【名曲リレー1261】heartache#3

■It's A Heartache / Bonnie Tyler('79)

僕にとってボニー・タイラーというと、この”It's A Heatache”です。美形なルックスから想像つかないハスキーな歌声は、かなりのギャップで、当時キム・カーンズと並んで女ロッド(この呼び名って結構失礼ですよね)と言われてました。このヒット曲にはバッドフィンガーのマイク・ギビンズ(ds)やニュートロンズのタフ・ウィリアムズ(g)が参加。そう彼女はウェールズ出身で、これはウェリッシュ・コネクションなのです。

 

 

【名曲リレー1262】it's#2

■Say It's All Right / Jon Lord('82)

「Sarabande」以来久々に出たジョン・ロードのソロ「Before I Forget」(Harvest)は、いつものクラシック趣味一辺倒ではなく、コンテンポラリーなポップスもある意外な作品でした。"Say It's All Right"は、ジョー・ブラウンの奥さんで60'sにはヴァーノン・ガールズのメンバーだったヴィッキー・ブラウン(vo)をフィーチャーした感動的なバラードです。泣きのgソロはバッド・カンパニーのミック・ラルフスです。

 

 

【名曲リレー1263】it's#3

■It's Cold Outside / The Choir('66)

ラズベリーズの母体となったクリーヴランドのガレージ・バンドがザ・クワイアです。当時はLPが出なかったけど、90'sにSundazedからリリースされたCDを近鉄パッセにあったバナレコで買った覚え。ヒットした"It's Cold Outside"('66)は、素朴なフォークロックでバーズ風。"冷たい初恋"だっけ邦題。Canadian-Americanと言うインディーからのリリースでその後Rouletteから再発。その流れで日本盤シングルが出たんでしょうね。

 

 

【名曲リレー1264】cold#2

■Cold Cold Winter / Pixies Three('64)

ミッジ・ケイ、デブラからなる白人ガールズ・グループの唯一のヒット"442 Greenwwod Avenue"(#56)のB面曲。というよりもナイアガラーの間では”うれしい予感”(渡辺満里奈)の原典曲として知られてます。僕はロネッツの最後のシングル曲にも、似てると思うけどなあ。

 

 

【名曲リレー1265】cold#3

■Stone Cold Fever / Elf ('73)

デビューしたのは72年ですが、活動は67年からだったというエルフは、言うまでもなくレインボウの母体となったNY出身のハードロック5人組。このハンブル・パイのカヴァーは未発表ライヴですが、オリジナルに忠実なアレンジでなかなかカッコいい。

 

 

【名曲リレー1256】papa#2

■Papa John /Hans Staymer Band('72)

カナディアン・スワンプとしてsswファンにも人気のハンス・スタイマー・バンドは、かつて日本で紙ジャケでCD化されたことありましたが、なんとトリオからLPが出てた事もあったそう。意外な骨太なハードロッキンな音でびっくりした記憶があります。同郷の大先輩ザ・バンドの”WS Walcot Medicine Show”のカヴァーもありました。このブルージーな”Papa John”ではハーモニカも印象的。72年のデビューアルバムからです。その昔まるちゃんに聞かせてもらいました。

 

 

【名曲リレー1257】papa#3

■Papa's Got A Brand New Pigbag / Pigbag('82)

ニュー・ウェイヴがファンクやダブと結びついて独自の音を出してた80's初めに登場したポップ・グループのbassのサイモン・アンダーウッドが解散後結成したのがピッグバッグ。ジェームズ・ブラウンの曲に引っ掛けたタイトルがユニーク。アフロビートとブラスとダブというのがキーワードでしょうか。日本ではバイクのCMにも使われたインストでした。ちなみにポップ・グループはリップ・リグ&パニック、マーク・スチュワート&ザ・マフィン、そしてこのピッグバッグに分裂したのでした。

 

 

【名曲リレー1258】brndnew#2

■Brand New Friend / Lloyd Cole & The Commotions('85)

