【名曲リレー1316】home#2

■I'll Find My Way Home / Jon &Vangelis('81)

80年にクリス・スクワイアを中心としたイエスのメンバーが、バグルスの2人を加えてイエスを名乗り、そこに名前がなかったジョン・アンダーソンは相当なショックを受けたようで、ヴァンゲリスとの活動でその心の傷をいやしていったと言われています。ジョン&ヴァンゲリスは80~81年にシングルとアルバムをリリース。とりわけシングルはポップなメロディーとわかりやすい歌詞が印象的でした”I'll Find My Way Home”は、81年のシングル。この動画はTOTPでのライヴで子供たちのアクションが楽しい。

 

 

【名曲リレー1317】home#3

■Home Of The Brave / Bonnie & The Treasures('65)

フィル・スペクターのPhillesをメインレーベルとすると、傍流系にあたるPhi-danから出たボニー&ザ・トレジャーズの”Home Of The Brave”です。バリー・マン&シンシア・ウェイル夫妻が書いたスペクタータッチのガール・サウンド。ボニーことシャーロット・オハラとシャーリー・マシューズ&クライディー・キングのセッションシンガーを加えた架空のガール・グループです。prodはパレードのジェリー・リオペル。65年に#77まで上がりましたが、競作となったジョディ・ミラーのヴァージョンの方がヒット(#22)しています。

となるとビートルズのカヴァー”Hold Me Tight”('64)のトレジャーズ(アンダーズ&ポンシアによる架空のグループ)はボニー&トレジャーズとはまったく別物ですね。こちらも傍流系のShirleyからのリリースでした。

 

 

【名曲リレー1318】brave#2

■Tales Of Brave Ulysses / Cream('67)

僕の初クリームは、クラスプトンの「History」というベスト盤に入ったこの曲だった気がします。クリームよりも先にレイドバックしたクラプトンを聞いてるんで火花がでるようなやりとりのあるクリームの演奏のこってり感が苦手でした。ワウワウgをたっぷりとフィーチャーしたこの曲はポエトリー・リーディングに近い素っ気ないメロディーで、かっこよさに気づくののずいぶんかかりました。

 

 

【名曲リレー1319】brave#3

■Brave New World / Steve Miller Band('69)

しかし60's終わりから70's初めの曲って、明るい未来という確信に満ちたようなタイトルの曲が多くてまぶしい。スティーヴ・ミラー・バンドの3枚目('69)のタイトル曲もそう。イントロは例によってピンク・フロイドみたいですが。ボズ・スキャッグスが去り、ミラー、ベン・シドラン、ロニー・ターナー、ティム・ディヴィスの4人になっています。

 

 

【名曲リレー1320】world#2

■World Of Zin / Gilgamesh('75)

ギルガメッシュのファーストからA面の最初のメドレーで、ひときわ熱っぽいフィル・リーのgソロが入った”World Of Zin”です。メドレーの前半がコミカルな表情を見せる”One End More”と”Phil's Little Dance”でアラン・ガウエンのシンセやクラヴィをフィーチャーしたものでしたが、後半のこの曲ではシリアスなムードです。アマンダ・パーソンズのスキャットも一部聞けます。

 

 

【名曲リレー1311】reason#3

■If It Wasn't For The Reason That I Love You / The Hollies('72)

この「Romany」時期のホリーズも悪くないです。アラン・クラークが辞めスウェーデン人シンガー、ミカエル・リックフォースを加えた時期。このグリーンなウェイ=クック作品はCD化にあたってのボーナス曲なのですが、曲の構成が何かに似ていると思い続けて10年以上思い出せません。いいメロディーです。73年にミキ・アンソニーという男性シンガーがイギリスでヒットさせてます。

 

 

【名曲リレー1312】if#2

■If The Love Fits Wear It / Leslie Pearl('82)

パールはレズリーとデボラ・パール姉妹のデュオで、77年にLondonからデビュー。東海岸の早すぎたAORといった感じでした。レズリーは、82年にRCAからソロを出しそこから”If The Love Fits Wear It”(#28)をヒットさせてます。ジャケの感じは当時流行りのAOR風味ですが、この曲は結構芯の部分で普遍的なメロディーのポップでいとおしい。ちょっとイングランド・ダン&ジョン。フォード・コリーの曲に似てる部分あります。アンドリュー・ゴールドが参加しています。リンダ・ロンシュタットの「Mad Love」期のTVライヴにもコーラスで参加してた記憶。

