【名曲リレー1211】mr#3

■Mr.Radio /Roderick Falconer(’76)

Asylumにスワンプ風のソロを1枚残したロッド・テイラーが渡英してロデリック・ファルコナーの名前でグラム風味のジャケットで登場したときはびっくりしたでしょう。僕はリンダが「Get Closer」で取り上げた”Mr.Radio”でテイラー名前を知りましたが、ファルコナーとしては「ヤング・ジョッキー」で渋谷さんが”Show Me Something More”をOAしてました。その辺の経緯は知りませんがprodはマシュー・フィッシャーで、ジャケットはどうみてもグラムなムードの「New Nation」(UA)の中では”Mr.Radio”はちょっと浮いていたかも。ジャケほどのどぎつさはないです。

 

 

【名曲リレー1212】radio#2

■The Spirit Of Radio / Rush('80)

世界を駆けるロックのラッシュです。えっこの曲選ぶの?とか言わんで下さい。良く知らんのです。この大ヒットアルバム「Permanent Waves」はさすがに知っております。”The Spirit of Radio”は、後半レゲエっぽい感じになるのも面白い。空間の奥行きを感じさせるハードロックです。

 

 

【名曲リレー1213】radio#3

■Oh Yeah On The Radio / Roxy Music('80)

再結成後のロキシーは何となくアダルトなムードでした。80年の「Flesh + Blood」に入った”Oh Yeah On The Radio”はベストトラックともいえるメロディーの良さです。あくまでもさらっと。

 

 

【名曲リレー1214】oh#2

■My Oh My / Slade(’83)

70's後半から失速していたスレイドが、83年にリリースしたシングルが”My Oh My”です。一貫して一緒に歌えるメロディアスな曲をやって来たスレイドらしいナンバー。ちょうどクワイエット・ライオットが”Cum On Feel The Noize”をカヴァーして注目を集めていた時期で見事復活の全英#2となりました。

 

 

【名曲リレー1215】oh#3

■Man Oh Man / The Impressions('65)

カーティス・メイフィールドをフィーチャーしたインプレッションズの”Man Oh Man”は、マザーロードの"When I Die"の元ネタでしょうね。また"People Get Ready"('66)につながる展開も予想できます。これは”You’veBeen Cheatin'”のB面です。

 

 

 

【名曲リレー1206】rock&roll#2

■Rock And Roll / Led Zeppelin('71)

適度な長さだからラジオでよくかかったゼッペリンの4thからのシングル。マニアックなロックンロール曲、ドゥーワップ、R&Bからの歌詞、フレーズの引用もあって、後に研究家は大喜び(当時から80’sくらいはそんなこと誰も言わなかった)ただし後に出たライヴ・ヴァージョンの方がシンプルでカッコいい。動く姿初めて見たのもこの映画でしたが、なんとも悔しいくらい華があるバンドです。おっとロバート・プラント右上奥歯治療中か?1分35秒

 

 

【名曲リレー1207】rock&roll#3

■Rock And Roll Soul / Grand Funk Railroad('73)

テリー・ナイト(もともとGFRはテリー・ナイト&ザ・パックというバンドでしたので、このマネージャー&プロデューサーのバックバンドだったのでした、GFRは)と別れたGFRの再スタートとなった「Pheonix」から。kb奏者のクレイグ・フロストが加わってガッツなオルガンを弾きます。この曲に寄り添う感じのオルガンは好き。ラストに入った”Rock And Roll Soul”は名曲です。

 

 

【名曲リレー1208】soull#2

■I A Rebel Soul / Aswad('75)

ノッティングヒル周辺の在英二世ジャマイカンによって結成されたアスワド(バンド名はアラビア語で「黒」の意味とか)は、マトゥンビ、スティール・パルス(「平等の権利」というアルバムを出してました)と並んでブリティッシュ・レゲエの代表バンドでした。英レゲエというと、差別、労働環境、移民など現実の題材を扱い、パンク同様、ストレートな主張を含んだ歌詞が白人層にも支持されてた事が印象的でした。アスワドは、80's以降は急激にポップ化し(アルバート・ハモンドをカヴァーした事もありました)ラヴァーズ・ロック面が強調されますが、75年のデビュー作「Aswad」では、主に移民問題を歌い、ずいぶんとんがっています。でも”I A Rebel Soul”の様なメッセージソングですら、音的には心地よさを秘めており、歌詞を知らずしてもその洗練さを十分楽しめます。イントロのgなんかロックファンにも十分OKな感じです。しかし40年ぶり位に聞きましたが、こんなに聞きやすかったっけ?というのが驚きでした。