ロイド・コール&ザ・コモーションズも登場したときはネオアコのブームの末期だったんでそういう感じもあったんですが、今聞くと鼻づまり系唱法のsswのアルバムといった感じでなかなか楽しい。セカンドまでは買ってた記憶。ゴスペルっぽいコーラスを入れてますがコールの歌声はそんなにソウルフルではなくて面白い。クライヴ・ランガーprodの「Easy Pieces」から。

 

 

【名曲リレー1259】brand new#3

■Brand New Heartache / Gram Parsons & Emmylou Harris('76)

GPの死後リリースされた未発表曲集「Sleepless Nights」から。このアルバムは、カントリー・クラシックのカヴァー集で、オクラ入りしたフライング・ブリトウズの企画ものと、エミルー・ハリスとのデュエットものから成ります。このエヴァー兄弟曲は後者で、GPの死後エミルー・ハリスが注目されているさなかのリリースだったのでした。

 

 

【名曲リレー1260】heartache#2

■Heartaches In Heartaches / Andrew Gold('74)

リンダ・ロンシュタットのバンドから卒業してソロになったアンドリュー・ゴールドの1枚目です。dsを含め(それでもデイヴィッド・ケンパーら複数のdsがクレジット)ほとんどの楽器をアンドリューが手掛けた作り込んだアルバムで、prodはアコースティックな印象があるチャック・プロトキンなんで意外です。ここから"That's Why I Love You"がヒットしました。全体に漂うビートリーな感じは後に10CCの片割れとWAXを組むことでも資質は明らかです。いい曲いっぱいありますが、リンダがハモる”Heartaches In Heartaches”は格別の味わい。これも80'sのある時期結構値が高騰しててびっくりでした

 

 

【名曲リレー1251】pushing#3

■Pushin' Too Hard / The Seeds('66)

スカイ・サクソンをフィーチャーしたカリフォルニアのガレージ・バンド。このバンドの特色はファズgとエレピで、このエレピがガレージシーンで異彩を放ってました。これは#36まであがった最大のヒット曲でした。

 

 

【名曲リレー1252】too#2

■Too Long At The Fair / Kate Mulua('11)

たまには新しい人を。といってもほとんど知りません。ケイティー・メルアは、グルジア出身の英国人女性ssw。04年にマイク・バットのprodでデビュー。グーゼン見つけた"Too Long At The Fair"は、ジョエル・ゾスが書いてボニー・レイットが傑作「Give It Up」で取り上げたナンバー。ユートピアのメンバーをバックにしたゾスのソロ(Arista)にも入ってました。メルアの「Secret Symphony」('11)のボーナストラックだとか。いい声です。

 

 

【名曲リレー1253】too#3

■Too Rolling Stoned / Robin Trower('74)

しかしこの曲すごいタイトルだと思います。「Bridges Of Sighs」に入ったシングル曲。アルバムは「魂のギター」という邦題でしたが、ジミヘンの影響下にあれど従来のブルーズロックとはずいぶん違います。prodは盟友マシュー・フィッシャー。恍惚の表情で弾きまくる姿思い浮かびますがレココレの「gソロ」特集には一切無視されてます。リードやソロだけでなくカッティングもまた味があります。...

 

 

【名曲リレー1254】rolling stone#2

■Daddy Rolling Stone / Streetwalkers('74)

濃いところが続きますが、ストリートウォーカーズの76年の2枚目から、オーティス・ブラックウェルのカヴァー(ザ・フーもファーストでやってました)。ファミリー時代よりももっと濃厚になったロジャー・チャップマンのvoです。音の方は更に重くなってます。この「Red Card」は米Mercury盤の死神ジャケの方が優れてますね。ジョン・プロトル(b)とニッコ・マクブレイン(ds)のずっしりとしたリズムがカッコいい。

 

 

【名曲リレー1255】rolling stone#3

■Papa Was A Rolling Stone / The Temptations('72)

