life#3

■Drivin' My Life Away / Eddie Rabbit('80)

記憶違いかもしれませんが映画「ローディー」のサントラにはいてったような覚え。エディ・ラビットという人はカントリー畑ですが、80's初めのポップなカントリーっぽい味わいにもフィットしてました。早くに亡くなってしまったのが惜しまれます。このたたみかけるような軽快な曲も心地いい。軽いけど。最高位#5。このあと”I Love Rainy Night”の#1が出ます。

 

 

 

【名曲リレー1370】free#3

■Yesterday'sToo Many Dreams Away / Gino Cunico(’74)

レイ・バートンとのジノ&クニコでデビューしたイタリア系オーストラリア出身のssw。Family Productionゆえアルバムは入手困難ですがKama Sutraに移籍した74年のソロではピーター・アンダースのprodでこってりとしたいいメロディ仕上がっております。この”Yesterday's Too Many Dreams Away”はバートン&クニコとアンダーズの共作です。

 

 

 

【名曲リレー1361】california#3

■California Dreaming / Jose Feliciano('68)

この曲は、元々寒い東部であたたかいカリフォルニアを夢見る歌なんで、サーフィン映画に使われるのはちょっとニュアンス違うなあと思ったものでした。ママス&パパスのオリジナルをまったくもってフェリシアーノ調にくずしたアレンジが素敵です。これは「Feliciano!」から。ドアーズの”Light My Fire"もみごとに焼き直してました、そういえば。

 

 

【名曲リレー1362】dreaming#2

■I Like Dreamin’ / Kenny Nolan(’76)

ラベルやフランキー・ヴァリのヒット曲を書いたケニー・ノーランはてっきりNYの人だと思ってたらLAの人でした。”I Like Dreamin’”('76)は素敵なナンバー。レーベルが20th CenturyとPolydorなこともあるのですが、オリジナル・アイテムがなかなかCD化されないので、Varese Sarabande傘下のFuelから、「Kenny Nolan」('77)と「A Song Between Us」('78)を中心にからセレクトされた18曲入りが10年にリリース。なんといっても"い"I Like Dreamin'”の気まじめな感じが好きです。

 

 

【名曲リレー1363】dreaming#3

■Dreamin' Is Easy / Steel Breeze('82)

カリフォルニア出身のポップ・ロック、スティール・ブリーズのバンド名がフロイドの”Diamond”の歌詞から取られてたとは知らなんだ。のわりにはストレートなポップロック。

 

 

【名曲リレー1373】easy#2

■Easy / Phoenix('76)

お友達に教えてもらった知らなかったいい曲をこの名曲リレーに貼れる(順番が来る)喜びって多分書いてる僕しかわからないだろうなあ。昨夜久々にリモートでお顔を拝見したFB友が教えてくれたフェニックスの76年のファーストに入ったキャッチーなハードロック。解散したアージェントの残党が組んだフェニックスは、僕はフランキー・ミラーのフルハウスにいたレイ・ミニット(g)が加わったセカンドしか知らなかったのですが、このファーストはなかなかいい。voとgはジョン・ヴァリティ。

 

 

【名曲リレー1365】easy#3

■Free'N'Easy / Uriah Heep('77)

金曜の夜に久しぶりにリモートオフ会で、お友達の動く姿を拝見しました。中には文字でのコンタクトは20年近い中、初めてお話しする方もいらっしゃって新鮮。その方が少し前ヒープ再評価企画で挙げられてたバイロン後にユーライア・ヒープの中からヘビジャケの「Innocent Victims」より”Free'N'Easy”。アメリカ的なキャッチーな味わいの曲が並ぶ中(それはそれでよいのです)これはストレートなヘヴィロック。「サウンド・ストリート」でも最後にかかりました。しかしこういう音は思いっきり逆風だった77年です。

 

 

【名曲リレー1356】can do#2

■Can Do / Journey('77)

ジャーニーのブレイク街道の最初が「Infinity」でした。サンタナから派生したベイ・エリアのハードロックではありますが、コーラスを生かしスペーシーで空間的な広がりのある音でした。

 

 

【名曲リレー1357】can do#3

■Can You Do It / Geordie('73)

ボン・スコットの後任としてAC/DCに加わったブライアン・ジョンソン(vo)が70'sに組んでたニューカッスル出身のハードロックがジョーディー。グラム・ロック的な部分もありますが73年のこの曲はvoはしっかりヘヴィ・メタルな印象を受けます。

