とてもかわいい頑張り屋さんの
5歳出資馬ヴァンデスプワール
今日、引退が発表されました。
お顔はかわいくて馬体は小柄で走りは美しく
波乱万丈な競争生活を魅せてくれたヴァンデスプワール。
何度も訪れた引退の危機を乗り越えて
中央復帰を成し遂げた頑張り屋さんのヴァンデスプワール。
この愛しい出資馬に感謝の気持ちでいっぱいです
寂しい気持を堪えて
ヴァンデスプワールとの思い出を
過去記事で振り返ってみましょう。
ヴァンデスプワールを初めて映像で見たのは
5年近くも前のこと
当時は現役出資馬がバレンタインジェムだけで
2世代目の出資馬パルメ(ピュアブリーゼの16)がまだ2歳。
そんなときに、
キャロットクラブの「Our Blood ~とびだせ とねっ仔~」のコーナーに
パルメの妹が登場しました
この子が後のヴァンデスプワール。
現役馬の妹がこのコーナーに登場するのは初めてで
とても興奮しました
動画の中でヴァンデスプワールは
ごろりと寝転んだかと思えば
バネのある動きで立ち上がって
勢いよく駆けていくこの子の動画を見て
この子に出資したいと強く思いました。
やがて募集の時期になり
抽選になるかなぁと心配しながら
一般出資枠で申し込んだ結果、
既存会員は無抽選で出資確定
『キャロット2019募集馬の検討(とねっ仔の動画)』
とねっ仔のころから見守っていた
この子への出資が叶った喜びの瞬間でした
そして名前はヴァンデスプワールに決定!
フランス語で「希望の風」という意味の
響きも意味も素敵な名前をもらえて嬉しかったです。
体重が軽いヴァンデスプワールではありましたが
NF早来での育成は順調で
7月には本州に移動
初めてのトレセンでは少し繊細な面も見せましたが
ゲート試験にはすんなり合格して
NF天栄で無事に夏を過ごしました。
デビュー戦はなんと、
天皇賞・秋の日の東京5R!
『ヴァンデスプワールが天皇賞の日に福永騎手でデビュー予定!!』
ライバルには良血のお馬さんたちが
ずらりと揃う豪華メンバーでしたが
ヴァンデスプワールの鞍上は福永騎手。
期待が高まりますが、
新型コロナの影響で現地観戦は叶わず
グリーンチャンネルで応援しました。
デビュー戦のヴァンデスプワールは
好スタートから先行して
直線では一旦抜け出して先頭に立つ場面も
結果は4着でしたが
とねっ仔動画で見たときと同じように
全身を使った気持ちよい走りで
最後まで頑張る姿に感動しました
レース後には高橋先生から
「普段は猫のようにおとなしくかわいい」との
コメントなどをもらったヴァンデスプワール。
本当にかわいいですね
デビュー戦を終えてNF天栄に放牧に出た直後
牧場見学でヴァンデスプワールに会うことができました。
やっぱりかわいいお顔です
素直な良い子に見えました。
レース後で、やっぱり細い感じがしましたが
しっかり休んでたくさん食べて大きくなってくれれば
と願っていました。
NF天栄でも順調に過ごしたヴァンデスプワールは
年が明けて3歳になってすぐの中山の未勝利戦に
津村騎手で出走します。
このレースも無観客開催となり、
またまたグリーンチャンネルで観戦。
4コーナーから鋭い差し脚で
快勝するかに見えたヴァンデスプワールでしたが
ゴール直前で前を走っていたコスモマインに
大きく斜行されて急ブレーキ
『ヴァンデスプワール、勝利目前で斜行されてかわいそうでした』