今ならスタカンの”Money Go Round”の世界がこのサイケ期のテンプテーションズの代表曲とかぶることわかります。シングルでも7分近い混とんとした出来で、ノーマン・ホイットフィールドとバレット・ストロングによる共作。クール&ファンキーな出来です。#1ヒット

 

 

【名曲リレー1246】between#2

■Between Blue And Me / Family('71)

「Fearless」と「Bandsatnd」に限っては加わったジョン・ウェットンの事ばかり語られるのですがそれは仕方ないです。それほどウェットンという人は華があります。それでもロジャー・チャップマン(さすがに若い)あってのファミリー。ファミリーというバンドはなかなかジャンル分けに難しくフォークとファンクとブルーズとジャズが一緒になったような音をやってます。このダブルネック合戦の貴重な動画はクリアで素晴らしい。

 

 

【名曲リレー1247】between#3

■Let's Keep It Between Us / Bonnie Raitt('82)

イアン・マクレガンのバンプ・バンドをバックにしたボニー・レイットの傑作「Green Light」はバック・トゥ・60’sの流れにあった80’s初めにロックンロールとルーツロックをうまくつなげた作品でした。キーとなってるのはNRBQの2曲で、ここに60’sのイーコルズのカヴァーやディランやエリック・カズの新曲、オリジナル曲を盛り込んでいます。このディランの新曲もブルーズーでなかなかいい。マック(kb)、リッキー・ファター(ds~元ビーチボーイズ)、ジョニー・リー・シェル(g~元ベイビー)、小原礼(b~元ミカバンド)というバンプ・バンドです。

 

 

【名曲リレー1248】keep#2

■Keep Me From Blowing Away / Linda Ronstadt(’75)

ポール・クラフトという人を初めて知ったのは、イーグルスの”Midnight Flyer”で、次がリンダのこの曲でした。セルダム・シーン周辺の人ということは今ではわかっています。「Heart Like A Wheel」に入ったゆったりとしたカントリーロック。初期のCapitol時代(このアルバムも契約の関係でCapitolから出ましたけど)を思い出します。

 

 

【名曲リレー1249】keep#3

■Keep Pushin' / REO Speedwagon('77)

それまでなかなかセールスに結びつかなかったREOがブレイクのきっかけとなったのが77年の2枚組ライヴ。乾いた軽さのあるハードロックで、クラブサーキット回りを繰り返してきたたたき上げのバンド力がうまく表現されてます。これ以降のスタジオ作品がどれも一皮むけた感じになってるのは面白い。この76年のツアーは前作「REO」のプロモートだったのですが、それらもライヴヴァージョンの方がすこぶるエネルギッシュ。そして渋谷さんが「ヤング・ジョッキー」でかけた”Keep Pushin'”は出会いの曲で、これまた軽快で心地いい。

 

 

【名曲リレー1250】pushing#2

■Pushing And Pulling / Widowmaker('77)

ウィドウメイカーとは西部劇とかでガンファイトで旦那に勝って後家作っちゃう悪役ガンマンみたいな使われ方をしてました。こっちのウィドウメイカーはある意味夢よもう一度のヴェテランによるスーパーグループ。ラヴ・アフェアにいたスティーヴ・エリス(vo)とスプーキー・トゥース~モット・ザ・フープルのエアリエル・ベンダー(g)に初期ホークウィンドのヒュー・ロイド・ラングトン(g)、チキン・シャックにいたボブ・デイズリー(b~後にレインボウ)、リンディスファーンのポール・ニコルス(ds)、そしてアニマルズ他のズート・マニー(kb)という錚々たるメンツでした。ただセカンドが出るころにはマニーとエリスが辞めvoはジョン・バトラーという人に代わっています。この”Pushin & Pull"はなかなかブルージーで楽しいですが、77年では相当厳しかったでしょうね。この2枚で解散してます。

 

 

【名曲リレー1241】back#3

■Bring It On Back / Gregg Allman('77)

