2021年9月25日、初の長州遠征初日。この日のネタで記事にしているのは、坂折隧道、夜打原取水堰堤のコンクリート円弧橋、夜打原の吊り橋、蕪坂隧道、尾無隧道、八幡橋、平安橋。
今宵から何度かに分けてご紹介するのは、この日の朝…つまり三日間にわたる長州遠征のキックオフとなったプチ探索。いきなり楽しかったんだが、これが一発目になったのは純粋にルーティングの都合によるもので、最重要ターゲットってわけではなかった。とはいえ、レア度ではかなりなもの。まあ、そのへんはおいおい…。
まずはこれ。
「寂地峡」。最初にその名を見たとき、なんて侘びしい名前なんだろう…と思ってしまった。
その入り口に架かる寂地橋、「昭和丗五年十二月」の銘板があった。場所はこちら。
現場にあった、周辺地図。
みればしっかりと「書かれて」いた。
そして、およそ15分後。
ここは寂地橋からもそう離れてはいない、宇佐八幡宮下。場所はこちら。
この神社には
直接用事はないのだが、
正面鳥居前を右へ。
ここらには巨大な杉が林立し、「宇佐八幡宮のスギ巨樹群」として知られている…らしい。もっとも、今はまだ午前7時すぎ、人の気配はないが。
さて、わたくしどこに向かってるのか。
しかもこのようないで立ちで。
その答えは、
ここを左だ。「木馬トンネル」。
「木馬」と書いて「きんば」「きんま」または「きうま」と読む。木馬については、以前「大鯛木馬道探索記」の記事で簡単に触れているので、そちらご参照を。
木馬道のために掘られた隧道というのは、この探索時点では他に何か所かあるのかどうかも知らなかったほどかなりレアであり、事前調査でここに「ある」ことを知ったわたくし、これは絶対訪ねなくては!とバッチリマークしていたのだった。
事前調査で考えていたルートとはちょっと違うのだが、
現地付近での案内図など見て、こちらからのアプローチへと変更した。
その理由の一つは、
体力的にラクそう、ってところ。なにしろ一発目だからして。
とはいえ、出発から15分。
徐々に息が切れてきたな~なんて局面で、
なんか出た。
手前に看板、そして…向こうにもなにか。
手前の看板には、
「拝み堂」。ここから15mだって。
ちょっとその前に…実はもう肉眼で見えていたので、先にそっちを。
はい、奥の看板の下には
出た!目的の木馬道隧道だ。看板には「トンネル内頭上注意 最低高1.60M」とある。
まずこれを見届けてから、
「拝み堂」とやらを見に登った。
木馬道隧道の斜め上に開口していたそれは、未成の隧道のようにも見えた。計画されたものの放棄されたルートだったりして?
さて、それでは…。
お邪魔していきますよ~。
【2】に続く。