BLADE RUNNNER 2049 (2017)
前作『ブレードランナー』を監督したリドリー・スコットの
『エイリアン:コヴェナント』を久しぶりに観て
この『ブレードランナー2049』を映画館で観て以来、
また観たくなって、ずっと買ったままにしてたDVDをやっと観たんですが(^^;
六年前に久しぶりに前作を観たのも↓同じような流れでした。
このブログにぶっちゃけてますがw
『ブレードランナー』はボクにとっては眠気を誘う作品でして、
35年振りの続編となった本作を映画館で観た時は、
爆睡してた時間の方が長かったような気がします^^;
だって今回観て、記憶にないシーンばかりでしたから(笑)
ただ、今回は仕事疲れが残ってるタイミングで観たものの
2時間43分という長さを感じずにずっと起きて観ることができました^^
ただし、面白かったワケではありません。
劇場公開時のブログ✑⤵
本作、評論家からも一般客からも評価が高いので言いにくいところはありますが、
ボクにとっては「やっぱりつまらない作品やった」と言わざるえません。
なので、本作がお好きな方はスルーして下さい<(_ _)>
ボクがたまに映画について文句を言いたくなるのは、
高評価の作品にもかかわらずつまらなかった時なんです。
ボクは基本好きな映画のブログしか書きませんが、
今まで文句書いた映画ブログは
『007スカイフォール』『インターステラー』など評価の高い人気作です。
評価が高い作品やからこそ、文句言いたくなるんです←
しかし、本作のユーザーレビュー見たら
8割方以上の方が絶賛していて驚きます。
(オレがおかしいんか?)みたいなw
まぁ映像はいいから、そこに高尚なものを感じたら惹かれる方も多いんでしょうね。
でもボクは映画は動きが大事やと思うので、
まるで絵画を見せられてるような本作は
映画として自分は受け入れられないですね。
ポイントポイントならいいんですが、
本当に最初から最後まで思わせぶりで静かな映像を見せられて
まるでヴィルヌーヴ監督のマスターベーション映画ですよ。
美しい映像を撮って悦に入ってる監督が想像できて気持ち悪い。
そこには観客を楽しませようというサービス精神は感じられず
(分かる客に分かればいい)みたいな
上から目線を感じてしまうんです。
でも映画って、特にメジャー大作はそれじゃ駄目やと思うし、
考えようによってはメジャーな大作をこういうノリで作ってることが凄いと絶賛されてる方も多いと思うんですが、
結果的には赤字やったんやから、これはやはり失敗作やと思います。
前作は早すぎた傑作として興行成績は振るいませんでしたが、
『ブレードランナー』がもはやアイコン化して久しい中で作られた続編が赤字じゃ
失敗ですよ。
最近のネット記事で本作を監督しなかったことをリドリー・スコットが後悔してる、
みたいなのを読んだんですが、
今回観返してみて、やっぱりスコット監督が撮るべきやったと思いましたね。
監督をつとめたドゥニ・ヴィルヌーヴの『メッセージ』は好きやったから期待してたんですが、
映像はさすがに素晴らしいものの、
その映像に自信があるのか、
なんか思わせぶりな演出がずっと続いて一向に盛り上がらない。
まぁ前作もそういうとこあったけど
今回はまるで‘高尚なものを見せてやってる感’が充満してて
若干イライラしてしまうレベルでした。
それでもキャストはいいからまだ観れるんですが、
一番楽しみにしていたアナ・デ・アルマスちゃんが
人間でもレプリカントでもない
ただの慰み物の映像でしかないって‥
それじゃアルマスちゃんの無駄遣い。
いや、そういう映像やからこそアルマスちゃんの美貌が活きてるのは確かやけど、
結局 映像でしかなかったってのはいかがなものか?
これだけ長ければアルマスちゃんのキャラに実体を持たせるストーリーの膨らませ方もできたと思うし、そうして欲しかった。ワンシークエンスだけそういうシーンもあるけど、あれじゃ物語的な発展はない。
映画館ではほぼ寝てたからピンときてないところもあったんやけど←
今回全編しっかり観て悪い意味で驚いたのは
レプリカントが子供を生んでいたという設定。
これはいくらなんでも無いでしょう…。
しかもそれがまるで奇跡によるものみたいな話になってる。
アンドロイドに奇跡が起こって子供が生まれたなんて
あり得なさ過ぎて、この設定でSF映画として破綻してるレベル‥。
そもそもブレードランナーって、人間になれないレプリカントの悲哀を描いてるイメージやったのに、そのレプリカントに人間まがいの生殖機能があるって
根本的なテーマ性を破壊してるに等しいと思いました。
ボクはけっこう映画のトンデモ設定は許容できるタイプなんですが、
そんなボクでもドン引きですよ。
それでも今回の主役のレプリカントが
自分がレプリカントから生まれた子供じゃないのか?と中盤確信に近いものを得るあたりから盛り上がりそうになるのに、それ以降もまた淡々とした映像が続くだけ。
出番が少なかったからいいものの、ジャレット・レトのシーンなんか心底退屈。
セットとかはめちゃイケてるから、
そこでそれらしい会話してたら絵になるでしょ?!って
作り手が思って撮ってるように見えてホンマ気分悪くすらなる。
確かに映像は素晴らしいから、
その世界観に没入できた人が絶賛するのも理解はできるんですが、
レプリカントが子供を生む設定を受け入れるのはボクには無理。
ほんでラストはデッカードがレイチェルとの間にできた娘に会ってハイめでたし♪って、
35年も経って作った続編の答えがコレかよ‥、と。
『エイリアン:コヴェナント』ですら←
アンドロイドの暴走の恐怖を描けていたのに、
本作はレプリカントが妙に人間性を持っていて
人類にとっての脅威にも思えない。
かといってレプリカントと人間の共生までストーリーが昇華してるワケでもなくて、
一体何に感じ入ればいいのかボクには分かりませんでした。
ライアン・ゴズリングはさすがに上手いし、
出番は少なくともハリソン・フォードもよかった。
あらためて観ると、シルヴィア・フークスはキャラが立ってたな!
でも、レプリカントって溺死すんの?(笑)
しかも新型じゃ?ww
キャラ設定は不満やったとはいえ
アルマスちゃんの美しさ・可愛さはさすがでした!!
ところで―
結局 デッカードって人間なん? レプリカントなん?(笑)