 

 

【名曲リレー1209】soull#3

■Mr.Soul / Everly Brothers('68)

このカヴァーは知りませんでした。バッファロー・スプリングフィールドのニール・ヤング曲をエヴァリー兄弟がカヴァー。ライ・クーダーのうなるスライドが印象的なバーバンク・サウンドです。prodはジャック・ニッチェとのこと。見事に荒ぶる心を抑えたような名アレンジ。

 

 

【名曲リレー1210】mister#2

■Mister Jesus / National Head Band(’71)

ハードロックなのかカントリー・ロックなのかポップなのか方向性がよく見えないけど大好きなバンドです。ナショナル・ヘッド・バンドはユーライア・ヒープに参加するリー・カースレイク(ds)や後にキャメルのヤン・シェルハース(kb)がいた4人組。Warnerからの唯一の作品「Albert One」('71)がCD化されたのはごく最近です(Esotelicから)。この”Mister Jesus”は、orgとgのソロの応酬によるイントロ部分がプログレっぽいですが、本編は牧歌的なフォークロック。

 

 

【名曲リレー1201】heart#3

■The Heart Is A Loney Hunter / Al Kooper('82)

「Championship Wresling」というアルバムはヴァレリー・カーター、ミッキー・トーマスらゲストvoを加えたアルバムで、まああの時代に合ってはいない昔のやり方だったのでしたが、結構好きでした。クーパーが歌うものも何曲かありまして"The Heart Is Lonely Hunter"は、カーソン・マッカラーズの原作の映画(~「愛すれど心さびしく」ソンドラ・ロックが美しかったけど見たのはもう相当前)の事を思い出します。

 

 

【名曲リレー1202】lonely#2

■Romeo & The Lonely Girl / Ernie Graham('78)

アエラ・アパレント出身でソロ、クランシーを結成後再びソロになったsswのアーニー・グラハムがStiffで出したシングルはシン・リジーの「脱獄」からのナンバーでした。歌い方もフィル・リノットに似せてますが、もっと軽やかで春の風が吹きます。

 

 

【名曲リレー1203】lonely#3

■Lonely Soldier / Lone Star('75)

ロイ・トーマス・ベイカーのprodで75年にデビューしたローン・スターは、UFOに参加するポール・チャップマン(g)がいたウェールズのバンド。voはケニー・ドリスコールです。ブルーズからの影響をあまり感じさせない新世代のハードロックという印象。2枚目ではvoがジョン・スローマン(後にヒープやゲイリー・ムーア関係)に代わっています。”Lonely Soldier”はファーストに入ったすこしウイッシュボーン・アッシュ的な曲。

 


【名曲リレー1204】soldier#2
■Soldier Of Fortune / Thin Lizzy('77)

ブライアン・ロバートソン(g)最後のアルバムとなったシン・リジーの「Bad Reputation」から。ジャケットにはロバートソンは写っておりませんしこの曲も未参加。フィル・リノットの粘っこいvoが楽しめますが、この次がすごいアルバムだったんで忘れられるパターン多いです。

 

 

【名曲リレー1205】soldier#3

■Rock'N'Roll Soldiers / Runner('79)

志村さんの訃報にびっくりしてますが、昨夜はアラン・メリルが新型コロナでお亡くなりになったというニュースが入ってきました。ウォッカ・コリンズもアロウズも知らない僕としてはこのランナーで追悼。79年は、ヴェテランには厳しい時代の始まりでした。長年やってきた音楽が受け入れられなくなり、妥協しながらAOR風味のロックやってます。メリル(g,kb,vo)、レアバードのスティーヴ・グールド(vo,g)、ストリートウォーカーズのミッキー・フィート(b)とデイヴィッド・ダウル(ds~この人はイアン・ペイス参加前のホワイトスネイクにもいました)というメンツ。”Rock 'N' Roll Soldiers”は、落ち着いた大人のロックという感じでしたが、エイジアのようにもっと下世話なくらいわかりやすく、振り切ってやらないと成功しないんだなあ、なかなか。

