古来より、
日本では神は万物に宿ると考えられてきた。
そして太陽・月・風・雷・山・土・川・海、
この世に在る全てを八百万の神と呼び、
その神々を崇拝する場所として神社が建てられた。
和布刈神社(めかりじんじゃ)は、
九州の最北端に鎮座する神社で、
関門海峡に面して社殿が立つ。
社伝によると、
仲哀天皇九年(約1800年前)、
神功皇后が神の教えのままに、
現在の朝鮮半島である、
三韓の征伐に向かわれ勝利した際に、
報賽の思召をもって創建されたと言われる。
御祭神は天照大御神の荒魂、
撞賢木厳之御魂天疎向津媛命
(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめ)」。
別称「瀬織津姫(せおりつひめ)」という月の女神であり、
穢れを祓う禊の神さま、
潮の満ち引きを司る「導きの神さま」とも言われている。
以上、和布刈神社HPより。
先日の6月21日の夏至に、
門司の和布刈神社に行きました。
神社から上を見上げると、
関門大橋の裏の構造がよく見えます。
ここは迫力満点の絶景ポイントです。
↓車を積んでいる船だそうです。
こちらも海の神々が集う場所と言われています。
もちろん次元の違う話なので、
探すことは無理というもので、
それは私たちの目を通して見える月や太陽、
火星ですら本来の姿ではないので同じことが言えるのです。
兵庫の廣田神社の御祭神です。
むかつひめとは天照大御神の別名であり、
廣田神社の説明では、
祭神は伊勢の天照皇大御神の荒魂であると伝えている。
当然に廣田が本元になりますので、
伊勢の参拝の前に、
廣田に行かれるのがよいでしょう。
なぜムカツヒメが祭神なのかというと、
やはり神功皇后の三韓征伐であり、
(これがなければ日本は消えていた)
その先では政治の移り変わりにおいて、
平安時代末期、
1185年の関門海峡の壇ノ浦の戦いです。
あれも義経が神に祈り満珠干珠の力を授かり、
海神の霊的な導きにより潮の流れが変わり、
義経の源氏側の勝利となったのです。
彼らはその為にこの場所に引き寄せられた。
この先々も歴史はここを中心に動くことになるのかもしれません。
(↓山口県下関の豊功神社より撮影)
このように何かしら政変が起こる時には、
見えない神々の働きがありますので、
それは過去の鎌倉の大津波にしても、
近いところでは、
東日本大地震でも同じ事が起こっています。
因みに義経は殺されたのではなく、
隣国へ逃れ生き延びて子孫を残しています。
あの大河ドラマの様な残酷な行為を、
日本人が安易に行う事はあり得ないのです。
こうした時代の移り変わり、
時の流れをセオリツと言いますが、
瀬織津とは大きな激動の流れを意味するもので、
それはこの地球の中においては、
水によって穢れを祓い、時を流し、
地球の進化を助けていく。
こういった働きを瀬織津の如くと言い、
私たちの棲む太陽系の星々は一丸となって、
この宇宙間をある目的地へ向かうために、
清らかに変化(進化)しながら移り進んでいくのです。
そして和布刈神社の説明では、
ムカツヒメの別名が瀬織津姫と書いてありますが、
ムカツヒメは天照大御神であり、
瀬織津姫は重要な祓戸の四柱の一柱でありますので、
天照大御神ではないです。
もちろん大きく言えば、
元は一からなるものなので、
完全に違うという事ではないけれど。
(↓東京府中の小野神社にて6月に撮影)
しかも水の神とはいっても、
単なる水の流れではなく、
大雨による河川の氾濫、激流、
山の上から一気に土砂と共に濁流を落とし地を祓い清める。
こういった大きな力の働きをする神を、
瀬織津比売といいます。
ようするに激流の如く流れる時代の節目に、
常に私たちは祓の神と共に流れていくことになる。
大祓いは長い年月をかけて様々な形で行われるにしても、
常に人の世はその繰り返しなのです。
(↓こちらは多摩市の小野神社で撮影)
そして和布刈神社では、
瀬織津姫を月の神と伝えていますが、
月には月の神が坐しますので、
これもまたよく分かりませんが、
満ち潮、引き潮という重力と引力の現象から、
この神社においては、
瀬織津姫を月の女神と呼ぶのかもしれません。
(↓多摩川を望む府中大橋を歩いて渡りました)
余談ですが、
東京は多摩川を挟んで、
府中と多摩に2つの小野神社があり、
双方ともに瀬織津比売が御祭神です。
和布刈神社参拝の前に、
府中の小野神社から多摩の小野神社まで歩きまして、
その土地の感触を確かめてきました。
古い文献からも伝えていますが、
やはり堅実で質素である府中が本元の様です。
この様に世界中の川の側には、
どこも瀬織津姫を祀るのが筋というものです。
和布刈神社では、
満珠干珠のお守りがあります(社務所は撮影禁止)
あと社務所の外側に、
関門海峡の名物フグにちなんだ、
可愛い福のおみくじが置かれていました
カッコいい狛さんでした。
満珠干珠の2つの島は豊功神社からよく見えます。
和布刈神社から車で20分程です。
いつまでも日本の平和をお祈り致します