 

 

【名曲リレー1358】it#2

■Wait On It / Bacon Fat('72)

ベイコン・ファットは、Blue HorizonからLPが出てて僕はてっきりドイツあたりのブルーズ・ロックかと思ってたんですが米バンドでした。腕を曲げた白人男性のジャケットがケンタウロスに見えたりします。なんでも有名な黒人ブルーズメンが無名の白人ミュージシャンと組んだものらしいです。voは白人のブルーズ・ロックですがharpは本格的な黒人ブルーズでそのコラボ感が面白い。ちょっとタジ・マハール的な感じ。

 

 

【名曲リレー1359】it#3

■It Never Rains In Southern California / Albert Hammond

ロンドン出身でスペイン育ち、ファミリー・ドッグというグループにいたアルバート・ハモンドはソロになって、”It Never Rains In Southern California”(カリフォルニアの青い空)の大ヒットを飛ばします。日本でも広く長く愛されたゆったりしたポップ曲です。そのタイトルから西海岸ロックと間違えられるかもしれませんが、ちょっと違う(バックはハル・ブレイン(ds)、ジョー・オズボーン(b)、マイケル・オマーティアン(kb)ですが)リリースはMumsというEpic傘下のレーベルから。

 

 

 【名曲リレー1360】california#2

■California Man / The Move('72)

72年にはムーヴは解散してもうELOと言う認識でしたが、実はそういうわけではなく5月に最後のシングルとなる”California Man”(#7)が出ます。オールドR&Rスタイルのナンバーで、僕はチープ・トリックのカヴァーで知りました。動画はTOTPのスタジオ・ライヴ。

B面は"Ella James"と"Do Ya"の2曲ですが、74年に"Do Ya"(ELOも後にセルフリメイク)をA面にして再発されてもいます。そうこうしてるうちに音楽性の違いでウッドは、kbのビル・ハントと共に脱退し、ムーヴ時代の盟友リック・プライスらとウィザードを結成するのです。..

 

 

 

【名曲リレー1351】lie#3

■Ain't Gonna Lie / Keith('66)

prodのジェリー・ロスが見出したキースは、66年にこの”Ain't Gonna Lie”でMercuryからデビュー。当時ソフトロックという言葉はありませんでしたが、90’sのソフロ再評価で日本でもスパンキー&アワー・ギャングなどと共に再び知られるようになりました。最大のヒット”98.6”よりもこっちが好き。僕が知ったのはRhino版分冊の「Nuggets」シリーズでPop Vol.2編だったかなあ。

 

 

【名曲リレー1352】ain't#2

■Ain't Nothing Wrong / KC & The Sunshine Band('75)

”That's The Way”のシングルを買ったのは中1でしたが、この2ステップ・ソウル(というらしい)の名曲は同じアルバムに入ってたんだって。マイアミのTKレーベルだったということもさっき知りました。なんとなく”Tighten Up"をもっと気持ちよくした感じです。

 

 

【名曲リレー1353】ain't#3

■It Ain't What You Do It's The Way / Fun Boy 3 & Bananarama('82)

スペシャルズ解散後テリー・ホール、リンヴァル・ゴールディング、ネヴィル・ステイプルの3人が組んだファン・ボーイ・スリーとバナナラマが共演したシングル。なんとなく3対3の合コン的なムードのコラボです。これはバナナラマの”Really Saying Something"にFB3が参加した事のお返しみたいな感じでした。元々は30'sの古いジャズ曲なのだとか。

 

 

【名曲リレー1354】what#2

■What About Me / Moving Pictures ('82)

トップ40ファンらしい見解では、この曲83年と89年にヒットしてるんです。こういうので思い出すのはベニー・マードーンズの”Into The Night”なんですが、それはまた別の話。ムーヴィング・ピクチャーズはオーストラリアのバンドだった気がします。メン・アット・ワークとか、イネクシスとか、リック・スプリングフィールドとか、エア・サプライとか、豪州のバンドがクローズアップされた時期でもありました、80'sは。

 

 

【名曲リレー1354】what#3

■See What Love Can Do / Eric Clapton('85)