 

 

【名曲リレー1196】proud#2

■Proud To Be / Vinegar Joe('73)

動く数少ないヴィネガー・ジョーにこの”Proud To Be”があります。最終作「Six Star General」の1曲目。エルクのすごいメイク(目の上の点々はなんだ!)とセクシー衣装、イッてしまってるような歌声がカッコいい。珍しくダブルdsでピート・ガヴィン(元ヘッズ、ハンズ&フィート)とジョン・ウッズ(元ジャンコ・パートナーズ)でしょうか。しかし解散後ソロになってのあまりの大人しさになんかなあと思ってしまうんですよ、エルクさん。

 

 

【名曲リレー1197】proud#3

■Proud Words / Ken Hensley('73)

gもkbもうまいし曲も書け、歌えるケン・ヘンズレーは、ユーライア・ヒープの頭脳のような人ですが、その分どうしても器用貧乏という言葉も浮かびます。「誇り高き言霊」という邦題がついた初ソロにもゲイリー・セイン(b)とリー・カースレイク(ds)が参加して、ヒープでのヘンズレー部分を拡大したような内容。スライドの入ったタイトル曲はタイトなハードロックです。

 

 

【名曲リレー1198】word#2

■Words On A Wing / David Bowie(’76)

「Station To Station」に入ったアメリカナイズされたボウイ曲。といってもそれは演奏だけで相変わらず歌はヘンタイ的です。ちょうど映画「地球に落ちて来た男」の撮影と重なったレコーディングだったそうです。この後のヨーロッパ三部作(と今でもいうのかな)と比べると「Station」は扱い軽いです。

 

 

【名曲リレー1199】word#3

■Each Word's A Beat Of My Heart / Mink Deville('83)

ミンク・デヴィル(ちなみにデヴィルは悪魔のDevilではなく仏語で街のDe Villeの意味。だから77年のデビュー作「悪魔のパンクシティ」は全く的外れではないんです)は、ウィリー・デヴィルのプロジェクトで、デビューはNYパンクの流れでCBGB'sを根拠にしてたとかの話でしたが、音楽的には結構違います。「Where Angels Fear To Tread」(Atlantic)からの”Each Word's A Beat Of My Heart”はストリート・ロック風味ながら落ち着いた感じ。意外とトム・ペティあたりに近いものも感じます。

 

 

【名曲リレー1200】heart#2

■In The Shape Of A Heart / Jackson Browne('86)

ジャクソン・ブラウンがコロナウィルス陽性というショッキングなニュースが入ってきました。まあ大事ないという話ですけど。東京で感染者一気に増えたというニュースが入ってきてるだけに他人ごとではないですね。”In The Shape Of A Heart”は、”Somebody's Baby”タイプのキャッチーな曲で「Live In The Ballance」でも好きな曲でした。

 

 

【名曲リレー1191】nothing#3

■Nothing To Do But Today / Stephen Stills('71)

スティーヴン・スティルスの「2」に入ったいかにもらしい曲。この「2」は豪華ゲストが加わったファーストのロンドン録音のアウトテイクと新録音部分で構成されててその昔はあまりピンと来なかったんですが、ここ数年は結構気に入ってます。例によって曲が短くて消化不良な部分はありますが。

 

 

【名曲リレー1192】today#2

■Lady For Today / Contraband('74)

メイ・マッケナ(vo)をフィーチャーしたコントラバンドは、スコットランドのトラッド~フォークロックでマイケル・シェンカーの方ではありませぬ。マッケナ(この姓ではテッド・マッケナを思い出しますがカンケーあるの?)のvoが気高く上品でかつ力強い”Lady For Today”は名曲です。

 

 

