日々是好日

日々是好日

「命尽きるまでの5年間が幸せならばその人生は成功である」
と信じて僕ぁ、残り人生を悔いなく大切に生きていきたいのである。
Yukihiro kodera is a chronic pancreatitis

どうしても観たい催し物があり、デパートへ。

かみさんは用事で同行できないと言うので

渋々一人で出かけることになりました。

会社への送り迎え、買い物等、日々の運転は

常に僕は助手席なので、まこと久しぶりの運転です。

それこそ年間に数回しかハンドルを握らないので

かみさん、心配する事しかり。

やれ、信号を見落とすなとか、いったん停止を怠るなとか、

あんたは病的な方向音痴だから、駐車した場所を

絶対忘れるから気を付けろとか・・。

 

「判っとるわい、!!」

 

デパートの地下駐車場は混んでました。

空きスペースを探すのに一苦労です。

 

で、目的を達して駐車場に戻ったのですが、

止めた場所をすっかり忘れとる。

焦る、焦る、

たしかこの辺りと探すが車が見当たらん。

あまりに見つからないので

こりゃ盗まれたか??

待て待て、先だっての歯医者の件もあるし、、。

 

ようやく気付きました。

私は勘違いをしていたのであります。

今日、乗ってきたのは昨日車検のために

入れ替わった代車でありました。

それなのに、ああそれなのに

ひたすらマイカーを探していたんであります。

なんていう代車だっけ?

ナンバーはもちろん車種もろくに覚えてないし。

わしゃどうすりゃいいの?

かみさんに聞くしかありませぬ。

 

「もしもし」

 

「どーした、止めた場所忘れたか?」

 

いきなりのストレートパンチ。

 

さすがかみさん、わしを理解しちょるわ。

 

「あのさぁ、代車ってどこのメーカーやった?」

 

「あれはね、え~とね、確かダイハツの黒いタント」

 

タント?そんなこと言われても形が出てこない。

 

「ナンバーは?」

 

「ナンバーはね、ありゃりゃ、何番やったかいなぁ??」

 

「おいおい、頼むよ、思い出してよ~」

 

「う~ん、出てこん、」

 

「・・・・・・」

 

「そうや、車の傍に来たらカチャってキーが解除されるから

黒い軽を探して歩き回ったら~」

 

わしは遠足のごとく、駐車場の通路を縦、横と

カチャの音を聞き逃すまいと歩き回るんでありました。

4台目の黒の軽の前でついに待望音が。

 

「やったぁ!」

 

私の嬉し気な笑顔を妻に見せたい感じ~。

ほとほと疲れ果てた一日でありました。

チャンチャン♪。

 

 

 

 

 

数日前の出来事です。

 

(以降、日本昔話調で読んでいただくとよろしいかと)

 

その日は冬には珍しく春めいた日中でございましたが

 

夕刻には路面を覆っていた雪がシャーベット状となり

 

行き交う車が跳ね上げて歩行者を襲うまことに

 

歩きにくい道路状態でございました。
 

吾作は歯医者に行きましたとさ。

 

(吾作とはわしのことでございます。なんせ昔話と言うと

わしの中では主人公は伍作と相場が決まっておりますので)

 

半年に1回のメンテナンスは当日の最終予約でありました。

 

帰りがけに事件は起きたのでございます。

 

「わしの靴が無い!」

 

履いてきたスニーカー見当たらないのでありました。

 

吾作の頓狂な声に窓口から覗き込む受付嬢。

 

「お姉さん、わしの靴、間違えて履かれていってしもうた」

 

受付嬢 「あらま、大変」

 

「人の靴を履いて行くとはなんとそそっかしい人がいたもんだ」

くそっ、買ったばかりじゃぞ」

 

二人のやり取りを聴いて診察室から看護師さんや

技工士さんがドヤドヤとやってまいりました。

 

なんせ吾作が最後の患者ですから、皆さんお暇。

 

「○○さんかも。吾作さんの前の人だもん」

 

「○○さんの連絡先、カルテみたら判るね」

 

「あっでも〇〇さん、女性やん。吾作さんのと間違える?」

 

「困りましたね、呉作さん、」

 