優勝を逃したことも残念でしたが
何よりも、怪我をしていないか心配で心配で
しばらく落ち着くことができませんでした
そしてこのレースの後、
球節部に骨片が見つかります
痛くてかわいそうなヴァンデスプワールは
NF早来で骨片摘出手術を受けることに。
『ヴァンデスプワールが無事に北海道に到着&フォルトゥナータが帰厩』
『ヴァンデスプワールが骨片を除去してもらえました、アイリスクォーツは帰厩!』
手術は無事に終了し
表情も少し明るくなった頃
NF早来でヴァンデスプワールに会うことができました
相変わらずかわいいヴァンデスプワール
前に会った時よりも表情がキリっとしているようにも見えました。
治療に専念して休んでいるせいか
少しだけふっくらした印象
その後も順調に回復したヴァンデスプワールは
夏のレースを目指して本州に戻ってきてくれました
NF天栄でも順調に調教をこなし
夏の新潟競馬場へ。
夏の嵐というような天候の中
ヴァンデスプワールに会うことができました
ヴァンデスプワールと会うのは3度目。
これまでの2度は牧場見学だったので
競馬場で会うのは初めてでした。
なんか走りそうなオーラがあります
復帰戦で久しぶりの芝の感触が嬉しかったのか
楽しそうな表情で生き生きと走るヴァンデスプワール。
しかし、先頭でゴールしたお馬さんに
惜しくもクビ差届かず2着。
あとわずかだったのですが
大きな大きなクビ差となってしまいました
未勝利戦の終了時期が近づき
今後どうするのか気になるところでしたが
これまでの活躍を認められたヴァンデスプワールは
未勝利戦終了後に1勝クラスへの格上挑戦を目指すことになり


『ヴァンデスプワール頑張って!~出資馬が初めて1勝クラスに挑戦~』
そして満を持して挑んだ格上挑戦の1戦。
うちの出資馬からは初めての1勝クラスのレース。
ヴァンデスプワールに会いに再び新潟競馬場へ応援に行きました。
ヴァンデスプワールが元気そう!
また会えて嬉しい
パドックでかわいいお顔を見せてくれました。
レースでは1勝クラスの強いメンバーを相手に
臆することなく堂々と先行しますが
この日の新潟の芝のレースは外差しが有利な傾向だったこともあり
最後に差されてしまい7着でのゴールとなりました。
展開が向かない中でも先行して十分に力を見せていたこともあり
ヴァンデスプワールは1勝クラスでもやっていける
こんな感じでまたレースに出してもらえたら
近いうちに勝てそうと思っていたのですが
レース後に下された判断は、地方への転籍でした。
園田・森澤厩舎に転厩したヴァンデスプワールは
年末に園田デビュー戦を迎えます。
中央で実績十分のヴァンデスプワールは1番人気に推されますが…
結果は7頭立ての5着
今度こそ引退を覚悟する内容でしたが
キャロットクラブの判断は放牧。
ヴァンデスプワールが出資馬のまま
年越しすることができました
4歳になったヴァンデスプワールは
NF天栄でじっくりと乗り込まれ
3月中旬に園田に帰厩。
園田のゲート試験にも合格して、再びレースに挑みます
迎えた5月5日。
これで負ければおそらく引退となってしまうであろう
大事なレースに挑むヴァンデスプワールを
園田競馬場で応援しました
パドックではお口にネットをつけてかわいいヴァンデスプワール。
レースでは堂々とした走りで先頭でゴール
デビューから1年半、
長い時間をかけて初勝利を手にしました!
