吹田・関大前 「静心庵」・僧侶の淨華です
法事に招かれた時や、急なお葬儀やお通夜の時に、
またお墓の話や諸々の仏事のことを、近くに気軽に聞ける人がいない。
そんな時のお助けになればと思って書いています。
仏事の決まり事などは、各宗派によって様々に違うものです。
ご自身の宗派に従って下さい。
あくまで、こちらに書かせて頂いているのは、浄土真宗の仏事・行事・作法の事
となりますので必要なところだけ、読んで下さいね
さて今回は「通夜参列の心得」についてお話します。
通夜は、遺族やごく親しい人々が夜を通して、亡き人を偲び、
静かにご遺体を見守るという厳粛な場です。
そして、身近な人の死という現実を謙虚に受け止め、日ごろ忘れがちな
生死(しょうじ)の問題(亡き人からの問いかけ)について深く考える時でもあります。
通夜はこのような大事な席です。
知らせを受けた時には、出来るかぎり出席するようにします。
通夜開式には遅れないように出向くことも大切です。
受け付けがあれば、御香資(法事の時の包みもの)を差し出します。
御香資とは、仏前にお備えする香に変わる金銭という意味です。
表書きには「御香資」か「御香典」または「御香料」と書きます。
決して「御霊前」とは書きませんのでご留意ください。
御香資は、受付の方が読みやすいように相手側に向けて差し出します。
受付がない場合は、喪主または遺族の方に差し出すか、仏前に備えます。
仏前に備える時は、自分の方に向くようにします。
通夜に参列する時の服装は、取り急ぎの弔問とは違いますので
ある程度服装を整えます。
地味なものできちんとしていれば、正式な喪服でなくてもかまいませんが、
最近では略礼服(男性は黒のスーツ、女性は黒のワンピースやスーツ)で
参列する人が多くなっています。
【仏事の豆知識】過去の記事も参考に
■法事の時の包みもの(お金を入れる封筒)について
■法事の時の持ち物と服装について
■念珠(数珠)について
■お焼香について
■お墓の正面に刻む言葉は
■鈴(りん)について
■とり急ぎの弔問について
■お墓と迷信について
■納骨について
■お墓とは
■法事のこころ
■彼岸会のこころ