 

 

【名曲リレー1313】if#3

■If I Saw You Again / Pages

ミスター・ミスターのリチャード・ペイジがそれ以前に組んでたのがペイジズ。Capitol時代のアルバムがAOR作品として有名ですが、78年のデビュー作でもすでに都会的な世界観(スティーリー・ダンもどきと言われてましたが)を作っています。prodはBS&Tのds、ボビー・コロムビーだったのですね。”If I Saw You Again”はもうイントロのシンセ(とすぐ入るスラップ・ベース)のトーンが懐かしすぎます。

 

 

【名曲リレー1314】again#2

■Alone Again / Gilbert O'sullivan('71)

日本でも大ヒットしてるんでリアルタイムのファンはもちろん、80'sには映画「めぞん一刻」(実写版)にも使われたりした”Alone Again”は、ギルバート・オサリヴァン一世一代の名曲です。琴線に触れるメロディー。途中のアコギソロはビッグ・ジム・サリヴァンが弾いてるという話。

 

 

【名曲リレー1315】home#2

■Home Again / Trifle('71)

60’s初めにDeccaからシングルを出していたジョージ・ビーンズ(vo)を中心とした菅入りジャズロックがトライフルでDawnに唯一のLP「First Meeting」があります。後にMMEBに加わるパット・キング(b,vo)やムーンライダーのチコ・グリーンウッド(ds)がいたなんて書いても誰もわからんでしょう(^^;ジャズロックでありながらしっかり歌ものとしても機能しているのが味わい深いです。

 

 

 

 

 

【名曲リレー1301】people#3

■People In Love / 10CC('77)

ゴドレー&クレームが抜けて2人になった10CCはよく毒気がなくなったとか言われますけど、確かにとがってた2人がいなくなった分メロディアスな部分が強調されてはいますよね。”愛ゆえに”(この邦題好きです)が入った「Deseptive Bends」の”People In Love”(恋人たちのこと)もやや甘めのメロディが心地いい。

 

 

【名曲リレー1302】in love#2

■Ever Fallen In Love (With Someone You Shouldn’t’ve?) / Buzzcocks('78)

昔はもっとハードに(パンキッシュに)感じてたバズコックスですが今聞くとそうでもない。小気味よく結構キャッチーなパワーポップという感じです。全英#12まで上がったヒット。

 


【名曲リレー1303】in love#3
■Lost In Love / Air Suply('81)

オーストラリアのエア・サプライは70's後半から活動するデュオでしたが、80年の「Lost In Love」がアメリカでヒットして日本でも知られるようになりました。この頃はバンド形式になってたんかな。日本ではリゾート風のジャケに変えられてましたが。AORと呼ぶにはすき間が多いメロディアスなポップ。この”Lost In Love”(#3)が一番(というかこれくらいしかちゃんと知らん)好きです。動画のサムネは日本盤シングルですが、フォノグラム系の日本盤って、レーベル名(これはアリスタ・レコードと書かれてるやつ)がやたら太字で主張しデザインを損なってます。

 

 

【名曲リレー1304】lost#2

■PS Get Lost / Andy Bown('72)

ステイタス・クオーのkbという認識の方もいますが、僕としてはアンディ・ボウンはハード解散後、ジューダス・ジャンプや地味ながらキャッチーなソロを連発したsswという印象。最初のソロ「Gone To My Head」は、フランプトン(g)やミック・ウォーラー(ds)も参加しています。”PS Get Lost”は、パブロック的な味わいもあるナンバーです。prodとkbはレズリー・ダンカンのダンナのジミー・ホロヴィッツ。

 


【名曲リレー1305】lost#3

■Must Got Lost / J Geils Band('74)

J・ガイルズの「悪夢とビニール・ジャングル」からのシングル。”Centerfold”(#1)が出るまでは最大のヒットでした(#12)。EMI America時代の80'sのJ・ガイルズを否定するわけではないけど、ブルーズとソウルに根差したAtlantic時代のJ・ガイルズっていい曲いっぱいあるのにヒットには結びつかなかったので、全米的なブレイクは80's以降になってしまって、そういう風に紹介されるとなんとなく割り切れないものを感じます。同じことはポコにも感じるのですが。

