ナルルハンとはどういう街なのか
ナルルハン、イーネオヤに興味のある方々はご存じの名前だと思います。
アンカラ県にあって、アンカラよりも西に150キロくらいにある小さな町です。
ここなのですが、大変景色が美しい。
紅葉の時期の写真です。
絵なのかと、間違うほどの雄大さ
美しい風景
とにかく小さな街です 人口は3万人弱
パザルもなんだか小さい
なんでもこの町は、15世紀以前の陸上輸送の時のシルクロードの中継地の街で随分栄えたようです。
15世紀以降は海上輸送になるので、寂れてしまったそうです。
このころの陸上輸送をしたのが、馬や駱駝などですが、それらに付けていた蹄鉄がNal という名前です。
ナルというと柘榴のNarと思いがちですが、これは蹄鉄。
LとRの発音は日本人には難しいのですが、普通にルという発音の方です。巻き舌しないほうです。
隊商宿Hanがあって、これとHanという名前が接続して、 Nallıhan ナルルハン(蹄鉄がある宿) という名前になったようです。
川が蛇行しているのがハンと接続したという説もあるようです。(川が蹄鉄のように蛇行しているのでしょうか)
この表記方法は、よく問題になりますが
Nal 蹄鉄が元になっていますので、ナルルハン あるいは ナッルハン 以外にはありません。
それ以外は日本語の表記としては間違い。(日本人トルコ語研究者複数名による)
1980年代まで、水田、カイコ、モヘアが生産生産されていたそうですが、もうほとんど行われていません。
近年、水田の代わりに野菜、特にトマトの生産量が増え始めています。
そのような歴史があることから、シルクを使った製品ということで、ニードルレース(イーネオヤス)を特産にしようと努力をしてきました。
女性組合(コーポラティフ)のトップの方が頑張って、大変有名になっています。
ここの女性組合や街には、これらのオシャレな(?)ものが売られていました。
2010年から、9月の第1週に「国際ナルルハン タプドゥク・エムレとニードルレース文化芸術フェスティバル」が開催されています。
ここいらには鳥獣保護区になっていて、鳥の楽園なのだそうです。
ニードルレースは、日本人も買い付けにきているそうです。
7社(個人含む)が女性コーポラティフから買い付けているそう。
でも、とってもここのは安くて、売られている値段をみたらびっくりします。
10倍くらい差がある。
それよりもこの自然。ほんとうに美しいです。