先日notodonさんよりいただいたコメントの中で、能登エリアの隧道について残念な情報が二つあった。一つはお気に入りだった七尾市の豊川隧道が開削されてしまったこと。
そしてもう一つが今宵のお題、能登町の真脇隧道が拡幅改修されてしまったこと、だった。この隧道を訪れたのは2015年4月30日、初の能登遠征2日目のことだった。隧道を見て何かを感じたのか、わたくし動画も撮っていた。それも含めて在りし日の先代隧道の姿を記事にしておく。
ちなみにこの日のネタで記事にしているのは、八世乃洞門旧廃道と麒山道、恋路の不条理な歩行者用シェッド、恋路隧道、長谷の澗隧道と旧道。
まずはコレ。
石川県道35号能都内浦線・真脇隧道西側坑口前。現在地はコチラ。
遠目にはなんだか掴みどころのないコンクリポータルだが、
このアーチ環意匠と扁額パネルの感じから、けっこう古い隧道っぽいなと感じた。
洞内は
パネルで補強されていたが、
その先は、
素掘りのモルタル覆工。この時点でのわたくしの見立てでは、昭和30年代前半くらいかな?って印象。
ちなみに写真ではこんなだが、ここけっこう交通量が多い。なので、慎重にタイミングを見計らって進入し、バババッと撮って速やかに脱出した。いわゆるヒット&アウェイってやつ(笑)。
で、車で東へ抜けたら全然駐車スペースがなくって、ちょっと離れたとこに停めて歩いて戻った。
で、通りすがりに気になってたのがここなのだが、
この隧道東側、抜けたらちょっと登るんよね~。ですぐまた下ると。比較的珍しいかと。
そのピーク的なところの路肩に、
よく覚えてないが、プチ滝?湧水?的なものがあった…らしいな(笑)。
そんな先に
真脇隧道・東側坑口。
それなりに雰囲気ある隧道だったんだが、
冒頭に書いたとおり平成30年11月に拡幅改修されてしまった。
新トンネル供用後のストリートビューがあったので貼っておく。
3枚上写真のプチ滝?湧水?もガッツリ消去されてしまったようで…。
まあ、改修された理由は明らかで、
これですわ。
現地で見たここの交通量を考えると、まあやむを得ないかな~と。
帰って調べたらこの隧道、なんと昭和7年製だった。能登エリアの現役隧道ではかなり古いほうだったはずだが、世の流れには勝てなかった、と。
この景も含めて、
失われちまいましたね~。
最後におまけ。冒頭でも書いたけど、当日撮った動画を。
東から西への通り抜け動画であります。
以上。
notodonさん、ありがとうございました。