【名曲リレー1161】garden#3

■Rose Garden / Joe South('70)

リン・アンダーソンでヒットした”Rose Garden”の作者ヴァージョン。ジョー・サウスは”Hush”を書いた人で、あれは南部の白人カントリーらしくエレキ・シタールビュンビュンでした。この”Rise Garden”はリン・アンダーソンほど華やかではない分曲の良さが引き立ちます。

 


【名曲リレー1162】rose#2

■Yellow Roses / Heron(’70)

すごくビートルズっぽいメロディーと感じたヘロンの”Yellow Roses”。音楽は全然違うのに。ロイ・アップスとGT・ムーアによる美しいメロディーがシンプルな弾き語りと小鳥のさえずりをバックに歌われる木漏れ日フォークの傑作、ヘロンのデビュー作から。90's以降再評価され、再結成の来日も実現したという稀有な例。リリースはDawnから。

 

 

【名曲リレー1163】rose#2

■Misty Roses / Colin Blunstone('71)

晩秋という感じのアルバム「One Year」に入ったコリン・ブランストーンの名唱で知られるティム・ハーディン曲。ぼくはストリングス・セクションが苦手なんで、このアルバムそういう曲は飛ばして聞いてました。"Misty Roses”は半分そうですがまあ仕方ないか。ゾンビーズ解散後、これが初ソロになります。

 

 

【名曲リレー1164】misty#2

■In A Misty Morning / Gene Clark('73)

バーズ関係が人気あったオランダで73年に出たジーン・クラークの未発表曲集「Roadmaster」を入手したのは80’sの英Edselから出たジャケ違いの再発LPでした。本国では全く無視されてたジーン・クラークの「White Light」と「No Other」の間にリリースされてますが、再結成オリジナルバーズのシングルやFBBのシングルの別ヴァージョンに、スプーナー・オールダム(kb)やスニーキー・ピート(steel)、クラレンス・ホワイト(g)が加わったオクラ入りした音源を合わせたもの。”In A Misty Morning”は淡々とした歌われますが、ほんとにしみじみさせられます。

 

 

【名曲リレー1165】misty#3

■Long Misty Days / Robin Trower('76)

前にも書きましたが、僕の洋楽リスナー元年は77年なので、とりわけこの1年のロックの流れは個人的な生活と密着してよく覚えてます。この年の1月から来日ラッシュが続きますが、トップを飾ったのはエアロスミスかこのロビン・トロワーだった気が。顔で弾くタイプのgtrで、ジェームズ・デューワーのvoも渋くてよかった。あえてジャンル分けするとブルーズ・ロックですが、かなり特殊。むしろギターロックとした方がいいかも。来日記念盤となった76年の「Long Misty Days」から。これもいつも言ってますが一連の幾何学的模様のジャケでずいぶん損してる気が…

 

 

【名曲リレー1156】girl#2

■The Girl Who Loved, The Girl Who Loved / Head Machine('69)

この辺詳しくないのですが、トウ・ファットを組んでいたリー・カースレイク(ds)とケン・ヘンズレー(g,kb,vo)が脱退後後任としてトウ・ファットに加わるブライアン・グラスコックや兄弟のジョン(ヘンズレーのゴッズ時代の仲間)と組んでたのがヘッド・マシーンで、クレジットは変名ですけど、バレバレ。唯一作「Orgasum」はMajor Minorというインディーから出て、ヘンズレーはユーライア・ヒープのデビューも控えてたので(この辺の前後関係がよくわからない)変名だったのかな?サイケ風味のハードロックもありますが、”The Girl Who Loved The Girl Who Loved”は美メロのポップ曲。60'sの香りを引きずっております。

 

 

【名曲リレー1157】girl#3

■Party Girl / Rachel Sweet('81)