 

 

【名曲リレー1296】yes#2

■Yes / Grapefruit('69)

ヨーコ・オノの詩集からバンド名を取ったグレイプフルートは、バッドフィンガーのライヴァル的なビートリーなポップ。結局はAppleからアルバムを出せませんでした。ファースト「Grapefruit」に入った”Yes”は超名曲です。

 

 

【名曲リレー1297】yes#3

■Yes I'm Ready / Teri De Sario & KC('79)

テリー・デサリオは、マイアミ出身の女性シンガーで日本では80’sのカセット・テープのCM”Overnight Success"が有名ですが、デビューは79年、ハイスクールの同級生だったというKC(KC&サンシャインバンド)とのデュエットになる”Yes I'm Ready”でした(オリジナルはバーバラ・メイスン)。懐かしさ満点のAOR曲で#2まで上がるヒットとなりました。

 

 

【名曲リレー1298】ready#2

■Are You Ready To Be Heartbroken? / Sandie Shaw('86)

スミスのモリッシーのラヴコールで復帰したサンディー・ショウはRough Tradeからスミスのカヴァー(バックも)で復活したのですが、その後Virginからフルアルバム「Hello Angel」を出しています。このロイド・コールのカヴァーは更にその後の86年にPolydorから出したシングルでした。

 

 

【名曲リレー1299】ready#3

■People Get Ready / Curtis Mayfield with Friends('89)

インプレッションズ時代のカーティス・メイフィールドの有名曲。僕なんかはジェフ・ベック+ロッド・スチュワートのカヴァーで知ったのですが、ペチュラ・クラークの素晴らしいヴァージョンもあります。ここでは作者によるTVライヴで、カーティスとテイラー・デインのデュエット。デイヴィッド・リンドレイ(lapsteel)やデイヴィッド・サンボーン(sax)もフィーチャー。サンボーンのソロのところでカーティスが入るとこ間違えるのもご愛嬌。

 

 

【名曲リレー1300】people#2

■Beautiful People / Melanie('69)

メラニー・サフカはフォーク系sswですが、童顔でハスキーな歌声、何となく親しみやすいキャラで、今はこういう人はなかなかいない気もします。ブルーズ・ロックとフォークが2大看板だったウッドストック・フェスでも、同じようなフォーク系の人たちの中では結構爪痕を残してる(ように感じらえる)のは、そのキャラクター故かもしれません。そのウッドストック直前のTV出演です。

 

 

【名曲リレー1291】gone#3

■Since You Been Gone / Russ Ballard('75)

ヘッド・イーストやレインボウも取り上げたラス・バラードの”Since You Been Gone"は76年の「Winning」(このタイトル曲はサンタナがカヴァー)に入った75年のシングルで、どう考えてもハードロックバンドがやるような曲ではないのですが、レインボウはどうしたんだろうねえ。

 

 

【名曲リレー1292】since#2

■Since I Fell For You / Bonnie Raitt('71)

ボニー・レイットのファーストに入ったレニー・ウエルチのカヴァー。ジャズの香り漂う夜の歌です。その昔ピーター・バラカンさんのラジオでこの曲のリクエストはがき読んでもらった事ありました。

 

 

【名曲リレー1293】since#3

■Since Yesterday / Strawberry Switchblade('84)

まだゴスロリという言葉がなかった頃、ストロベリー・スウィッチブレイドを紹介するラジオのDJは、彼女たちをまだ見ぬリスナーに伝えるのにすごく苦労してました。エコバニのKorovaレーベルからの再デビューとなったこの曲、基本線はエレポップなんですけど、60'sガールズ・サウンドやネオアコのテイストがちりばめられてて楽しいです。

 

 

【名曲リレー1294】

■Yesterday Boulvard / Eddie Jobson('76)

エディ・ジョブソンがUK結成直前にIslandに残したシングルがこの”Yesterday Blvd”です。el-violinをたっぷりフィーチャしたダンサブルなインストでprodは、ジョブソンとジャック・ライリー。自称ジャーナリストで70'sのビーチボーイズに取り入ったあのうさんくさいライリーなのです。

 

 

【名曲リレー1295】

■Yesterday Yes A Day / Jane Birkin(’78)

