初めにポポ山より、
記事を6回に渡ってThe Blue Islandという本を紹介します。
霊界通信です。
1912年4月14日深夜に氷山に衝突し、
船体は引きちぎられるように2つに折れ、
15日未明に沈没したタイタニック号ですが、
多くの人が冷たい海に投げ出され数分~20分で死亡したと記録に残っています。
この事故で約1500人が犠牲となり、
当時では世界最大の海難事故といわれています。
犠牲者の中に、ジャーナリストであったウィリアム・ステッドという男性がいました。
ステッドは溺死後に霊界と呼ばれる別次元に移り、
「ブルーアイランド」という美しい場所で生活を始めたという体験談を現世に伝えるために、
霊媒師を通して自動書記という形で霊界からメッセージを送ってきたのです。
生前のステッドは英国の現代ジャーナリズムの基礎を作ったといわれるほど、
社会的にも貢献した尊敬される人物ですが、
実は彼自身も霊能者として本を出版しています。
その彼が亡くなった後に、実体験として死後の世界とはどういうものなのか、
スピリチュアリズムとはなにか?というメッセージを、
霊能のある男性(ウッドマン)を通して娘(エステル・ステッド)に彼の思いを託したのです。
それ以降、ステッドが様々な内容を霊界から伝えてきた中で、
1922年にエステルが発表したThe Blue Islandという本が日本でも発売になりました。
(「タイタニック沈没から始まった永遠の旅」訳:近藤千雄)
私がこの本を手にしたのは5年程前ですが、
タイタニック号の事故についてはあまり書かれていません。
どちらかというと霊界についての話が多いです。
(ステッドが言うには、事故については交霊会で何度も話したから、
今回は詳しく話す必要はないと語っているので、
日本では発売されていない別の本に書いてあるのかもしれません)
ということで、翻訳をした近藤千雄氏も話しているように、
この本は霊界の知識、スピリチュアリズムの基礎が学べる本だと思います。
当時、彼は帰幽直後にブルーアイランドと呼ばれる場所に着いたわけですが、
ブルーアイランドとは亡くなった直後に案内される幽界という場所で、
そこはこの現世に近い次元に位置しますので、
私たちの暮らしとブルーアイランドでの生活はさほど変わらないのです。
次元の差とはこの現世と折り重なるように存在するのです。
そして死後もなお、魂の進化は続きます。
(それにはこの現世での生き方が反映されるので、今をどう生きるのかが大切です)
地球時間でいえば、人によっては千年、万年と、少しずつ自身を向上させながら、
また上の階、また上の界層へと、移動していくのですが、
これに関してはすべて個々の産土神の管轄となりますので、
本人の自由で移動できるものではありません。
なので生前から自身の産土神社への参拝は欠かせないものなのです。
しかし果てしなく広大な霊界の階層を思えば、
ステッド氏の霊界の体験談は霊界のほんの僅かな、部分的な話にしか過ぎません。
なのでこの本が霊界の全てではないことを理解した上で読んでいただけたらと思います。
興味深かったのは、近藤氏が文の途中で丁寧に説明文を入れていることです。
特に訳者あとがきでは「モーゼスの霊訓」など様々な霊界通信について語っていて、
これがなかなか面白い内容となっております。
おもしろついでといえば、本の中でコナン・ドイル氏が語っていた内容で、
>いずれにしても、キリスト教が説いている、大ざっぱで、面白くなさそうな天国とは大違いです。
と、話しているところなどなど、流石イギリス人のユーモアにはあっぱれです。
この時期の心霊本は今の時代の様に批判を恐れたり、
個人の損得勘定なく書かれているものが多く、
研究や調査も至って真面目です。
信じる信じないは自由ですが、
どんな人でも肉体の死を迎える時は必ず来るので、
自分では霊などいるわけがないと否定していても、
本心では自分が死んだら一体どうなるのか??
どんな人でも知りたいと思うのが本音なのではないでしょうか。
霊界の教えというものはいわゆる神の道ですが、
それも霊界の階層の如く学ぶ量は膨大です。
(霊界に仏教やキリスト教などの宗教は存在しません)
ブルーアイランドに書かれているスピリチュアリズムは、
その中のごく一部の知識であります。
霊とは怖いものではなく、いつかは誰でもユウレイ(霊体)になるわけですから、
本来なら生前からコツコツと心霊の基礎知識を学び、
霊界の理解を深めた上で、あの世に旅立つのが理想なのです。
スピリチュアルは単なる遊びや趣味ではなく、
死後も永遠に続く私たちの長い人生を、いかに良いものに充実していくか、
これからは、その為の知識を習得する時代へと変わっていくでしょう。
真摯に学びを深めていく仲間が一人でも増えることを願っております。
ポポ山。