上越市は観光関係3セクを持ち株会社の下にまとめとトップに民間の人材を充てる
上越タウンジャーナルが3月28日に掲出した「公募の三セク持株会社社長に伊藤利彦氏(67) 」は、新潟県上越市が3月28日、公募していた第3セクターの持株会社の社長候補に、同市出身で元JCBトラベル副社長の伊藤利彦氏(67)=東京都小金井市在住=を選任したと発表したと報じる。この日、記者会見した伊藤氏は「魅力ある体制を作りたい」と抱負を語ったとか。昨年10月、同市は50%以上を出資する観光関係の三セク7社で持株会社設立準備会を設置しており、会社の名前を仮称「J─ホールディングス」と決めていて、昨年末から持ち株会社の社長候補を昨年末から公募したところ、23人の応募があったとか。書類審査、面接審査を経て選ばれた伊藤氏は現在の上越市本町1丁目の出身で、県立高田高校、東京大学経済学部を経て三和銀行に入行し、支店長などを歴任して8年には旅行会社、JCBトラベルの代表取締役副社長に就任しており、退任後はJCB北海道の監査役などを歴任したとのこと。市は選定理由を豊富なマネジメント経験と幅広い人脈のほか、出向先の企業で経営改革に取り組んだ実績があること、上越市出身の伊藤氏が故郷の発展に寄与したいとの強い意欲や熱意があることとしているとか。伊藤氏は記者会見で「上越の役に立ちたいと思った。経営は厳しいかもしれないが7社が知恵を出しあって黒字体制を確立し、上越の魅力を高める存在にしたい」と意欲を語り、村山市長は「選考の中でも評価が高かった。これまでの経験からその手腕やリーダーシップを期待したい」と話したとか。持株会社は同市の第3セクターの整理統合策として今年8月に設立される予定で、伊藤氏は設立と同時に社長に就任するとのこと。
キリンからメルシャン軽井沢美術館を地元の町が取得
信濃毎日新聞サイトが3月29日に掲出した「閉館のメルシャン美術館跡地 御代田町土地開発公社が取得 」は、北佐久郡御代田町は28日、23年11月に閉館したメルシャン軽井沢美術館などがあった同町馬瀬口の土地2万8677平方メートルを、町土地開発公社(理事長・茂木祐司町長)がメルシャン(東京)から1億820万円で取得したと発表したと報じる。町役場で会見した内堀豊彦副町長は「明確な使い道は決まっていないが、軽井沢町に続く幹線道路沿いでもあり、活用価値が高い(と判断した)」と説明したとのこと。美術館はウイスキー蒸留所の敷地に、たる貯蔵庫群を改修して7年に開館され、ピーク時は年間延べ約10万人が訪れたが、収益環境が厳しいとして閉館したとの由。メルシャンの親会社キリン(東京)の広報によると、同蒸留所ではウイスキー「軽井沢」を2000年まで蒸留しており、その後も貯蔵酒を出荷していたが、蒸留所は昨年3月で閉じたとのこと。敷地内の美術館や蒸留所だった建物など18棟(計延べ約5900平方メートル)はそのままで土地を取得し、建物の所有権を公社に移したとのこと。敷地は、町道を挟んで町立博物館「浅間縄文ミュージアム」の北東側にあり、町役場にも近く、内堀副町長は、活用の可能性として、工業用地、築40年以上で建て替えを検討中の役場新庁舎用地、地場産品直売所を挙げたが、検討の手法も含め未定とか。町によると、美術館の継承先をメルシャンに探してもらっていたが、見つからず、同社から昨年11月、町側に取得希望の打診があり、町議会にも相談して取得を決めたとのこと。町企画財政課によると、建物を取り壊す場合の費用は概算で1億円で、取得費と合わせても「更地で購入した場合の相場より大幅に安い」としているとか。
減税の河村名古屋市長が継続
日経サイト東海・北陸ページが3月29日に掲出した「「河村減税」何変えた 名古屋市長選4月7日告示 」は、河村たかし市長(64)の任期満了に伴う名古屋市長選が4月7日、告示され、21日に投開票されるが、2期目を目指す河村氏に、自民、民主の地方組織と共産党がそれぞれ擁立する2候補が挑む三つどもえの構図ではあるものの、事実上は河村市政に対する「信任投票」の色合いが濃いと報じる。観光PRや中央への発言力で効果を上げた河村氏だが、市議会との対立が続いた4年間を伝える。