交番に到着し

車を駐車場に駐めていると


二人の警察官が建物の中から出てきた。



「お手数をおかけしてしまいすみませんね」



「いえいえこちらこそ。お世話様です」



そう言いながら車から降り

互いに会釈を交わす。



「それでですね…。

この車なんですが…見覚えはあるかな?」



警察官が1台の車を指さし

息子に問いかけた。



あ!

白い車!!



ん?ちょっと待って…?


これって…


セダンじゃないじゃん!!チーン



衝撃!!



えっと…これは…


ハッチバックと言われる

形状の車…です…よ…ね…?滝汗



驚きながら息子の方を見ると


息子も記憶の中では

すっかりプリウスのような

セダンの車を思い浮かべていた様で

狐につままれたようなハテナ顔驚きをして



「あれ…?思っていたより小さい…」



とかなんとか小声でつぶやいている。



「そうだね…。

咄嗟の出来事だったし見間違えていたとしても

無理もないかな…」



警察官はそんな息子の気持ちを慮って

優しく受け答えてくれた。



いやいや、でも警察官さん…


確かに息子の記憶では

完っ全に白いセダンだと信じて

疑っていなかったわけだけど…


前回の聞き取り調査のとき


息子の証言を裏付けるように

防犯カメラを確認した上で


“該当車種は白いセダンだと思われます”って


言ってたよね?…滝汗


あれはなんだったのかな…?



口にこそ出さなかったものの

私のその疑問を払拭するが如く

警察官は言った。



「実は、事故後に運転手が車から降りて

息子さんと話をした後

車を発進させようとした際に

後ろから1台の白いセダンが

追い抜いていったようなんです。

おそらくそれと見間違えたのかなと…」



うーーん真顔

ちょっと無理がある気がするけど…


…OK!

もうそういう事にしておこう!


防犯カメラも古くて解像度も低いって

言ってたしね。


とりあえず車のことは一旦置いといて…


私たちは交番の中へと入っていった。



いよいよ…!!


事故の相手とご対面。



息子は相手を“60代くらいの白髪の男性だった”

と言っていたが


目の前にいる男性は70…は

いってそうに見えた。


そして白髪でメガネをかけている。



男性は私と息子を見るなり



「この度は本当に申し訳ありませんでした」



と深深と一礼しながら謝罪した。



「あ…いいえ…」



私はそう言いかけたものの


いいえはおかしいか!

こういう時

なんて答えたらいいんだろうか?滝汗

正解がわからん…


と軽く混乱。



「あ…はい…」



とすぐに言い直したものの

それもなんだかしっくりとこない。


我ながらなんとも不甲斐ない母親だチーン




と、ここで警察官が息子に訊いた。



「相手の人はこの人で間違いないかな?」






「………驚き




……!!ポーンポーンポーン



息子、まさかの無言。



おいおい…滝汗



嘘でしょ…?


やめてよ?


違うとか言い出さないよね…?


おそれていた一抹の不安が私に襲いかかり

まさに滝汗になりながら

じっと息子を見つめた滝汗




「……えと…ええと

            …うーーん驚き




明らかに困惑して

考えこんでるがな!!チーンチーンチーン



気まずい沈黙が流れる。


すると、相手の男性が1拍置いてから 

呟くように言った。



「…あの日はたまたま

眼鏡をかけていなかったので…」



私の記憶のレーダーが

ピコーーン!!と波打った。



「そう言えば!

相手の方はメガネはかけていなかったと

息子が言っていました!」



私の言葉に警察官がすかさず反応し



「ではメガネを外してもらえますか?」



そう問いかけると

男性は静かに応じてメガネをはずした。


…と!


今度は息子がピコーーン!と反応!



「あっ!そうです!この人です」




…ふぅ滝汗


ようやっと点と線が繋がった様子。


もう母ちゃんね

さっきからずっと心臓バクバクだよ!