「Playin' Up A Storm」というサードソロはサザンロックからややフュージョン~ソフト&メロウに進んだかなあという印象のグレッグ・オールマンのアルバムでした。確かこの頃来日したんでしたっけ。ベックマイヤー兄弟やニール・ラーセンがサポートしたこのLPは近鉄にあったころのバナナで買いました。一番好きなのはブルー・アイド・ソウルな”Bring It On Back”です。

 

 

【名曲リレー1242】it#2

■It Ain't Easy / Claudia Lennear('73)

ドン・ニックス夫人だったというクローディア・レネアは、ストーンズの”Brown Sugar”のモデル(の一人)だったという噂があります。73年に出たソロ「Phew」は強烈なスワンプ・ロックの1枚。その1曲目に入ったこれはライ・クーダーのスライドが炸裂するロン・デイヴィーズ作品です。映画「ウィズ・ジョー・コッカー」(Mad Dogs & English Menの邦題)で”Let It Be”を歌ったり映画「サンダーボルト」でイーストウッドに社会保障番号を聞きに来る秘書役でも出演してます。

 

 

 

【名曲リレー1243】it#3

■Let It Grow / Renaissance('73)

「燃ゆる灰」という古語調の名邦題(すぐに思い出すのが”風に語りて”ですが)がついたルネッサンスの新しいラインナップになっての2作目から。とても親しみやすい曲でプログレファンだけのものにしておくのにはもったいないなあ。EMI傘下のSovreignというレーベルは、フラッシュやピーター・バンクスなどプログレ系の人たちが多いですが、パブリック・フット・ローマンというウィッシュボーン・アッシュ系のバンドもおりました。ちなみにソヴリンとは昔の1ポンド硬貨だそうです(ホームズに出てきました)。

 

 

【名曲リレー1254】let#2

■Let Me Get Close To You / Skeeter Davis('64)

スキーター・デイヴィスといえばカントリー・シンガーでありながら60’sにポップ・シーンでも活躍した”End Of The World”('63)が代表曲でしょう。個人的にはクッキーズのアール・ジーンのヴァージョンが一番だと思ってましたが、スキーターによる”Let Me Get Close To You”を聞いてこっちのほうが好きになってしまいました。もちろんゴフィン=キング作。人気がなくなった80'sには、NRBQのリクエストで共演し1枚LPを出してます。このパターンでモリッシーのラヴコールでサンディー・ショウがカムバックしたのと似てます。

 

 

【名曲リレー1255】let#3

■Let No One Come Between Us / The Whyte Boots('66)

ホワイト・ブーツの"Nightmare"('67,Phillips)は、シャングリラ・スやシャドウ・モートンへのオマージュのようなデス・ソングで陰鬱なarr、そっけないが力強いvo、途中の語りなど、見事なものです。白いブーツをはいた3人の女性がジャケットに写っていますが(ロンダ、ペイジ、キャシー)、これは架空のグループで、作者のパム・ソーヤーとロリ・バートンが作り上げたものです。同じ年にリリースされたバートン(リズ・テイラー風のルックスからバートンを名乗っていたといいますが今見ればブルゾンちえみ~ああそういう名前じゃないんだっけ、もう)のソロ「Breakout」(Mercury)で、ホワイト・ブーツ名義の曲をあっさり入れてネタを明かしています。その"Nightmare"のB面に入っていたのがソフト・ロック風な"Let No One Come Between Us"で、なんともA面曲との落差がすさまじい清楚なナンバーです。

 

 

【名曲リレー1236】hero#2

■Heroes / Blondie(’80)

「Autoamerican」の日本盤LPにはボーナスシングルとして”Call Me”のスパニッシュ・ヴァージョンが入ってましたが、そのB面がボウイの”Heroes”のカヴァーでロバート・フリップがgを弾いたハマースミス・オデオンでの80年のライヴでした。初めてこの曲をカッコいいと思ったのがこのライヴ。

 

 