当時は別にして後になって偉大な失敗作みたいなこと言われてますけど、当時よく聞いた80年代型クラプトンの典型。「Behind The Sun」です。フィル・コリンズprodで曲によってレニー・ワーロンカー&テッド・テンプルマンというワーナーの重鎮がprod。デジタル時代にブルーズはどう響くのか?という命題にチャレンジしながら、あっさり80's型サウンドに身を任せてしまってます。マーシー・レヴィのコーラスが復活していいアクセントを出してる、ジェリー・ウィリアムズ曲。

 

 

【名曲リレー1346】never#2

■Never Be The Same / Christophere Cross('80)

しかしあの時代らしい爽やかな音です。覆面sswとして登場した南から来た男、従来の西海岸的な爽やかさ(実はテキサス男)はナチュラル・テイストで、ヴァレリー・カーターやニコレット・ラーソンの女性コーラス隊の参加で二割増しとなります。マクドのスモーキーな歌声、ジェイ・グレイドンやスティーヴ・ルカサーの超絶テクが加わってもAORが醸し出すアーバンな夜のムードとは程遠い陽のあたる音楽です。ただこのマジックは2枚目以降は僕には効きませんでしたが。

 

 

【名曲リレー1347】never#3

■Never Gonna Come Down / Brian Auger's Oblivion Express('77)

ハミングバードからクライヴ・チャーマン(b)が加わった77年のオブリヴィオン・エキスプレス。もはや英ロックというよりはファンキー系クロスオーバー。voのアレックス・リガーウッドがこの後サンタナに参加します。イントロの感じはちょっと変わったなあと思いましたが中盤以降のオルガンソロなどいつものオーガー節であります。「Happiness Heartache」から。

 


【名曲リレー1348】down#2

■Going Down / Moloch('70)

ジェフ・ベックがカヴァーしたことで”Going Down”という曲は作者のドン・ニックスの懐を大いに潤わせたことでしょう。ニックスは南部出身のスワンプ系sswで、ElektraやShelterにソロがありますが、70年にモロク(Moloch)のprodとしてこの曲を提供。おそらくはモロクのヴァージョンがオリジナルなのでは?と言う記載を日本盤CDで読んだことがあります。南部産サイケ風ハードロックです。他にもフレディ・キング、JJケイル、4期パープル、パール・ジャムなどがカヴァー。

 

 

【名曲リレー1349】down#3

■Lie Down In The Bed You've Made / Heather Nova('15)

ヘザ-・ノヴァの名前はhideto3.0さんかGさんのHPで知った記憶。もう相当昔。バミューダー諸島出身のsswで15年の「The Way It Feels」に入った””Lie Down In The Bed You've Made”はsteel-gが夢幻の空間に誘う名曲。なんとなくイノトモを思わせる部分もあります。一時期同時代のアーティストも聞いてましたが、すぐにやめてしまった。この人のその仲間でした。

 

 

【名曲リレー1350】lie#2

■Lies / The Knickerbockers('65)

ビートルズよりもビートルズっぽいと評判だったニッカーボッカーズの”Lies”は65年のヒット。ニュージャージー出身のこのバンドの賞味期限は短かったのですが、これと”One Truck Mind”はなかなかかっこいい。

 

 

【名曲リレー1341】park#3

■Another Park Another Sunday / The Doobie Brothers('74)

一瞬ライヴ盤かと思う様な「ドゥービー天国」は、いろんなものがごちゃごちゃ入った五目味の弁当の様な感じでした。その中でもハーモニーがひときわ美しい。

 

 

【名曲リレー1342】sunday#2

■Sunday Mornin' / Margo Guryan('68)

90'sのソフトロックのブームでこのマーゴ・ガーヤンの再評価熱はすごかった。スパンキー&アワー・ギャングがカヴァーした”Sunday Mornin'”の作者でssw。68年にBellから「Take A Picture」というアルバムを1枚出してました。この作者ヴァージョンはちょっとdsがバタバタしますが…

 

 

【名曲リレー1343】sunday#3

■I Met Him On Sunday / The Shirells('58)

ローラ・ニーロも「Gonna Take A Miracle」でカヴァーしたシレルズ曲。これは歌詞が面白い。日曜に出会って、月曜に寂しく思って、火曜に見つけて、水曜にデートして、木曜にキスしたけど、金曜はすっぽかされた。土曜に姿現したら、サヨナラするの。という歌詞が韻を踏んでリズミックに(最初の方はメンバーが歌い回す)に歌われます。ガール・グループの草分け的な大御所の最初のヒット(#49)。