【名曲リレー1193】today#3

■I'm So Glad I'm Standing Here Today / The Crusaders Featuring Joe Cocker('81)

クルセイダーズの「Standing Tall」('81)に入ったゲストvoでジョー・コッカーを迎えた曲。思えばコッカーの長いキャリアで「カムバック作」と注釈がついた作品の多かったことよ。それでも(一時的にせよ)復活となったのは、「I Can't Stand A Little Rain」とAsylumからの「Luxurely You Can't Afford」そしてジェニファー・ウォーンズとのデュエット”Upwhere You Belong”くらいかな。その「愛と青春の旅立ち」の前哨戦になったクルセイダーズ盤では、ストレートで押すのでなく緩急をつけたvoで成功しています。

 

 

【名曲リレー1194】i'm#2

■I'm In Love Again / Pat Upton('78)

ジョン・ハンコック監督の映画「カリフォルニア・ドリーミング」(主演はグリニス・オコーナーとデニス・クリストファー)は78年という時代を全く感じさせないサーフィン周辺の青春映画で、意識高い系の人たちはバカにしてたけど僕はとても好きでした。そのサントラに入った”I'm In Love Again”はメロディアスなバラードでてっきりパット・アプトンというのは女性だと信じ込んでたのでした。時は流れて、アプトンが”More Today Than Yesterday”のヒットを放った、ソフトロック系のスパイラル・ステアケースのvoだったと知ったときはホントにびっくりだったのです。

 

 

【名曲リレー1195】i'm#3

■I'm So Proud / Beck Boggert & Appice('73)

いつも書いてますが、ジェフ・ベックと言えば「Blow By Blow」か2期のファンキーロック路線を聴きますが、それ以外はさらっとという感じ。体育会系ハードロックのBBAは、なんでまたハードロックに戻ってきたん?という印象が強くてあまり知らないんですけど、こういうカヴァーは2期の置き土産という感じもします。インプレッションズの”I'm So Proud”は、最初に聞いたのはトッド・ラングレンのメドレーでした。生ではローラ・ニーロのライヴで体験してますがあの時はトリハダでした。このBBAのヴァージョンは、73年の日本でのライヴですがなかなかいい。歌ってるのはアピスでしょうか?

 

 

【名曲リレー1186】thing#2

■Natural Thing / The Doobie Brothers('72)

前にも書いたことありますが、ドゥービーはアルバムのコンセプトとか曲順にあまり重きを置かないバンドです。「Captain & Me」の1曲目”Natural Thing”は、当時ほとんどライヴで演奏されなかった曲で、らしくないビル・ペインのシンセで始まる異色の曲。ただそれはあくまでも装飾の話なので、メロディとかはドゥービーらしい。そしてこの曲と次の”Long Train Running”の対比がまた鮮やかなのですが…

 

 

【名曲リレー1187】thing#3

■You'll Lose That Good Thing / Rosie & The Originals('00)

テキサス出身のR&Bシンガー、バーバラ・リンの63年の大ヒット曲”You'll Lose That Good Thing”は、たぶんピーターさんのラジオで知って好きになった曲ですが、今日は”Angel Baby”のロージー・ハムリン率いるロージー&ザ・オリジナルズ。この人ドゥーワップテイストがあるので、他の白人ガールシンガー@60’sと少し肌合いがちがうんです。00年に出た再録アルバム「Angel Baby Revisited」からナイスカヴァー。

 

 

【名曲リレー1188】lose#2

■Lose Me / Clancy('75)

クランシーと言ってピンとくる人はお友達でも2人くらいか(^^) エアラ・アパレント出身でsswのアーニー・グラハム(vo)、トゥワイス・アズ・マッチ、アンクル・ドッグを経てロキシー・ミュージックにも参加するデイヴ・スキナー(kb、vo)、「リモート・ロマンス」期のキャメルのメンバーで今も加わってるらしいコリン・ベース(b)、イアン・デューリーのいたキルバーン&ハイ・ローズの黒人(中米出身かな?)ds、バリー・フォードそして無名のデイヴ・バスコ(g)によるパブロック。といってもフィールグッズのようなビート系でも、ブリンズレーのようなザ・バンド系でもないファンキーロック。Warnerに2枚出してますがこの辺ってCD化されたんかなあ。1枚目「Seriously Speaking」からカッコいい曲。

