■ 純正リアサスペンション リンクまわりお手入れ#4
純正のリアサスペンション クッションユニット(のダンパー機能)が抜けてしまった管理人のXT660Zテネレ「ねこわさび」
純正クッションユニットを車体から取り外して、オーバーホールのために発送したところである。
オーバーホールからクッションユニットが帰ってくるのを待ちながら、スイングアームやリンクまわりのグリスアップ等を行っておくのだった。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。
■ これまでの経緯とか
リアサスペンションが「ばねサス」化した。
リアサスペンション抜け気味 整備【オーバーホール/交換】ヤマハ XT660Zテネレ「ねこわさび」
純正クッションユニットを取り外す方法を考え、
クッションユニットの取外し方法を検討【リアサス更新#1a】ヤマハXT660Zテネレ「ねこわさび」
マフラーの一部を取り外す手順で、
クッションユニットの取外し【リアサス更新#1b】ヤマハXT660Zテネレ「ねこわさび」
クッションユニットを取り外した。
クッションユニットの洗浄・計測・梱包【リアサス更新#1c】ヤマハXT660Zテネレ「ねこわさび」
梱包してからオーバーホールを依頼して、
スイングアーム/リンクまわり確認#1【リアサス更新#1d】ヤマハXT660Zテネレ「ねこわさび」
スイングアームやリンクまわりのグリスアップ等を開始している。
スイングアーム/リンクまわり確認#2【リアサス更新#1e】ヤマハXT660Zテネレ「ねこわさび」
グリスが不足しているベアリング等にグリスを充填しながら組み立て。
スイングアーム/リンクまわり確認#3【リアサス更新#1f】ヤマハXT660Zテネレ「ねこわさび」
■ スイングアームを取り外してから
前回、グリスアップを済ませたスイングアーム。
スイングアーム下面を見る。
貴重な機会なので少しだけ清掃しておく。
スイングアームの上面。
チェーンカバーの取付部とか。
凝った形状のチェーンスライダーとか。
■ スイングアームの組付け
グリスアップを済ませたスイングアームを、フレーム側に取り付けする。
スイングアームのピボットをエンジン後端とメインフレームに結合させる。
メインフレームの車体右側には、スイングアームとフレームとの隙間を調整するアジャスター(スペシャルナット)がある。
車体左側。
画像の左から「フレーム-(スイングアーム)-エンジン-(スイングアーム)-スペシャルナット-フレーム」
の順でピボットシャフトを通す。
スイングアームのピボットシャフトは、若干錆があるので紙やすり等で均して、
表面全体に防錆のためのグリスを塗っておく。
仮でシャフトを通して、
スイングアームの位置を仮決めしておく。
この状態で、車体右側のスペシャルナットを締め込む。
マニュアルによると 特殊ナットは8Nmのトルクで締め付ける指定になっている。
そこで、
事前の確認では、”1/2サイズ(12.㎜)sqのハンドルバーが嵌っていたスペシャルナットを8Nmで締め付けようとしてみるが、なぜか”1/2サイズ(12.㎜)sqのエクステンションバーが空回りしてしまう。
完全に空回り。
エクステンションバーを素通り状態。
再度”1/2サイズ(12.㎜)sqのハンドルバーに取り付けてみるが、これはスペシャルナットとぴったり嵌る。
そして別の”1/2サイズ(12.㎜)sqのエクステンションバーでは空回りしてしまう。
両工具の結合部分を見比べてみるが、当然ながら基本的な(規格的な)形状とサイズは同じはず。
両者の微妙なところの違いで、スペシャルナットを回せたり、素通りしてしまったりの違いが出ている模様である。
これで、ハンドルバーでスペシャルナットを締め込むことは可能なのだが、トルクレンチで締め込みトルクを管理することは出来ないという結果になってしまった。
スペシャルナット自体は、”1/2サイズ(12.㎜)sqのハンドルバーや、適当なモンキーレンチで(フレームの内側)を回して締め込むことはできる。
が、せっかくなので締め込みトルクも管理しておきたい。
ということで、
スペシャルナット。
フレームの右側。
スペシャルナットが調整するはずの隙間。
スペシャルナット内部側の穴の形状。
6角の対角幅は約17ミリメートル。
(2面幅は14ミリメートル+α)
ということで、
3Dプリンターを使ってスペシャルナット用のスペシャル工具を作成。
材質はASA樹脂製。(=ABS樹脂の耐候性を向上させたものという認識。)
形状的には12.7sqの四角穴と、16Φの円柱、対角間17㎜の六角柱を組み合わせただけ。
この工具を、トルクレンチのエクステンションバーに取り付けて、
スペシャルナットに挿入して、
回してみる。
(自作した工具の強度的に)おそらく本締め込み等では使用できないのだが、8Nm程度であれば何とかなる模様。
ひとまずスペシャルナットのトルク管理は実施できたということで、
スイングアームのピボットシャフトを取り付け。
各部のシャフト・ナットの取付部を、
取り付けていく。
ひとまず各部のシャフト類を仮固定。
最終的には全体の締付トルクを確認するつもりだが。
ピボットシャフトの締め込みトルクも、
ひとまずトルクレンチを用いて締めこんでおく。
■ 後ホイール等の取り付け
スイングアームの取り付けが完了したところで、
外しておいた後輪ホイールを組み込む。
せっかくなのでグリスアップ。
後ブレーキキャリパー・パッド類
近々整備・交換が必要なのだろうが、ここではそのまま復旧しておく。
後輪のシャフトにもグリスを塗布して、
ホイールを取り付け。
リアホイールのアクスルシャフトを取り付け。
早くクッションユニット戻ってこないかな。
続いてしまう(予定)。