ナポレオンの軍隊組織論に学ぶ
ナポレオンの軍隊における兵士の分類は
能力と意欲に基いて次の4種に分けられる。
1.能力も意欲もある場合
前線の指揮官・軍曹
2.能力あるが、意欲に欠ける場合
幹部・戦略担当
3.能力なし、意欲なしの場合
前線に送り込まれ駒使い
4.能力ないが、意欲だけある場合
実はこれが一番問題あり!
4の人に限って、下手に
高学歴・世襲・エリートタイプで
プライドは高い。
リーダー・トップや経営者になりたがる。
上の役職・ポストに執着する。
日本では、昔から
4のタイプのリーダー・トップや経営者が
居座るケースが多い。
国・企業の他、あらゆる組織に
この法則は当てはまる。
能力がない人が
指導的立場に立ち続けることで
組織は傾いていく。
かつて日本の高度成長期のように
外部環境条件にたまたま恵まれて
環境変化の少なかった時代は、
真の指導力ないトップであっても
右肩上がりで多くは成長できたが
今のような
環境条件の変化が激しい時代は
そういう訳いはいかない。
4のタイプが間違って
(押し出されて)トップになってしまう
こともあるので
そうなった場合に、間違いをすぐに正して
辞めさせる仕組みが絶対必要なのです。
4のタイプが居座ることで
組織は成長できないどころか
弱体化し崩壊へと向かってしまうのです。
但し、次から次へとダメな人を
辞めさせればよいか?というと
これをやり過ぎると
人物が本当にいなくなってしまう。
牽制の仕組み(陶片追放のような仕組み)
は必要だけれども
それが暴走しない程度の匙加減も必要なのです。
ここが難しいところです。
<オストラキスモス関連>
📝 オストラキスモス
<ナポレオンに関する過去記事>
📝 「タルムード」から学ぶ
📝 戦いの基本3段階