ペダリングに関してはいろいろ情報が氾濫している。

Youtubu などでもそのほとんどが、できる人が解説しているもので、これがクセものである。やれ元プロ選手とか、レースで上位入賞した人とか、元々カンがよくて身体がうまく使えるタイプの人たちが解説したものばかり。

これが役に立たない。元巨人軍長嶋選手のバッティングの解説と同じように、「ここをググッと」「ここからこうパパっと」みたいな調子の説明が永遠と続く。

本人は丁寧に説明しているつもりかもしれないが、不器用な人にとってはただの呪文にしか聞こえない。角度がどうとか、ひどいものになると全く意識すらできない筋肉を使えと・・・。

 

まぁ、そんな解説を鵜呑みにする人はそう多くはないと思うが、解説者と自分の違いを見極めないといけない。

 

誰からも教えられなくてもバランスよくしなやかに身体を動かせる人の説明は、同じくそれができてる人のためのもので、教えられたとおりにやってもうまくいかない。と言うより、逆にまるで別のガチガチの変な身体の動きになってしまう。むしろやらないほうがいい。

 

さて、ペダリングの基礎をちゃんと解説しておこう。

まず、基本の基本が重心移動であること。これが最も重要で、ここが無意識にできるようになるまでの基礎トレーニング・・っていうか、身体の使い方が最も重要になってきます。脚の筋肉がどうとか、腰がどうとか、まずはそれを一切忘れることが重要です。

 

 

 

赤ちゃんの歩き始め。ま、自分がアンヨができた時のことなんか覚えてないと思うが、赤ちゃんが最初に歩き始めで覚えるのが「体重移動」と「バランス」である。

ここの筋肉をうまく動かしてなんて金輪際考えてない。

移動するために地球の引力、つまり体重をバランスよく使うために全身を動かしている。

これが数十万年前から人類がやっていることで、歩くことに関してはもう十分にベテランの域に達している。歩いている時に、右足、次に左足なんて考えないでも移動したい方向に好きなように動いていける。

ペダリングでもこれと同じ動きができればいいのだが、自転車の歴史は浅い。

今のようなペダルからチェーンで力をタイヤに伝える自転車の登場は1885年!

たった、わずか、驚きの、百年ほどしか経っていないのだ。