レイチェル・スウィートはオハイオ州アクロン出身の女性シンガーで、英Stiffからデビューした際は15歳かそこらでした(同郷のディーヴォがStiffと契約してたからみもあったのか?)。ニック・ロウ、コステロ、イアン・デュリー、レックレス・エリック、リーナ・ラヴィッチら初期のStiffの面々は組んでパッケージツアーを行ってましたが、レイチェルは年齢的に参加できなかったようですけど、この辺の人たちとは家族的な交流があったようです。Stiffを離れ米Columbiaに移った「…And The He Kiessed Me」ではちょっと大人になって妖艶な魅力も見せてます。レックス・スミスとのデュエット曲やらパット・ベネターよりも早く”Shadows Of The Night”を取り上げたとか聞きどころはいくつかあり。prodは後にシンディ・ローパーを手掛けて有名になったリック・チャートフとパラディン、スナフーのピート・ソリーです。”Party Girl”はレイチェルのオリジナルで力強い80’sロックでStiff時代とは全く違うアメリカの音です。

 

 

【名曲リレー1158】partyl#3

■Life And Soul Of The Party / Mally Page('66)

モーリー・ペイジとはジャッキー・トレントの妹らしいです。当時15歳でこれが唯一のシングル。曲はトニー・ハッチが書き、ペチュラ・クラークも歌ったナンバー。小気味よいgがなかなかかっこいい。UKガールズらしい音です。

 

 

【名曲リレー1159】party#3

■Garden Party / Rick Nelson & Stone Canyon Band('72)

60's初めまでに無数のヒットを放ったリッキー・ネルソンはカントリー・テイストもあったポップ・アイドルでした(俳優としても活動)。その後ディランに傾倒し、ヒットから遠ざかってましたが、カントリーロックのブームもあった70's初めにリック・ネルソン&ストーン・キャニオン・バンドとしてカムバック。イーグルス参加以前のランディ・マイズナーがいたことでも知られています。マイケル・ネスミスにも通じるそこはかとないカントリー臭を感じさせるカントリーロックでした。72年の”Garden Party”は#8という大きなヒットになりました。この素朴な曲が…という思いはあります。

 

 

【名曲リレー1160】garden#2

■Thorn Tree In The Garden / Derek & The Dominos('70)

昔の自分のブログの記事を見てて思い出したのですが、10年前mixiのマイミクさん達の間で流行ったのが2枚組「Layla」を1枚ものにするとどうなるか?ってやつ。記憶が定かではないですが、確かビートルズのホワイト・アルバムを1枚ものにすると〜というのが最初だった気がします。ちなみに僕がセレクトしたのは、

A)(1)I Looked Away (2)Anyday (3)I Am Yours

(4)Nobody Knows You When You're Down And Out 

B)(1)Layla (2)Thorn Tree In The Garden (3)Bell Bottom Blues (4)Tell The Truth(7")

こういう感じ。B4にシングル・ヴァージョン入れるズルしてますけど。"Thorn Trees In The Garden”を”Layla”の後に入れたのは、そのコーフンをクールダウンさせる目的です。まあクラプトンとホイットロックの二頭バンドだよ、というアピールもしておきたかった。ちゃんとこのアルバムを聞いたのは実は大学に入ってからなので、80'sですが、本当に好きになったのは更に後で、90'sに入ってからかもしれません。下北Flashで格安で購入した米Polydor盤LPをそれこそ前の所有者以上に浴びるように聞いてました。よって90's後半リマスターCDへの切り替えもスムーズでした(あのモコモコした音がクリアになったのはさすがにびっくりでした)。今でも思うのはもっとボビー・ホイットロックの味を出させてあげたかったなあ、ということ。クラプトンvsデュアン・オールマンの構図ばかりクローズアップされますが、汗臭いセカンドvoとしての彼の存在も大きいのです。

 

 

 

【名曲リレー1151】man#3

■Gypsy Man / War('73)

ウォーはエリック・バードンがバックバンドに起用したのち独立したLA出身の黒人ファンク・バンドです。ここのハーモニカのリー・オスカーは、バードンのルームメイトで、ストレンジラヴスのジェリー・ゴールドスタインが、黒人をバックに歌いたいと常々言っていたバードンをウォーの前身バンドに紹介した際、一緒についてきてそのままウォー結成につながったそうです。71年にバードンと別れたウォーはUAからデビュー。73年の「Deliver The Word」からのシングルヒット”Gypsy Man”(最高位#8)でも、オスカーの黒いハーモニカしっかり聞けます。こってり加減がなかなかかっこいい。

 

 

【名曲リレー1152】gypsy#2

■You Don't Need No Gypsy / Robert John('72)