 

 

【名曲リレー1189】lose#3

■Nothin' To Lose / UK('79)

トリオ編成になったUKのコマーシャルなシングル曲。ここからエイジアまではあと一歩です。思えばエディ・ジョブソンがオルガン弾くのならこのバンドもっと好きになったのでしょうが、シンセとヴァイオリンなんでね。このPVみてもジョブソンは実に忙しいです。手洗い推奨の「Danger Money」から。

 

 

【名曲リレー1190】nothing#2

■Nothing Is Happening / Deke Leonard('73)

なんとなくイメージで難解な音楽ではないか?と思ってしまうのですが、(ウェールズの)マンのgtr、ディーク・レナードのソロ「Iceberg」('73)は全然そんなことないハートウォームな音でした。一度ついたイメージはなかなかはがすのは難しい。dsをたたいてるのはバッドフィンガーのマイク・ギビンズというのはウェールズ人脈ですね。

 

 

 

【名曲リレー1181】about#3

■Those About To Die / Colosseum('69)

コロシアムの「Those Who Are About to Die Salute You」('69)に入ったタイトル曲は、デイヴ・グリーンスレイドのorgとジェームズ・リザーランドのgが炸裂する攻撃的なインストで、途中エキゾティックなムードになったりするのが面白いです。

 

 

【名曲リレー1182】those#2

■Those Shoes / The Eagles('79)

散々時間がかかった「The Long Run」でしたが、なかなかいい曲がそろわず明らかな埋草(”Disco Strangler”や”Greeks Don't Want No Freaks”)でお茶を濁さざるを得なかったのはアルバムを出さねばというものすごいプレッシャーでしょう。ジャケットのイメージ通りどよーんとした暗さを感じさせますが”Those Shoes”は、ウォルシュとフェルダーの2本のgのからみがもっと評価されてもいい後期イーグルスの名演です。ライヴでこなれればもっと良い演奏になっただろうなあ。動画はフェルダーがいた頃の再結成ライヴ(99年です)。

 

 

【名曲リレー1183】those#3

■All Those Years Ago / George Harrison('81)

元々はリンゴ・スターに書かれてた曲を、ジョン・レノンの訃報を知り歌詞を変え、延びていた新作「Somewhere In England」(Dark Horse側からダメ出し食らってた)に入れてシングルとして切ったら大ヒットした(#2)というもの。ビートルズ解散後初めてジョージ、ポール、リンゴの声がそろったナンバーとして、公式追悼ソングとして当時に人たちの心にぽっかり空いた隙間に寄り添うな曲でした。

 

 

【名曲リレー1184】year#2

■About This Time Of Year / Gary Farr('70)

60's にはキース・エマーソンのナイスとも交流があったTボーンズ(コメ欄に貼りました)にいたゲイリー・ファーは、知らざれるブルー・アイド・ソウル・シンガーでもありました。出来不出来が激しいんで、手元にはもう1枚もありませんが、マイティ・ベイビーが参加した「Strange Fruit」(CBS)は結構いい曲もあった記憶。この”About This Time Of Year”は、ザ・バンド的な哀愁と若々しさが混在した名曲です。イアン・ホワイトマンのピアノが歌を引き立てます。

 

 

【名曲リレー1185】year#3

■100 Year Thing / Chris Stills('98)

スティヴン・スティルスとヴェロニク・サンソンの息子、クリス・スティルスは、気ままな音楽活動ぶりでファンとしてはもっとちゃんと取り組んでほしいなあと思います。Atlanticからでた初ソロ「100年もの」を聴いたとき、ついに二世たちの時代になったのだなあと思ったものです。

 

 

【名曲リレー1176】feeling#2

■Feelings / Morris Albert('75)

ブラジルのsswのモーリス・アルバートが75年にヒットさせたメランコリックなバラードで、日本でもハイ・ファイ・セットが日本語でカヴァーして大ヒットしました。こっちのオリジナルも”This Masquerade”(リオン・ラッセルというかカーペンターズの)的なエッセンスをちりばめた感じでなかなかいいです。