 

 

【名曲リレー1344】met#2

■Since I Met You / Shack('99)

ペイル・ファウンテンズのマイケル・ヘッドが解散後組んだのがシャック。この人の活動はよくわかりませんが、思い出したように時おりアルバムが出てます。「HMS Fable」は久しぶりに日本盤も出ました。ここからのシングルでいいのかな。若さゆえ熱く叫ぶというパターンとは少し違いますが

 

 

【名曲リレー1345】met#3

■Never Met A Dog / Vinegar Joe('72)

70年代の英国バンドでは5本の指に入るくらい好きなのがヴィネガー・ジョーです。今ではUKスワンプと言う言葉がありますが当時はどう紹介されたんでしょう?ブルーズに根ざして入るものの、ノーザン&サザンソウルからの影響も大きいです。飄々としたロバート・パーマーと喉の奥の方でヴィブラートさせシャウトするセクシー衣装のエルキー・ブルックスのパワフルなvoという男女voの存在がいい味を出してます。元々はダダというバンドをやってたエルクとピート・ゲイジがアラン・ボウン・セットにいたパーマーやスティーヴ・ヨーク、ティム・ヒンクレイ、ロブ・テイトといった面々を加えスタートさせたこれはファーストです。クレイアートのジャケットが楽しい1枚。エルクの歌の方が大きくフィーチャーされてます。シングルになった"Never Met A Dog"は、サザンロック・スタイルの泥くさいやつでした。テイトに決まるまでdsが固定できず、キーフ・ハートレイやコンラッド・イサドアが参加したり、ホーンセクションのゲストもあります。

 

 

【名曲リレー1336】rain#2

■Rain On The Roof / Twiggy('76)

「森の中の妖精」という邦題だったツィギーの76年作品。たぶんフルアルバムでは初めての作品ではないかなあ。スウィンギン・ロンドンの時代にモデルとして活躍。あまりの細さに小枝のニックネームがついたらしいです。このラヴィン・スプーンフルのカヴァーは牧歌的なアレンジ。

 

 

【名曲リレー1337】rain#3

■So Central Rain / REM('84)

実はREMは、セカンドしか聞いたことがない。この頃丁度初来日して東京は大学祭ツアーだったという今では信じられない話。サイケ風味のフォークロックですがパンク以後の疾走感あります。ペイズリー・アンダーグラウンドの流れでいろいろききましたがバーズの偉大さが浮き彫りになります。

 

 

【名曲リレー1338】central#2

■Central Reservation / Beth Orton('99)

ベス・オートンはデジタル世代のジョニ・ミッチェル、みたいな事を書かれて気になったのがきっかけで、珍しく本気で好きになった人(最高で4枚持ってた時期がありました)。最初に買ったのはセカンドの「Central Reservation」でして、テリー・キャリアが参加した"Pass In Time”にしびれました。かじかんだ手があたたかくなってゆくような音楽と思いました。ソウルフルな歌声が楽しめます。タイトル曲も歌声に癒されます。

 

 

【名曲リレー1339】central#3

■Central Park Arrest / Thundertheighs('74)

電撃的太もも(Thundertheighs)とはすごいグループ名ですが、グリンゴにいたケイシー・シンジ、ダリ・ラロウ、カレン・フリードマンから成る英レディーズ・トリオ。72年のルー・リードの"Walk On Wild Side"で印象的なコーラス(♪トゥットゥルットゥルットゥットゥルッ~ってやつ)を付けて注目されます。モット・ザ・フープル、ツトム・ヤマシタのGo、アーサー・ブラウン等のアルバムでコーラスを担当する一方、Phillipsから"Central Park Arrest"('74)でデビュー。まあディスコっぽいニュアンスもあるポップ曲ですが意外とヒットしたそうです。その後何枚かシングルを出してます。

 

 

【名曲リレー1340】park#2

■Itchycoo Park / Small Faces('67)

Immediate時代のスモール・フェイシズは、サイケ風味がプラスされR&Bばかりやってられない時代の流れに呼応。東ロンドンのイルフォードのヴァレンタイン・パークをモデルにしてるらしいです。まあドラッグ・ソングです。この時代はノン・アルバムのシングル曲が多く、僕は「Autumn Stone」で知った記憶。...