【名曲リレー1237】hero#3

■Heroes Are Hard To Find / Fleetwood Mac('74)

ボブ・ウエルチ最後となったマックの74年作は4人となって、ウエルチ=クリスティンの2枚看板で進めてまして、意外にもこれが充実。ただ日本では当時リリースされず「クリスタルの謎」という意味不明の邦題で初来日の77年に出てます。LA録音でsaxがダビングされるなど今までにない明るさを持ったタイトル曲は乾いた感じが心地いいです。ただついにウエルチも疲れ切って、アルバム出した後脱退してしまうのですが。

 

 

【名曲リレー1238】find#2

■I'll Find A Way / Jackson 5(’71)

オザケンの”ドアノック”の元ネタ。これはすさまじく酷似でちょっとなあ。引用とかオマージュの域を超えてるなあ(^^) 好きだけど。ジャクソン・5の71年の「Maybe Tomorrow」に入ったノンシングル曲です。

 

 

 

【名曲リレー1239】find#3

■Find Your Way Back / Jeferson Starship('81)

新体制となったジェファーソン・スターシップの第2作「Modern Times」からのシングルでした。ミッキー・トーマスのハイトーンなvoとクレイグ・チャキーソのgが印象的なハードな曲。後半グレイス・スリックがvoで加わりバンド復帰を予告しています。

 

 

【名曲リレー1240】back#2

■Coma Back Baby / Blueslogy('65)

若きエルトン・ジョンがレグ・ドワイトを名乗っていた時代、ブルーソロジーのシングルです。とてもいいメロディ。ちなみにエルトンの映画では、芸名のエルトンはエルトン・ディーンからジョンはジョン・レノンからというウソがまかり通ってましたが、ジョンはロング・ジョン・ボルドリーから、つまりブルーソロジーの前身のフーチー・クーチー・メンのメンバーの名前を取ったステージ・ネームだったのです。

 

 

【名曲リレー1231】life#3

■Do I Still Figure In Your Life / Honeybus('67)

ピート・デロが書いたこの曲は、ジョー・コッカー、イアン・マシューズ、ケイト・テイラーも取り上げた当時としては割と知名度のあった曲なんだなあ。ハニーバスはデロとコリン・ヘアがいたことで知られる60’s英のポップ。ちょっとチェンバーな味わいもあってソフトロック好きにも人気です。”I Can't Let Maggie Go”の方が大きなヒットになりました。

 

 

【名曲リレー1232】do#2

■Do Or Die / Human League('82)

アヴァンギャルドな(でもないか?)音楽性を持った二人がヘヴン17結成の為抜けると、フィリップ・オーキーがクラブでナンパしたJK2人(ジョアンナ・キャサロールの方が好きです)を加えダンサブルなテクノユニットへと変貌したヒューマン・リーグの大ヒットLP「Dare」です。”Don't You Want Me”の大ヒットが印象的でした。”Do Or Die”も楽しいポップ。エレクロニック・アバと言われたのもわかりますが、オーキーの髪型がキモかった。

 

 

【名曲リレー1233】do#3

■Don't Do Me Like That / Tom Petty & Heartbreakers('79)

ShelterからMCA傘下のBackstreetに移籍してからトム・ペティは弾けた感じします。サードの「Damn The Toepedoes」から最初のシングル”Don't Do Me Like That”は、実はマッドクラッチ時代に書かれたというナンバー。#10まで上がるヒットとなりました。当時吉田拓郎っぽいなあと思ったのでしたが今聞くと浜田省吾的(逆ですが)。

 

 

【名曲リレー1234】don't#2

■Don't Think Twice / Wonder Who?('65)

フランキー・ヴァリのフォー・シーズンズの変名、ワンダー・フー?(誰って思う?)っててっきりこのディランのカヴァーだけかと思ってたら何枚かシングル出てたんですね。この辺の経緯はよくわからないのですが、変名で出して全然バレてなかったのか?バレバレだったのか?どうなんでしょう。しかしこのカヴァーは気持ちいい。