 

 

【名曲リレー1177】feeling#3

■No Feeling / Bananarama('83)

ユーロビートに特化して全世界的にブレイクする前、このゆるい三人組は、80'sUKニュー・ウェイヴに花を添える癒し系でした。Londonから出たファーストは、ぶりぶりのアイドル路線の曲もありました。ファン・ボーイ・スリーとの共演シングルでは、合コンっぽいPVだったし、ホンダのタクトというバイクのCMに登場した事もありました。動画曲はあっとおどろくピストルズのカヴァーでかなり脱力気味。これが彼女たちの持ち味でもありました。映画「パーティ・パーティ」のサントラから。

 

 

【名曲リレー1178】no#2

■No Honestly / Lynsey De Paul('74)

リアルタイムで活動してた時期は知らないのですが(タッチの差で)、お化粧濃いきれいなおねえさんでありながら、曲も書くし、そのどれもがポップスマインド溢れる曲だったりとなかなか侮れません。個人的にはヒット曲が多いMAM時代よりもその次のJet時代に激しく惹かれます。この”No Honestly”は、Jet時代のヒットで#7UKまで上がりました。同名のTVのシットコムの主題歌だったそうです。

 

 

【名曲リレー1179】no#3

■No Doubt About It / J Geils Band('73)

「Lady Invited」(招かれた貴婦人、でしたっけ邦題?)に入ったJ・ガイルズのカッコイイ曲。メロディーはヤードバーズの”I Ain't Got You”風。ほとんどのアルバムを聴いたわけではないんですがあまり話題になることのないアルバムな気がします。

 

 

【名曲リレー1180】about#2

■Forget About You / The Motors('78)

いかつい顔して青春っぽいメロディーの曲をやったりとモーターズは不思議なバンドです。後期ダックス・デラックスのニック・ガーヴェイ(g,vo)とアンディ・マクマスター(kb.b,vo)がブラム・チャイコフスキー(g,vo)らと組んだパワーポップ。2枚目の「Approved By The Motors」に入ったとびっきりポップなナンバーです(”Airport”ごどではありませんが)。

 

 

【名曲リレー1171】never#3

■I've Never Been To Me / Charlene ('76)

元々はランディ・クロフォードが76年に取り上げたのが最初だといいます。シャーリーンのヴァージョン”愛はかげろうのように”は、77年の小ヒット後、82年にヨーロッパでリヴァイヴァルヒットしその流れで全米#3となったものです。僕は76年ヴァージョンも、メアリー・マクレガーがカヴァーした(”恋はかげろうのように”)も知らなかったので、80’sに突然ヒットした当時らしくない昔のオリヴィア・ニュートン・ジョンのようなカントリーポップなこのメロディーにびっくりした記憶があります。

 

 

 

【名曲リレー1172】been#2

■Now That's Everything's Been Said / Spring('72)

キャロル・キングがいた幻のグループ(当時はそんな感じだったでしょう)ザ・シティのナンバーを、スプリングがカヴァー。ブライアン・ウィルソンがプロダクションに絡んでるスプリングにとって、ゴフィン=キング曲を取り上げることはまた大きな意味があった気も。とはいってもUAからリリースされたスプリングのこのアルバムはセールス的に不発ではありましたが内容は素晴らしいものでした。

 

 

【名曲リレー1173】been#3

■Been Gone Too Long / Nicolette Larson('80)

80年のニコレット・ラーソンの3枚目「Radioland」は解散前の末期のドゥービーの混成メンバーがほとんどの曲のバックを担当してる関係で、全編軽いAOR風味のムードになっています。前作にあった70's西海岸ロックの香りが失われてるのが悲しいところ。”Been Gone Too Long”はチャンキーことローレン・ウッドの作品で、深みはないのですけど、耳に残るメロディーではあります。タイラン・ポーター(b)、キース・クヌッドセン(ds)、ジョン・マクフィー(g)のドゥービーにダグ・リヴィングストン(kb、フールズ・ゴールド)、ビル・ペイン(syn)という布陣。

