【シロい人の映画blog】素足で歩こうよ、靴なんて履いてないでさ。 -6ページ目

かいじゅうたちのいるところ

★★★☆☆


少年の心の葛藤と成長を、かいじゅうたちの行動を通して垣間見る映画。

僕の印象は、音楽をより美しく聴くための映画。

物語はお飾りで、ミュージックプロモーション作品のような仕上がり。

爽やかでノスタルジックな世界観。

その中で、王様気取りの少年がかいじゅうたちと駆け回る。

主人公の少年の存在感が、この作品を上へと引き上げている。

オバマ大統領が読んだいわくつき絵本ですね。



君の心にかいじゅうたちが住んでいる。

かもめ食堂

★★★★☆

【監督】
萩上直子
【原作・脚本】
群ようこ
【キャスト】
小林聡美
片桐はいり
もたいまさこ
ヤルッコ・ニエミ
タリア・マルクス
マルック・ペルトラ

2005年日本作品


【あらすじ】
フィンランドのヘルシンキに、「かもめ食堂」という食堂があった。
主人公サチエは、名前の通り日本人。
たった一人で食堂を切り盛りしている。
しかし残念なことに、かもめどころか閑古鳥が鳴いているありさま。
そんなある日、にゃろめTシャツを着た日本かぶれの客がやってくる。
彼は、初めてのお客様。
そのあと、本屋でムーミンを読んでいる日本人を見付ける。
ガッチャマンの歌詞を教えてもらい、悪い人ではなさそうだから泊めてみることにした。
そうしたら、次の日、働かせて欲しいっていうじゃないか。
案の定、サチエは働いてもらうことにした。
こんな風に、主人公サチエの日常は緩やかに過ぎていくのだった。


【私的雑感】
雰囲気映画。
この穏やかで緩やかな空気が気に入れば、最後まであっという間です。

女流作家や監督ならではの空気感がわかる人は、間違いなくこの作品にも流れていることが見抜けるでしょう。

また、女優の演技が凄く良い。
ひとつひとつの演技を手にとって楽しんでみてください。

トイレットがみたくなりやした。

あなたの日常に疲れてしまったなら、こんな日常を覗いてみてはいかがでしょうか?

あ、最後に。
この作品を観るときは、コーヒーを片手にご覧になられることをオススメいたします。

バイオハザードⅡ アポカリプス

★★★☆☆

【監督】
アレクサンダー・ウィット
【キャスト】
ミラ・ジョヴォヴィッチ
シエンナ・ギロリー
ジャレッド・ハリス
オデッド・フェール
【音楽】
ジェフ・ダナ

2004年アメリカ作品


【あらすじ】
前作より36時間後。
ゴーストならぬゾンビタウンと化したラクーンシティ。
アリスはそこで変わり果てた街を見る。
立ちはだかるゾンビの山と強大な敵。アンブレラの狙いとはなんなのか…?
そして、ジルらを仲間にして、僅かに残る生存者たちは、無事に脱出出来るのか!?


【私的雑感】
ゾンビが前より多いが陳腐になった。
また、“まさにジル!”という演技は、実際にゲームの動きを見て研究したそうな。
明らかに次作への橋渡し作品。
映画よりドラマの方が向いているんじゃないだろうか…?

撃鉄 ワルシャワの標的

★★★☆☆

【監督】
マイケル・オブロウィッツ
【脚本】
ダーレン・キャンベル
【キャスト】
スティーヴン・セガール
マックス・ライアン
アンナ=ルイーズ・プロウマン
ジェフリー・ピアーズ
シャーマン・オーガスタス
ハリー・ヴァン・ゴーカム
ゲイリー・レイモンド
【音楽】
デヴィット・ワースト
エリック・ワースト

2002年アメリカ作品


【あらすじ】
フランスとドイツを舞台に繰り広げるスパイ・アクション。
国家機密の謎の荷物を奪還するために雇われる主人公。
やがて彼は、巨大な陰謀に巻き込まれることになる。


【私的雑感】
セガールアクションです!
この、固いのか柔らかいのかわからない殺陣、大好きです。
私的に、彼が主人公として出ているかぎり、三つ星以上。
日本通で日本好きで日本人と国際結婚な彼。
必ず映画のどこかに“和”の物を取り入れることでも有名。

なんてったってセガール。
悪の権力嫌い、弱い者は守る、敵には容赦しない。
そんなキャラクターで、いったい何作品作られたのでしょうか。

見る角度を変えれば、カメラワークや回想シーンなどはなかなかのものです。
技術の有効活用だと思います。

相棒役の人、格好いいですねぇ。

『シーナ』★★☆☆☆

トンデモ☆アフリカ解放前線!
B級作品ってのはこうじゃなくちゃ!

ミラクルアフリカンパワーで悪い王様をぶち倒せ!