映画「マダム・クロード」で使われたジェーンBの”哀しみの影”。もちろんゲンズブール作品です。僕は最初に聞いたベスト盤「コワ」で知って以来のお気に入りです。

 

 

【名曲リレー1286】change#2

■You Can't Change That / Raydio('79)

レイディオもレイ・パーカーJrも同じようなものでしょうが、この”You Can't Change That”の軽やかなファンク感はとっても心地いいです。イントロは”Woman Needs Love”に流れます。#9まで上がりました

 

 

【名曲リレー1287】change#3

■Maybe Could Change / Utopia(’83)

Passportから出た「Oblivion」は当時日本盤でたっけ?カシム・サルトン色が濃い1枚でサルトンが歌う曲も多かった記憶。この”Maybe Could Change”もそう。ただメロディーは”Just One Victory”や”Could I Tell You”などトッド的ですが。

 

 

【名曲リレー1288】maybe#2

■Maybe I'm Amazed / Fickle Pickle('70)

ごく一部でカルト的な人気を誇るオレンジ・バイシクルのウィル・マローン(kb,vo)、スモークのジェフ・ギル(ds)、レッド・ダートのスティーヴ・ハウデン(g,b)そしてクリフ・ウェイド(g,kb)から成るフィックル・ピックルは、60’sのポップ系サイケの人たちが集まったバンドでなぜかオランダでしかアルバムを出せずに解散したという事。ポール・マッカートニーの初期代表作”Maybe I'm Amazed”を嬉々としてカヴァー(というかコピー)してシングルにする度胸もすごいです。でも結構好き。

 

 

【名曲リレー1289】maybe#3

■Maybe After He's Gone / Zombies('68)

「Odyssey & Orachle」がリリースされた時点でゾンビーズはもう存在してなかったといいます。「Sgt ペッパー」と同じアビー・ロード・スタジオで録音され、エンジニアも同じジェフ・エメリックが担当。ポップサイケの名盤として語られますが、メロトロンの大胆な導入などサイケとプログレをつなぐ線上にもある1枚。しかしコリン・ブランストーンのロマンチックな歌声には当時の女子はKOされたろうなあ。

 

 

【名曲リレー1290】gone#2

■My City Was Gone / The Pretenders('84)

新メンバーを加えたプリテンダーズの3枚目は「這い這いを覚える」というタイトルが象徴的で新たなスタートを切った心機一転感に満ちています。ただビッグ・カントリーのトニー・バトラー(b)、ロックパイルのビリー・ブレムナー(g)が加わった2曲のフィーチャー。クリッシーの故郷オハイオの事を歌った”My City Was Gone”は、シンプルで引き締まった音です。カッコいい。ジャケットはザ・フーの「My Generation」へのオマージュ。

 

 

【名曲リレー1281】child#3

■Child Of Vision / Supertramp('79)

権利関係にうるさいスーパートランプ、よくこの動画があったなあ。メガヒット「Breakfast In America」のラストに入った長い曲で、辛口のアラン・パーソンズ・プロジェクトという感じの演奏。なんといってもエレピがこのバンドの場合耳に残るんです。破綻なく綺麗すぎる演奏というのが、僕がこのバンドに抱く不満です(まったく余計なことですが)。プログレ的な味わいもある曲です。

 

 

【名曲リレー1282】vision#2

■Sound & Vision / David Bowie('77)

「Low」はリアルタイムで知ったデイヴィッド・ボウイーのアルバムでしたが、当時は何となく難しかった。後になって”Speed Of Life”とかこの”Sound & Vision”(リマスターされて復刻されるときにボウイーの場合このタイトルが、スローガンとなりました)とか好きな曲が出来ました。シンセの使い方とかプログレ的に感じてました。

 

 

【名曲リレー1283】vision#3

■Visions Of Endless Hope / Be Bop Deluxe('78)

ビ・バップ・デラックスの「プラスティック幻想」に入った隠れた名曲。アコギの小品ですが、ビル・ネルソンらしい湿り気も感じられます。

 

 

【名曲リレー1284】endless#2

■Rising Runner Missed By Endless Sender / Tangerine Dream('78)