 

 

【名曲リレー1235】don't#3

■Don't Be A Hero / Jim Capaldi('72)

ジム・キャパルディのファーストソロに入ったマイナー調のナンバー。ロンドンとマッスル・ショールズ録音でこのセッションをきっかけにマッスル・ショールズの有名なスタジオ職人だったデイヴィッド・フッドとロジャー・ホーキンスがトラフィックに加わることになりました。デイヴ・メイスンが熱っぽいソロを聞かせます。

 

 

 

【名曲リレー1226】lee#2

■Stagger Lee / Terry Melcher('74)

テリー・メルチャーのReprise盤「Terry Melcher」('74)に入ったロイド・プライス曲のカヴァー。ずいぶんアレンジが変わってて最初は気づきませんでした。淡々と歌われる曲でじわじわと盛り上げようとしてるgが妙に切ない。クラレンス・ホワイトでしょうか?

 

 

【名曲リレー1227】lee#3

■Sneaky Private Lee / Paice Ashton Lord('77)

しがない私立探偵稼業を歌ったPALのナンバー。そこはかとないファンクの味付けがいい感じです。この曲のキモはイアン・ペイスとポール・マルティネズのリズム隊だと思ってますが、バーニーのスライドや、ジョン・ロードのクラヴィネットも。ああアシュトンの歌もいいです。

 

 

【名曲リレー1228】private#2

■Private Number / Babe Ruth('75)

ブッカーTとウィリアム・ベルの共作になる”Private Number”は、ジュディ・クレイ&ウィリアム・ベルのStaxのシングル曲ですが、これをベイブ・ルースがポップにカヴァー。意外にも歌謡ロック風味があっておもしろい。これが入ったサード「Babe Ruth」は未聴でした。アラン・シャックロックとジェニーはんの共演はこれが最後でした。

 

 

【名曲リレー1229】private#3

■Private Life / Grace Jones('80)

プリテンダーズのファーストに入ったブルージーな曲をグレイス・ジョーンズがレゲエ風にカヴァー。しかしこのPV冒頭からしてインパクトあります。レゲエとニュー・ウェイヴ方面で攻めてた頃のIslandレーベルの重要アーティスト。モデル出身で女優として007にも出てました。なによりもヘアスタイルがすごい。

 

 

【名曲リレー1230】life#2

■Turn My Life Down / Jefferson Airplane('69)

69年のジェファーソンというと「Volunteers」で、捨て曲なしで全曲素晴らしいですのが、選ぶのはあまり話題にならない、マーティ・バリン(当時はベイリンとみんな呼んでましたが)とグレイス・スリックのvoが行ったり来たりする”Turn My Life Down”です。薄味のオルガンはゲストのスティヴン・スティルス(このアルバムにはJAヴァージョンの”Wooden Ship”も入ってました)。後半のヨーマ・コウコネンのgにもぞくぞくします。

 

 

【名曲リレー1221】beach#3

■He's On The Beach / Kirsty MacCall('85)

”A New England”に続くカースティ・マッコールのヒット曲でした。gのクリアなトーンが懐かしいギターポップ。事故でお亡くなりになったのが残念でした。

 

 

【名曲リレー1222】on#2

■On My Radio / Selector('79)

セレクターは、スペシャルズ、マッドネスに続くスカ・ビートの第3のグループとして注目されました。ポーリン・ブラックのvoが注目されましたが,2-Toneレーベルのこのブームもあっという間に終わってしまった80年でした。これは79年のデビューシングルかな?元気いっぱいです。

 

 

 

【名曲リレー1223】on#3

■Standing On The Shore / Anne Briggs('71)

森の妖精、アン・ブリッグスの名前を知ったのはCBSから出たこの「The Time Has Come」でした。ソニー音源のCD化をリクエストによって集計し実現させるという企画「こんなのどうだ!」('95)で堂々8位でした。フォーク系の人でしたが全くのノーマークでCD化されて知った次第。何よりも気高い歌声に惹かれます。”Standing On The Shore”はtradです。