未来を救う女王を予見したアフリカ原住民の呪術士が、白人の女の子を育てた。
その土地は鉱物資源が豊富で、王様の弟が一攫千金を企んでいた。だから、同じ黒人なのに原住民の土地を乗っ取ろうと企む。
あるパーティーで王様が暗殺される。それを主人公の白人カメラマンが証拠を偶然映してしまう。
その後、白人のカメラマンと白人の女王が出会い、白人の女王は、ライオンや象を念力で操って危機を乗り越える。
黒人の王様が原住民の黒人を虐殺しながらやってくる。白人の二人は正義のために黒人の野心家の王様と戦う決意をする。


白だの黒だの強調してみましたが、それが色濃く出ているように思います。
アフリカを救うのに、何故、ナイスバディのホワイトターザンレディなのか、と。
もちろん、じゃないと怒り出す白人観客もいるだろうから、その配慮だと思います。


本物の戦車やヘリコプターの爆破は美学。なかなかの見物だと思いました。が、エコじゃないですね。

『さ迷う魂たち』★★★★☆

バックトゥーザフューチャーの現在難病の主役が主人公。

ゴーストと結託して霊媒士として生計を立てる主人公フランク。
ある日、依頼主の額に、仲間のゴーストの仕業とは別の数字の刻印を目撃する。
それは死神の殺人予告だった。
そして、ゴーストが見えるが故に、いつも死神が人を襲う場所に居るフランクを、犯人だと思われて警察に追われる。
次第に、主人公の過去のトラウマと死神が関係していたと知ったとき、物語は急加速を始める。

出だしの、設定とコミカルな展開にやられました。
極度な人見知りのFBI捜査官がツボだった。
あれは頭一つ突き抜けた何かだ。
他のキャラクターも凝ったものが多い。
意外に、よく練られた末の映画だと思う。

終盤の真の犯人の狂い方や描写が好み。
そして最後の最後まで、王道ながら小意気な展開が待ってます。


ただひとつ。
ゴーストを信じるヒロインが、何故こんなに信じて協力的なのか、今ひとつ伝わりにくかったです。恋ゆえですかね?

『ワイルド・トランスポーター 悪女の罠』★★☆☆☆

2006 ドイツ

フツーのメール配達員の男が、警察から逃亡中の女性を乗せてしまった。そのために、彼の日常は一転する。
魅惑の女性との甘い一夜も泡沫の夢、裁判の証人暗殺の容疑者として警察に捕まってしまう。
一夜を共にした女性は、ボウガンを使う殺し屋ロルカだった。主人公が警察に捕まったあと、殺し屋がやって来て彼を助ける(今ひとつ理由が緩い)。
好きな女の子に助けて貰ったりしながら逃亡を重ねていく。
追い詰められたとき助けたのはまたも殺し屋だった。
目的は、好きな子を人質に、主人公を利用するために。



カーチェイス映画。
新品の車をガンガン乗り換えながらハードな運転でフルボッコにしていく。
つまり、車会社のスポンサー付きなのがよくわかる。

カーアクションはCG使ってないだろう。その中でのアクションだから、素直に凄いなぁ、って思う箇所もちらほら。

けれど、派手さを前に押し出す作品のわりに、どことなく地味でした。

『バンテージ・ポイント』★★★☆☆

2008 アメリカ制作

制作費が多額そうです。笑

アメリカ大統領が狙撃される。八人の視点でその瞬間の目撃者や当事者になることで、事件の真相に迫るという構成。
実は起承結の結の始まりで、大統領は替え玉だったとわかる。最初のオチ言っちゃいました。しかし、まだ次のオチとかはありますから楽しんで下さい。
このあたりから、この映画のクライマックスへと近付いていく。


“911”やら“テロと戦争”という虚偽や印象操作、矛盾などには辟易するけど、そこはそこ。ここはあくまでも映画などの私的感想ブログですからね。

もどかしいくらいいいところで視点がかわります。時間軸が少しずつ進み、観客視点での展開が進むのもグッド。でも、『24』越えはしてない感じ。
些細なことかもしれませんが、人物の視点を変えるときの、巻き戻しの映像表現はちょっぴり好きです。

スポンサーの要求でしょうが、カーチェイスが微妙に長かったです。

そういえばSP役の人、前も似たようなSP役してらっしゃいませんでしたか?ん?気のせいか。
LOSTの医者がいますねー。


中身は意外に薄い作品ではある。

『エネミーオブアメリカ』★★★☆☆

情報化社会での個人情報漏洩の危険性を主題に扱った作品。
ウィル・スミス主演。

議院の暗殺テープを偶然手に入れてしまった弁護士の主人公は、その後、NSAという国家組織に狙われるようになる。
家や衣類のそこら中に盗聴器を仕掛けられ、防犯カメラや衛星で居場所を探られる。
逃亡の末、元NSAで今はアングラの情報屋をしているじいさんとともに、暗殺の指示を出す人物を倒そうとする。


主人公が弁護士なのに、弁護士らしい展開がほとんどない。
一方、じいさんが格好よかった。
また、序盤の展開を終盤持ってきたときは、この情況で持ってくるのかぁ、と少しわくわくした。

観て無駄に時間過ごしたとはならないエンターテイメント作品。けど、二度観るほどではないような。

ダイハード最新作はこの後発ですかね?

『バイオハザード』★★★☆☆

主人公アリス演じるミラ・ジョヴォヴィッチは、アクションが下手だったそうです。

製薬会社の生物兵器開発の秘密地下施設が閉鎖した。
やがて、製薬会社に雇われて突入した特殊部隊員たちに、アリスは私たちの仲間だと言われる。しかし、警備システムの神経ガスのせいで記憶を失ったため、わからない。
そこには、記憶の消えた男と警察を名乗る人物もおり、成り行きで同行することに。
施設に侵入した後、警備システムの妨害に死者を出しつつ、電源を切る。
“あなたたちは全員ここで死ぬ”
という、セキュリティーを皮切りに、ウィルスに侵されたゾンビやゾンビ犬たちが次々と襲い掛かる。
彼らは無事に脱出できるのか。そして、一連の事件の真相とは…?


なんでやねん!というシーンもありますが、まぁ、面白いからいいんです。
いわずとしれたモンスターパニック作品です、よね?
面白いけどそこまでの作品。
でも、ゲームも好きなバイオハザードだからオールオッケー。