2015年4月30日、初の能登遠征2日目。この日のネタで記事にしているのは、八世乃洞門旧廃道と麒山道、恋路の不条理な歩行者用シェッド、恋路隧道、真脇隧道、北河内トンネル、夏分橋、木ノ葉隧道、長谷の澗隧道と旧道。
今宵ご紹介するのは、この日のほぼ朝イチに訪ねた、ググっと気分を盛り上げてくれた物件。
まずはこれ。
ここは国道249号、新鞍崎隧道東側。明らかな旧道入口が非常に蠱惑的。場所はこちら。
時刻は、早朝5時23分。
通りかかる車もまだほとんどなし。
旧道へとお邪魔する前に、まずは「新」を鑑賞。
「新鞍崎隧道」。一文字ずつの扁額(パネル?)は、石川県のお家芸である。いくつ見たことか…。
「新」らしからぬクラシカルな銘板には、
延長と幅員はあれど、お誕生日が記載されていない。
で、洞内側壁にある別の銘板には、
「昭和48年12月」と。
「第3工区とあるが、たかだか総延長225mの隧道で工区を分けるとは珍しい気がする。しかもこの工区で総延長の半分以上あるし。
Q地図様によるとこの隧道の完成年は昭和49年となっているので、全体の完成としては翌年に持ち越したってことか。
うーん、
怖さの全くないトンネル写真(笑)。後ほど、このトンネルを歩いて戻ってくる予定だ。
つうわけで、おもむろに
本題へ。
遊歩道的な車止めがなされているが、かたわらには見落とさない程度のはっきりした看板が。曰く
落石の恐れがある為
通行止
石川県珠洲土木事務所
はい、自己責任にて失礼をば…。
国道旧道であることは明らかだが、
これが現役だった時代、シビレルなあ…。
おりしもここで、
昇ったばかりの朝陽が雲から登場~。いい一日になりそう(笑)。
やがて眼前には、
この先アレしかないでしょ!な景が迫ってきた。
ところで、正面の岬に灯台が建っているのが見えると思う。
これが、
灯台への道(保守用?)のようだが、なんとフルオープン。
よく見ると「落石注意 通行禁止」の立て札が立っていたが、ここ、時間があれば行ってみたかったな~。確かにけっこうヤバそうな気配。
そしてそこからすぐ。
思わず笑みがこぼれた。これはすげえなと。
巨大な岩嶺を豪気にぶち抜く、
旧隧道、登場~。
ここは有名物件だし、すでにどんなビジュアルかも知っちゃった上での訪問だったが、過去何度も書いてる通り、知ってるのと実体験とは別物。こいつはアツイ。
抗口前には、
顧みられなくなって久しそうな仏様が。ちょっと状態が悪いな…。もちろんここでもお賽銭&無事な帰還を祈念した…はず。
歩いてきた旧道を振り返り。
ド逆光だが、雰囲気は伝わるかと。
さあ、向き直って、
洞内にお邪魔致そう。
【後篇】に続く。