8月21日 解剖学
今日は錐体路についての問題でした。
まずは解説
解説 脳梁は左右の大脳半球を連絡する強大な交連線維束である。
大脳皮質運動野の神経細胞の神経線維束は大脳髄質→内包→中脳の大脳脚→橋の腹側部→延髄の錐体と順次下行する。
その後脊髄側索を下行し脊髄直角に至る。
それでは神経の分類をしていきましょう!
神経はこの二つから始まります
【中枢神経系】
神経細胞、神経膠細胞(グリア細胞)
灰白質(細胞体の集合)
白質(神経線維の集合)
【末梢神経系】
神経細胞、シュワン細胞、外套細胞
ニッスル小体
髄鞘(ミエリン鞘)→ランビエの絞輪
軸索
樹状突起
神経終末(シナプス小胞、シナプス前膜、シナプス間隙、シナプス後膜)
それではPICK UP 【大脳】
:終脳とも呼ばれる
大脳半球 皮質・髄質・大脳核・側脳室
大脳溝 (表面の溝)
大脳回 (溝の間の盛り上がり)
大脳縦裂 (大脳半球を左右に分ける溝)
中心溝(ローランド溝) 前頭葉と頭頂葉の間
外側溝(シルビウス溝) 側頭葉上部と前頭葉の間
頭頂後頭溝 頭頂葉と後頭葉の間
鳥距溝 (後頭葉内側)
帯状溝 (半球内側面、下に帯状回)
●大脳皮質
前頭葉 6層のうち第5層にあるベッツの巨大錐体細胞→錐体路
中心前回に逆さ小人の運動野
左半球にブローカ中枢(運動性言語野)
意欲、思考、計画性などの知的機能に関与
頭頂葉 中心後回の体性感覚野(視床を経て触・温度・痛・深部感覚が入る)
味覚野(中心後回の下方部)
側頭葉 左半球にウェルニケ中枢(感覚性言語野)、嗅覚野
後頭葉 視覚野(鳥距構の周囲)
大脳辺縁系 脳梁を囲む皮質(帯状回、海馬旁回)と、深部の海馬、扁桃体からなり、視床下部に作用して自律機能の統合(本能行動、情動行動と協調させる)
島葉 外側溝の深部、大脳核の外側を覆う
●大脳髄質
連合線維 (同一半球間)
交連線維 (左右の半球を結ぶ)
投射線維 (皮質と下位をを結ぶ)
脳梁 強大な交連線維(大脳縦裂の底部)
内包 尾状核、レンズ核、視床に囲まれた投射線維
錐体路、体性感覚伝導路が通る
●大脳核
視床下核、中脳黒質とともに錐体外路系の重要な中継核
不随意運動の調節、運動の発現・遂行や姿勢の制御に関与
尾状核 --(新)線状体 …障害で筋緊張↑ ⇒パーキンソン病
レンズ核---被殻
-淡蒼球(古線状体) …障害で筋緊張↓ ⇒舞踏病
8月20日 柔道整復学
今日は肩甲骨骨折についての問題でした
解説 aは直達外力 dは縦骨折はまれで横骨折が多い
さて、肩甲骨骨折のポイント
★縦骨折はまれである。
★横骨折が多い(肩甲棘があるから)
★オートバイ事故に多い
★転位は少ない。(ローテーターカフにより)
★上角骨折では近位骨片が肩甲挙筋により上内方に転位する。
★下角骨折は前鋸筋・大円筋により前外上方転位
上記を覚えておこう!
症状
患者は通常患肢を内転させて保持する
外転障害などがみられ腱板損傷に類似の症状を呈する
さらに柔整学の勉強法のポイントとして
1.筋肉名が出てきたら必ず覚える!これは問題として出されることが非常に高いです。
2.スポーツ名が出たら必ず覚える!文章問題で出されることが多くなります!
今回で言うと肩甲挙筋・前鋸筋・大円筋が出ています!ここは重要ということです。
8月20日 解剖学
今日は下行性伝導路・上行性伝導路
についての問題でした
解説
下行性伝導路には錐体路と錐体外路がある。
上行性伝導路は皮膚知覚路(皮膚の触・圧覚・痛覚・温度覚)深部知覚路、視覚路、聴覚路、嗅覚路、味覚路がある。
さて、それでは今日は下行性伝導路についてまとめましょう!