皆さん、吾作を囲んでわいわいがやがや。

 

中の一人が言いました。

 

「とりあえず、そこの長靴でも履いていかれたら。間違えた人が

そのうち連絡してきますよ」

 

その瞬間、吾作はハッと気が付いたのでございます。

 

            ・

            ・

            ・

            ・

 

出がけに嫁が言ったのです。

 

「足元悪いから長靴履いて行ったほうが良いよ」

 

ああああああっ

 

そうです。吾作は長靴に履き替えていたのです。

 

自分が最初スニーカーを履いたのでそこだけが記憶に残り・・・

 

いまさら勘違いしてたとはまことに言い出しにくい。

 

(ううう、この事態をどう切り抜けたらいいんじゃ???)

 

おもむろに咳ばらいをひとつして、

 

「仕方ない、とりあえずこの長靴履いて行くことにする。

で、間違えた人から連絡あったら知らせて」

 

医院を出て脱兎のごとく逃げ帰る吾作でありました。

 

ぼうや~良い子だねんねしなぁ~♪

 

ちゃんちゃん♪

 

 

 

14回目のIPMN検査に行きました。

 

診察ファイルを持って、エスカレーターに乗る。

 

気がつけば手に持っていないではないか!

 

つい数秒前まで見ていたはずなのに?

 

落とした自覚は全くないし、かみさんも知らん顔。

 

狐につままれた気分のまま速攻で逆戻り。

 

乗り場付近をうろついていたら

 

僕らの挙動不審な動きが見えたのでしょう。

 

「これ、探してます?」

 

拾った人が職員に渡してくれていました。

 

エスカレーターに乗った時点では僕らだけ。

 

消えた時点で後ろを振り返った時も誰も

 

いなかったし、ファイルも見当たらなかったし。

 

普通は手から離れた瞬間に気がつかんか?

 

わし、人生潮時かも、うううっ。

 

****

 

分枝型IPMN画像診断結果はセーフ。

 

前回と著変無し、膵管拡張無し、結節無し。

 

血液検査、数字上すべて標準値内。

 

毎回毎回、前回と著変無しと記載されますが、

 

では一番最初からと比較したらどうなのか?

 

最初2センチ大で発見され今は何センチ大なのか?

 

今回こそは聞こうと思って毎回忘れる僕。

 

「血液検査の結果も異状なしで膵臓も安定しているから

 

今後は1年毎でもいいと思いますよ」

 

担当医はそういうけどかみさんは大反対。

 

僕自身はありがたい。

 

血液検査票のリパーゼ欄が手書きなので

 

かみさんが「なんで?」と。

 

リパーゼの結果はその日に出ない。

 

「これは前回の結果を先生が手書きで加えたんだよ」

 

かみさんに説明した時点で二人の脳はアホになった。

 

すべての検査結果を前回の数字と勘違いしてしまう。

 

かみさん

「半年前の結果じゃ意味ないじゃん」

 

「確かに、ぬか喜びだった」

 

アホな二人は数分間思考の間違いに気が付かず。

 

ああ、情けない

 

 


 

 

 

 

とにかく、毎日のごとく、かみさんに叱られまくる僕。

 

妻は性格が几帳面なだけに、些細なことも気になるわけです。

 

僕も決してずぼらな方ではないのですが

 

かみさんの几帳面さには太刀打ちできません。

 

その几帳面さのエネルギーは何十年経ても

 

劣化しないのですから、それはそれで尊敬しとります。

 

しかも外出先でも大いに発揮されます。

 

例えばユニクロで誰かが陳列棚から手に取って戻した時、

 

しわしわに戻されていたのを目にしたら

 

奴の目はキラリと光ります。

 

その客が去るや否や速攻で

 

必ずきっちり畳み直さずにはおれんのです。

 

そうしないと気持ち悪いと言うのであります。

 

ユニクロさんにとってはエンジェルのようなお方です。

 

銭湯に行って自分の洗い場のタイルが黒ずんでいたら

 

ピカピカに磨いてから去るのであります。

 

自宅でも公共の場でも差別しない感覚は「偉い」を通り越して

 

まことに恐ろしい所業でございます。

 

叱られるのは日常茶飯事ですから、ほとんど右から左へ

 

