その5(最終)新しい場所で向上と進化を重ねていく | ポポ山に祈りを込めて

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今もコロナと向き合う医療従事者。

時々ブログ書いてます。

ありとあらゆる大小さまざまな人種がいます。

ウィリアム・ステッド

 

父と私、それに友人の三人で、さっそく見物に出かけました。その時ふと気づいたのですが、私は地上時代のお気に入りの普段着を身につけておりました。一体どうやって地上から持ち運んだのだろうかと、不思議でなりませんでした。

 

そう言えば父も、地上で私が見慣れていた服装をしておりました。何もかもが、そして見かける全ての人が、ごく自然、地上とそっくりなのです。

 

出かけてしばらくして一服すると、自然、話が地上と霊界の知己のこと、私にとっては私より先に他界した知り合いたち、父たちにとっては後に残した人たちの、その後の消息のことになりました。互いに情報を交換しあい、とくに私の場合は、この世界を支配している摂理についての教えを受けました。

 

もう一つ私にとって印象ぶかかったのは、その土地全体が青味(ブルー)がかっていることでした。英国は何色かと問われると返答に困りますが、強いて言えば、緑がかった灰色とても表現できましょうか。。が、この土地には歴然として色彩があります。文句なしにブルーなのです。明るい色合いの、濃いブルーです。住民や住居や樹木までがブルーという意味ではありませんが、全体から発せられる印象が ″ブルーの国 ″なのです。

 

そのことを父に訊ねてみました。(余談ですが、父は地上にいた時よりも動作がきびきびしていて、若返って見えます。父子というよりは兄弟のような感じすらしました) すると父は、この界層を包む光の中にブルーの光線が圧倒的に多く含まれているためにそう見えるのであって、ここは精神的な回復を得るのに絶好の土地なのだ、という説明をしました。

 

″まさか!″と思われる方が多いでしょう。しかし、よく考えてみられるとよろしい。地上にも、このあたりはかくかくしかじかの病気によろしいと言われる土地があるではありませんか。地上界と死後の世界の違いを、あまり大げさに考えてはなりません。わずかに一歩だけ上の段階、それもごく小幅の差しかありません。

 

そうやって一歩一歩、向上と進化を重ねていくのです。人間がそうであれば、その人間が生活する環境もそうです。死の直後の世界は、地上界を申し分のないものに仕上げたものにすぎないと考えてください。

 

さて、ブルーアイランドを見物しているわれわれ三人は、そこに生活する他の人々と比べて、どちらかというと珍しいタイプに属していたと言ってよいでしょう。そこにはありとあらゆる状態に置かれた、ありとあらゆる肌色をした、ありとあらゆる人種の、大小さまざまな人間がいました。その人たちが自由闊達に動き回っているのです。

 

そこで見かけた人の中に、私の知っている人は多くはいませんでした。最初に私を出迎えてくれた人たちも、いつの間にか姿を消して、父と友人だけになっておりました。そうと知っても別にさびしくは感じませんでした。むしろそのことが、旧交を温めていないで新しい環境へ関心を向けさせることになりました。(ステッドの話は以上です)

 

近藤千雄氏からのコメント

このブルーアイランドは、″中間境″とてもいうべき界層で、ここを卒業して ″本土″というべき界層へ入っていくと、地上とは比較にならない、活潑な活動の世界が待っているというのが、信頼のおける霊界通信が一致して述べているところである。ステッドも後半の通信でそのことを言及しているが、そうなると地上との縁が薄れるのかというと決してそうではなく、むしろ上層界の事情にも下層界の事情にも、通じる範囲が広がるという。

そんな次第で、かつて地上で縁故のあった人間が他界する時は、すぐにそれを察知して、その中間境まで出迎えに降りてきてくれる。それは、ただ懐かしいからという情緒的な要素もないわけではないが、死んだことを自覚させる目的も兼ねているので、一見してそれと知れるように、死んだ時の風貌や服装を身につけているのが通例である。が、用事が終わると、それぞれの本来の所属界へと帰っていく。

そうした霊にとって残念なのは、せっかく出迎えてやっても、本人が地上的なしがらみや間違った信仰、極度の悲しみや憎しみを抱いたりしていると、その存在に気づいてくれないことだという。その種の人間がいわゆる ″地縛霊″となっていき、地上の縁ある人たちに良からぬ影響を及ぼすことになるのである。

 

以上で終わります。

 

 

もしかしてこの続きを出すかもしれませんが、

私も日々コロナの患者さんに追われて忙しくしていますので、

更新するとしたら、また新しい話になるのか、、

それもあちら側が絶対的に必要なサインが来れば、

またこうして書くことになるのかもしれません。

近藤千雄氏は私も尊敬する素晴らしい人であり、

彼の話す言葉はそれこそ海のような深い蒼さと父のような愛情が見えてくるのです。

2023年が皆さんにとって楽しくて明るくて素晴らしい一年になりますように。

ちなみにステッドの話す大小さまざまな人種とは地球人だけではないと思いますよ!

ポポ山。