少年時代からヒットシングルを出してたロバート・ジョンはNY出身の白人ssw。この人の名前を高めたのはトーケンズの”Lion Sleeps Tonight”のカヴァー('71,#3)なのですが、その直後の”You Don't Need No Gypsy”は、マイケル・ゲイトリーとの共作でポップス・マインドに溢れた名曲。フォー・シーズンズ系のポップな作品です。しかしこのAtlantic時代はアルバムを出せなくて、79年に”Sad Eyes”の#1でカムバックするのです。

 

 

【名曲リレー1153】gypsy#3

■Rock And Roll Gypsies / Jesse Ed Davis('70)

”Rock And Roll Gypsies”を最初に聞いたのは、スワンプの神的名盤、ロジャー・ティリスンの「Roger Tillison's Album」だったか、ヴィネガー・ジョーのセカンドだったか記憶ないです。いずれにせよ、ジェシ・エドではなかったことは確か。LP時代も廃盤にならずカタログに残り続けたという(デラニー&ボニーの「On Tour」やドクター・ジョンンの「Gumbo」も同様)ファーストソロ「Jesse Ed Davis」はネイティヴ・アメリカンのイラストが印象的な1枚。ドラッグでヘロヘロだったクラプトンの代打としてバングラデッシのコンサートでは待機してましたが、もし代打になればもっと脚光浴びたろうなあとも思ってしまいます。作者のティリソンのジプシー・トリップス時代のナンバーで、ハーツ&フラワーズがカヴァーしたようなフォークロック風味のアレンジでした。こうしたものも手軽に聞けちゃうのもすごいなあ。

 

 

【名曲リレー1154】rock&roll#2

■Rock 'N'Roll Nigger / Patti Smith('78)

Babelogueというポエトリー・リーディングに続いて強烈なロックンロールとなる”Rock'N'Roll Nigger”は、パティ・スミスの78年の大ヒット作「Easter」に入ってますが、このアルバムも当初は「Rock'N'Roll Nigger」というタイトルを予定してたといいます。とにかく”Because The Night”だけではないと感じます。最近ツイッターで知ったパティがらみの話を引用。「ポートランドの書店に泥棒が入り、ウォーホールの稀覯書含め約百冊が盗まれた。気落ちしている店長のもとに女性から電話があり「被害の中にわたしの本もあった。ウォーホールにはかえられないけど、わたしのを送ります」相手はパティ・スミスで、サイン本が1箱届いたという。」

 

 

【名曲リレー1155】rock&roll#3

■Rock'N'Roll Girl / The Beat('81)

カリフォルニア出身のザ・ビートは後にポール・コリンズ・ビートと改名します(同時期に英国バンドにもビートというのがあって、そちらはイングリッシュ・ビートと呼ばれてました)。"Rock 'N' Roll Girl"は乾いた感じが心地いいです。79年のファースト「The Beat」は邦題が「ミート・ザ・ビート」でした。これprodがブルース・ボトニックだったんですね。

 

 

 

【名曲リレー1146】数字#2

■5-7-0-5 / City Boy('78)

英パワポの雄、シティ・ボーイのアメリカでもヒットした(#27)ナンバー(でもアルバムは売れなかった)で、イントロのコーラスなどクィーンからの影響もありますね。バーミンガム出身の6人組。voのスティーヴ・ブロートンはエドガー・ブロートン・バンドのメンバーとは別人です。しかし電話を使った歌詞は今の時代なかなかむずかしいです。映画でも小説でもそうですけど。

 


【名曲リレー1147】数字#3

634-5789 / Steve Cropper('82)

ウィルソン・ピケットが66年にヒットさせたこの曲の作者はエディ・フロイドとスティーヴ・クロッパーなのですが、クロッパーが82年にMCAから出した「Night After Night」でもカヴァーされてました。もちろんブッカー&MG'Sのgtrで60’sのメンフィスのソウルを支えてきた名(リズム)ギタリストなのですが、70’s以降はprodもしくは客演という形で幅広く活動。80’s初めにAOR風味のソロ(もちろんリズムgは健在)を何枚か出してまして時代柄FMでよくかかっておりました。

 


【名曲リレー1148】six#2

■Six Days On The Road / Flying Burrito Brotehrs('70)