下行性伝導路(遠心性伝導路) =運動性
錐体路
・・・ 皮質核線維(皮質延髄路)
・・・ 皮質脊髄線維(皮質脊髄路)
【外側皮質脊髄路<錐体側索路>】:中心前回上方3/4 ⇒ 内包 ⇒ 大脳脚
⇒ 橋 ⇒ 延髄錐体 ⇒ 脊髄前角細胞
【前皮質脊髄路<錐体前索路>】
錐体外路
・・・ 皮質網様体路 ⇒ 網様体脊髄路
・・・ 皮質赤核路 ⇒ 赤核脊髄路
・・・ ⇒ 前庭脊髄路
・・・ ⇒ 視蓋脊髄路
・・・ ⇒ 内側縦束
上記がそのまま脊髄前角
錐体路の特徴 : 自分で行動したりする随意運動の行われる経路
錐体外路 : 無意識的の随伴運動など不随意運動の行わる経路
【病気の特徴】
錐体路障害
筋緊張亢進:痙縮
特徴:折りたたみナイフ現象
神経分布:上肢⇒屈筋 下肢⇒伸筋
不随意運動:陰性
腱反射:亢進
バビンスキー反射:陽性
運動麻痺:陽性
錐体外路障害
筋緊張亢進:固縮
特徴:歯車様現象
神経分布:四肢・体幹のすべての筋肉
不随意運動:陽性
腱反射:正常、若干亢進
バビンスキー反射:陰性
運動麻痺:陰性、若干陽性
8月19日 柔道整復学
今日は肩関節脱臼についての問題でした
解説 シンジンガー法は回転法。振子法はシモン法
肩関節のポイント
1.なぜ肩関節に脱臼が多いか?
2.分類ごとに覚えているか?
⇒
★発生頻度の高い理由
・上腕骨に対して関節窩が極端に小さい(股関節は大きい)
・各方向に広い可動域を持つ(球関節)
・関節包や補強靭帯に緩みがある
・関節の固定を筋肉に依存
・体表面上の突出した部分にあって外力を受けやすい
★分類
1.前方脱臼(烏口下脱臼、鎖骨下脱臼)
2.後方脱臼(肩峰下脱臼、棘下脱臼)
3.下方脱臼(腋窩脱臼、関節窩下脱臼)
4.上方脱臼(烏口突起上脱臼)
また前方脱臼のポイントは
種類
烏口下脱臼(95%)、鎖骨下脱臼(2%)
発生機序
①墜落・転倒で手を衝いて、肩関節に過度の伸展
力が働いておこる。
②肩関節過度外転により大結節が関節窩上縁、
肩峰に衝突してテコの支点となり起こる
症状
烏口下脱臼
肩関節軽度外転(30度)(上腕は外転内旋)
三角筋部の膨隆消失、肩峰が角状に突出、モーレンハイム窩
(三角筋胸筋三角)は消失 <よく出る!>
肩峰下は空虚(烏口突起下に骨頭を触知)
短縮してみえる
整復・固定
コッヘル法(回転法)
ヒポクラテス法(テコ、踵骨法)
治療法
前方脱臼では肩関節軽度屈曲、内旋位
8月19日 生理学
今日は感覚器についての問題でした。
解説
3:輻輳反射は、両目で物体を注視するとき、両目が内側に動いて縮瞳がおこる
1:腹部の皮膚を刺激すると腹壁筋が収縮する反射
2:強い光が目に入ると瞳孔括約筋を収縮させ網膜に入る光の量を少なくする
4:角膜に刺激を受けると眼瞼が閉じる反射
5:急に物が近づくと眼瞼を閉じる反射
今日は目の病気について! 一般臨床などでも聞かれる事です。
緑内障
緑内障は、眼圧が高くなって視神経が圧迫され、視神経萎縮を起こす病気。眼圧の正常値はおよそ10~21mmHgとされるが、眼圧が高くなるのは、何らかの原因で房水の産生と排出がアンバランスになるためで、その結果、視神経が萎縮し、視野(目を動かさずに見える範囲)が狭くなる。緑内障により障害された視神経は治療を行っても元に戻らず、失われた視野も回復しないので、早めに発見し、治療を行うことがポイントとなります。
―房水の役割とその流れ
房水は、角膜・水晶体・硝子体など血管のない組織に栄養を与える役割をもっており、目の中の毛様体というところで作られる。ここから瞳孔および隅角にあるフィルター(線維柱帯)を通って、シュレム管に集まり、静脈へと流れ込む。この房水の流れのどこかに障害が起こると、眼圧が上昇する。
白内障
白内障は、目の中でレンズの役割をしている透明な水晶体が濁ってくる病気。濁りが進行すると、瞳孔の部分が白くみえるため、昔から「しろそこひ」と呼ばれていました。残念ながら、一度濁った水晶体を、透明な状態に戻す薬はないが、手術によって水晶体を眼内レンズに取り替えることにより、視力を取り戻すことができます。
―水晶体の役割
水晶体は、カメラでいうとレンズに相当し、さらにピントを調節することにより、カメラのフィルムに当たる網膜上に像を結ぶ役割を果たしている。ちなみに老眼はこのピントの調節機能が低下することにより起こる。
8月19日 解剖学
今日は視覚の伝導路についての問題でした。
解説 線条体(被殻+尾状核)は錐体外路系伝導路の一部である。
台形体は聴覚伝導路の中継所をなし、赤核は錐体外路系の中継核をなす
視神経は知覚性の神経です。
下記のような経路を通る。
眼球の網膜・視細胞(錐状体・杆状体)
⇒ 一次神経元:網膜・双極細胞
⇒ 二次神経元:網膜・神経節細胞
⇒ 【神経管】
⇒ 視交叉
⇒ 視索
⇒ 三次神経元:外側膝状体
⇒ 視放線
⇒ 中枢・後頭葉
という流れになる。
大部分は三次神経元に行くが一部視索から中脳(上丘・視蓋前核)にいくものもある。
流れを覚えよう!
