2010年5月22日、初めての房総探索。この日の記事としては以前芋原の三連隧道を上げているが、時系列では今回の物件が3時間ほど前になる。この隧道には大きな特徴があり、房総ではいくつかこの手の物件を見た気がするが、今のところ房総以外ではお目にかかっていない。
…とはいえ、知ってて行ったわけじゃないんだけども。
いすみ市側からか細い峠道を登っていく。明らかにレンタカーのアコードワゴンで走行するべき道ではないね(笑)。
そして見えてきました、お目当ての隧道。
寝ぐせ直せよ!と言いたくなる(笑)お姿で登場!ちなみに場所はコチラ。いすみ市と大多喜町の境界となる隧道だ。
めっちゃ植生がポータルに覆いかぶさっているが、扁額は何とか視認可能。
関谷隧道と。
さっきの画像ではおどろおどろしい暗闇隧みたいに見えるが、全然そんなことはない。延長はせいぜい50mほど、光の抜けもいい。なので、まずは歩いて入洞…
してみて、すぐに気づいた、その「特徴」に。
これ。
・・・え?
ええーーなにこれぇーー。
背の高い洞内は素掘りのモルタル吹きつけ。房総ならではのなめらかな内壁で、坑口のみがコンクリートとなっている。大多喜町側の洞内天井部が大きくえぐれ、そのコンクリートポータルの裏(という表現しか思いつかない)が露出してしまっている!なんだこれ!!
その後、数度にわたって房総を暴走(もうええっちゅうねんw)する中で、こういった洞内天井がえぐれて高くなっている隧道をいくつか見かけた。どなたかに教えていただいたのだったか、あるいはどっかで読んだのか忘れてしまったけど、このケースはたいてい、路盤掘り下げによるもの、ということらしいのだが。だとすると、オリジナルは相当狭小な幅員だった感じですな。
てかこの隧道、オリジナルは相当古いのかも?調べようとしたが、自分とパパゲーノさんのページしか見当たらなかった(爆)。近世以前から穴をバコバコ掘りまくっていた房総だから、これも荷車程度が通れる隧道だったのかも…とか妄想すると非常に楽しい。
けどここの場合、路盤掘り下げだけではないような気が。上の画像を見るとねえ、どうも最初の段階で掘り間違えもあったのでないか、とか。両側から掘ったけど、高さが全然違うじゃ~ん?みたいな(笑)。
そんなことも考えてると、さらに楽しい(笑)。
そして、大多喜町側ポータル。
こっちはかなり全貌が拝める。しかし洞内の形状、こうして見ると非常にユニーク!
扁額もスッキリ。
クラックが気になるが(笑)。それもそのはず。こんな薄いし(爆)。
奥
が
深
い
ぜ
房
総
の
穴
っ
て
ヤ
ツ
は
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ところで…入洞した瞬間に向こう側にあんな奇景を発見してしまったもんだから、入ってきた側、つまりいすみ市側ポータルの裏はどうなってたのか、確認するのを忘れてたんよね~。
ま●きさんかパパ●ーノさん、見てきてぇ~(爆)。
以上、完結。