2010年5月30日、第二次房総探索。この日のネタで記事にしているのは、林道月崎1号線の隧道、砂押1隧道、富士見隧道。
…さすがに9年以上前のことを記事にするのはちょっと気が引けてきたな…いや、これからもするけど(笑)。
今回のネタはそれらよりも前。
千葉県道171号加茂長南線にあるこの隧道。現在地コチラ。北側よりアプローチしている。
デコ広いな(笑)。
それが第一印象だったが、正確には「手前に見えてるモノ」のほうが気になってはいた。皆様もそうかもしれないが、まあ落ち着いて(笑)。
扁額…には木が生えていた(笑)。
「鶴舞第一隧道」。それがお名前だった。
かつてはこのもう少し南に「第二」が存在したようなのだが、すでに開削されて現存しない。ちなみにこの隧道、明治時代の地図にはすでに描かれている、いわゆる明治隧道であるようだ。
短い隧道だが、洞内をうかがって見て、驚いた。
デコ広いのに、中はノッポ~!
似たケースには、第一次探索でも出会っていた。関谷隧道がそれだが、あっちはデコ広いっつうよりか、デコ以上に洞内が掘れ上がってるっつうか(笑)。どちらも路盤掘り下げの結果だと思われるのだが、まあ珍しい特徴ではある。
路盤掘り下げの究極的ヴァージョンが、第五次探索で出会った永井隧道だと思うのだが、まあ房総ってとこはどうにもこうにも変t(ry
さてさて。さりとて当初気になったのは、コッチなのだった。
ナニこのヘンな角度で空いた穴は!?
遠目からの第一発見時(笑)、一瞬意味がわからなかった。歩行者用トンネルにしちゃあ、開口してる位置と角度がおかしくねぇ!?って。
が、扁額と銘板にはちゃーんと、
歩道トンネルと明示してあって、強制的に解決(笑)。
だからって、上記の疑問が解消されたわけじゃない。なんで、車道隧道よりも20mほども手前から、へんてこりんな角度に設けられたのか?
県道に対して斜めに開口する歩行者トンネルに入洞してみると、
数mで左に曲がっていた。
これ…すなわち既存のポータルに干渉させないようにした線形?そんなに干渉しちゃイカンもんなんだろうか?後付けですぐ脇に掘るって、そんなに危険なこと?なにが要因でこういう後付けになったのか、気になる。…え?わたくしだけ?(笑)
曲がってからはまっすぐに、
南側へと抜けていた。
で、抜けて振り返り。
完全に独立したトンネルですな。
扁額も立派。
引いて見ると、
この感じ。まあ北側ほどの不自然さは感じられないが…。
まあこれで終わりなんだけども、オプションとして触れておこうかね。
この、同業者なら誰でも気づく、
こういうの。もちろん、行ってみたさ。
したらば~、
とりとめのない広場になって終了。
旧道跡かと思ったのだが、どうも違うようだった。あわよくば旧隧道が、とか甘い夢も見たのだが、それもなさそうだった。結局何だったんだ。
最後に、千葉の若旦那パパゲーノさんによる記事を。2015年には、扁額に生えてた木は伐採されてたことがわかった(笑)。あと、第二隧道跡も記事にされてるので、併せてどうぞ。
以上、完結。