デイヴ・ダドリーの63年のカントリーヒットをカヴァーしたフライング・ブリトウズの有名な未発表音源としてコンピCDで聞けます。この曲はオルタモント・フリー・コンサートに出演した際演奏され映画「ギミー・シェルター」でも聞けるようです。グラム・パーソンズ在籍時にはカントリー・クラシックをブリトウズ流カントリー・ロックで再現する試みがいくつかなされ、その多くは「Sleepless Nights」あたりでも聞けます。

 

 

【名曲リレー1149】six#3

■Six Man Band / The Association('68)

ソフトロックのチャンピオン(という邦題のアルバムもありました)、アソシエーションの68年のシングル”Six Man Band”は、ファズgで始まるいつになくガレージ風味のロックンロールでオリジナルLPには未収録で「Greatest Hits」に入った曲。さわやかなコーラスとラフなgの対比が面白い。テリー・カークマン作品。

 

 

【名曲リレー1150】man#2

■Man Of Leo / Stomu Yamashta's Go('76)

70's初めからイギリスで活動していた日本人perc奏者、ツトム・ヤマシタ(Stomu Yamashta)の名前が、広く知られるようになったのは76年のGo Projectでしょう。人脈を生かして豪華ゲストを加えたコンセプトアルバムでパリでの再現ライヴも後に出ました。トラフィック解散後セッション中心だったスティーヴ・ウィンウッド(kb,vo)、初期サンタナのds、マイク・シュリーヴ、ちょうどこの頃クロスオーバー・シーンで売り出し中のアル・ディ・メオラ(g)、タンジェリン・ドリームのクラウス・シュルツェ(syn)というIslandレーベルらしい人選。さらにヘッドストーンのジェローム・リムソン(b)、後にグレン・ヒューズと組むパット・スロール(g)、サンダーサイズ(ルー・リードの”Wildside”のコーラスが有名な3人組)のカレン・フリードマン(vo)というかなり通好みな人選。スタジオ盤はさらっとした感じですがこのライヴ盤(リリースは78年)はかなりこってりした演奏です。

 

 

【名曲リレー1141】saw#3

■Ride My See Saw / The Moody Blues('68)

「In Search of the Lost Chord」に入ったムーディー・ブルーズのヒットシングルです。皆若い。ビート・バンドからシンフォニック方面に舵を取ったのが前年「Days Of Future Passed」ではありますが、こうしたメンバーがユニゾンで歌うキャッチーなポップ曲もやれるところが、物事を難しく考える(のちの)プログレの他の人たちにはない部分。まあムーディー・ブルーズはメロトロンを使ってるだけで「いわゆるプログレ」とはちょっとまた違いますが。

 

 

【名曲リレー1142】ride#2

■Rocket Ride / Kiss('78)

キッスのライヴ盤「Alive II」のD面はスタジオ盤の新曲が収められてましたが、そこに入ったポール・スタンレー作の”Rocket Ride”はソリッドなロックンロールでした。エフェクターをかけたgがカッコいい。

 

 

【名曲リレー1143】ride#3

■Jenny Take A Ride / Mich Rider & The Detroit Wheels('65)

(1)ミッチ・ライダー&ザ・デトロイト・ホイールズが、65年に”Jenny Take A Ride"と言うタイトルで出たシングル(#10)で、元々リトル・リチャードのナンバーに、チャック・ウィルスの"C C Rider"の一節が挿入されてたんで、2曲のメドレーとして表記。日本盤は邦題の”ジェニ・ジェニ・No2”というのは、リトル・リチャードの”Jenny Jenny”(ジェニ・ジェニ)に続くヒットだったから、こういう邦題になったんではないんでしょうか(今となっては意味不明)?