すると改めて男性が謝罪をしたので


今度は私も少し話をした。


実際息子に大きな怪我はなかったものの

帰宅後、多少足を痛がっていたこともあり

念の為に病院へ連れていったこと。


できたら

連絡先を息子に伝えて欲しかったこと。


それを聞いていた警察官も

補足をするかのように話を続けた。



「相手は言ってもまだ子どもさんだから

いくら大丈夫だと本人が言っていたとしても

そういう時は親御さんに連絡をするなり

警察にも連絡してくださいね」



男性は再度深深と頭を下げた。




その後、

男性の車は車両検分が行われた。


息子がどんな体勢で

車のどの部分に

どのようにぶつかったのかを

細かく確認していく。



これこそ咄嗟のこと過ぎて

本人はうろ覚えだろう…。


そんな鮮明に覚えている訳がないと思ったが



とりあえずその時の体勢を再現してほしい

と、言われた息子は



突然、

豪快にふっとんで

倒れてみせたのであるチーン



もうね、ズザザザーー!つって。


大袈裟じゃなく

ほんとにズザザザーー!って転がった。



ここにきて想定外の迫真の演技チーン



ぎゃーーー!!ゲッソリ

ダウンジャケットがぁあ!

やぶれるーー!!

やめてーーー!



咄嗟の行動に

私も警察官もびっくりして

慌てて息子を起き上がらせた。



「ありがとう!

本当に倒れてみせてくれなくても

大丈夫だからね💦

こんな感じにぶつかったっていう体勢で

止まってくれるだけでいいんだよ」



「あ…そうなんですね…驚き



そんなこんなで

色んな角度からの写真を撮られ、

この日は交番を後にした。



そして翌日。


相手の男性は我が家を訪問し


声を震わせながら



「冷静になって考えてみれば

親御さんに連絡することは当然のことで…

本当に申し訳なかったです」



そう言って

改めて旦那と私に謝罪をしてくれた。



「いえいえ、今回は息子の怪我も

大したことがなかったので大丈夫です。

きっとお互いに

動転してしまったんでしょう」



私たちはそう答え、

この件はこれにて一件落着となった。

正確には実況見分など

まだ終わっていないこともあるが

気持ちの面では一件落着。



今回のことは

何より息子が軽傷だったので

私も旦那も冷静でいられたが


もしも骨折をしていたり

もっと重大な怪我をしていたら

状況は色々と違っていただろうし

受け止め方も全く違っていたと思う。


不幸中の幸いだった。


あとほんの僅かでも

車のスピードが出ていたら…

状況は一変していただろうと思うと

心底ゾッとする。


本当に怪我が大したことなくて良かった。



思えば、以前ブログにも書いたように

私自身も幼少期に交通事故に遭い

ちょっとした命の危機に直面しているし



旦那も原付バイクで事故って

足を複雑骨折するなど

大きな事故を経験している滝汗



夫婦、親子揃って

それぞれ交通事故に遭うなんて…チーン


どんな確率だよ…。



改めて子どもたちとも

交通ルールについて話をし、

交通安全に気をつけていかないといけないなと

気持ちを引き締めた。



今回の“息子の交通事故”ブログは

これにて終了です。


ご心配をおかけしました🙇‍♀️







クローバー私の乳がん記録クローバー 

ステージⅢC
ルミナールB
HER2…陰性
ki67…28.8%
リンパ節転移数…16/27

2021年
11.5 
乳がんの告知
12.7 左乳房全摘手術+リンパ節郭靖+同時再建(エキスパンダー挿入)

2022年
1.18CVポート造設手術

1.26抗がん剤治療開始(FEC・6クール)

6.1抗がん剤治療開始(ドセタキセル・4クール)

8.20 ホルモン療法開始(タモキシフェン)
9.8
左乳房再建手術(インプラント)

11.2放射線治療開始(全25回・50グレイ)

※2回やったところでコロナに罹患し中断

11.17 放射線治療1回目から再開(全25回)
12.23 リュープリン注射(24週間製剤)

2023年
1.20ベージニオ服用開始左差しイマココ