聞き流しておりますがね。

 

しかしまぁ、いちいち叱られるのも癪ではあります。

 

苦節うん十年、ついに妙案を思いつきました。

 

奴は小言を言う前に必ずこう言います。

 

「あのさぁ・・」

 

例えば朝、顔を洗ってリビングに戻ると

 

背後から奴の「あのさぁ」が聞こえるや否や、

 

「たくぅ、この家にはカバがいるんかい、洗面所の床が

びしょびしょじゃないか、このジジイときたらぁ」

 

と電光石火で大声で自分を責めるのであります。

 

トイレからリビングに戻ると

 

「あのさぁ」が聞こえる訳です。

 

瞬時に対応します。

 

「なんど言えば判るんじゃ、このジジイはぁ、開けたら閉める

こんなこと常識じゃろがい」

 

とこれまた大声で自分を責めます。

 

そうすると、奴は二の句が継げません。

 

「んんん、判ってるじゃないのさ」

 

これで一件落着です。

 

しかし考えてみれば「あのさぁ」で自分の行為のまずさを

 

一瞬で気づくのですから、確信犯的ではありますが。

 

 

 

 

 

 

 

 

「忘却とは忘れ去ること也なり、忘れ得ずして

忘却を誓う心の悲しさよ」 (菊田一夫)

 

昨日、書店で立ち読み中、背中越しに

妙齢の女性から漂ってきた香水の匂い。

懐かしくもあり切なくもあり・・

目を閉じかすかな香りを逃すまいと

深く息を吸いつつ記憶を手繰り寄せる

 

若き頃の若さゆえの大きな過ち。

後悔と懺悔と未練と執着の日々

いっそ、忘れてしまえばどんなに楽なことか・・

 

あの日、友は言った。

 

「時間が経てば忘れるよ」

 

50年以上も時が流れてしまった。

時間は確かに特効薬かも知れない。

蘇った記憶に痛みは伴わない。

あの頃に戻りたいとは思わないが、

もう少し人生を大切に生きるべきであった。

 

初日の出と共にめでたくも夫婦共々コロナ陽性者。

初詣はもちろんのこと、出勤も買い物も無し。

8日間ひたすら自宅待機の引きこもり。

これがほんまの寝正月

 

気遣って姪っ子がちょいちょいラインくれます。

「叔父さん、どう?欲しいものあれば言ってね」

「やさしいのう、わしが死んだら遺産分けたるからな」

 

その後、2週間近く味覚、嗅覚、大幅ダウン。

何を食っても味気ない。

「???」と首をかしげながらの食事。

3月半ばまで咳収まらず、常に体調いまいち状態。

 

半年に一度のIPMN検診が3月末にやってきて

こりゃ、血液検査で何かあるぞぉと・・

コロナのせいで急に嚢胞が肥大したかも?

慢性膵炎悪化したかも?

 

 

結果、血液検査異常無し。

先生曰く

「全項目でまったく異常無し、こういうのも珍しい」

「IPMNも前回と変化なし、膵臓安定してます」

どうなっとるの?

なぜか、急に元気が出てくるわたくし。

気力を取り戻したわしらは連休にドライブ行こかと。

 

ゴールデンウィーク期間に遠出する奴の気が知れん。

これまで、冷ややかに見ていた私たちではありましたが、

せっかくの連休、家に閉じこもるのはアホかとばかりに。

 

目指したるは東尋坊。

渋滞どころか、スイスイもいいとこで

前も後ろもがらすきの道路状況。

なんで?

渋滞予想して朝早くに出発したのよ、

着いたら店も開いてない状態。

駐車場に一番乗り。

皆、他によほど良いとこに行ってるの??