この辺のことは以前調べて書いた記事があって、それを再録。

(2)”Devil With The Blue Dress On”(ショーティ・ロングのオリジナル)と”Good Golly Miss Molly”(リトル・リチャードのオリジナル)をメドレーにした"悪魔とモリー"が66年にヒット(#4)。(1)を加えたこの4曲がいわゆる「デトロイト・メドレー」として知られています。

(3)そのデトロイト・メドレーを一躍有名にしたのはブルース・スプリングスティーンがステージでカヴァーしたことで、日本では80's初めに「No Nukes」のライヴ盤で初めて披露されたこのメドレーが、ボスの初ライヴ・ヴァージョンだった事もあって結構話題になりました。

(4)話を”ジェニ・ジェニNo2”にもどしますと、僕が最初に聞いたのは、佐野元春のNHK-FM「サウンド・ストリート」の「グッド・オールド・ソングス」の66年編でした。日本盤シングルには昔のポッカの缶コーヒーの様なイラストが載ってて、映画「C・C・ライダー」主題歌とあります。これは「C・C&Company」という原題のバイク映画で、アン・マーグレットが出てたと記憶しています。

(5)”C・C・Rider”は、本当は”See See Rider”だったそうですが、アニマルズがカヴァーしたヴァージョンでは(66年)、途中に"Jenny Take A Ride"という一節が盛り込まれ、これははるかデトロイトのミッチ・ライダーへのリスペクトなんでしょうね。

 

 

【名曲リレー1144】jenny#2

■Jenny / Sweet Thursday('69)

グーゼンの結果メロディーが似てしまうということはどう考えたってありえます。かぐや姫の”好きだった人”とメロディーが似てるスウィート・サーズデイの”Jenny”。ジョン・マークを中心にセッション・メンが集まったスウィート・サーズデイのアルバムがリアルタイムで(69年)日本で出てたかはわかりませんが(遅れてリリースされたことは知ってます)、南こうせつが聞いてたと思えないんで、グーゼンでしょうね(まあ聞いててもいいのですけど、どっちも好きだから)。なんといってもニッキー・ホプキンスの酒場のようなピアノが歌を引き立てます。

 


【名曲リレー1145】jenny#3

■867-5309/Jenny / Tommy Tutone('81)

まぎらわしいけど、トミー・テュートーンは個人名ではないバンド名。"8675/Jenny"は81年に4位まで上がる大ヒットとなった彼らの代表作です。カリフォルニアで結成されたトミー・テュートーンはトミー・ヒース(vo,g)とジム・ケラー(g)を中心とした5人組で、この曲はセカンドからのナンバー。曲を書いたのはケラーとクローヴァー(ドゥービーに参加するジョン・マクフィーやヒューイ・ルイスがいた)にいたアレックス・コールです。なんてかっこいいんだっ!当時いたずら電話がこの番号に散々かかったらしいですけど。もちろんジェニーを出してくれ!ですね。

 

 

【名曲リレー1136】red#2

■Little Red Corvette / Prince('83)

おおプリンスの曲を紹介するのは、ネットやりだして長いけど初だ。ヴィジュアル的に僕にはあかんので、積極的に聞くことはなかったのですが、この曲のサイケ感はなかなかかっこいい。”春咲小紅”とこの曲を神戸の歌だと信じてたのはI沢先輩でした(実話)。

 

 

【名曲リレー1137】red#3

■Red Skies / The Fixx('82)

フィクスは70's末にロンドンで結成されたニュー・ウエイヴ・バンドですが本国以上にアメリカでヒットさせ早い時期から活動の拠点をアメリカに置いています。”Red Skies”は82年のデビュー作「Shuttered Room」から。まだブリティッシュ・インヴェージョン以前で同時代の英バンドと比べると暗さがなくすごくわかりやすい。80'sのUK New Waveの本などではイギリスのバンドと認められてないものもあって、それはわかる感じします。prodはルパート・ハイン。

 

 

【名曲リレー1138】

■Light The Sky On Fire / Jefferson Starship(’79)

今日は「119の日」ということで防火にちなんだ曲を、と思いつつ、ジェファーソン・スターシップの”Light The Sky On Fire”を。三頭時代末期の曲で、ベスト「Gold」のついてたおまけシングルだったんですが、クリップ見るとグレイスは居らず、「Freedom at Point Zero」のハード路線に移行しつつあった(voはマーティですが)ような気もします。少なくとも大好きな「Earth」のニュアンスはありませんね。

 

 

【名曲リレー1139】sky#3

■Sky Saw / Eno('75)