現地でレースを応援したうちの出資馬が
目の前で優勝してくれたのは初めて
本当に嬉しかった!思い出深いレースです。
初勝利を挙げたヴァンデスプワールは
中2週で次のレースに出走。
昇級戦も苦にすることなく
5馬身差の圧勝で2勝目を挙げました
連勝で中央復帰が見えてきたヴァンデスプワールは
再び中2週で次のレースに挑みました。
ヴァンデスプワールの勇姿を見に
再び園田競馬場へ
目の前での優勝を再び、そして中央復帰を期待しましたが
スタートで躓いてしまったヴァンデスプワールは
10着に敗れてしまいました
レース後に脚の外傷や疝痛を発症してしまい
再びNF天栄に放牧。
幸い、体調はそれ以上悪化することなく順調に回復し
7月末に園田に戻ってくることができました
森澤厩舎でも無事に調整されたヴァンデスプワール。
決戦の日は9/2に決まりました。
新潟でクビ差敗れた未勝利戦から1年。
もはや次の世代の未勝利戦が終了するこの時期のレース。
今度こそ正真正銘のラストチャンス。
その大切なレースで
ヴァンデスプワールは見事に先行し
最後の直線で逃げ馬を交わして優勝
常に引退と隣り合わせ、
背水の陣で挑み続けた園田競馬での日々に
ピリオドを打ってくれました!
この日の嬉しさと感謝の気持ちは
きっといつまでも忘れないと思います
晴れてJRAに再登録されたヴァンデスプワールは
再び高橋文雅厩舎へ。
中央復帰戦は11月の福島競馬に決まりました。
『ヴァンデスプワールとヴィルトブリーゼ、姉妹揃って福島へ?』
『出資馬3頭が同日出走へ~初めての特別競走と中央復帰戦と未勝利戦と~』
妹のヴィルトブリーゼと福島で同日出走となったこの日、
福島競馬場に応援に駆け付けました!
1年以上ぶりにJRAのパドックを歩くヴァンデスプワール。
おかえりなさい、よく戻って来てくれました
スタンド前発走のレース。
ゲート前でかわいいポーズを決めてくれました。
レースでは良い走りをしてくれたのですが
内を突いて馬群に包まれて失速。
それでも1勝クラスで十分にやっていける手応えを掴んだように思えたのですが、
結局、ヴァンデスプワールに出資者として会えたのは
この時が最後になってしまいました。
レース後一旦放牧されたヴァンデスプワールは
年が明けて1月の中山競馬に出走。
クロス鼻革を装着したヴァンデスプワールは
逃げて4コーナーまで先頭に立ち、
見せ場を作ってくれましたが最後は失速。
5歳になったヴァンデスプワールは
特別出走手当も半額になってしまい、
『ヴァンデスプワールの特別出走手当が半額交付になってしまいました』
現役続行への雲行きが怪しくなってきます
そして現役最後のレースは福島のダート戦。
一旦は予定のレースを回避して1週多く乗り込み
万全の体調で挑んだレースでしたが、
それでも馬体重は424キロ。
『ヴァンデスプワール、ダートでもみんなについていけました!』
やはりダートは苦手なヴァンデスプワール
14頭立ての13着に敗れ、
ここで引退となってしまいました。
最後は得意な芝で走る姿を見たかったという思いはありますが
もしかすると脚元が限界だったのかもしれませんね。
この後ヴァンデスプワールはどうなるのでしょう…
ノーザンで繁殖入りして仔がキャロットで募集されることもあるのでしょうか。
まずは今夜発表のサラオクの出品リストが気になります。
もしサラオクに出品されたとしても
姉パルメのように、
将来繁殖に上げてくださる方と
ご縁があることを切に願っております
初めて映像を見てから約5年、
出資が決まってから4年弱。
ヴァンデスプワールには
牧場見学で2回、レースの応援で5回、
合わせて7回、会うことができました
3歳の夏からいつも引退と隣り合わせの状況だっただけに
毎回、ヴァンデスプワールに会えるのはこれが最後かも…と思っては
現役続行に安堵するといった感じで
思い出深く愛しい出資馬です
今年は再度NF天栄で会えるといいなぁと思っていたので
その前に引退になってしまったのは
非常に残念ではありますが
今まで、本当によく頑張ってくれました。
いつも頑張ってくれたヴァンデスプワール。
園田で3回も優勝してくれたヴァンデスプワール。
愛しいヴァンデスプワール。
いつかヴァンデスプワールの子どもたちを
応援できる日が来ることを願っています。
本当にありがとう