「こうあるべき」
「普通こうやるよね」
「当然でしょ？！」
と
自分が｢絶対にそれが正しい！｣と
信じていたことほど、
それができない時に、
めっちゃ落ち込みません？？
励みになる言葉も
痛みの言葉として降り注ぐことがあるよ～
って話。
＊＊＊＊＊
教諭時代、私たちは
「幼稚園に入る前にオムツを取って来てくださいね」
とお願いしていました。
今はどうなんだろう？
今もそうなのかな？？
たぶん今は、時代も変わり、
だいぶ個人の成長を尊重しているから
「もしもトイレが自分でできなくても
園でトレーニングするから、
そのまま入園させても大丈夫ですよ！」
と言ってくれる園も多いんじゃないでしょうか。
当時、私が勤めていた時代は
「オムツが取れる年齢が、年々遅くなってきている！」
「取れないのは大人の怠慢だ！！」
と言われていました。
そんなこと言われたって～～！！
だから、
何とかパンツで入園することを目標に
「幼稚園に入る前にはオムツを取って
自分でトイレができるようにして来てください。」
とお母さんたちにお願いしていました。
入園した時にオムツが取れていなかったら、
お母さんたちを励ましたりアドバイスしたりしながら
無事パンツになれるよう指導していたので
「ほらね、大人が頑張れば、
ちゃんとできるじゃん！」
と思っていました。
今思うと、
大人が頑張っても、その子の成長のタイミングが合わなければムリだよね、とわかるので
恥ずかしいんですけどね。
「なあ、オムツ取れた？」
「おう、当然やろ。ところでオムツってなんや？？」
その後
私は幼稚園を退職しました。
その後こどもが産まれて、
幼稚園へ入園させる年齢になりました。
そこで驚愕の事実が発覚。
そう。
あんなにお母さんたちに
指導していたハズなのに
自分の子のオムツが取れていない。
ふんふんふ～～～ん♪
周りの子は、入園を考え出した頃に、次々とパンツへ。
だんだん数少なくなっていったオムツ仲間同士
「大丈夫！早生まれだと、遅いこともあるよ～」
「頑張ろうね～」
と慰め励まし合っていた子のオムツも順調に取れ、
気付いたら
あ、あれ？取れていないの
ウチの子だけ？？？状態に。
え？オムツって卒業するもんなの？！
もうね、こうなったら笑えないんですよ。
周りに何を慰められても、聞こえないんですよ。
「なんでウチの子は取れないんだろう？？」
「私がダメなの？子どもがダメなの？」
「何がいけないの？なんで？なんで？」
「なんで、あんなにやってたのに！！」
とオムツが取れない事実を目の前に
何がダメなのかの理由を探して
散々落ち込み悩むわけですよ。
ぴえん。
そんな後ろめたさ満載で我が子が幼稚園に入ったのですが、
「もしかしたら…
お友達がトイレに行っている姿を見たらやる気になるかも…」
とかすかな希望も思ったけれど
そのかすかな希望をよそに、
●わが子は全然トイレに行こうとしない
●ダダ洩れ状態でもニコニコしている
●怒られても全っ然、響いていない
そして、先生から電話がかかってくると
すみません！と平謝りの私。
そんな時、
自分の心の中から聞こえてくるのは
「オムツが取れないのは、大人の怠慢だ！！」
と、幼稚園時代に言われていたこの言葉。
あ～どうしよう…
あの時は、この言葉があったから
「だからこそ、子ども達のために頑張ろう！」と思えたし、
｢どうやったら、この子はパンツになれるかな？｣
と考えて行動することにも繋がって、
励みになっている言葉だったハズなのに！
それができない母になった時、
その言葉は、
とても苦しい言葉となって
自分に降りかかっているのです。
このように、
役割や状況が変わると、
自分のとってプラスの言葉も
マイナスの言葉になることもありますね。
強く信じている言葉ほど、
自分にとって足枷になる場合もあります。
そんな時は
｢どんなことを強く信じているんだろう？｣
と振り返えってみるのもいいと思います～。
《関連記事》
思い通りにならなくてイライラする？そんな時はコレを分けるといいよ～。
「こんなもんだよね。」と思った時は、自分の理想が隠れている！
NLPを知り、コーチングに活かす【心の講座】
１対１の対話で自分の正解を自分で見つける【コーチング個人セッション】
PTA講習会・研修会・イベントなど受付中！お問い合わせはこちらから お問い合わせフォーム
家庭や教育現場にコーチングを活かす団体に所属しています一般社団法人シーズグロースコーチング