★メッセージ★
このブログにご訪問いただきありがとうございます。
Pearlma(パルマ)です。
2020年、
「わたしを幸せにする!」
に、
真剣に取り組んでいきます♪
暗闇の中に少女はいた。
何故、ここにいるのかはわからない。
気づいたら、いた。
今、自分が目をあけているのかもわからない闇。
そんな真っ暗な中にいたことはなかった。
けど、不思議と怖くはない。
目をあけているかもわからないから
ギュっと目を閉じて、開いてみた。
・・・
何にも見えない。
怖くはないけど、動きだすこともできなくて
そのままジッとしていたら、
かすかに音が聞こえる。
遠くに水がポチャっと跳ねるような音。
なんとなく、風も通っているようだ。
目以外の感覚を感じていると
暗闇にもなんとなく
目がなれてきた。
『ん?洞窟?』
どうやら、結構大きい洞窟みたい。
そう気づいたら、
なんだか楽しくなってきた!
だって、暗闇の洞窟!
これは、冒険のはじまりじゃない??
やっぱり、冒険っていえば、
魔法がつきものでしょ☆
使える気がする!!!
試しに、右手を挙げて
『明かりを』
と、呟いたら
出たぁ!!!
手のひらに直に炎が燃えてる!
でも、痛くない!?
あっ、やっぱり痛くない。
『すっ、すごい!!!』
興奮が身体を包み込み、
ワクワクが高まる。
わたしの冒険が始まるんだ!
この右手の炎!
やっぱり風が通っているようで
揺らめいている。
そこで、イメージしてみた。
炎を覆う透明なもの。
照らす範囲も広げたい。
すると、右手に変化が
炎の周りにガラスの覆いができ、
なんだかとっても軽くて
右の手の平にあっても
全然邪魔にならない。
手のひらを下に向けても、落ちなかった。
便利♡
さぁ、灯りがともったなら
次に必要なのはなんだろう?
ここは、具体的なイメージをせずに
『必要なものを』
と、つぶやいてみた。
すると左手に剣が。
おぉ、冒険っぽい!!!
それは、なんとも華美な装飾で
まるでおもちゃのよう。
しかし、おもちゃではないようで
ズシリと重さを感じた。
よくよく見てみると、
なんとも派手な剣。
短刀というヤツだろうか?
金の柄には、宝石がはめ込まれ
鞘にも文様と宝石。
ちなみに、鞘をそっと外すと
銀色の刃が光っている。
ただ、なんだろう?
何かを切るためにあるというよりは、
儀式で使うもののようだ。
うーん、でも、重い・・・
けど、失くしたらたらいけないものみたいだし
と、美しい短剣をみつめて
思案していると
なんと!!!
短剣が変化した!!!
わたしの左手の中指に
まばゆく輝く指輪になった。
えっ?えっ??
ビックリしたぁ!
その指輪は、
何色ともいえない石がはまった
なんだか不思議な指輪だった。
うん!いい感じ!!!
さぁ、1歩を踏み出そう。
冒険のStartだ!
・・・
少女の前に広がる闇は
何処までも続いている。
けれど、
少女は、後ろを振り返ることはなかった。
その瞳はまっすぐに前だけをみつめ
この先にある世界へと向けられていた。