 

 

【名曲リレー1224】shore#2

■Distant Shores / Robbie Patton(’81)

ロビー・パットンはイギリスのAOR系sswで、フリートウッド・マックのツアーの前座に起用されて知られるようになった人。クリスティン・マクヴィーがprodしたセカンド「Distant Shores」(Liberty)は、クリスティン、ウエルチ、ウエストン、リンジーの新旧マック・ファミリーがサポート。クリスティンとは「Mirage」の”Hold Me”を共作してました。このタイトル曲はしっとり系のバラードです。

 

 

【名曲リレー1225】shore#3

■Lee Shore / Crosby Stills Nash & Young('71)

CSN&Yの「4Way Street」でライヴ・ヴァージョンが紹介されたクロスビー曲。このスタジオ・ヴァージョンは69年に録音されてたもの(「Deja Vu」から漏れたんでしょう)にvoをダビングしたもので91年のボックスで未発表ヴァージョンとして登場してます。リードはクロスビーで、スティルスのgソロもたっぷり。ヤングはハーモニカ少々と控えめ。

 

 

 

 

【名曲リレー1216】man#3

■The Old Man & The Child / Cafe Society('75)

キンクスのKonkレーベルに1枚LP残したカフェ・ソサエティーは若きトム・ロビンソンをフィーチャーしたフォークロックです。CDは一度韓国で出たっきりのような覚え。意外とポップな曲もあってもっとちゃんと聞きたいと今も思っています。prodはレイ&デイヴのデイヴィス兄弟にジョン・ゴスリングというキンクスの面々が当たっています。

 

 

【名曲リレー1217】

■Yellow Cab Man / Truk(’70)

トラックは、カナダ出身ともオクラホマ出身とも伝えられる無名のハードロック5人組。dsが再結成キャプテン・ビヨンドのウィリー・ダファーンという話もあります。唯一のLP「Truk」はColumbiaからのリリースでprodに一人にバッファロー・スプリングフィールドのデューイ・マーティンの名前も。この“Yellow Cab Man”はガーヴィッツ兄弟のガンのカヴァー。

 

 

【名曲リレー1218】yellow#2

■Yellow Brick Road / Captain Beefheart & His Magic Band('65)

ザッパもビーフハートも縁がないんでほとんど知りませんが、ビーフハートのデビュー作「Safe As Milk」(Buddah)は、ピーター・バラカンさんのラジオで聞いて知ってます。若きライ・クーダーのスライドがしびれるガレージ風味のブルーズロック。65年とは思えないくらいのモダンさがあります。

 

 

【名曲リレー1219】yellow#3

■Yellow Beach Umbrella / Craig Doerge('73)

ザ・セクションのkb、クレイグ・ダーギーは、ヘンスキ&イエスターのローズバッドにいた人で、このソロはその流れにあるssw的なヴォーカル・アルバムで、日本では80年の「イッツ・ア・ビューティフル・ロック・デイ」シリーズで紹介されています。その冒頭に入ったダギー&ヘンスキの共作の”Yellow Beach Umbrella”は、スリー・ドッグ・ナイト、ベット・ミドラー、リビー・タイタスらのカヴァーがあります。

 

 

【名曲リレー1220】beach#2

■Echo Beach / Martha & The Muffins('79)

カナダのNew Waveバンド、マーサ&ザ・マフィンズは、英国経由で日本に情報が入ってきてました。デビュー当時バンドには、マーサ・ジョンソン以外にもう一人のマーサ(・ラドレー)がおりました。日本ではVirgin傘下のDin Discから何枚かアルバムが出てましたがあまり覚えてない。初期のprodはゴング出身のマイク・ハウレット。81年には同じカナダ出身のダニエル・ラノワの兄弟がメンバーで加わった関係で、ダニエルprod作品もあるとか。この曲は79年のファーストに収録されてました。