その2タイタニック号の沈没直後・霊界通信 | ポポ山に祈りを込めて

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タイタニック号の沈没直後について亡くなった本人が語る。

ウィリアム・ステッド

 

地上時代(ステッドが生きていた時代)にスピリチュアリズムとの出会いによって驚くと同時に感動したのと同じように、私は、今度はこちらへ来てみて、地上時代に得た霊的知識が重要な点において100%正確であることを知って、驚き、かつ感動しました。そうと知った時の満足はまた格別でした。学んでいた通りなので、驚きと喜びを同時に感じたものでした。

 

と言うのも、根本的には絶対的な確信があったとはいえ、細かい点で不安に思うことが幾つかあったのです。それだけに、実際にこちらへ来てみて、それが "まさか”と思えるほど、私の予想を裏切って現実であることを知り、満足したわけです。

 

~省略~

 

何よりも私が驚いたのは、あの混乱状態にありながら(ステッドの死亡直後)、 他の溺死者の霊を私が救出する側の一人であったことです。私自身も本当は大変な状態にあったはずなのに、他の霊に救いの手を差しのべることができたという、その絶妙な転換は、率直に言って、まったくの驚きでした。その時の事情が事情でしたから、なぜだろう?なんのために?といったことを考える余裕はありませんでした。そんな疑問が顔をのぞかせたのは、少し後のことです。

 

落ち着く暇もなく、私をさらに驚かせたのは、とっくの昔の他界したはずの知人・友人が私を迎えてくれたことです。自分が死んだことに気づく最初の原因となったのはそのことでした。そうと知って、どきっとしました。

 

次の瞬間、私は自分を自分で点検しておりました。一瞬のうろたえはありました。が、それはホンの一瞬のことです。すぐに落ちつきを取り戻すと、死後の様子が地上で学んていた通りであることを知って、何ともいえない嬉しい気持ちになりました。ジャーナリストの癖で、一瞬、今ここに電話があれば!と、どんなに思ったころでしょう。その日の夕刊に特集記事を送ってやりたい気分でした。

 

以上が他界直後の私の意識的反応です。それからその反動ともいうべき変化が生じました。茫然自失の心境になり、やがて地上の我が家が気になりはじめました。その時点では、タイタニック号沈没のニュースはまだ入っていなかったはずです。ニュースを聞いたら家族の者はどう思うだろうか。その時の私の心境は、自分はこうして無事に生き続けているのに、そのことを知らせてやるための電話が故障して使いものにならないという、じれったさでいっぱいの状態に似ていました。

 

そのとき私は沈没の現場に来ていました。他界後のことを長々と述べてきましたが、時間的にはまだ何分も経っていなかったのです。地球のすぐ近くにいましたから、その現場のシーンがありありと見えるのです。沈没していく船体、ボートで逃げる船客、そのシーンが私を自然と行動に移らせたのです。救ってあげなくては!そう思った次の瞬間には、私は茫然自失の状態から覚めて、水没して肉体から離れていく人たちを手引きする役をしておりました。

 

その3へつづく