 

 

【名曲リレー1331】stay#3

■Back To Stay / Bridget St John('71)

ブリジット・セント・ジョンの2枚目「Songs For The Gentle Man」(Dandelion)に入ったドリーミーなナンバーです。この人のスモーキーな歌声にはホント惹かれます。基本線は引き語りですが、アシッド・フォークと呼ぶには表情が豊か。prodはロジャー・ウォーターズとの共作「肉体」で名のみ知られたロン・ギーシン。

 

 

【名曲リレー1332】back#2

■Back On Thr Road / Joe Egan(’79)

スティーラーズ・ホイールのジョー・イーガンが、元相方ジェリー・ラファティーの大成功を片目に見ながらm79年にリリースした初ソロ。まあほとんど同じ世界なんですがこっちはほとんど話題にならず、匙加減とタイミングってありますよね。デイヴ・マーキー&ヘンリー・スピネッティというクラプトン。バンドのリズム隊や元スティーラーズのポール・ピルニック(g)らが参加。「Out Of Nowhere」(Ariola)から。

 

 

【名曲リレー1333】back#3

■Come On Back To Me / Randy Meisner('80)

イーグルスを辞めて故郷ネブラスカの農場経営に乗り出すという話だったランディ・マイズナー。音楽の夢断ちがたく(と報じられたけど真偽のほどわからず)というよりはAsylumとの契約があった趣味的な内容のソロを出し再び休業。Epicに移った80年シルヴェラドスという自分のバンドを率いてカムバックしたのが「One More Song」でした。ジャック・テンプチンの昔の曲(ジャクソンがライヴでやってたことが確認されてます)をタイトルに、エリック・カズ、ウェンディ・ウォルドマンとの共作曲を多く含む内容。バックのシルヴェラドスは、パンのドン・フランシスコ(ds)、ウォルドマンのバンドにいたクレイグ・ハル(g,steel)、ヴェテランのブライアン・ギャロファロ(b~元メイスン&キャス)、チェロキーのクレイグ・ケンプ(g)、そしてスターリング・スミス(kb)という渋いところでしたが、ふたを開けたら80’s型のポップロックで時代を読んだ感じあります。シルヴェラドスの実際のツアーではメンバー変わってて(ショボくなってて)残念。ウォルドマンがコーラスで参加した”Come On Back To Me”もずいぶんポップな印象。ザ・バンドのリック・ダンコ同様ソロになったらbassからアコギというのはなんか緊張感なくなるのです。

 

 

【名曲リレー1334】come#2

■Revenge Will Come / Greg Copeland('82)

ジャクソン・ブラウンのハイスクール時代の先輩というグレッグ・コープランドをデビューさせたのはやはりジャクソンでして、「Lawyers In Love」時期のバックの面々(リック・ヴィトー(g)、ボブ・グロウブ(b)らが参加)。タイトなロックンロールとやや緩いバラードが混在した引き締まった出来でした。ただ未だCD化されてません。タイトル曲の”Revenge Will Come”はコープランド版”The Pretender”のような内容。先日FB友の晴野さんが素晴らしい訳詞を紹介されてました。しかし伸びのあるg素晴らしいなあ。

 

 

【名曲リレー1335】come#3

■Come Rain Or Come Shine / Ray Charles('59)

元々はミュージカル「セント・ルイス・ウーマン」のために書かれたジョニー・マーサー=ハロルド・アーレンのペンによる46年の曲だそう。僕はレイ・チャールズのヴァージョンで知って、83年のマーティン・スコセッシ監督の「キング・オブ・コメディ」のサントラで知ったのですがレイ・チャールズのも59年にレコーディングされたものとか。何とも上品なオーケストラに乗せて気持ちよさそうに歌われる”降っても晴れても”です。

 

 

 

 

【名曲リレー1326】that's#2

■That's Love / J R Bailey('77)

キャディラックスというR&BグループにいたJ・R・ベイリーの”That's Love"は、フリーソウルのコンピで知った曲でした。てっきり白人だと思ってたのですけど、スウィート&メロウな味わい。77年の「Love & Conversation」(UA)に入った人気曲です。

 

 

【名曲リレー1327】that's#3

■That's The Way I Always Heard It Should Be / Carly Simon('71)

カーリー・サイモンのデビュー作に入ってたシングル曲。”幸福のノクターン”だったかな、邦題。いつも書いてる事ですが、ハイソサエティ出身ゆえに、性的にさばけているという印象(無自覚ということかも?)がいつもあってここでのセクシーな衣装にドキリ。ジョージとアート(ガーファンクル)が袖で談笑してるのも、あのftmmいいねえということではないかと邪推(^^)