うねうねするbass(ブランドXのパーシー・ジョーンズ)も工場のようなノイジーなg(イーノ自身)もなんか気持ちをザワザワさせる「Another Green World」の1曲目。アルバム・タイトルもなんかカッコイイ。75年というビミョーな時期にプログレ周辺畑から放たれた矢はプログレ・エリアをはるかに越えたところに落ちた気がします。もちろんそういう曲ばかりではなく牧歌的なやつもあるのですけど。アルバムには、ディヴィアンツのポール・ルドルフ(b)やらイアン・デューリーのキルバーン&ハイローズのロッド・メルヴィン(kb)なども参加。

 

 

【名曲リレー1140】saw#2

■I Saw Her Standing There / Bob Welch('78)

なんとビートルズよりも先にボブ・ウエルチのカヴァー曲で知ってしまった”I Saw Her Standing There”です。だから後になって聞いたビートルズのオリジナルをすごく自由に感じました。狭い空間に押し込めたような偏屈なこのウエルチのヴァージョンも好きですが。大ヒット「French Kiss」に続くセカンド「3 Hearts」からです。

 

 

 

 

【名曲リレー1131】morning#3

■Lady Of The Morning / Marvin Welch & Farrar('71)

シャドウズのギタリストのハンク・マーヴィンとブルース・ウエルチが、ジョン・ファーラーと組んだCS&Nタイプのハーモニー・グループ、マーヴィン、ウエルチ&ファーラーの71年のシングルです。2枚目の「Second Opinion」(Regal Zonophone)に収録されてます。しかし美メロだなあ。

 

 

【名曲リレー1132】lady#2

■My Lady From South Detroit / Cactus('70)

珍しくカクタスなんぞを、と思っても取り上げるのはこういう曲だったりします。意外にも泣きのカントリーロック風味。voはアンボイ・デュークス出身のラスティ・デイ(この人は相当にワルだったらしい)。gのジム・マッカーティーはヤードバーズと関係ない、ミッチ・ライダーのところ出身。リズム隊はヴァニラ・ファッジの人たち。70年のファーストから。

 

 

【名曲リレー1133】lady#3

■Green Eyed Lady / Sugarloaf('70)

コロラド出身のシュガーローフのヒット曲。シングルヴァージョンしか知らんかったけど、アルバムヴァージョンは少々くどい。これをうまくまとめたシングル・ヴァージョンはやはりすごかった。

 

 

【名曲リレー1134】green#2

■Little Green Bag / George Baker Selection('70)

この曲を知ったのはライノの70’sヒット曲集コンピでしたが、そのあとすぐタランティーノが「レザボア・ドッグス」で使い、キムタクのお酒のCMでも流れました。70’s初めのオランダ勢(そういえばHollandという単語はもう正式でなくNetherlandで行くらしいです、オランダの英語表記)の全米チャート強襲の一つでした。すごくわかりやすい楽しさかっこよさがあります。

 

 

【名曲リレー1135】red#2

■Red Green And Blue / Kevin Ayers &The Whole World('71)

ケヴィン・エアーズがマイク・オールドフィールドやデイヴィッド・ベドフォードらと組んだホール・ワールドを率いて出した「Shooting At The Moon」は70年10月リリースの2枚目(邦題は「月に撃つ」ですがどっちかというと「月で撃つ」でしょう)。プログレファンに人気の1枚で、ポップと前衛の間を行ったり来たりする内容で、飛ばしてしまうの2曲ありますが、”May I"と言う名曲があるし、ネオアコ的な”Red Green And You Blue”やパンキッシュな”Lunatic Lament”(マイク・オールドフィールドのgが派手)ブリジット・セント・ジョンとのデュエット曲””The Oyster & The Flying Fish”などそこそこ気に入ってます。この曲はロル・コクシルのsaxも入ってます。昔から書いてますが西新宿にあったWoodstockという店で仏盤LPのファーストとの2in1が最初です。その後BGOからのを買いなおしたり、CD買ったりといろいろでした。

 

 

 

 

【名曲リレー1126】everything#2

■Everything Changes / Lesley Duncan('74)