仕方ないので時間まで周辺をウォーキング。

 

 

 

岬までの両側に食事処がズラリと並んでます。

 

火曜サスペンスドラマではここでよく死体が横たわっとります。

 

遊覧船からの景色。

 

 

友人夫婦宅へかみさんと遊びに行く。

お互い、爺さん婆さんですから

会話の内容はたいてい決まっとります。

昨夜は夜中に3度起きたとか、

いや、わしは4回だからわしの勝ちねとか。

おしっこに行くの我慢に我慢重ねて駆け込んだら

なかなか出ずに往生こいたとか・・

夜間頻尿には、ノコギリヤシが良かろう?とか

いや八味地黄丸が良さげとか・・・

あそこの眼科医はとにかく声が小さくて

何度も{えっ、えっ?」と聞いて嫌な顔をされたとか

あそこの内科受付嬢はやたら長い付け爪をしていて

鼻くそをほじるに便利だろうと密かに思ったとか・・

 

あっ、すんません、話がそれました。

篠笛の話に戻します。

篠笛を僕のために自作したというのであります。

ご丁寧に台座まで作って。

このわしに篠笛?なんで?

 

友人Sは器用な男で、なんでも自分で直す。

ちょいとした大工仕事から家電の修理まで。

プリンターが印字されなくなったと言っては駆け込み

パソコンが起動しなくなったと言っては駆け込み、

エアコン室外機のカバーまで作っていただいたりして。

過去に何度もお世話になっとるのであります。

ですから出来栄えもなかなかの代物でして。

 

 

実は僕、篠笛には憧れがあったのです。

吹く姿がなんかカッコいいじゃありませんか。

五条の大橋で弁慶が獲物を待ち受ける中、

華麗な装束で篠笛を吹きながら近寄ってくる牛若丸。

これに憧れましたねぇ。幼少の僕ちゃんは。

絵本を読みながら、篠笛吹きてぇ~と。

 

「どうや?」と差し出すから

おもむろに恰好つけて吹いてはみたが

空しく音無し口笛がフィ~~フィ~~と。

うんともすんともで手に負えない代物。

「やっぱりね、ヌハハハ♪」

さすが、リコーダーとは訳が違いますなぁ。

 

「今度顔出す時やぁわし、牛若丸ぞ」

あれから1週間。

なんか、わし、口が腱鞘炎になったみたい・・・

 

 

 

 

 

 

かみさんと、21世紀美術館に行く。

催し物は、「ホキ美術館名品展~驚きの写実絵画」

写真としか思えない超写実描写に大いに感嘆す。

かみさん

「ひえ~、髪の毛、実物そのものじゃん。」

「ぎょえ~、この肌、まさに本物じゃん」

「あっらぁ~、この草原描写、根気あるわねぇ~」

 

 

全点を食い入るように見続けたので、退館した時は

へろへろになっちゃいました。

「いやぁ、大した技術だねぇ、人間の能力って凄いねぇ」

「1300円の入場料、元取ったわねえ」

とか言いつつ、デパ地下で総菜でも買って帰ろうかと。

 

2000円分のレシートで駐車料金が1時間サービス。

ということは1時間以内なら無料。

駐車券にハンコをもらった時点で残り時間8分。

かみさん

「時間ない。走るわよ。転ばずついてきてね」

脱兎のごとく、走り出すかみさん。

「割引なくてもいいじゃん。このくそ暑いのに走れってか」

「わしを殺す気か?」

かみさん、全然僕の叫びを聞いとらん。

走る、走る。

欲の力は恐ろしいもんで、かみさんやたら速い。

わしは鑑賞疲れの上、手荷物持たされて、

走る姿はアチャコになっとります。

(注釈)アチャコとは花菱アチャコ氏のことです

多分高齢者しかピンとこない走り方でありましょう。

 

途中赤信号で1回ストップ。。

「もう、早く青になってぇ~」

かみさん、足踏みしてます。

(お前はマラソンランナーか!!)

で、坂を下ってなんとか駐車場です。

残り時間1分。出口に車は並んでません。

「やったね、ほらね、間に合ったわよ」

大仕事を成し遂げたような誇らしげな安堵顔。

車に乗り込んでUターンして前を見たら。

1台の赤い車が出口ゲートにスーと。

 

ジャジャジャジャーン♪♪

ここはベートーベン運命が鳴ると 宜しいかと。

 

「ああああ、もう、県外車じゃん、やめてよ~」

「早く清算してよ~、なにモタモタしてるの~」

たかだか数百円の割引きにここまで熱くなるか?