 

 

【名曲リレー1174】gone#2

■Help Me Mummy's Gone / The Game('66)

65年から67年にかけてDecca、Parlophoneにシングル4枚残して消えたザ・ゲームは知らざれるモッズ5人組です。僕はDeram音源を中心とした英サイケのコンピ「Great Psychedelic Trip」(See For Miles)でこのバンドを知ったんですが、決してメロディアスではないし粗も多いんですが、ライヴはきっとエキサイティングだったんだろうなあという気もします。バンドの末期、Parlophoneに移っての"Help Me Muumy's Gone"は、ザ・フーっぽいです。これは、”It's Shocking What They Call Me”のB面でした。活動中はアルバムを出せませんでしたが98年にCDが出てるようです。

 

 

 

【名曲リレー1175】gone#3

■Feeling's Gone Away / Joe Vitale('74)

ジョー・ウォルシュ一家の番頭、ジョー・ヴァイターリの初ソロは、ほとんどの楽器をヴァイターリが手掛けたものでした(gはウォルシュとフィル・キーギー(グラスハープ)、リック・デリンジャー)。この”Feeling's Gone Away”はおそらく一人でやってます。途中のfluteソロは同行したイーグルスの2度目の来日でも披露しました。「Roller Coaster Weekend」('74)から。

 

 

【名曲リレー1166】long#2

■As Long As You Follow / Fleetwood Mac ('88)

「Tango In The Night」の後リンジー・バッキンガムが辞め、ビリー・バーネットとリック・ヴィトウが参加したタイミングでリリースされた「Greatest Hits」に収録された新曲の1つでクリスティンが歌うゆったりとしたナンバー。88年というと僕はもうリアルの音楽から離れてたんでマックの状態にも疎かった頃です。バーネットのgはリンジーが入った頃のバディ・ホリーのようなスタイルをちょっと思い出したりします。息切れ気味のマックなので43位止まりというのもまあわかります。

 

 

【名曲リレー1667】long#3

■Long May You Run / Emmylou Harris('82)

エミルー・ハリスはオルタナ・カントリーロックになってからの方がピンとくるのです。70's~80'sの清楚な感じのエミルーはなんか退屈に感じるのです。「Last Date」というライヴ盤に入ったスティルス・ヤング・バンドのこのカヴァー、バディ・ミラーがバンドにいればもっと違う感じになったのではないかなあ…とも思います。

 

 

【名曲リレー1168】may#2

■May 16、75 / Daniel Moore('71)

”My Maria”(B・W・スティーヴンソン)や”Shambala”(3DN)の作者、ダニエル・ムーアのソロは、スワンプロックの傑作とされてますが、僕はあんまりピンと来んかった。数少ないピンときた曲が1曲目のこれでした。コーラスは「Hair」の69年のキャストだとか。

 

 

【名曲リレー1169】may#3

■May You Never / Linda Lewis('78)

クラプトンが「Slowhand」で取り上げて話題になったジョン・マーティン曲(といっても「Slowhand」のライナーで触れられてたわけではなく、そもそもクラプトンのライナーを書く人はそんなことはきっとどうでもいい)ですが、同じころリンダ・ルイスのカヴァーしてました。「Not A Girl Anymore」はRepriseからAristaに移籍してのもので、米盤のジャケットがキュートでよかった(日本盤も同じ、サムネは英盤)。これスライドgはローウェル・ジョージだったんですね。

 

 

【名曲リレー1170】never#2

■You Never Can Tell / Ronnie Lane's Slim Chance('75)

ロニー・レインのスリム・チャンスは結構BBCなどで動く姿を見られます。スティーヴ・シンプソン(g~後にフランキー・ミラー、ミール・ティケット)、ブライアン・ベルショー(b~元ブロッサム・トウズ)、チャーリー・ハート(kb~元バタード・オーナメンツ)、ルアン・オロクラン(kb,sax~元ビーズ・メイク・ハニー)、グレン・ルフラー(ds~ゴンザレス)という時期のOGWTの”You Never Can Tell”はチャック・ベリー作品でスリム・チャンスとしてのファースト('74)に入ってます。