市が25年度予算案に盛り込んだ保育料の値上げを巡っては、5.1%値上げして4億3000万円強を増収する市の方針に対して、自民や民主が「市民サービスを低下させて減税の原資にするのは許さない」と反対したとのこと。市長選では目立った争点が少ないこともあり、減税政策の是非が浮上しており、立候補を表明した元自民党市議で自民、民主両党の愛知県連が推薦、支持する藤沢忠将氏(43)は「減税政策は名古屋の経済活性化につながっていない」と批判し、公約では中小企業支援などの成長戦略を強調したとのこと。共産が擁立する元愛知教育大非常勤講師の柴田民雄氏(48)も「減税の恩恵が及ぶのは大企業や富裕層だけ」と話しているとか。また、地方自治体による独自の減税は事実上18年の地方財政法の改正で認められているが、減税をする自治体が同時に起債をするには総務省の許可が必要であり、これまで独自に減税をした自治体が起債を許可されなかったケースはなく、22~24年度は名古屋市の起債を許可してきた総務省だが「25年度については、名古屋市から許可の申請が来てから精査する」(地方債課)と明言を避けているとか。河村氏は減税とともに、議員報酬の半減にも手をつけ、年間約6億円の費用削減に成功しており、また、23年からは市民らが市の事業を評価する「事業仕分け」を始め、子育て支援手当などが「廃止」、高年齢者が割安で公共交通機関を利用可能な「敬老パス」などが「見直し」と判断されており、こうした一連の改革を「行政のスリム化につながった」として評価する声はあるが、河村氏が主張する減税の経済効果を認める専門家は少ないとか。市財政に与えるマイナスも無視できず、市の見通しでは、歳入から歳出を差し引いた財源不足(赤字)額が26年度に108億円、27年度で114億円、28年度は161億円と拡大する見通しで、「河村さんが市長でなくなれば、すぐにでも減税をやめる検討に入るだろう」と語る幹部もいるとか。
朝日新聞デジタルが4月21日に掲出した「河村氏、3度目の当選確実 」は、名古屋市長選市民税減税の是非が最大の争点となった名古屋市長選が21日投開票され、現職の河村たかし氏(64)が新顔2氏を破り、出直し選を含め3回目の当選を決めたと報じる。昨年度から始まった市民税5%減税は当面、継続する方向が固まったと記事は伝える。減税のほか、市長給与削減や議員報酬半減など、河村氏は自ら掲げた改革路線を2期目も続けていく構えとか。投票率は39・35%で、前回より14・79ポイント下がったとのこと。河村氏は21日夜、市内で記者団に対し、「明確な民意が出た。政策の選択を市民がしたということで、これは実現させないといけない」と、2期目の市政運営に向けた意欲を語ったと記事は伝える。選挙戦は、現職の河村氏と、共産推薦の元愛知教育大非常勤講師の新顔、柴田民雄氏(48)、自民、民主の県連から支援を受けた前自民党名古屋市議の新顔、藤沢忠将氏(43)による三つどもえの構図で、減税継続を唱える河村氏に対して、新顔2氏は減税廃止を主張したとのこと。
青森県の分収造林事業も直営へ
河北新報サイト青森ページが3月27日に掲出した「青森県・農林公社 来月8日解散 」は、民事再生手続き中の青い森農林振興公社(青森市)が26日、青森市で通常総会を開き、4月8日に解散することを決めたと報じる。債権者の青森県と日本政策金融公庫に対する弁済が同日終了するためで、県と公益社団法人あおもり農林業支援センターに、事業を引き継ぐとのこと。公社は、1月に認可された民事再生計画に基づき、分収造林事業を4月1日付で県に譲渡しており、同時に、整備した森林による代物弁済などで7億円を県に返済し、8日には公庫に現金4億円を返し、計11億円の弁済を終えるとの由。公社の債務額は367億円で、残りの356億円は、県の債権放棄などにより弁済が免除されるとのこと。解散方針は、公社に出資する市町村や農林団体関係者50人が総会で了承され、解散後は清算法人に移行し、9月末に清算手続きを完了させるとのこと。債権放棄で生じた巨額の損失について県は、「第三セクター等改革推進債」の活用で圧縮を図るとか。整備した森林の販売収入を地権者の契約者と分け合う分収造林事業でも、県側の収入割合を高めて利益を確保する方針で、割合見直しは契約者側の減収につながるが、26日現在で契約者1034人のうち877人(85%)が同意しているとのこと。