 

 

【名曲リレー1328】should#2

■I Should Have Known / McKendree Spring('69)

レコ屋でよく見かけたけどどんな音なのかも知らないからスル―してたものも今はつべがあるんでだいたいわかりますね。マッケンドリー・スプリングもそう。フォークロックですけどプログレ的な味わいもあって(NYのバンドです)意外でした。

この曲は69年のデビュー作から。速いテンポのアコギとviolinの絡みがカッコイイ。ソフトロック的なテイストもあります。ちなみによく見かけたのは、できそこないのロジャー・ディーンみたいなジャケの「Spring Suite」('74)でした。

 

 

【名曲リレー1329】should#3

■Should I Stay Or Should I Go / The Clash('82)

全然熱心じゃなかったけどデビューからクラッシュはよくラジオでかかってたんで一通りは聞いてました。その末期ともいえる「Combat Rock」からのシングルがアメリカでちょっとヒットしたのが”Should I Stay Or Should Go”(#45)。パンクから始まってダブ的な音作りを経てシンプルなロックンロールに戻った来たこの辺でアメリカで売れて、次の”Rock The Casba”が#8まで上がってクラッシュ最大のヒット、代表曲と認識されてるのは、事実ですがなんか日本のファン(僕はファンですらないけど)にはもやもやします。

 

 

【名曲リレー1330】stay#2

■I Wanna Stay With You / Gallagher & Lyle ('76)

初期は土くさい感じが残ってたギャラガー&ライルは、どんどん洗練され都会的になってゆくのですが、76年の「Breakaway」に入ったこの曲なんか実におしゃれな感じ。とはいってもAORというのはまた違う手触りなのです。ジミー・ジュエルのsaxが気持ちいい。

 

 

【名曲リレー1321】world#3

■Sometime World / Wishbone Ash('72)

ずっとsometimes(時々)だとおもってましたがsometime(昔の)でした。静と動の対比とかよく言われるアッシュですが、この「Argus」はホント捨て曲なしですね。この”Sometime World”はゆったりと始まって後半じわじわ盛り上げます。bass主導で盛り上げていくこの部分テンション上がります。

 

 

【名曲リレー1322】sometime#2

■Everybody's Got To Learn Sometime / Korgis('80)

僕はてっきりこれもsometimesだと思ってました。80年にヒットしたのでコーギスはNew Wave系のバンドだと思ってましたけど、実はスタクリッジのジェームズ・ウォーレンとアンディ・デイヴィスがショートウェイヴ・バンドのメンバーらと組んだのでした。この”永遠の想い”はクラウデッド・ハウスの曲にムードが似てます。

 

 

【名曲リレー1323】sometime#3

■All Gotta Go Sometime / Dave Mason('78)

ストリングスを大きくフィーチャーしちょっとロックっぽさから離れた「黄金の蝶」は、最初にちゃんと聞いたデイヴ・メイスンのアルバムでした。カリフォルニア・ジャム2を経てバンドのメンバーが独立するのは(マイク・フィニガンとジム・クリューガーはレス・デューデックとのDFKバンドへ)この後で、結果的にそれ以降のメイスンに光が再び当たることはなかったのです。短めのキャッチーなメロディの曲を並べたのは良くも悪くも複雑な思いでした。これはメイスンとジェリー・ウィリアムスの共作。

 

 

【名曲リレー1324】all#2

■All Through The City / Dr Feelgood('74)

フィールグッズのデビュー作「Down By The Jetty」が強烈だったのは暴力的かつストイックなウィルコ・ジョンソンのカッティングgでした。ライヴではロボットの様に前後移動を繰り返すウィルコとリー・ブリローが印象的です。この”All Through The City”でも強烈です。

 

 

 

【名曲リレー1325】all#3

■That's All / Genesis('83)

シンプルに「Genesis」とつけられた83年のアルバム(Charismaですがフォノグラムから出た最後の1枚な気がします)からのシングル。どんどんポップになりながら重さやロックっぽさを残していったこの時期のジェネシスはとっつきやすさがあります。PVも手なれてきて、それはフィル・コリンズの軽妙なキャラによる部分が大きいです。全米#6まで上昇。