2010年5月30日、第二次房総探索。この日のネタで記事にしているのは、旧・奥野橋、鶴舞第一隧道&鶴舞歩道トンネル、林道月崎1号線の隧道、砂押1隧道、清水隧道、富士見隧道。
今宵ご紹介するのは、鶴舞第一隧道に続いて訪ねた物件。
国道297号から狭小路に入ってしばし…
ありました!現在地コチラ。
穴の国・房州のスタンダード、
素掘り隧道だった。予想通りだったが、
洞内は、予想通りじゃなかった。
完全素掘りなのだが、ここ房州でここまでに見てきた素掘り隧道たちとは明らかに異質な、がっつりと掘りこまれた天井部。丸みを拒絶するかのように。
これ、我がキャリア(謎)でたぶん初めての、矩形(に近い)断面の隧道だったと思う。完全に矩形というわけでもないが、なかなかに珍しいものだったと思い至るのは帰ってからだった。
サイズ感が伝わりにくいかもだが、
このくらい。この日のレンタカーはワゴンRだった。
廃ハイビーム照射で
洞内の様子はほぼ見て取れたので、とりあえずは通り抜けて、向こう側に行こう。
で、抜けまして~のこの写真。
大昔に炎のレンタカー列伝で使ったやつだったりする。この線形には感動したな~。
線形フェチとしては、
実に萌えた(笑)。
で、西側から正対。
記憶が定かでないが、記事タイトルにある「城山隧道」というこの隧道名称は、ここらで出会った地元の方に教えてもらった気がする。
銘板も扁額もない地域の生活隧道、地元の方に聞いても名称とか案外ご存じないことも多い(経験上)ので、これまたレアケースかと思う。
パッと見では、古くて汚れたボックスカルバートみたいだが、
これが完全素掘り隧道だというんだから、面白いよな~。どうして通常のアーチ断面じゃなく、矩形(に近い)断面が選択されたんだろう。そんなに大きな車も通りそうにないのに。
対して、この西側坑口を鉄板の構図で見ると、
なぜだか丸いっていうね。
二枚上の写真をよくよく見返すと、坑口は丸く造られており、ちょうどこの写真を撮った位置あたりで断面が矩形に変化しているようだ。実に興味深い。
かと言って、何らの考察もなくスルーするんだけども(笑)。
隧道の先は、
ちょっと不安な狭小路が続いていたので、さくっと撤収。
この断面と美麗な西側線形で、
思い出に残る隧道となった。
以上。