九尾の狐が飛び出した!? ”殺生石が真っ二つのコト 0307” | かんながら

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旅の記録です

なんと、すごいニュースを目にした。

 

「那須の殺傷石が真っ二つに割れた」

 

 

きたよ。

この東大寺の修二会、真っ最中のこの時期に。

 

 

 

 

訪れたのは一昨年の夏(九尾の狐と陰陽師 〜玉藻の前という天竺から来た美女)。

 

 

殺生石の伝説は、
 
尾の狐は、玉藻の前という天竺・唐から来て朝廷に仕えた美女、玉藻の前。
「偉いひとを殺す」という悪事を働いていたが、安倍泰成に見破られて那須野が原に逃げてきた。
上総介、三浦介に退治されるが石になってなお毒気を放って人や動物を殺した。
源翁和尚が大乗経をあげると、一筋の白煙とともに玉藻の姿が現れ、石は3つに割れて飛び散った。
ひとつは岡山、ひとつは会津に、など各地に伝承がある。
 
というものだ。
 
ちなみに、殺生石伝説は、大津祭りでは、「殺生石山」という曳山となっているし、能にもなっている。
こちらでは
 
鳥羽院に寵をうけた玉藻御前は実は金毛丸尾の古狐で、帝の生命を縮めんとしているのを安部泰親に発見され、東国に逃げ上総国三浦之介に退治され、殺生石となる。そして那須野ケ原で農民を悩ましていたが、玄翁和尚の法力で解脱(成仏)する。
 
とある。
 
ふーん。「偉い人を殺す」っていう悪事。
朝廷に入って。
ほーー。
 
そして成敗するのは陰陽師安倍泰成。
 
なんか、似すぎていないか。
陰陽師安倍某のやることに狐が絡む構図。

 

そして、三つ石なんだ。
 
三ツ石。
わたしにとっては3つの石のサインは沖縄の台所にもれなく祀られている火の神「ヒヌカン」である。
そしてわたしのイメージでは、「荒神さん」と同じと思っている(恋しくて 〜葛の葉をたどる旅)。
 
 
福井の三ツ石は閼伽井戸にあった。その井戸の水は「鵜の瀬」を経て、東大寺二月堂へと送られる。
三ツ石は、まだよくわからないけど、壮大なテーマになりそうな、島の香りのするサインなのである。
 
と、書いている。
 
そう、東大寺の「お水取り」は、福井の三ツ石、神宮寺の閼伽井の水が「鵜の瀬」から送られることからはじまる。
3月2日にここから送られる水は10日かけて、12日に東大寺の二月堂に到着する、と言われる。
 
 
今って、まさにお水が送られている真っ最中の時期なのである。
 
しかも、「鹿」と「飛鳥」ってキーワードも出てるじゃん。
 
 
そういえば、大神島でも「九尾の狐」の美女をみたからね。
「しっぽ」を下ろすと奇跡が起きるらしいよ(謎)。
彼女とは、ついこのあいだ、「人蛇婚伝説」のあるはりみず御嶽にお参りしたばかり(風向きが変わるとき 〜英霊たちと南の島へ)。
 
 
「九尾の狐」は、南方熊楠が、昭和天皇に御進講した際に示された絵によると、「うがの尾」(うつぼ、くず、そして、くす〜”九尾の狐と陰陽師〜玉藻の前という天竺から来た美女”)。
この本体は、フジツボが寄生した、セグロウミヘビ。
つまり、久高島で、神女だけしか扱えない、イラブー。
 

南方熊楠顕彰館HPより)

 

 

 
南方熊楠のこの「ウガの尾」の絵をみてから、わたしの中では、「九尾の狐」は、「島の女」である。
島の女。
 
神武天皇のお母さんだって「島の女」である(葛の葉をたどる旅の結末は、なんと琉球王朝へ)。
 
そうだった、神武天皇。
まさに飛鳥で、わたしが「本当の夢淵!!」って思った「玉藻橋」(飛鳥の里にいた神は 〜川口由一さんの乾坤塾(その2))。
 
 
夢淵は、「神武天皇が大和を平定するとき、お酒の入った瓶をに沈め、翌朝、酔魚が浮流すれば勝利をしたという瑞徴であると占われた場所」だっていうんだから。
その夢淵は、今は縁が途切れたなにわの審神者(さにわ)との縁のはじまりの場所だった(真名井の縁の伊勢神宮〜橿原神宮〜罔象の女神〜大神神社に続く旅まとめ【その2】)。
 

 

真名井の秘密ももう出たよ。

 
「ひょうたんは いつもぶらぶらしているが くびのまわりに しめくくりあり」
ヨギの治療師がおばあちゃんから聞いていたというその歌(瓢箪から駒が出て、さて、次は? 〜成田山・星供養)も、「海人族=鹿」のことを暗示する。
 
 
だって、東大寺には「鹿」が飼われてるからね。
 
 
 
大神島にいくきっかけになった、大石林山の「虎の口洞(虎の口ガマ)(虎の口に入る?)」に呼ばれたのは、今帰仁の不思議おじさんとの出会いがきっかけだった(瓢箪から駒が出て琉球王朝、そして、その先へ?!)。

 

 

ウミヘビ。
 
 
わたし、「御用」が終わったらどうなっちゃうんだろ。
そろそろ、「小さなしあわせを大切に」生きたいって思うんだけど。
 
 
 

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