8月18日 生理学
今日はホルモンについての問題でした。
解説
ホルモンは化学構造からステロイド型、アミン型、ポリペプチド型に分類される。
以下にまとめておくと
ステロイド型:生殖腺、副腎皮質
アミン型:副腎髄質、甲状腺
ポリペプチド型:視床下部、下垂体、膵臓、消化管
となる
では、今日は下垂体ホルモンを覚えよう!
下垂体 |
前葉 |
GH・PRL・TSH
LH・ICSH
|
PRL(乳汁分泌=産生) FSH(卵胞刺激ホルモン :男は精子形成)、 LH(黄体形成ホルモン) |
中葉 |
メラニン刺激 |
黒色素細胞メラニンの合成 |
|
後葉 |
バゾプレッシン・ オキシトシン |
オキシトシン(乳汁射出、子宮収縮) (視床下部で産生、室房核=オキシ、 視索上核=バソ) (*沖に失望=オキシトシン、室房核) |
このように、ひとつひとつを覚えていくとホルモンは理解しやすいと思います。
そして一般臨床医学などの病気との関連性をつけていこう!
8月18日 柔道整復学
こんにちは!
今日の問題は上腕骨顆上骨折伸展型でした。
まずは解説から
解説 ヒューター線は肘頭正常位である。※上腕骨顆上伸展型骨折は遠位骨片が後上方に転位するために肘関節後方脱臼と類似の変形を呈する。ゆえに相違点に注意が必要とされる
ここでは類症鑑別を覚えましょう!
★上腕骨顆上骨折と肘関節後方脱臼★
|
上腕骨顆上骨折 伸展型 |
肘関節後方脱臼 |
年齢 |
幼少年 |
青壮年 |
腫脹 |
速やかに派手に腫れる |
漸次出現(骨化性筋炎) |
ヒューター線 |
正常 |
肘頭高位 |
疼痛 |
限局性圧痛 |
連続的脱臼痛 |
機能障害 |
肘運動(屈曲)不能 |
|
異常可動性 |
あり(軋轢音あり) |
弾発性固定 |
変形 |
肘関節後方脱臼と類似 |
|
上腕長 |
短縮(厚さと幅増大) |
不変 |
柔道整復学において上のように類症鑑別の問題が多く出ます!
しっかりと押さえ、そして答えれるようにしましょう!
8月18日 解剖学
今日の問題の解説!
解説 間脳を構成する視床は多数の神経核からなり、視床下核は体性感覚の中継核である。
線条体とは大脳基底核に属し、中脳の黒質、橋の橋核に連絡して筋緊張の調節・運動の円滑化に関係する。
今日は間脳について書いていきましょう!
まずは間脳とは何で成り立っているのか!
・視床 ⇒ 内側膝状体(聴覚の中継核)・外側膝状体(視覚
の中継核)
★機能は?
・・皮膚及び筋からの感覚刺激を大脳へ伝える中継点。ニューロン交代。
・・運動系・情動系にも関与
・視床下部 ⇒ 漏斗(下垂体柄)・室旁核・視索上核・隆起核
★機能は?
・・全身の平滑筋・腺の分泌を調節
・・体温、満腹、空腹、口渇、心血管系、消化器系の自律中枢が存在
・・下垂体ホルモンの分泌を調節
・・ADH・オキシトシンの分泌など
これの障害としては
下垂体前葉のホルモンの分泌を調節している。視床下部下垂体後葉系は、視床下部前部にある室傍核から主としてオキシトシン、視索上核から主にADH(バゾプレッシン)が産生される。
これらの系の障害により、性早熟症(思春期早発症)、尿崩症、視床下部性甲状腺機能低下症、性腺機能低下症、小人症、フレーリッヒ症候群、SIADHなどの症候群が起こる。