レズリー・ダンカンのサードは「Everything Changes」というタイトルで、ジミー・ホロウィッツ(kb)のprod、バリー・デ・ソウザ(ds)、アンディ・ボウン(b)といった人たちが参加しています。僕は知らなかったんですがホロヴィッツとの結婚生活は破綻しており悲しい歌詞の曲が多いのはその辺の絡みがあるのだとか。前作よりもフォークっぽさは後退し、73年らしいMORテイストが強いです。ブリティッシュAORなんて乱暴に評する若いライターもいて失笑しますが。シングルは”Watch The Tears”(B面は”Sam"~息子の誕生を歌った曲です)と”Everything Changes”(B面は”Love Melts Away”)でどちらもヒットしていません。英国のキャロル・キングとはほめ過ぎではありますが、そこはかとないソウルっぽさなど、確かに通じる部分はあります。

 

 

【名曲リレー1127】everythingr#3

■Everything Under The Sun / The Ronettes('76)

76年にスペクターの発掘音源「Rare Masters」で紹介されたボブ・クルー作品。アイク&ティナをボブ・クルーがprodしたこともあったので同時期('66)の録音かも。ウォーカー・ブラザーズのカヴァーもあってそっちはもっとテンポを遅くしています。

 

 

【名曲リレー1128】sun#2

■Summer Sun / Jamestown Massacre('72)

このコーナーは単語しりとりなんで、タイミングが合わなくてなかなかうまくつなげれないこともありますが、バードさんに教わったジェームズタウン・マサカのこの曲やっと紹介できました。1曲だけのヒットを放った1HWで日本盤シングルも出てます(”遥かなる夏の陽”)。なんせアルバムを出せなかったバンドですから。80’sのネオアコにも通じる乾いた感じがここちいい西海岸風ハーモニー・サウンドですがデトロイト周辺のバンドでLuvというマイナーレーベルから出たものをWarner Brosが買い取って#90のヒットになってます。そして知らなかった話なんですが、サヴァイヴァーの初期voのデイヴ・ビックラーがいたり(このシングルには未参加)、バンドがマライアという名前に改名しバンド活動をつづけた際ジム・ピートリックのprodだったりとサヴァイヴァーと関連してたこと。後ピチカート・ファイヴの”ベイビー・ポータブル・ロック”の元ネタはこれだったのかもしれませんね。

 

 

【名曲リレー1129】sun#3

■Morning Sun / Bad Company('77)

法被着たポール・ロジャースの姿がインパクト強かった4th「Burnin' Sky」に入ったアコースティックなフォークロック。フリー時代からこういう曲は必ず1曲は入ってましたね、マイナーコードで割り切れないメロディながら妙に心のどっかに引っかかるのです。fluteはボズ・バレルと一緒にクリムゾンでやってたメル・コリンズです。

 

 

【名曲リレー1130】morning#2

■Morning Misty Eyes / Tommy Flanders('69)

ブルーズ・プロジェクトというとアル・クーパーやスティーヴ・カッツの名前が上がりますが、初期のvoだったトミー・フランダーズも忘れられません。このソロ「The Moonstone」('69,Verve)は初めて買ったロシア盤CDでした。なんとも繊細なフォーク・ロックです。

 

 

【名曲リレー1121】all#3

■Most Of All / Connie Stevens('66)

すぐわかっちゃう姿よりもイメージを膨らませらる声が好きというパターンは数多いのです。とりわけ60'sの女性シンガーはほとんどすべてそう。涼しい声も好きですがこういうべちゃっとした声質も好み。しかしコニーちゃん、なんてキュートなんでしょう。ヒット曲ではないのですがその昔コンピで出会ってずっと気になってた曲です。コニー・スティーヴンスといえばTVシリーズの「ハワイアン・アイ」~という世代ではないので全く女優としては知らないんですけど。しかしユーモラスな曲調と声がマッチします。

 

 

【名曲リレー1122】most#2

■Most Likely You Go Your Way、And I'll Go Mine / Hard Meat('69)

ハード・ミートは英Warnerに2枚あるバンドで、ものの本ではプログレとか書かれてるけどフォークロックに近いんじゃないかなあ(ちゃんと聞いたことないけど)。スティーヴ・ドーランがピート・シンフィールドの「Still」に参加してることからそういう記載なのかも?このディランの”わが道を行く”のカヴァーは、サニーデイ・サービスみたいに聞こえるギターロック(フォークロック)です。

 

 

【名曲リレー1123】most#3

■Most Beautiful World In The World / Nilsson('72)