タンジェリン・ドリームの数ある作品の中で一番の問題作は歌ものがあった「Cyclone」('78)ではないかなあ。voとして加わったスティーヴ・ジョリフは、スーパートランプの前身バンド出身というイギリス人。A面の2曲で歌ってますが、歌だけでなくflやsynも担当するんで歌以外の時間持て余すことにならんかったんだよなあと余計な心配をしてしまうのです。短い曲の”Rising Runner”は時代柄ニュー・ウェイヴ的なムードもありました。

 

 

【名曲リレー1285】endless#3

■Endless Change / Delta('85)

マイケル・マクドの妹のモウリーン(Maureen)は、ドゥービーの「Livin' On The Fault Line」('79)にもコーラスで参加してましたが、85年にデルタというバンドでMCAからデビュー。結局この1枚で解散しましたし、その後の活動もよくわかりません。

この"Endless Change"は、ワディ・ワクテルのスライドgをフィーチャーした強力なナンバーで、80'sだけあってそれほど泥くさく感じませんのが不思議。prodは兄マクドとジェイ・ファーガスン(弟トムがデルタのメンバーでした)。この辺のCD化って遅れてます。

 

 

【名曲リレー1276】dream#2

■Dreams & Nightmares(Dream) / Message('73)

その昔「Music Life」誌の「LPコーナー」(というお店)の広告で、今月のハードロック特選盤に載ってたメッセージのセカンドです。あまりに怖いジャケットが印象的でしたが、今はこうやってつべで聞けるんで幸せ。詳細不明ですけど、ドイツのハードロックで、音の輪郭がクリアなんでジャケットのイメージとは違い割と聞きやすい。この”Dreams & Nightmares”はDreamsとNightmaresがあってどっちも10分を超えるこのアルバム「From Book And Dreams」の肝となる曲。ちなみにキングのユーロロック・シリーズでもう少し後のLPが日本で紹介されてます。

 

 

【名曲リレー1277】dream#3

■These Dreams / Heart('85)

80'sの再ブレイクしたハートは、メンバーの衣装やヘアスタイルがどうもジョークみたいで(すいません)、この辺まともに聞いたことないです。どうしても美人姉妹をフロントにしてデビューしたことで、この姉妹の見かけ(太ったとか髪型とか衣装とか私生活とか)で判断してしまうのはいけないことだとわかってるのですが。「Heart」からの3枚目のシングルで#1ヒット(しかし見事に他人の職業ライターの曲ばかりシングルになりますね)。わかりやすいメロディーだと思いますが、もうひとひねり欲しい。でもそのひねりがないからヒットしたんでしょう。

 

 

【名曲リレー1278】these#2

■These Days / Nico('68)

ジャクソン・ブラウンがAsylumからデビューする前のソングライター時代に、広く知られた曲に”These Days”がありました。ジェニファー・ウォーンズ、グレッグ・オールマン、NGDB、ジョニー・ダレル、ゲイター・クリークなど様々なカヴァーがありますがオリジナルは、このニコのヴァージョン。ジャクソンとニコは一時期親密な仲だったらしいです。この「Chelsea Girls」('68)は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファーストに加わりすぐに抜けた後リリースされた初ソロ。シンプルで美しいフォーキーなナンバーで低い声が印象的。

 

 

【名曲リレー1279】these#3

■Child In These Hills / Jackson Browne('72)

そのジャクソンのファーストの中で一番好きなのがこの”Child In These Hills”。el-g(弾いてるのはアルバート・リー)が使われた数少ない曲なんですが、ジャクソンが初期に加わっていたNGDBのジム・ファッデンのharmonicaが実にエモーショナルで素晴らしいのです。

 

 

【名曲リレー1280】child#2

■ The Man With A Child In His Eyes / Kate Bush('78)

ケイト・ブッシュの最初の2枚は名曲ザクザクなのですが、ストリングスとウィンドをバックに歌われる”少年の瞳を持った男”もまた素晴らしい。

 

 

【名曲リレー1271】home#3

■Pictures Of Home / Deep Purple('72)

「Live In Japan」を先に体験した者と常して、スタジオ・ヴァージョンが遅く感じてしょうがない症候群に陥りました。その「Machine Head」の中で一番聞かれない曲は”Maybe I'm A Leo”だと思いますが、このA面久しぶりに聞くといい。”Pictures Of Home”は、乱れなく弾き倒すリッチーのソロや短いグローヴァーのbassソロもまたカッコいいのです。

