2011年10月30日、第二次伊豆探索。この日のネタで記事にしているのは、うなり石バス停、赤根隧道、階段隧道と龍宮窟、手石の謎トンネル、小城隧道横の廃石丁場、一色隧道、竹之浦隧道。
今宵ご紹介するのはこの日に訪ねた、わが国で最も有名な隧道のひとつ。先日テレビ番組の中で意外な(心外な)形で見かけてイヤな気分になった(苦笑)のを思い出し、この機会に紹介しておく。
R414伊豆市側から旧道に入って、
ダートなのには驚いた。
とはいえ路面状態は極上。これはあえてダートにして、雰囲気を残しているのかな~と思った。
走ること5分で…
着いた。現在地コチラ。
当時初心者のわたくしでさえも知っていた、
旧天城トンネル。
正式名は、
天城山隧道。
とにかく有名なこの隧道、ちょっとググればいくらでも情報が出てくる。一般人(笑)向けの観光情報サイトにもトップに出てくる、名実ともに超有名観光スポットである。
隧道についての詳細は、以下の二点の写真を参照あれ(明確な手抜き)。
読みましたかね?(笑)
そうなのだ。この天城山隧道は、道路隧道として全国で初めて重要文化財に指定された、まさに名隧道。その背景には、歴史的・土木的価値もさることながら、川端康成の「伊豆の踊子」にも登場するなど、文学面からの「大衆ウケ要素」も寄与した…のだと思う。偏見かもしれんけど。
なぜなら、我々は他にも数々の素晴らしい隧道たちを知っているから。
しかしもちろん、この隧道が真に素晴らしい名洞であることに、疑いの余地はない。
こういうとこ見れば、わかる。
延長445.5mすべて、
総石巻き。さすがに現存最長。
ちなみに、観光協会なんかのHPを見てると「現存最長」だけでなく「現存最古」の石造隧道、なんて書かれ方をしているものがあるが、これは明らかに間違い。明治37年竣功(38年開通)の本隧道に対し、少なくとも長野隧道は明治17年であり、現役隧道で見ても伊勢神隧道は明治30年。いずれもより古い隧道であり、「現存最古」は当たらない。
でもまあ現存する「最長の石造隧道」は間違いないはずであり、となれば重要文化財であろうがなかろうが、我々の業界的に必見であることは間違いない。いや、マジで素晴らしい。
そんな素晴らしい天城山隧道だが、先日非常に残念なことがありましてね。
10日か2週間ほど前だったか、「ドッキリGP」という番組(昔からドッキリって嫌いなのよね…)の中で、あろうことか心霊ドッキリの舞台としてこの隧道が使われていた。洞内にテントを張ってなんとかいうアイドルグループの男の子たちが一夜を明かし、その間に心霊現象が起こるのか?みたいなテイでしょーもない仕掛けをする、みたいな。
ロケ地の名称など出なかったが、あんなもん見ればすぐわかった。あれは間違いなくここ、天城山隧道。
ここって曲がりなりにも公道でしょ?いや、なんなら依然として国道指定されてるんじゃなかったか?もちろん許可を取って撮影してるんだろうが、なんかなあ。
それ以前に、この素晴らしい隧道をくだらんことに使うなよ。
そもそも、(こんな時だけフィーチャーするのもシャクだが)国の重要文化財だってわかってやってたのか?まあ付近にたくさん案内物もあるし、よもや知らなかったなんてことはなかったはずだが、土木に興味がなくとも、重要文化財に指定されているということは、とりあえず、それだけの価値を認められているものだということ。それでも何とも思わなかったのか?
この素晴らしい明治石造隧道に、重要文化財という「サルでもわかる金看板」を掲げさせても、この企画を考えた人間にはしょせん心霊ドッキリの舞台装置としてしか捉えられない、土木愛好者としてはその事実が悲しかった。とりあえず、企画者の感性が驚くほどに貧弱なのは明白ですな。嘆かわしい。
ちょっと見るにたえず…思わず嫁さんに「チャンネル変えてちょうだいな」って言いましたわ(笑)。
あー、申し訳ない。
嫌な話は、もうしませーん(笑)。
河津町側ポータルを撮ったが、
一番撮るのが難しい陽の当たり方(泣)。
扁額も
モジャモ~ジャで判読不能~。
こちら側には、
重要文化財に指定されるよりも前、登録有形文化財に指定された際の石碑と文化庁のプレートが残されていた。
ちなみに、重要文化財指定に伴い、有形文化財指定は解除されているらしい。
最後に、個人的に一番刺さった看板がこれ。
得も言われぬこのテイスト(笑)。隧道のヴォールトだけが浮かび上がってるし。
この看板、まだあるかなあ…。
以上。イヤな話失礼しました。当該番組ファンの方には申し訳ありません。