ニルソンも実はそんなに好きな人ではなくて、良さがわからん一人ではあります。リチャード・ペリーがprodしゲストを迎えたロンドン・セッション(Trident Studio)となった「Son Of Schmilsson」のラストに入った”Most Beautiful World In The World”は、結構破天荒な展開のナンバー。最後に次のアルバムで逢いましょうと締めくくられます。

 

 

【名曲リレー1124】beautiful#2

■Such A Beautiful Feeling / American Flyer('76)

BS&T、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ブルーズ・プロジェクト、ブルーズ・マグース出身の相当のキャリアを持った4人のsswが集まったアメリカン・フライヤーは、当時よくあった元なんとかたちによるスーパーグループでしたが、案の定2枚目で空中分解。クレイグ・フラーとエリック・カズはもう1枚一緒にやりますが、4人一緒でなければできなかった音楽ではなかったのですから仕方ないか。それでも縁あって集まり、完成した1枚目はホントに素晴らしい出来。軟弱なポップスですけど。”Such A Beautiful Feeling”は、美メロです。作者はカズですが歌ってるのはフラーな気がします(自信がないが)。そもそもこのアルバムでカズが歌ってるのは”Drive Away”だけじゃないかな?

 

 

【名曲リレー1125】beautiful#3

■Everything Is Beautiful / Ray Stevens('70)

ストリーキングの歌を歌ったりもしたレイ・スティーヴンスのきわめてまっとうなタイプのヒット(#1)。この人はカントリー系のsswでありコメディアンなんで、ノヴェルティタイプのものはお手の物なんでしょうね。子供たちのコーラスも入ったピースフルな感じのナンバー・歌詞からするとクリスチャン系でしょうね。

 

 

【名曲リレー1116】side#2

■I'm The One Who'll Be By Your Side / Gary Wright('79)

全く私見ですが、”Dream Weaver”の大ヒットでシンセという楽器に取りつかれた感じのゲイリー・ライトの音楽はその後、シンセ・ポップというような感じのテクノロジーに頼った作風になってゆき(もちろん無機質なシンセポップとはまた違い血が通ったメロディアスなものでありますけど)それまでの熱いロックのゲイリー・ライトを知ってるとちょっと残念ではありました。この「Headin' Home」ではルカサーやマイケル・マクドが参加したLA録音で、べつにゲイリー・ライトじゃなくてもいい気が当時してました。次の「Right Place」ではその辺吹っ切れた感じでよかったのです。

 

 

【名曲リレー1117】side#3

■Both Sides Now / Judy Collins('69)

物事には裏と表があって、両側からよく見てみても結局私には幻しか見えなくて、よくわからなかった~というような歌なのですが、ジョニ・ミッチェルが書いてジュディ・コリンズが歌った”青春の光と影”です。ニューシネマのなかでも忘れてしまうことが多いホール・バートレット監督の映画「青春の光と影」(Changes,'69米)の主題歌でした。

 

 

【名曲リレー1118】now#2

■The Change Is Now / The Byrds('68)

「名うてのバード兄弟」から。渋谷の道玄坂にあったヤマハで80’s初めに買った1枚。まだバーズの事よく知らず、”Goin' Back”が入ってる(結局こういう商業的な曲はやりたくないとクロスビーは脱退)という理由だけで買ったのですがドリーミーな音作りは、フィル・スペクターのフォークロック版だなあと感じたものでした。ストリングスベンダーの事も知らずクラレンス・ホワイトの弾くベンダーをスティールでもないし何だろうと夢想したものです。

 

 

【名曲リレー1119】now#3

■It's All Up Now / Fruupp('74)

フループはアイルランド出身のプログレでジャケットの世界観が好みではないんで聞かず嫌いでしたが、3枚目「Prince Of Heaven's Eyes」('74)に入ったこの曲はファンタジックなムードが素晴らしい。クリムゾンとイエスの叙情性のいいところを濃縮したような感じです。リリースはDawnから。

 

 

【名曲リレー1120】all#2

■Let It All Hang Out / The Hombres('67)

ホンブレスはメンフィス出身のガレージ・バンドで、67年にリリースされ#12まで上がったパーティー向けのガレージ・ナンバーがこの”Let It All Hang Out”歌詞はほとんどあってないようなもの。ハンドクラップとgの刻みが耳に残ります。