打球はグングン伸び、中堅手の頭上を越えた。それを見て、私は2塁へと突っ込んだ。
しかしさすがシード校である。頭を越えても2塁打で止められてしまう。守備が堅い。
しかし無死2塁のチャンスである。
1番に返り打者はナベさん、1S2Bから打ちに行ったが投手ゴロとなった。私は投手の動きを見ながら、一気に3塁を奪った。
2番はツジ課長である。3塁上の私は、打った瞬間に突っ込もうと決めていた。
その2球目、打球は左翼へと大きなフライとなった。「タッチアップだ!」すぐさま3塁上に帰り、左翼手の捕球を確認する。とった瞬間、一気に本塁へ突っ込んだ。
「よっしぁ~。」1点いただき、2-1と1点差となった。まだまだ試合はわからない。
しかしその裏の関東G大学の攻撃。2者を簡単に打ち取ったが、5番に中堅前に安打を打たれ、すかさず盗塁を決められた。その後暴投があり、3塁まで走者を進めてしまった。慎重になったノリは6番に四球を与えてしまう。
これで2死1・3塁。ピンチである。ノリがんばれ。
7番打者に対して、ノリは慎重に投げ込む。1S3Bとなった5球目。打ち返された打球は右翼線に高く飛んだ。
さらにラインぎりぎりのテキサスヒットに近い打球だ。
私は無意識に打球めがけて突っ走っていた。
「とってやる!必ずとってやる!」そう、強く思いながらひたすら突っ走っていた。
打球はラインぎりぎりに落ちようとしていた。
私はただただ打球のみを見つめ、無意識のままダイビングしていた。
しかし打球は私のグローブにもう少しというところで、無惨にも土をけった。
「フェア!」
タイムリーとなってしまった・・・・・・。私はすぐさま起き上がり、後ろに転がっていく打球を追いかけた。
やっとのことで追いつき、ナベさんに返球したときには1塁走者までもが生還していた。
2点やってしまった・・・・・。
回り込んで抑えていれば、1点ですんだのに。。。。。。
何ともいえない悔しい思いが胸を突き刺した。
「ノリ、、、すまん。守備でも足を引っ張ってしまった。」
しかし、そんなことより、内野はじめ外野、ベンチのみんなが「大丈夫かっ!」と私の体を心配してくれた。
悔しさとうれしさが大きく押し寄せてきた。絶対負けない。このまま終わってしまったら、それこそ俺は何をしに東京まで来たのかわからない。
次の打者を遊撃ゴロに打ち取り、ベンチに帰った。みんなが私を心配してくれる。
私はすぐさまノリにお詫びに行く。しかしノリは笑顔で「ありがとうございます。ナイスファイトでした。」と声をかけてくれた。
「絶対打つから、、、許してくれ。」そう言葉をかけた。
ベンチに帰ったみんなからも、「ナイスファイト!」との声をかけてもらった。
本当に申し訳ない。1-4の3点差になってしまった。
しかし、私の無謀なダイビングがみんなの心に火をつけたのかもしれない。
その直後、想像を超えた我々の逆襲が始まった!