で、順番きて、券を器械に差し込みます。

窓を開けて手を伸ばすが差し込み口に届かない。

ドアを開けようとしたが、障害物で充分開かない。

「ええい、くっそぅ」

で、窓から身を乗り出してなんとか差し込む。

金額表示は割増200円。

「ああああ、ほらぁ、あの県外車のお陰で時間切れじゃん」

「1分、たった60秒差で無料が200円よ、悔しいと思わん?」

「おう、悔しいのう」

(全然悔しくありません。200円がなんじゃい。わし、死ぬほど

しんどかったわ、炎天下にジー様走らすってどうなんよ)

 

 

 

大腸カメラは2,3年ごとにやっとります。

もはや経験10回以上のベテランですわ。

で、毎回100%ポリープ発見されとります。

 

内視鏡での切除は保険適用なので、焼け太りです。

保険金-切除費用=儲かる。

毎回こうなります。ヌハハハ

 

こうなるともはや、ポリープ培養したくなります。

キノコ栽培業者みたいなもんです。

「小遣い稼ぎに明日ポリープ取りに行こっと」

てなもんですわ。

 

先日は3個見つかり3個とも取りました。

数が増えると保険金も増えるといいんじゃが

そうは甘くありませんな。

 

保険金請求には担当医に請求書類を

書いてもらわねばなりません。

書類ちゅうてもA4用紙1枚だけです。

手術内容にチェックを入れて

クリニックのハンコを押してもらうだけです。

これが5000円です。

1分もあれば書けるでしょうに。

高けえとは思いませんか?

☑を1ついれて、クリニック印ポンと押して5000円。

保険会社は事務職員に書いてもらっても良いと

言っているくらいの提出書なのに5000円。

しかも1週間後に取りに来てだと。

何勿体付けてんの?

保険会社2件だけどアフラックはコピーでいいから

アフラック好き、チュ♪

 

今回は予約を入れる時に失敗しました。

「どうも腸の調子が悪くて・・カメラしてください」

こういえば良かった。

「別に具合悪くないけど定期的にやってますから」

これで1万以上高くつきました。

 

「カメラを入れたい理由は何ですか?

腸の調子が悪いのですか?」

たしか予約時にこう聞かれたのを思い出した。

頭の回転が鈍くなりました。アア~。

 

 

 

 

映画「エルヴィス」が封切りされた。

思い起こせば中2の時、「ラスベガス万歳」を観て以来

僕にとって彼は永遠の憧れになったのであります。

太りまくった時期もぜんぜん許せるのです。

天地真理のケースとは違うのであります。

数々の映画チケット半券も捨てられんのです。

それぞれにまつわる思い出がありますし・・。

42歳で亡くなった時は、わしの青春も死んだなと。

ここでいかに僕がプレスリーのとりこであるか

講釈垂れてもだれも聞く耳持たないと思いますんで、

黙っとります。

とにかくです。

なりたい男№1なのです。

なりたい声質№1なのです。

したい髪型№1なのであります。

毛髪ボリューム全然無いですけど。

観ねばならん、これはもう使命感みたいなものでして。

 

「昼一のチケット売り切れると困るから、はやく行こうよ~」

気もそぞろな僕は食器を洗う妻を急かします。

かみさんいわく、

「買えまくるわよ、行くのはジー様連中ぐらいよ」

「あほか、プレスリーだぞ。この世で知らんものはおらんぞ

多分チケット売り場行列だし」

 

人は亡くなると、もはや忘却の彼方ですなぁ・・・

満員どころか、ガラガラのガラ空きで・・いやはや・・

観客は僕ら夫婦以外、4人しか座ってないし。

プレスリーの映画だぞ。くっそぅ

みんな、興味無いんか~、

怒りがふつふつと芽生えちゃいます。

かみさん言います。

「怒ること自体、意味判らん、あんたがおかしい」

コロナ対策のための1個空け座席が空しくみえます。

 

世界史上もっとも売れたソロシンガーも45年経つと

もはやこういう状況になるわけね・・・切ない・・・

 

観終わって感想を一言いえば、

「エンドロールがくそ長すぎる。ちゅうか、長くてもいいけど

その間、流れ続ける曲がなんでプレスリーじゃないんだ。

プレスリー自身の名曲を流さんかい。」