■ 待機中にまとめて交換・準備とか

 リアサスペンションのクッションユニットをオーバーホールに出し、それが戻ってくるのを待っている間、その他の消耗部品等を確認・交換等の整備を行っておいたりした管理人。

 普段は(万一の際に原因を確認する手間が増えたりすることから)「一度に複数個所の整備を行うことは避ける」などと言っていたりする管理人だが、今回のように待ち時間が長期になってくると、待っているだけの時間がモッタイナイことから、要整備箇所をまとめて実施してしまったりするのだった。

本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。
各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。
こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。
万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。

■ ドライブチェーンまわりの確認

 本車のドライブチェーンは、新車で製造された際に装着されたチェーンがそのまま継続使用されていた。

 そのドライブチェーン、

 どの程度チェーン(ピッチ)が延びたのか確認するため、いくつかのコマ(リンク)間の距離を測り、

 

 ピンの直径を(何ヵ所か)測って、一コマあたりの(平均)ピッチを求めてみる。

 

 ドリブンスプロケットやドライブスプロケットは歯の形状が磨耗等により変わっていくので、その消耗度は実感しやすいのだが、ドライブチェーンの方は消耗度を実感するのが「ドライブチェーンのテンションアジャスター」の位置くらいしか無いので、「チェーンアジャスターは何段階か引っ張って調整した記憶はあるが、ドライブチェーンがそれほど伸びた感覚はないので、前後スプロケットを交換しておけば問題ないのでは・・・」などと考える(管理人のような)人間も居るはず。

 

 そんな管理人も、チェーンのコマ(ピッチ)を計算してしまうと、その消耗度合が数値になって表れてしまうので、重い腰を上げてドライブチェーンの更新を検討せざるを得なくなる。

 

 そんなドライブチェーンの更新(交換)を決心した管理人。

 その他、まとめて更新しておいた方が良さそうな(=都合が良い)部分の確認を行っておく。

 

■ ドライブスプロケット

 5万キロメートル以上の距離を走ってきた本車のドライブスプロケット。

 

 普段はカバー内に収められていることから、目にすることも少ないのだが、今回はカバーを外して確認しておく。

 

 万一の際にドライブチェーンがスプロケットから外れてエンジンクランクケースを破壊したりしないよう、脱落防止用の金属プレートがドライブチェーン外側に配置されている。

 ドライブスプロケット(駆動側)自体は、その歯の形状が後輪ホイールのドリブンスプロケットを回そうとする方向に摩耗が進んでいる。

 「ドリブンスプロケットを2回交換する間に、ドライブスプロケットは1回交換する。」といった話を聞いたことがある管理人だが、今回の場合はドライブスプロケットもドリブンスプロケット(1回目)と併せて交換しておいた方が無難なようだ。

 (本車のドリブンスプロケットは、歯が変形するほど摩耗していたので、表裏を入れ替えて整形するなどして無理やり延命して使用していたので、常識的な運用であればドリブンスプロケット2枚に対してドライブスプロケット1枚というのも、かけ離れているという訳でもない。)

 

■ ドライブチェーン

 本車のドライブチェーン。

 ピッチの測定を行った結果、交換した方が良かろうという結論になったので、その取り外し作業に入る。

 後輪のアクスルシャフトを緩め、

 

 シャフトとナット。

 

 交換前の状況。

 それほど大きな錆がある訳ではないが、普段からもう少しお手入れしておいた方が良かったと思わせる状態。

 

 アジャスターを緩め、シャフトを抜き取り、

 

 取り外した後ホイール。

 

 後ホイールを取り外した車体側。

 

 今回はスイングアームを取り外したので、チェーンのコマを切断することなく、標準ドライブチェーンを取り外すことができた。

 

 外したスイングアーム。

 

 取り外したドライブチェーン。

 

 

 

 せっかくなので洗油(灯油)で洗っておく。

 

 とりあえずチェーンがきれいになると嬉しかったりする。

 

■ 後輪ハブダンパーの交換とか

 これまで、摩耗してハブとの隙間が開いたりしながら、見ないふりして使用を継続してきたハブダンパー。

 (参考 リアホイールのハブダンパーでいろいろ考えてみた ヤマハXT660Zテネレ 「ねこわさび」

 その残骸。

 ずいぶんとゴムが磨耗している。

 

 ハブダンパーが収まっていたホイールハブ側の空間。

 

 ドリブンスプロケット側の凸部。

 

 ドリブンスプロケット側とホイールハブ側の間にゴムのクッションを入れ、エンジンがドライブチェーン・ドリブンスプロケットを介して後ホイールを回す(エンジン動力による駆動)際と、その逆に後ホイールがドリブンスプロケット・ドライブチェーンを介してエンジンを回す(エンジンブレーキ)際の衝撃のいくらかを、ここのゴムダンパーが吸収することになる。

 ゴムがヘタれば、その分の衝撃吸収力が減少する。

 

 ついでにドリブンスプロケット側のベアリング確認とか。

 

 そして今回用意したダンパーゴム。

 

 新旧ダンパーゴムの比較。

 新しい方(右側)と比較して、古い方(右側)のゴムの摩耗度合いが判る。

 

 ハブ側。

 ゴムのカスを清掃して、

 

 内部にシリコングリスを塗っておいた。

 

 多少はゴムの摩擦による摩耗を防止できるのではないかという希望的な処置。

 

 ダンパーゴム側にもシリコングリスを塗布。

 

 シリコングリスの効果で、ゴムの硬化が遅くなるとか、摩擦が減って摩耗が減るとか、多少でもダンパーゴムが長持ちすると良いな。

 

 ドリブンスプロケット側。

 

 こちらも多少清掃して、シリコングリスを塗っておいた。

 

 良い子はしっかり清掃しておいた方が良いのだろうな。

 

 ホイール側のハブに、ドリブンスプロケット側の凸部を挿入して後ホイールを組み立てる。

 

 ホイールが組みあがった状態。

 画像はドリブンスプロケットを交換した後。

 


 続いてしまった。

 ⇒ ドリブンスプロケット交換 (純正部品)【駆動系整備】ヤマハ XT660Zテネレ「ねこわさび」

 

 

 

管理人にもグリスアップを【毎月】 2024年04月