 

 

【名曲リレー1272】picture#2

■Pictures Of Matchstick Men / Status Quo('68)

サイケ時代のステイタス・クオーの代表曲。この後のブギ時代とは全く違う音楽ですねえ。デビュー作「Picturesque Matchstickable Messages From The Status Quo」(Pye)から。

 

 

【名曲リレー1273】picture#3

■Every Picture Tells A Story / Rod Stewart('71)

初期のロッドのソロはどれも甲乙つけがたい傑作でいい曲満載です。その大部分にアコギが効果的に使われてる事。多分マーティン・クインテットン(スティームハマー)が弾いてるんでしょうがいいアクセントになってます。この3枚目のタイトル曲”Every Picture Tells A Story”は、マギー・ベルのコーラスも効果的です。

 

 

【名曲リレー1274】every#2

■Every Knock Is Boost / Georgie Fame(’90)

慶太に誘われてベン・シドランのGo Jazz All Starsのライヴに行ったのは、ジョージー・フェイムの存在があったと思います。後ピーター・バラカンの放送と。なんとも洒脱なこの”Every Knock Is A Boost”は、「Cool Cat Blues」('90)に入った軽やかな名曲。

 

 

【名曲リレー1275】every#3

■Every Man Must Have A Dream / Liverpool Express('76)

60'sにはマージービーツ~マージーズのビリー・キンズレイ(b)がいたリヴァプール・エキスプレスは、ギルヴァート・オサリヴァン meets パイロット的なマッカートニー直系のメロディーメーカーのグループ。ロックというよりはポップですが。アルバムがブラジルでしか出てないものがあったりと何かと不遇な人たちでした。シングルはそこそこヒット(英国内ですが)してるのに。これは76年の4枚目のシングルで、#17まで上がってます(ちなみにブラジルでは1位)ロジャー・スコット・クレイグのvoも実にまったりします。

 

 

 

【名曲リレー1266】stone#2

■Stone Woman / Dust('71)

強烈なジャケットですが、意外とそうでもないんです。ダスト(Dust)はKama Sutraレーベルの珍しいハードロック。ケニー・アーロンソンの弾く妙に軽い質感のスライドがカッコイイのです。71年のファーストから。

 

 

【名曲リレー1267】stone#3

■Chip Away The Stone / Richard Supa('78)

なぜsswリチャード・スパのこの曲がエアロスミスに(その後再結成ハンブル・パイにも)取り上げられたのかはよくわかりませんがスパの「Tall Talks」(Polydor)に入った作者ヴァージョンには、スティーヴン・タイラーらしきvoがはっきり聞こえます。曲はエアロのヴァージョンとほぼ同じ、やや泥臭いかな。この人の存在もこの曲も78年当時は結構語られましたが、今ではすっかり忘れられてます。

 

 

【名曲リレー1268】away#2

■Steal Away / Robbie Dupree('79)

一連のマクド影響下のAOR曲では一番よく出来てるのがロビー・デュプリーの”Steal Away”だと思います。日本でも長きにわたって愛されたナンバー。LAのイメージで語られますが実はNYはブルックリン出身。”ふたりだけの夜”という邦題でいきなりのヒット(#6)となった”Steal Away”ですが、デュプリーの本質はもっと硬派なR&B路線にあったようです。この甘いムード曲は意外とこの曲くらいだったりします。

 

 

【名曲リレー1269】away#3

■Homw Away From Home / Sarah Kernochan('74)

後にドキュメンタリー映画の演出方面に進んだサラ・カーノチャンのセカンド「Beat Around The Bush」(RCA)から。足長いし美人風ジャケ買いでした。西海岸の女性シンガーという事だけで買ったんですがカントリーロック風のもん(”Home Away From Home”というダン・ダグモアのsteelが入った曲が好き)もあれば、僕の苦手なスウィング風もあって様々。もうこう言うのは皆、なんばのレッド・ルースターとかで買った記憶。アルバム全体では?ですけどこの曲に限っては大好き。

 


【名曲リレー1270】home#2

■Lolita Go Home / Jane Birkin('74)

ピアノの上に寝転がってお尻フリフリしながら歌うジェーンBのライトファンク。僕は小林麻美のカヴァーで知ったのでした。